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土偶のリアル――発見・発掘から蒐集・国宝誕生まで

感想・レビュー
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リュウジ
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★4見た目が神秘的で面白いから土偶研究を始めたオランダのイローナさん。「あなたの言う神秘的とは?」と問う著者への答え。P193「やっぱり分からないことなのだと思います。そして見れば見るほど感動してもっと土偶について知りたくなるのです」。そうなのだ!誰が創ろうと思ったのか?あのデザインは誰が思いついたのか?なぜ壊す目的で土偶を創ったのか?なぜ壊さなかった土偶もあるのか?いずれも学術的な推論はあるが正解は出せない。土偶から当時生きた人々の声を聴き物語を読み取る。それを楽しく想像する基礎をこの本は与えてくれた。
リュウジ

追記>日本最古級の土偶は乳房とくびれと穴だけで表現されたものだったこと。見事な美しさを持つ縄文の女神はバラバラで発見され後に結合したものであること。遮光器土偶は数百年にわたってたくさん作られデザインが変化していったこと。仮面の女神は被葬者の側に埋められていたこと。縄文土器には種子の豆が埋め込まれたものがあること。合掌土偶は何度も修復された跡があること。中空土偶、芽空は家庭菜園ジャガイモ畑から発掘されたこと。土器の文様はその集落毎のシンボルであり、その考え方が土偶にも活かされたと言われていること。など

04/12 09:01
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静かな月を見てる
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縄文時代がこんなにも魅力的なのは、その世界を想像するしかないからだという。土偶はその想像をめぐらせるツールとしては最強のものだ。興味深かったのは、割られた土偶と割られなかった土偶のこと。その背景を想像するのは楽しい。きっと思いもよらないドラマがあったにちがいない。
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のん
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国宝5体と、素敵なストーリーを持った土偶をカラー写真と共に紹介する。17のお話のうち、個人的に10番が面白かった。主婦がジャガイモ畑から発見した中空土偶が愉快。発掘されたのち、遺失物法などにしたがって落とし物として遺失物届けが発掘担当者から警察に提出される。でも落としたのは縄文人であるから半年過ぎても現れるはずがないというオチに笑う。しかも発見者のアエさんは権利を放棄し、町へ譲り渡した。「オラがマチで出たもんだから、マチで保存するのが当然だ」情熱的な住民の声で現在は函館市で保管されている。
ダミアン4号

(さらに小さな声で)とんでも本と頭の片隅に置いたうえで読んでみては?いとうせいこう氏とか著名人も絶賛しましたからね…これ子供向けの本も出版されて…本当、話題性優先の出版社の目論見…許し難し!なんて思ったりします(笑)

12/28 13:58
のん

ダミアン4号さん。土偶で金儲けなんて、バチが当たっ(省略)

12/28 14:23
6件のコメントを全て見る
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竜玄葉潤
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先日、山形に行ってたまたま「縄文の女神」を見た。この本を読んで、旅行の目的地が土偶になる可能性も出てきた。
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わさび
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ネタバレ東北地方や長野県、山梨県の出土物がメイン。土偶とそれを発掘した現代人との関係が興味深い内容だった。展示されている博物館に足を運んでみたい。
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たーぼ
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縄文時代の入門書。土偶発見にまつわる地域のエピソードや研究者たちの話をコンパクトにまとめ、とても読みやすく、かつ著者の土偶愛がほんわか感じられ、とても面白かったです!
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ココアにんにく
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なんだか目を奪われる不思議な土偶。こんなに多種多様にあるとは思わなかった。偶然発見されたエピソードが面白い。アエさんのジャガイモ畑から国宝が!は瓢箪から駒以上。遺失物届の下りも面白い。他にも桃園の排水溝を掘っていてストレッチしてる土偶が出てきた話はもうびっくりです。「放射性炭素年代法」は考古学系の本で見るたび凄い技術だと思う。辰馬考古資料館や黒川古文化研究所の看板はよく目にしていたが考古学資料の保全という志の高い蒐集家だったと初めて知った。本書きっかけにじっくり見学したい。
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稽子
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ネタバレ「ベルギー人やフランス人は、「日本にはピカソが何人いるんだ?」とそう言いました。」
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とある内科医
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図書館より。さすがの山川出版社。 学術書としての側面と、著者らしい土偶愛に満ちた表現とのバランスが素晴らしい。 カタイ本と見せかけて、やはり本書中でも土偶を「この子」と呼んでしまう著者が微笑ましい。「土偶と土器の密なる関係」では両者の変遷が解説され、山川らしい内容となっている。 「日本にはピカソが何人いるのか」との引用に感銘を受けた。やはり人類皆、土偶には惹かれるものですね。
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犀門
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No.061★★★★☆数年前にトーハクで『縄文展』を見たのをキッカケに遮光器土偶が俄然好きになった。縄文時代、実に魅力的です。土器や土偶の作られた背景は想像するしかないが、そこに壮大なロマンがある。
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もちこ
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一万年前の縄文の人々も、我が子の死を悲しみ、手厚く埋葬した痕跡があったという。遥か古代の人たちは、もっと死に対して、当然の事と捉えクールな考え方をしていたのかと、勝手に思っていた。そんな縄文の象徴のような土偶は、稲作の拡がりとともに姿を消したようだ。
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akamurasaki
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「土偶には少なくとも二つの物語があることが分かってきた」という著者の言葉通り、土偶と共に生きた縄文人だけでなく、土偶を発掘し保護してきた現代人たちの物語もまた面白く、心を動かされます。発掘された土偶たちに対する、行政や保護者たちの考え方も共感できました。貴重な文化財を収集しようという欧米式ではなく、文化財はあくまでも預かりもの、出土したその土地のものという意識は今後も大切にしなければならないなぁ。カラー写真やイラストも盛りだくさんで、読み物として楽しく縄文文化を体感できる一冊でした。
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Y子
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図書館本。 旧石器もあるけど、縄文時代だけでも13000年以上前にまで日本は遡れるんだと感動しました。縄文文化を代表する土偶たちや土器に様々なドラマがあるようで実際にはよくわからない。その掴めそうで掴めないーハッキリとは分からなさ加減に想像の余白があり、読みながら、私はこう考えるなぁと勝手に妄想しました。
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青藍
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土偶について、専門的すぎず、抽象的すぎず、楽しめる内容でした^ ^
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hnc3
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土偶が気になり始めたらぜひこれを。 なぜ・どのようにして作られたのか、どう発見され蘇ったのか、 もう土偶への好奇心が止まらなくなります。 土偶の本は譽田亜紀子さんのならどれでもおすすめ! とにかくどの本も写真が多く、女性ならではの目線で 観察されていてネーミングやコメントが面白いのも魅力。
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海星梨
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ネタバレ教科書に乗っている?あの土偶しかイメージになかったが、いろいろな土偶をさっと知れたのがよかった。遺失物法で発掘されたものが処理されるらしく、遺失物法に興味が湧く。どちらかというとエッセイ的で、いろんな説を紹介するような学術的要素がもっとあれば……少しもの足りなかった。西ノ前遺跡のやつが好き。
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コーデ21
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譽田さんの本、3冊目♪ これまで縄文に馴染みの薄かった私も譽田さんの土偶愛に満ちた本を読むうちに土偶女子の仲間入り~(笑) 今作は発掘当時のバタバタ感や国宝指定に至る顛末など人間臭い生々しさが満載! 縄文の人々の精神性を感じることが出来る「割るという行為」章なども心に響きました。 2014年開催『日本国宝展』のおりに見た国宝土偶5体は、どれもスタイリッシュで独特のオーラ感じる造形美だったことを想いだし「日本にはピカソが何人いるのか」という海外の評価にも納得でした。
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ごぼう
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あっぱれであった日本の土偶。 国宝の選定の仕方や発掘した方のリアルな思い… 国宝の5体のヒストリーとても興味深かった。
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もぽ
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まさか土偶を可愛いと感じるとは思わなかった。土偶が作られた時代と、それが発見された時代と、2つの視点から語られていて、まったく知識がなくても面白く読める。一口に「縄文時代」と言っても紀元前1万5千年から紀元前5000年と幅広く、土偶の造形や意味合いも変遷していく。特に「縄文の女神」と「縄文のビーナス」は本物を見てみたくなった。、
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myjstyle
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本書を手にとったのは縄文展の衝撃が大きかったからです。縄文とともに生まれ、弥生には消え果てた土偶。その発見・発掘から考古学的な時期の特定、形状の分類を写真・図を適宜用意して教えてくれます。非凡な造形美から世界的に評価される土偶が国宝になった歴史は浅く、火焔土器はさらに降ります。これは国宝が考古的史料価値によって指定されるからです。であるなら、美的価値で国民の宝が選定される尺度も必要ですね。
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k6pn
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未だ解明されていない事が多い「縄文」。私も土偶などの独特の造形に魅かれてしまう。 文化財行政が確立する以前、また「縄文」に今ほどの価値が認められていない時期に「お預かりして」くれていた先人が居たことにも感謝したい。
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のぶりん
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国宝展で引きつけられた土偶のパワーは、縄文人の願いや祈りだけではなく芸術性や技術力から出てることが分かった。由緒正しき土偶が世界で「何人のピカソが日本にいるんだ?」と、感嘆され、「国宝」に認定されたのも納得できた。縄文の女神ファンです!
ダミアン4号

おぉぉぉぉぉ~ですよね~(笑)激しく同意!!!!1万年も前の事だからなんでも(どんな説も)ありっちゃ~ありなんですが…本当、あの時代ピカソやマティスに匹敵する芸術家がいたのかも知れませんよね(笑)縄文の女神はそういった事に一切、関心のないうちの奥さんも凄く驚いていました!とても芸術性の高い素晴らしい“宝”だと思います(笑)

11/07 13:12
のぶりん

ダミアン4号様 コメントありがとうございます。あなたの感想で、譽田亜紀子さんに巡り合えました。国宝への道なんか読んでるだけでワクワクでした。また、面白そうな物を教えてくださいね。

11/07 15:15
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ダミアン4号
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名画を目にした時、誰が?どこで?どうやって?…何を思いながら作ったのだろう…そんな事を想像してします。インパクトのある作品であればあるほど"誕生秘話”には興味深々(笑)博物館で復元された土偶を見るだけではわからないあれこれ…国宝となるくらいなので欠損部の少ない事は必須条件だったのだろうと想像はしていましたが"縄文のビーナス”"仮面の女神”は、ほぼ無傷の状態で発掘され"縄文の女神""合掌土偶”は壊されていたものの全てのパーツが揃った形で出土した事など…当時の人達の土偶に対する思い入れを垣間見た様な気がします
ダミアン4号

出土した状況を知る事で…当時の人達がどんな暮らしをしていたのか…少しだけ理解出来たような気がします。"縄文の女神"より更に大きな土偶が同じ遺跡から発掘されていたなんて!欠損部分が見つかっていたら…う~む…修理を繰り返し大切に大切にされたであろう"合掌土偶”、死者の副葬品だったのか"仮面の女神"…ジャガイモ畑で偶然、発見された"中空土偶"、見つけたおばちゃんはさぞかし驚いただろうなぁ(笑)博物館の展示を見るだけではわからないあれこれ…本当に勉強になる本でした!

10/08 19:47
ダミアン4号

tekukimiさん…知れば知るほど魅力が増してきます!偉い先生について勉強したわけじゃないのであくまでも"素人考え"ですが…縄文の人達って今の人間とは全く違う価値観とか死生観を持っていたのかも知れません…例えば、幼くしてこの世を去ってしまった我が子が再び戻ってくる事を願い…甕棺に納め住居内に埋葬し…手形、足型の土板は亡くした我が子の形見だったのか?土偶はそういう人々の祈りのより所だったのかも知れません(笑)

10/09 09:09
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ryo
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発見・発掘された時の状況、エピソード、縄文初の国宝認定、首なし土偶
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陸
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縄文展で購入。土偶が出来た頃の周囲の人たち(想像)と、発掘当時の周囲の人たち(新聞記事と取材)、縄文が好きで支えた人たちの紹介。楽しくて縄文愛が溢れる本でした。銅鐸を花器に変えた話は初めて知った。昆虫型土製品も初めて知ったので検索してみたけど、ほとんどhitしないし、虫に見えない。
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まき
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ネタバレ国宝5体とこれだけは見ておきたい土偶を多数のカラー図版、貴重な資料とともに紹介する。 なんとなく遺跡は東北が多いと思っていたので、山梨県の釈迦堂遺跡をこれで知りました。 「一つの遺跡で七、八個、多くても二桁が通常の発見数なのだが、釈迦堂遺跡では、連日、遺跡内あちこちの住居群から土偶が見つかったのだ」 あちこちから見つかった壊れた身体のパーツは全部で1116個、写真で見ると本当に壮観。
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雨
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本当は縄文展を行く前に読みたかったのだが叶わず、口惜しい気持ちで復習のために読み始めたらまた縄文展に行きたくて仕方がなくなった。著者の土偶への愛がめいっぱい詰まっていて、ちょっとしたエピソードを知っていくうちにじわじわと土偶たちが愛しくなるのが良い。ジャガイモ畑で発見された中空土偶、はじめは埴輪だと思われたのか・・・でも、もし自分の畑で土偶が発見されたとして本物だと信じない自信ならある。
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nuno
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京都博物館での国宝展を観てから、土偶が気になってました。縄文時代って長い長い。その間に色々な形式の土偶が出てきたのが印象的。有名な遮光器さんは、狭い地域のある時代のみなのか。東日本に土偶が多めなのは、弥生が北九州から始まったからなのか気になるところ。
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Juichi Oda
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縄文時代に造られた土偶の美術品的な魅力は突出していて、いまや5体が国宝に指定されている。そんな土偶を発掘調査報告書や当時の新聞記事から発掘の状況を中心に詳しく伝え、時代を追ってその変化を捉えた、非常に読みやすく頭に入りやすい一冊。後半はまとめとして土偶を扱ってきた人々の逸話が書かれてあってそれも興味深い。中でも国宝指定に携わった研究者が土偶を〝資料であって美術品として見てこなかった〟ことから感じた戸惑いの話が面白かった。
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ドグ
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「この子」という表現から著者の土偶への愛が伝わってくる。土偶が可愛らしい。
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VSきょうちゃん
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土偶なんて遮光器土偶しか知らなかったが、こんなに種類や歴史があるんだ!縄文人の生活に密着していたのだが、まだ謎は多そう。美術品としての価値も高そう。
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優希
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面白かったです。様々な土偶についてのみならず、縄文時代のドラマまで織り込まれていて興味深いところでした。縄文時代に行ってみたいと思わされます。土偶好きにとってはずっと読んでいたい1冊といえるでしょう。
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ともさん
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かわいい? 土偶見に行こうかしら
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ちょーのすけ
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3年ほど前だったかの東京国立博物館の国宝展で国宝指定土偶5点を見たことがありますが、この本でそれらが結構最近発見されたものだったのだと知り、意外な感じ。来年は東博で「縄文展」開催なので、ちょっとしたブームが起こるかもしれませんね。
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うしうし
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土偶好きで知られている著者の著作だが、書かれていることは普通のライターさんを越えていないようで、この本についてはやや失望を覚える。それでも、文章は読みやすく(速読可)、挿図の中には分かりやすいイラストもあり、著者は専門家と歴史マニアをつなぐ役割を自覚しておられるようにも感じた。蓑虫山人(p158~168)のことについては知らなかったので、勉強になった。
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Naranja
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「土偶」と聞いて私が思い浮かべていたのは「遮光器土偶」だった。見たことのない土偶もたくさん紹介されていて、きれいなものも結構ある。合掌土偶やストレッチ土偶は実に興味深い姿をしていて、縄文の生活がもっと解明されればいいのにと思う。
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parsley
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★★★★☆
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Kazumi Kawahata
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何度読んでも飽きるどころか、更に読みたくなる内容。縄文の世界に行ってみたい! 早く誰かタイムマシーンを発明してくれ〜!
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こまさん
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ひとつひとつの土偶の魅力をはじめ、なにより語られる発見当時のドラマが面白い。文章表現もとても素晴らしく、すらすら読んでしまった。
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しぇるぱ
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縄文時代は大雑把に括ると一万年、土偶は中期・後期・晩期に頻出します。著者は、考古学者ではなく、アマチュア、発掘現場のロープの外にいる人です。専門家が陥る洞穴からではなく、概括的に眺める視点で書いています。ここで始めて知ったのだが、土偶に国宝が5点あるのだ。仮面土偶(長野県)縄文のビーナス(長野県)縄文の女神(山形県)合掌土偶(青森県)中空土偶(北海道)。三重県滋賀県の近隣を除いて、おおむね東日本から土偶は出土しています。その、出土・発掘のエピソードを描いていて、なるほど、これは面白いと読みふけります。
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