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生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス 2010)

感想・レビュー
72

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オリマー
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面白かったです。ウイルスをウイルス粒子としてもらえるのではなく、感染した細胞(ヴァイロセル)ととらえることで、生命の根源に迫ることができるという学説は非常にコペルニクス的転回で衝撃的でした!
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KEI
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ネタバレウイルスは生物ではない。そのため、"生物"に分類される細菌とは別物である。そして、近年までウイルスは細菌よりも小さいとされてきたが、巨大ウイルスと呼ばれるミミウイルスが発見されてからサイズの面でその常識は覆された。さらにウイルスが持つ遺伝子が水平移動を通じて生物の進化に関わっているのではないか、という驚きの仮説も示されている。インフルエンザウイルス、コロナウイルスなど悪性ウイルスばかりが注目される。しかし、生命の進化に関与していると考えると完全なワルではない気もする。なんと不可思議な存在だろう。
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たまきら
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ウィルスが胎盤の仕組みを作ったーその説が一般的にも認められるようになって少し経ちますが、この本では巨大ウィルスの研究者が、ウィルスについて調べているうちに気づいたことをもとにしてたてた大胆な仮説で幕を閉じます。その説明の流れがスムーズで、興奮しました。ともに進化してきたウィルスと生物。その複雑な関係をもっともっと知りたいーさらなる研究を期待します。
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本読みのヒトミ
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ウイルスがわたしたちに住みついて仲間を増やす構造と精子が卵子に入り着床する様は非常に似ているらしく、 ウイルスのおかげでわたしたちは進化をしたのではないかという仮説の本。ウイルスにとってわたしたちは土台であるから、感染力が強くなれば重症化しないという理屈に改めて納得した。今、日本人の8割が同じ抗体を持つ。今度のコロナは接種者に狙いを定めるんだろう。 ウイルスについての正しい知識よりも芸能人やテレビのことを信じるマヌケさはB29を竹槍で倒そうとした愚かな遺伝子があるからかもしれない。
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佐藤一臣
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巨大ウイルスというのはDNAの塩基数を指すのだ。それだけの塩基数を収納するには、大きな身体がやはり必要と言うことらしい。生物にとってはタンパク質生成工場のリボソームは大切だが、ウイルスはこれを持ってないから細胞性生物から拝借する。3ドメイン分類はリボソームRNAの塩基配列で区分けしている。細胞核の出現はウイルス工場由来。ヴァイロセルがウイルスの本体であるという。それはウイルス粒子が細胞に感染して初めて本体化できるようになるということのようだ。著者のわくわく感が伝わるわかりやすいウイルス解説書でした
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かんやん
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光学顕微鏡で視認できる程の巨大ウイルス(あまりに大きいので、当初は細菌と誤認)が次々に発見され、中には遺伝子情報翻訳システムを持つものもおり、ウイルスの定義が揺らいでいる。ウイルス=ウイルス粒子ならば、生物とは言えないが、感染細胞(ヴァイロセル)をウイルス本体と捉えるなら、それは生命のダイナミズムを持つと言える。ミトコンドリアや葉緑体が元は侵入バクテリアであったことを考えると、細胞核は元はウイルス工場であった可能性があるという(遺伝子の水平移動)。仮説の是非など自分には判断しようがないが、面白い。
かんやん

視点を変えれば、ウイルス粒子はヴァイロセルにとっては、精子のような生殖細胞と言える(目からウロコ!)。更に、DNAはRNAから進化したらしいのだが、この場がヴァイロセルであり、DNAは先にウイルスで進化して、後に遺伝子の水平移動によりホストが獲得したとする。ならば、細胞性生物(バクテリアや古細菌)はウイルスの一部から生じたことなる。なんとも壮大な仮説。ただし、ヒトゲノムの40%以上はウイルスに感染した名残りで、哺乳類の胎盤を形成する遺伝子は元はウイルス由来であるというからびっくり。

02/17 14:11
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蝦
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ネタバレわからんけど面白い。最近、こんな感想ばかり笑。不勉強が原因で初見の単語が並び、何言ってんのかわからないことばかりなのに、著者の楽しそうな思いが伝わってくる。巨大なウイルスの研究が進み、生物へのウイルスの影響の多面性が見えてきた感じなのかな?まだまだ勉強不足だなあ、私。
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☆ツイテル☆
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フライヤー
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碧雲-  lukeminen
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2017/4/19発刊だから、最新の情報じゃない。「 #巨大ウイルス 」 科学系は、3年経過したら、古い情報になるらしい。★「ウイルスが進化を促す」のなら、例えば「蚊」や「ノミ、シラミ」も体液やウイルスを伝播するツール。 ★コロナ・ワクチンはm-RNA。(メッセンジャーRNA)が、どういう変化を人体に及ぼすのか興味。あまりいい結果を起こさないんじゃないのかな。★「巨大ウイルス」解説 https://bit.ly/36WBUiH
碧雲-  lukeminen

腸から白い何かを出している蝉の死骸を見つけて、Massospora(マッソスポラ)属 https://tocana.jp/2021/07/post_209092_entry.html を知り、詳しく知りたいと探して見つけた際の寄り道本でした。

07/25 08:45
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つきもと
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読んだんですが、著者があとがきで「巨大ウイルス目線で書いた」と述べているように、けっこう主観が感じるなぁという印象。今までのウイルスの常識も知らずに読んだので、巨大ウイルスがどうすごいかも余り実感が持てず。ただ、第4章の最後で触れられているミミウイルスの防御機構は、mRNAワクチンの考え方に通ずるのかなと思いながら読みました。
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cozy
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筆者の研究への思いが詰まった本。新しい発見にワクワクしている様子がひしひし伝わってくる。研究にとって、固定観念や常識ってあってはならないけど、すごい研究者たちがいっぱいいても、巨大なウイルスは、そこにずっとあるのに、見えてなかったという事実が面白い。これまでの視点は、ちょっとしたことで大きく揺れ動かされる。生命とは何なのか、視点が変われば分類も変わって、「生物」とは何なのかが書き換えられる。近い将来、ウイルスの定義が変わっているかもしれない。ほんの2年前に今の状況が想像できなかったかのように。
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ゲオルギオ・ハーン
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ウィルスの概念を大きく変えるような一冊。ウィルスと聞くと寄生して増殖するものという印象が強かった。ところが、本書ではリボソームも取り込んで増殖する『アレナウィルス』も紹介されており、ウィルスと生物の境界線はどこで引くべきかという疑問が生まれる興味深いものだった。さらには細胞内にウィルス工場を作り出す働きが細胞核を作り出すメカニズムとの関連性からウィルスがあったからこそ細胞核が生まれたのではないのかという面白い仮説も出てきた。とても読みやすく生物学の最前線に触れることが出来たので著者の他の本も読みたいです。
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Soul Cages
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武村先生の巨大ウイルス論。前掲書 https://bookmeter.com/books/13358765 が入門編で,これは応用編。ブルーバックスは一般人対象だが,専門書と一般書の中間で高レベル(非専門家には辛い)。主旨は,巨大ウイルス研究者の筆者が,細胞核の源はウイルスであり,RNAワールドの原核生物に感染したウイルスがDNAを遺伝子とする生物の誕生起源となったという大胆な仮説の発案に至る解説である。とにかく研究熱が熱い。最後にはCRISPR-Casの話も登場するが,コロナウイルスは何の関係もない。
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ららら
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「巨大ウイルス」の存在を初めて知ったし、ウイルスに分類があることも知らなかった。細胞核の起源なんて考えたことなかった。
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evifrei
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「ミミウイルス」という巨大ウイルスの性質を通じて、生物のDNAはウイルスによりもたらされたものである事を示す。生物のDNAがウイルスに由来するものであるという仮説は、受精により生命の萌芽が生じる過程とウイルスに感染したことにより発生するヴァイロセルがウイルス粒子を放出しながら増殖していく様子が相似していることに基づく様だが、こうした事象を梯子のように繋ぎ合わせ1つの結論を導きだす著者の科学者としての着眼点の鋭さと知慧には脱帽だ。巨大ウイルス研究はまだ始まったばかりだが、今後の進展が楽しみな分野の1つだ。
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れいあ
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ネタバレ光学顕微鏡でも見られる巨大ウイルス「ミミウイルス」の発見からウイルス「生物」説まで。ウイルスも免疫機構を持っているという話が面白かった。
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pxa00336
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「ヒトは遺伝子にとって単なる乗り物にすぎない」と言ったのは、かのリチャード・ドーキンスであるが、本書の主張(あくまで仮説)を先の言葉になぞらえれば、生物の細胞はウイルスにとって増殖、進化するための土台にすぎないとでもなるのであろう。巨大ウイルスの発見、研究を発端としてそもそもウイルスとは何なのかということを素人目にはかなり専門的に解説している。地球上の生命体の起源に迫る探求はワクワクするし、主体を我々生物ではなくウイルスとすれば、見え方がまるっきり変わってしまう、ワンダーな発想が素晴らしいのである。
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やいっち
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再読である。著者の主張(仮説)は、第四章で示されている。  以下は、ネット上で見出した本書からの引用: 「ウイルスが作り出すウイルス工場が、私たち真核生物の『細胞核』を作り出したとなると、ウイルスの生物界における重要性は俄然、その意味を増してくる。一方で、そもそも最近の研究によって、ウイルスが私たち生物の進化にきわめて重要な役割をはたしていることが明らかになってきてもいるのだ」
やいっち

さらに、「進化の歴史を紐解くと、ウイルスと細胞性生物との間には、時として、ウイルスから細胞性生物へと、遺伝子が水平移動することがあることがわかっている。ヒトゲノムのじつに40パーセントを超える部分がウイルスなどに由来するとなれば、長い進化の歴史の中で、遺伝子の水平移動が数えきれないくらいたくさん生じてきたことが示唆される。要するにウイルスというのは、私たち細胞性生物の進化にとって、それほどまでに重要な存在であり続けてきたということである」。

05/18 21:05
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ほんのみちを
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著者の大胆な仮説を通して、「ウイルスとはなにか」を深く理解させてもらえた。 語り口も切り口も独特で、難しい内容だが面白く読める。 クリエイティブな仕事とはこういうことを言うのだろう。 最後に、特に印象に残った一文を引用する。 〈目線の固定化は、人間社会においても問題を引き起こすことがあるのと同じように、「生物とは何か」「ウィルスとは何か」を考えるうえでも、一種の呪縛の道具となりうる。〉
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astmee
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「ウイルスは生きている」に続いて読了。ある程度ウィルスのことを知った上で、ヴァイロセルこそがウィルスの本体でウィルス粒子は種子のようなものだとする刺激的な仮説に触れられたので偶然だけど結果的にこの順番でよかった。
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H masa
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ウイルスは自力では増殖できないので、生物の細胞に入り込んで遺伝子を再生しバラまく(という理解でいいのかな)。その際にウイルスの遺伝子と生物の遺伝子が混じり合う。また、ウイルスが自分の遺伝子を再生するときに細胞内に作る器官が変化して細胞核になったのではないか、という話(書いていて自信がない)。ウイルスの基本的なところが分かってないので、次はもう少し基礎的な本を読もう。リボソームが何をしているのか分かった気になったのは収穫(説明しろと言われてもできないが)。
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ソフトバンク
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アメブロに書きました。 https://ameblo.jp/softank/entry-12566819609.html
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dokusyozuki
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「はじめに」のユーモアあふれる表現に、いきなり引き込まれました。届けられた巨大「ミミウイルス」によって研究が大きく進展し、題名通り「生物はウイルスが進化させた」という説にまで言及がなされるのです。ことに第4章「ゆらぐ生命観」が面白く、読んでいてわくわくしました。最後のまとめと図65がわかりやすいです。武村先生の他の御著書も読もうと思います!
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トムトム
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先に同著者の「巨大ウイルスと第4のドメイン」を読んでおくと、感激が倍増します。ミミウイルス、パンドラウイルスに続き、トーキョーウイルスも発見!現在の定義ではウイルスは生物ではないことになっていますが、これが覆る日はそう遠くはなさそうです。ウイルスと宿主の関係を、精子と卵子に例えるヴァイロセル仮説。すごく納得、そして興奮!自然科学をずっと追いかけていると、こういう長年の定説が覆る瞬間に出会います。まだ定説ではないけれど、きっと私が生きている間には変わりそうな気がする。面白かった!!
トムトム

ちょいちょいはさまれるユーモアにも、クスリ♪

11/30 13:20
トムトム

鳥は恐竜の生き残り説も、もう仮説じゃなくて定説になったみたい。

11/30 18:39
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miso soup
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「コペルニクス的転回」として、ウィルスの固定観念を1から塗り替えるような、新しい観点を与えてくれた。
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ABCsaitoDEF
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感染症の歴史的なものを知りたくて買ったけど、その内容ではなかった。ウイルスによる細胞核産生説を筆者は唱えていた。予備知識がなく、全ページは読めなかったが、その説が新しい知見であることはわかった。既存のウイルスの概念を覆すよな、サイズや性質が見つかっているとのこと。
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りょうみや
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ウイルス本連読1冊目。ミクロな生物の話題はとにかくカタカナの専門用語が多くて読みにくいことが多く、私は全部通して読めることはまずない。本書もそう言えるが、その中ではまだ読みやすくしてくれている方だと思える。ウイルスの教科書的な話題から、タイトル通りウイルスが生物の進化に多方面で深く関わっているという著者の思いを込めたストーリーが書かれている。
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ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
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ウィルスによる細胞核誕生説。ウィルス粒子を産出するウィルス工場と細胞核は、脂質二重膜やリボゾームの排除など共通点が多い。真核生物の細胞核は、アーキアのウィルス感染によりできたのではないか。ウィルス工場を、スプライジング中のリボゾーム排除に利用した。ウィルスの本質はウィルス粒子ではなくて、感染した細胞(ヴァイロセル)細胞の進化はヴァイロセルの進化と密接に絡み合っているのかもしれない。
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地下道入口
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もはや哲学の領域。
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Akxvigs
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面白かった。巨大ウイルス自体よりはウイルスの基礎的な話がよかった。この人は前書ですでに書いているようなのでこの本でのメインテーマではないようだが。
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中島直人
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(図書館)ウイルスが細胞に侵入している状態こそが本来の姿という視点が凄い。この本を読んでいるうちに、真核細胞の方がウイルスの都合の良いように進化させられてきたのではと思えてきてしまう。
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Holmes
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ネタバレ著者の最初の小ギャグが面白かった。内容も面白くて、ウイルスは小さいという先入観があるから、大きいウイルスは見えているけど見つけれなかったんだ。という、灯台下暗し的なのが良かった。
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たばてー
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3.4
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naginoha
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この本に書いてることを簡単に申し上げると、この地球上の多細胞生物って、元はウイルスとかバクテリアに感染した細胞でできてるってことですよね。いやいや、まだ受け止めきれないですよ、そんなの。
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gonta19
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2017/6/10 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2018/10/1〜10/5 ミミウイルスという巨大ウイルスが見つかった、という話は知っていたが、その学術的意義についてはあまり知らなかった。この本はそのあたりと生命の進化に関して書かれており、凄く面白かった。良い本でした。
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Anthony
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一般的なウイルスは種子のようなものに過ぎない。細胞に入り込んでから生まれ、一気に複製する。ウイルスの複製の仕組みをわかりやすく説明されていて、たとえ話もわかりやすい。生命がいかに生まれてきたのかの重要な一要素の研究でもあり、RNA、DNAからどのように生物が生まれてきたのかについての答えに繋がりそうな分野。日々、科学は進歩している、と実感。この分野を研究する院生がいないそうで、こうした面白いけれども、短期的な実益に直結しない分野を深められる世の中であってほしい。
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takao
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・ウイルスに感染さた細胞から真核生物が生まれたのではないか。 ・ウイルス粒子を生産するのは、ウイルスに感染した細胞「ヴァイロセル」である。増殖するのはヴァイロセルである。
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