形式:単行本
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
出版社:KADOKAWA / 角川書店
報道機関の駐在員として長年韓国で暮らしてきたジャーナリストが書いた本なので、読者が興味を惹きそうな題材を選び、そこに自己の体験や様々なトピックスを豊富に交えながら読み物としてまとめられていて、重い内容のわりには読みやすかったが、でも千年以上も続くアラブとユダヤの対立のようになるのだろうかと思うと気分が沈む。『帰ってきて、おじさん』でも見よ。
著者は、韓国の今日の発展を方向づけた朴正熙が「親日」とみなされ終戦当時の「敗者」だったために未来に向けて努力し、北朝鮮の金日成は「抗日」という当時の「勝者」として過去に安住したために未来に向けて失敗したのだと日朝関係を読み解きつつ、経済協力などで日本を受入れた韓国は勝ったが、日本を拒否し続けたせいで負けた北朝鮮も、双方にとって日本は面白くない存在だったという解釈は非常に腑に落ちた。
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