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スイス時計の謎 (講談社文庫)

感想・レビュー
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Clean John
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火村はただひたすらに、機械仕掛けの人形のように心理のパズルを解く。死にゆくものがメッセージを遺す心理。首の代わりに彫刻を置く心理。密室トリックをしかける犯人の心理。時計が失くなっている意味からあぶり出される犯人の心理。静かに、そして確実に。
0255文字
ノレイ
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ネタバレ表題作のスイス時計の謎、さすがに消去法の状況証拠だけで言い逃れできまくるだろと思ってたら皆気高くてワロタ それもひっくるめて自白出せると思ったんだろうなと思うと可愛げがあるな
0255文字
okapon
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初有栖川国名シリーズ。短編集として良作かは置いといて、犯人当ての表題作は傑作だった。腕時計が「ない」という事から犯人が特定されてしまうロジックが美しかった。しかし、評判ほどに凄いかと言われるとうーんともなる。美しいなとは思うが、凄すぎて何も言えないような感動は与えられなかった。こんな犯人当てが書けるようになりたいと思えた。実に悪魔的。「シャイロックー」はそんなん流石に無理じゃないかというトリックだったし、「あるYー」もなんだかなと思った。でも後者は犯人指摘の展開が突然で楽しかった。☆4.5
0255文字
推理
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朗読版で聞きました。150%速。
0255文字
そーいち
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非常に優れた本格ミステリ短編集。4編収録されているのだがどれもが完成度が高く、しかもバラエティに富んでいる。特に末尾を飾る表題作は有栖川さんの短編作品でもピカイチの出来栄え。シンプルな犯人あてもので、その他の要因をすべて排除している点が特に本格ミステリたらしめている。タイトル通り「スイス時計」がキーになってくるのだが、その事実だけで推理を構築し、あくまで論理的に解決する火村には惚れ惚れする。崩せそうな推理なんだけど、どう考えても崩れないロジックがいい。やっぱり有栖川さんの書く作品は好きだなあ。
0255文字
Ria
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ネタバレ電子を買ったので。毎日作家アリスシリーズの短編を1~2作読んで寝る・・・幸せ。4編入っているけどどれも面白いし完成度がすごく高い感じがする。特に表題作、読んでいる時は夢中になってとりあえず最後まで進めたけど、あとから一緒に考えながら読んで「なるほどー!!」と。最近でたアンソロ発売を記念して、3人の作家さんが対談をしている中でスイス時計のセリフがすごいと話していたけど、本当にそう。いやー、好きだなあ。あとこの作品でアリスが過去を回想しているのもほろ苦くていい。
0255文字
ば
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ネタバレ本格揃いの激ウマ短編集。「女彫刻家の首」はトリックから一息に首切りの理由まで辿れるのが気持ちいい。「スイス時計の謎」のロジックに痺れた。初見で疑ってしまうような綱渡りなロジックだけど、何度も反芻して納得することで強度が増す。
0255文字
あらき
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ネタバレ最高。全編ロジカルで、これぞ本格という感じで。解説の内容にいちいち賛同しながら読んだ。そう本格とはそういうことなんだよって。表題作でアリスのトラウマがちょっと鈍化?解消?しててとてもよかった。ダリ、マレーに並ぶくらい好きなアリスシリーズになった。
あらき

オランダ靴の謎を想起させる論理的な解決パートが最高

01/10 15:19
0255文字
かっこう
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臨床犯罪学者・火村英生が難事件に挑む作家アリスシリーズ。ダイイングメッセージ、首のない死体、密室、犯人当てとバラエティに富んだ短編集だが、お気に入りは表題作。不可能犯罪も好きだが、絞り込みに、より厳格なロジックを求められる犯人当てもやはり楽しい。本作のロジックは非常に単純で、それゆえに美しい。本格好きにはたまらない作品だと思う。
0255文字
みすみ
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何度読んでも表題作が極上の味わい。物的証拠ゼロの状況下でも、時計に刻まれたイニシャルの有無から方程式を組み立てて、ついには答え(=犯人)を導き出してしまう火村英生のロジックの鮮やかさたるや。数学の先生になっても成功しただろうな、なんて考えてしまった。人を殺したいと思って踏みとどまった末に、こうしてロジックの暴力で犯人の息の根を止めていく道を選んだ火村英生がやっぱり好き。最後に思わず「Q.E.D.」と書き足したくなる、美しい犯罪証明だった。
0255文字
gawa
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安心安定の本格短編集。派手さはないものの、隙のない作品が並ぶ。表題作が白眉の出来で、現場から消えた「スイス時計」の謎を解くロジックが鮮やかだ。前提条件は十分すぎるほど読者に示されているのに、火村の推理を聞くまでは気づけない。大きな衝撃を受けるのではなく、論理の美しさに静かに唸る一編だった。
0255文字
ASKA
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ネタバレ【女彫刻家の首】「天の裁きだって?神の御手のなせる業か。手なことをしてくれるじゃねぇか。裁いていいと、誰がてめぇに言ったんだ」まさかの犯人死亡により、火村が言った台詞があまりにも火村すぎて。 「時間は過去から未来へと川のように流れるものじゃないのか?現在はその川を下っていく笹舟みたいなもの。俺には、それが一番適切なイメージに思える」「それだけのものでもないやろ。子供か、お前は?現在はおろか、未来の中にも過去はある。やり直せることを、やり直せ」
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ピース
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火村の謎解きはいつも、ここが怪しいというところに目を付ける。そして後は答え合わせのように真相を明らかにする。何か東野圭吾の加賀恭一郎を思い出す。
0255文字
まつもと
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スーパー磁石!(なんのこっちゃ)
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Sakurakunnn1
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ネタバレ腕時計というたった一つの手がかりを元にロジックを積み重ねていく、地に足の着いた表題作が光る。まさに本格のお手本であり、これまで読んだ作家アリス作品の中で圧巻の出来と思う。犯行現場で壊れたのは被害者犯人どちらの腕時計か。何故犯人は部屋を掃除し、被害者の腕時計を持ち去る必要があったのかに着目しながら犯人候補を絞っていく無駄の無い構成に痺れる。加えて、有栖や同窓生たちは17歳の頃の自分と、成功や柵に囚われた今の自分を否が応でも見せつけられる場面が綴られており、何とも物悲しい気分にさせてくれる。
0255文字
ねこのすず箱
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合理的振る舞いを取る人間をロジックで追い詰める表題作、さすが。惚れ惚れする。17歳から17年生きた34歳達の思いも詰まっている。「シャイロックの密室」再々読なのに驚く。盲点!「女彫刻家の首」シンプルながら、因果応報な画が衝撃。有栖川先生の感想は一般的感覚だと思うけど、火村先生はシニカル。「あるYの悲劇」もしかしたらの話だけど、詞を書く者同士の通じ合いはみずみずしいと言うか、その年代の中には真実としてある感性だよなあと。解説でちょっと鼻がつんとした。本格ミステリは人を救う。有栖川作品は人を救う本格ミステリ。
0255文字
水無月
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ネタバレオーディブルで。 短編集となる。 どのお話も有栖川と火村の推理が冴える。 入れ替えで失敗したのは? 同窓会の時計の謎は? と、次々と読ませる?聞かされた。
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アールグレイ
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ネタバレ『あるYの悲劇』ギタリストが被害者。ダイイングメッセージにYの文字。町中でティッシュを配る光景、久しく見てないな。『女彫刻家の首』首なしなだけでなく彫刻の首にすげ替えられている。『シャイロックの密室』ベニスの商人シャイロック。倒叙。『スイス時計の謎』アリスの高校時代の同級生達。9.11。ローマ帽子の謎。Yに続いてエラリー2回目の登場。ロジック〜。あとがき、文庫版あとがき。解説は電書は無し。
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くらら
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再読。作家アリスシリーズの短編集。どれもひとつの核となるアイディアがぽーんと光る小編たち。中でも表題作のスイス時計の謎は白眉。最後のロジックがややこしくて頭の中で何度か繰り返して動かない論理の美しさに驚く。作家アリスの古傷が、すこし癒えて前を向く姿も清々しいです。
0255文字
Sai
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有栖川有栖国名シリーズ。 4作ともかなり良作でした。 1つ目はダイイング・メッセージの謎、2つ目は消えた首とアリバイの謎、3つ目は密室の謎、4つ目は時計。 表題作の謎解きが鮮やかすぎて、、 ほんとうに好きだな。
0255文字
omidas
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ネタバレいつも通り、と言える安定感のある内容だった。表題にもなっている短編でアリスの過去に触れている部分がさらっとしていて取って付けた感を感じたのは、あくまで本格ミステリに徹したためだと考えるべきか。表題とするだけあり、犯人を特定するロジックはこの短編が一番しっかりしていた。
0255文字
餅屋
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火村英生シリーズ13冊目、熟練の中短編集■「あるYの悲劇」最後のELPで思ったが、幼馴染の察しの悪さがミスリード「女彫刻家の首」想像外の出来事が起こるもので…「シャイロックの密室」トリックがなんともだがプロットは良いので、ジョジョの荒木先生にコミカライズして欲しい「スイス時計の謎」本格としては、国名シリーズのベストじゃないか⁉キャラクター小説としては、ラブレターの彼女の話を前半に持ってきた2部構成にすれば長編で行けたのではと妄想してしまう■表題作が素晴らしく、他の緩さを許せてしまう快作でした(2003年)
0255文字
みすみ
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個人的にはシリーズ1作目『ロシア紅茶の謎』と同じくらい好き。1編1編の洗練度の高さはもちろん、ダイイングメッセージ、猟奇殺人、密室と謎解きのバラエティーに富んでて飽きないし、そうかと思えばラストにロジック全開、本格ミステリど真ん中的な表題作をもってくる配置もメリハリが利いててとても良かった。アリスの過去もこれまでより一歩踏み込んで書かれているから、シリーズをずっと読んできた人にも新しい発見があると思う。
0255文字
雨
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ネタバレ3回目の再読。表題作が目当てだったものの、呆気ない幕切れを遂げる「女彫刻家の首」に、おおってなった。当時はあまり気にしてなかったけど、著者がいろいろなタイプの話を書こうとしているのだろう。会話のやりとりも今よりずっと尖っている気がする。
0255文字
りゆう
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途中まで読んで放置してた一冊。個人的にはあまり合わない。会話文で不自然に硬いところがあるたび、そこが気になってしまい集中できず。ミステリー要素についても、解説の方は絶賛してるが、疑問。図書館に、同作者の別のものも(長編があれば)読んでみたい。
0255文字
TAMA
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2024年25冊目。
0255文字
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
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ネタバレ(2024-53)火村&有栖の国名シリーズ第7弾は表題作を含む四作の中短編集。「スイス時計の謎」はエラリー・クイーンの国名シリーズ「ローマ帽子の謎」へのオマージュか。犯行現場から消えたスイス製の腕時計が鍵となる。ペルレ社のディプテロスなんていうちょいとマニアックな時計って言うのもちゃんと意味があるんだね。火村が論理だけで犯人を追い詰めるのはさすが本格ミステリ。面白かったです。★★★★
0255文字
武藤吐夢
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探偵火村と助手の有栖川有栖が出てくる短編集。どの短編も秀逸なのですが、表題作である スイス時計の謎 この作品のすばらしいの一言。あなたたちの中に犯人はいる。と言って後の素晴らしい推理、緻密で正確で細部まで洞察していてすごかった。さすが有栖川有栖さんの作品です。
0255文字
すずろ
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表題作のラストシーンはマダミスを遊んでいる時のラストのようでドキドキしながら読んだ。文庫版あとがきで取り上げられていた火村先生のセリフについては読んだ瞬間に(それが前提にできるのが贅沢だよね)と思ったので、その通りのことがテーマだと指摘されていてなんとなく良い読者であれた気がして満足(笑) ド直球のフーダニットはやはり胸が高鳴る。 ずっとファンの間で話題の過去の彼女について出てきて(きたわね……)とオタクしてしまった笑 911が近々の事件でまたもや時代を感じる……
0255文字
saikoro
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ネタバレ再読。作家アリスシリーズ第13作目&国名シリーズ第7作目。ダイイングメッセージをどう解釈するか、可能性を潰していくのと同時進行で被害者の命が刻々と減っていく様子に心が痛む『Yの悲劇』、唐突な幕切れを忌々しく思う火村がまさに火村英生そのものだと痛感する『女彫刻家の首』、ロジックの積み立てを考えながら読むのではなく、犯人と火村の対峙の緊張感を味わう『シャイロックの密室』、そして表題作、アリスの感情の揺れと推理の論理(もはや数学)が並び立つ不思議な傑作。スイス時計というタイトルの通りの精緻さがてんこ盛り。
saikoro

『自分自身では如何ともしがたい事態、到底容認できない不条理に圧し潰されそうになったとき、「ロジックが世界を支配する本格ミステリ」の世界に飛び込むことで、一瞬でも疲弊した心を癒すことができるのだ。それを人は逃避と呼ぶかもしれない。しかし、この一時、この一瞬が、壊れかけた魂を救うことだってある。』という解説に深く頷く。本当に社会が嫌になったときに私が逃げ込むのはこの世界だから。昨年は特にそうだったので、今回の再読でようやく、この私の状態に説明をつけてもらった気分。有栖川先生も太田先生もありがとう。

02/24 16:12
0255文字
みく
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ネタバレ表題の中編、スイス時計の謎が一番印象に残った。アリスの高校生時代が分かる作品。積読のローマ帽子の謎のネタバレを少し食らってしまったけど楽しく読めた。残り数ページでの鮮やかな犯人指名。火村の去り際もかっこよかった。少ないヒントから1人1人容疑者を消していくのはZの悲劇みたい。なぜ犯人は時計を持ち去らなければならなかったのか、の一点張りでここまで推理を楽しめるのが良かった。
0255文字
Kahori
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ネタバレどの短編も面白かったです。とくにスイス時計の謎は、謎解きをスッキリ理解できたときこれはすごいな!っと驚きました。
0255文字
しずかな午後
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面白かった! 特に表題作の「スイス時計の謎」は、何の証拠も無い状況から、逆説的に犯人を炙り出していくというもので、ロジックの美しさで群を抜いている。他の作品もアイディアが面白くて楽しく読めた。これまで読んだ有栖川の国名シリーズの中では一番の作品かもしれない。大満足。
0255文字
ロールパン
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ネタバレ長編しか読んでこなかったので、短編集は後回しにしていたんだけれど、何で後回しにしてしていたんだろう?と思うくらい面白かった。表題作『スイス時計の謎』よかった。最後、犯人が1人に絞られていくところとか…こういうシーンはやっぱりドキドキするし、初見の驚きがあって好き。短編集の中でも印象に残ったのは『女彫刻家の首』。結末の後味の悪い気持ち、は残るけれど。このスッキリしない感じ…これはこれでアリだな、良いなとも思った。
0255文字
ALATA
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名作の誉れ高い国名シリーズの本書。噂にたがわず犯罪捜査をフィールドワークにする異能の社会学者火村助教授の謎を解明するロジックを堪能しました。イニシャルのない時計をしているから犯人だ~ハードエビィデンスですねー。他にダイイングメッセージもの「あるYの悲劇」がちょっとヒネリが効いて面白かった。★4※旧友との再開を果たし、美人推理作家と噂されるアリス?、学生時代の淡い記憶が切なくて。時は流れ、私を追い越す・・・といった印象です。
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Walhalla
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「火村英生シリーズ」です。「国名シリーズ」としては7作目になりますね。前作の『マレー鉄道の謎』では、実際にマレーシアが舞台となっていたので、今回も海外バージョンかなと思っていましたが、お馴染みの関西でしたね。ある意味、ちょっとホッとします。さて、今回は全4話の短編集でしたが、わりと王道なミステリーが多かったなかで、表題作は少し趣きが違っていました。なんとなく数学の証明問題を解いているような、かなりロジカルな推理で楽しめました。
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tafuaruruku
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ネタバレ趣向が凝らされた短編ミステリー集。相変わらずの安定感。個人的には「あるYの悲劇」が後味もさわやかで一番面白かった。ただ今回の2話目の犯人がアレする話や、3話目の倒叙型の話を見てより強く感じたのだが、火村英生という人物が探偵機構そのものすぎてあまり人間味を感じられないのが少し残念。隙が無さすぎて……というか正しすぎて、共感する余地がないので、気持ち的に反発の方が大きかった。これは人情探偵好きな私の好みのため、話の出来には関係ないです。
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オフィーリア
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安心安定の作家アリスシリーズ短編集。ダイイングメッセージの『あるYの悲劇』、頭部切断の謎に迫る『女彫刻家の首』、コテコテの密室もの『シャイロックの密室』、緻密なロジックから導き出されるフーダニットが魅力の表題作『スイス時計の謎』からなる四編の本格詰め合わせ。やはり秀逸なのは表題作の『スイス時計の謎』。派手な事件やトリックもなく、被害者の手首から時計が無くなっていたという事実のみで犯人を絞り込んでいく綿密なロジックがもう最高。作者様の真骨頂である美しいロジックを存分に堪能させて頂いた1冊でございました。
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HONEY
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表題作、六回目にしてようやく論理が理解できた(つもり)。それに至るにはやっぱり消去法しかない…。火村、すごい。
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チャー吉
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相変わらず有栖川作品は面白い!特に表題作『スイス時計の謎』が素晴らしい。犯行時に壊れた腕時計という要素から、犯人に到達するまでのロジックには脱帽としか言えない。有栖の作品をかつての想い人が読んでいたというのも、ほろ苦くも感動する要素だった。『女彫刻家の首』の首を持ち去った理由はなるほどと思ったが、結末は少しホラー風味だった。被害者の怨みが事象を引き起こす…もしかすると、そういうのも実際にあるのかも…
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