形式:新書
出版社:講談社
形式:Kindle版
視点を変えれば、ウイルス粒子はヴァイロセルにとっては、精子のような生殖細胞と言える(目からウロコ!)。更に、DNAはRNAから進化したらしいのだが、この場がヴァイロセルであり、DNAは先にウイルスで進化して、後に遺伝子の水平移動によりホストが獲得したとする。ならば、細胞性生物(バクテリアや古細菌)はウイルスの一部から生じたことなる。なんとも壮大な仮説。ただし、ヒトゲノムの40%以上はウイルスに感染した名残りで、哺乳類の胎盤を形成する遺伝子は元はウイルス由来であるというからびっくり。
腸から白い何かを出している蝉の死骸を見つけて、Massospora(マッソスポラ)属 https://tocana.jp/2021/07/post_209092_entry.html を知り、詳しく知りたいと探して見つけた際の寄り道本でした。
さらに、「進化の歴史を紐解くと、ウイルスと細胞性生物との間には、時として、ウイルスから細胞性生物へと、遺伝子が水平移動することがあることがわかっている。ヒトゲノムのじつに40パーセントを超える部分がウイルスなどに由来するとなれば、長い進化の歴史の中で、遺伝子の水平移動が数えきれないくらいたくさん生じてきたことが示唆される。要するにウイルスというのは、私たち細胞性生物の進化にとって、それほどまでに重要な存在であり続けてきたということである」。
ちょいちょいはさまれるユーモアにも、クスリ♪
鳥は恐竜の生き残り説も、もう仮説じゃなくて定説になったみたい。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます