読書メーター KADOKAWA Group

新自由主義の嘘 (双書哲学塾)

感想・レビュー
6

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
keepfine
新着
私的所有権ー市民権だけをひたすら追求するのが新自由主義。他方で社会権を実現するためにはそうした市民権を一定程度制限する必要がある。市民権と社会権の緊張関係という視覚は新しい。その他外部不経済の話などにも触れるが、途中で読むのをやめた。
0255文字
ヨミナガラ
新着
“新自由主義のこの「強者」仕様や「弱者」排除の酷さを端的に示すのが、自由主義思想の大御所と言えるハイエクの、封建制度の肯定かと見まごうばかりの次の主旨の発言です。<血縁や生まれなどの運や先天的物質は個人や家庭の自己責任だから、血縁や家庭での不運などには個人的に対処せよ。逆に先天的資質や家庭の恵みの個人的に享受すればよい>。この点では、後にもみるように市場万能を唱えもする新自由主義は、たんなる近代の市場原理主義ではありませんし、社会保障や社会権も否定する前近代的発想でもあります。”
ヨミナガラ

“どんな能力またどの程度の能力が個人の私的所有物でなくてはならないかということでさえ、社会・文化しだいで変わります。ですから、大半の事柄について私的所有や私的所有権が決まっているかのように言う新自由主義の大嘘は明白です――優秀な指導員を生み出す社会・文化が存在しないからこそ、能力を欠如した存在が多く存在することになるのです――。能力を個人の所有としてのみとらえることの対極、したがって嘘をつきまくる新自由主義の対極にあるこんな考え方を、私はこの二○年ほどの間、「能力の共同性」と呼んできました。”

10/12 09:48
0255文字
runrunt
新着
「個人の能力もその個人、1人だけのものじゃなくて、みんなのものなんだよー」みたいなことを主張している本。 正直、筆者の主張には、ついて行けなかった。「新自由主義」への批判に偏り過ぎていた点が、何よりいただけない。もう少し客観的に「新自由主義」の利点と欠点を整理した上で、自らの主張を繰り広げて欲しかった。そうすれば、説得力も増すのではないかなと思う。
0255文字
Masakazu Kawamoto
新着
新自由主義が暗黙のうちに外部を利用していること、能力の共同性を無視して、能力を完全に個人に帰属させていること、などその虚構性について論じられている。特に新自由主義がコミュニケーションをもその影響下におさめている、という部分は、記述はわずかであったが、自分自身にとってヒントになった。 ただ、新自由主義批判ありきで、なぜ時代が新自由主義を選んだのかに「ついては目が向けられていない気がする。
0255文字
左手爆弾
新着
これに類する内容の本はたくさんあるし、それらに共通のことはまず抑えられている。本書の特色は「所有」を中心に置いて説明したことである。ある能力を持っているという場合、その能力を行使する人間だけではそれは能力と言えず、それを受け取る人間、場があって初めて意味がある・・・という「能力の共同性」の議論は興味深い。フランス人権宣言が実はあまり人権を保障していなかったり、ナチスの人間の本性についての人体実験の話などは本筋とは直接関係ないが重要な内容である。ただ、全体的に具体的事例がないためわかりにくい。
0255文字
tetsu
新着
★3 内容的には目新しいものはなかったが、ナチスの子育ての実験には驚いた。
0255文字
全6件中 1-6 件を表示

この本を登録した読書家

新自由主義の嘘 (双書哲学塾)評価43感想・レビュー6