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隣国への足跡 ソウル在住35年 日本人記者が追った日韓歴史事件簿

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梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
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▼記者として長く韓国との関りを持つ著者が見聞きし、感じたことを日韓関係史の知識も交えながら、分析し、紹介している。▼韓国人や韓国政府に対する辛口な発言があるが、それは偏見によるものではなく、よく知っている「身内」に近いような視点で語られているので、安心して読める。流行りの「嫌韓本」ではない。▼8.15後の朝鮮からの引揚者の苦労は、この本で得た新しい知識だ。▼著者が韓国について語る本は他にも複数出版されているので、触れてみたいと思う。
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ryotarocheak
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日本史が韓国史と重なりあう時代が確かに存在した。 1910年の韓国併合から終戦までの36年間は特にその色合いが強い。 私たちはその「足跡」をもっと知る必要があるのではないか。 その「足跡」は韓国人だけの物ではなく、私たち日本人の物でもあるのだから。
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Masayuki Shimura
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【隣国への「日本の足跡」を追い、探った結果としていえることは、かの地には「地政学的環境」から関心は持たざるをえないし、付き合わざるをえないが、しかし「足が抜けない」ほど深入りしてはいけない、そして海峡を渡って北に向かう時は慎重にかつ十分に用心しろーーである】(文中より引用)・・・朝鮮半島の近現代史に関する著作はこれまでにいくつか手にとってきましたが、その中でも含蓄に富んだ一冊だったように思います。また、事件の取材をベースとして記述がなされているため、無味乾燥なものではなく生きた歴史を味わえる点も魅力的。
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makimakimasa
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ハーグ密使事件や閔妃暗殺事件、百万人の引き揚げ等、朝鮮戦争以前が主。李方子妃葬列への感傷、反日教育は日本人化の反動、『日本の黒い霧』に騙されたと痛烈批判、在日の多数は南出身だが情報戦は総連が支配、「人道の船、北へ」と見出しを付けた痛恨、『続・キューポラのある街』が吉永小百合に言わせた台詞、韓国マスコミは事実より「べき論」を好む、「富士山を見て死にたい」と書いた金嬉老、満州での朴正煕vs金成桂…。靖国神社は2万2千人の韓国人が眠るが、生存者は軍人恩給も遺族年金も無い事を著者は訴える。産経という先入観は不要。
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ミネチュ
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韓国ウォッチャーの黒田勝弘が日韓関係に関わる"事件"について解説というか、考えを述べた本。 黒田勝弘の本はたいていおもしろいが、この本もやはりおもしろい。とても興味深く読みました。ただ、黒田勝弘の本を読んでいると韓国が嫌になりそうな気がする・・・。と言っても、決して嫌韓本ではないですけど。
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よし
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反日は政府の政策だというのはわかってたけど、終戦直後にそんな理由があったんですね。目から鱗でした。
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HMax
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ソウル在住35年の記者が明らかにした反日の理由「すでに日本人となってしまった韓国人を本当の韓国人に作り替えるために行った徹底した日本否定・洗脳作業、再び日本人に戻ってしまわないような装置」、だから「日本はいいこと”も”した」は絶対認められないに納得。敗戦直後の北朝鮮からの脱出、シベリア抑留ほどには知られていませんが、あまりにも酷い。1970年代まで北朝鮮を思ってか「朝鮮」と呼ぶことが主流だったようです。そういえば、祖母はキムチのことを朝鮮漬と呼んでいました。
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尾原道場
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日韓の歴史の話。
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dhaka
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長きに渡る新聞記者としての韓国駐在、半島関連の人の多く住む大阪育った経験もあり説得力のある内容。 日本敗戦時に、韓国社会をこれから担う世代が、35年の統治を経て完全に日本人化してしまっていた。故に、反日感情も無く独立国家としてアイデンティティの危機に遭遇する中で、韓国人に日本人離れを促す目的で過剰に日本統治時代を批判せざるを得なかったとの主張には納得。 朝鮮半島は引き込まれやすく、深入りしがちな間柄だが、足が抜けなくなる程深入りしては危険で、慎重かつ用心しろとは経験に裏打ちされた重みのあるアドバイス。
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yyrn
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妻が韓国ドラマや映画が大好きでつられて私も見ているが、歴史ドラマと現代ドラマから抜け落ちた「近代」の二国間の歴史をこの本では沢山教えられた。加害側は忘れても被害側は忘れない。そんな歴史的出来事の数々を知らず自身の無知を恥じたが、しかしいつまでも反省や金銭的賠償を求められると、いいかげんもう手打ちをしても良いのでは?とか、現在も過去に苦しむ人々には対応が必要だが、そのために日本はすでにかなりの資金を提供しているのだから、あとはその資金をどのように活用したか韓国国内の問題ではないか、などと思いながら読んだ。
yyrn

報道機関の駐在員として長年韓国で暮らしてきたジャーナリストが書いた本なので、読者が興味を惹きそうな題材を選び、そこに自己の体験や様々なトピックスを豊富に交えながら読み物としてまとめられていて、重い内容のわりには読みやすかったが、でも千年以上も続くアラブとユダヤの対立のようになるのだろうかと思うと気分が沈む。『帰ってきて、おじさん』でも見よ。

09/15 21:28
yyrn

著者は、韓国の今日の発展を方向づけた朴正熙が「親日」とみなされ終戦当時の「敗者」だったために未来に向けて努力し、北朝鮮の金日成は「抗日」という当時の「勝者」として過去に安住したために未来に向けて失敗したのだと日朝関係を読み解きつつ、経済協力などで日本を受入れた韓国は勝ったが、日本を拒否し続けたせいで負けた北朝鮮も、双方にとって日本は面白くない存在だったという解釈は非常に腑に落ちた。

09/17 15:40
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鈴木貴博
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ハーグ密使事件から南北それぞれの現在に至る道のりまで、この百何十年ほどの日本が関わりを有する朝鮮半島のいろいろなことについて。黒田さんはいつもながら幅広い知識経験に裏付けられたバランス感覚に優れた姿勢で安心感がもてる。得るところの多い良書。
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Satsuki
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ハーグ密使事件から大韓航空機爆破事件頃までの日韓をめぐる様々な事件や人間模様を、筆者の取材や個人的な体験も交えて書いている。何しろ韓国との関わりが長い筆者のこと、方子妃に実際にインタビューしその葬列の場にも居合わせているといった具合に、生の情報量が多い。故に日韓を単純化していない。いわゆる嫌韓本では決してないのだが、韓国に厳しい記述もあるにはあるため、そのように受け取る向きもあるのだろうか。
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休快
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最近読んだ、いわゆる「韓国本」では出色。著者・黒田勝弘さんの個人史と日韓関係史を重ね、抑えた筆致で、世にはびこる「嫌韓本」とは一線を画している。全編読み通すと、「おわりに」で著者の言う「明治以降の近代日本とかの地の関係は『深入り』の歴史であり、それは日本にとっては『引き込まれ』の歴史でもあった」という一文の意味がよく伝わってくる。読みどころは多いが、中でも李方子妃を取り上げた第6章「李朝残影」は心にしみる。表面的な「嫌韓」で事足れりと思っている自称保守さんや、歴史感覚に乏しいリベラルさんこそぜひ読むべき。
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隣国への足跡 ソウル在住35年 日本人記者が追った日韓歴史事件簿評価87感想・レビュー13