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ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム

感想・レビュー
130

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葉月
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傑作。マイオールタイムベスト級。二段組で500ページというなかなかボリュームのある作品だが、読んでいるあいだずっと楽しかった。2115年に書かれた低評価ゲームのレビューサイトという形式で様々な低評価ゲームが紹介されていくが、本作のゲームはどれも実際にやってみたいと思わせるワクワク感がある。それはゲームへの愛に滲む語り口のおかげもあるだろうし、実際にいま存在しているゲームに対して感じている限界が、それぞれの架空ゲームの中でなんらの形で解消されているからでもあるだろう。
葉月

る以上、どのゲームも失敗に際して様々なドラマを持ち、そこには人間の悲哀が滲んでいる。またこの作品はブログの書き手である一人のゲームオタクをめぐる長編としても読むことができる。老境に差し掛かった彼はサイバネティクスを利用して自らの身体の寿命を伸ばすものの、脳の衰えという除去できない障害に直面し決断を迫られることになる。そこで彼が最後に下す決断はなんとも単純な原理に基づいたものだが、しかしここまで彼のゲーム愛に溢れる文章を読んできた私たちはその決断がなんとも爽やかなものに受け取れる。技術と身体をめぐる問題に対

02/27 02:30
葉月

して、自らのアイデンティティに対して、「ゲームは楽しい」という一点から結論を導き出してしまうこのラストに心の底から感動した。

02/27 02:33
3件のコメントを全て見る
0255文字
麻耶
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ネタバレ今現在から見たら約100年後の低評価をつけられたレトロゲーム(本書は2017年発行なので実際には近未来)のレビューサイトという体裁の作品。とにかく管理人のゲームに対する熱量が凄まじく、ゲームをプレイしたい!という気にさせられる。管理人にとってはゲームが情熱であり青春だったんだなあと思えるエピソードが多く、ゲームと名のつくものならあらゆるものに手を出しているのが窺える。低評価と言ってもそこには人間的、社会的事情があり断じてクソゲーとは言われていないところに愛を感じる。管理人の最後の選択の流れにはしんみり。
麻耶

これだけゲームが人生だと息巻いて言えるのが少し羨ましい。BMIやサイバネティクス、人工脳などSF的な世界観が垣間見え、それが管理人の人生の選択に繋がっていくのがなんとも言えないが上手いな、と感じる。

08/26 21:48
麻耶

ゲームに向かえなくなりアイデンティティクライシスを感じている情けないゲーマーの端くれのひとりとしては管理人の情熱がとても眩しく感じられる。

08/26 22:07
0255文字
■■■(伏せ字)
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著者本人が2115年に書いた、という設定がミソで、これがある意味もっとも活きたのが『天幻地在バトルマリオネット』。著者は年齢を公表してないっぽいが、1993年発売のメガドライブ『ああ播磨灘』をプレイしたのが5〜10歳として、バトマリ発売時の2070年には82〜87歳(播磨灘エピソードはリアル情報ですが、作中の記述と符合するので援用しました)。つまり八十代の老人が「ボクらが大人からバトマリを守る!」と息巻いてるわけで。その“大人”、下手すりゃ孫の歳だぞ!! この回だけ一人称変わってるのもズルい。
■■■(伏せ字)

からの~、“敵の正体は修正第2条賛成派”!いきなり社会派!「子供心に、敵の正体を察してはいた」って、そんなのしなびたおともだち(著者)だけだろ!子供が武装権にピンと来てる世界イヤすぎるわ!え?そんなわけないよね?やべえ頭おかしいなんなのこれ(ほめ言葉です)。

05/01 14:59
0255文字
みうらひろゆき
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再読。 未来の架空のゲームレビューから"人間(ゲーマー)の本質"を浮き彫りにしていく様が本当にすさまじい。 チンシルケイムが好き。
0255文字
スプリント
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未来のゲームレビューサイトが未来のクソゲーをレビューしているのだがそこにはゲームの持つ可能性や社会のひずみへの批判が込められていてなかなかに奥が深い。 やや分量が多かったが面白かった。
0255文字
はるひ
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かなり面白い。赤野工作氏のことはSNSでのゲームレビューで知っていたのだが、本作の語り口は赤野氏のSNSそのままだ。赤野氏の実際のゲームレビューが面白いのだから、面白ければいくらでも話を盛ってもいい架空ゲームのレビューは更に面白い。それはそれとして『YU-NO』が教科書に載ってる未来は嫌すぎる!!!(東浩紀氏の『YU-NO』に言及する文章が高校生向け問題集に載っているのは既に見たことあるが……)
0255文字
ともひろかただ
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架空ゲームのレビュー集で1冊の本になっているという、奇書。近未来から“レトロゲーム”を紹介するレビューサイトという体裁で評論される。一生ゲーム友だちになってくれるアンドロイド、コールドスリープのための夢ゲー(そのためにプレイヤーを興奮して覚醒させる展開には絶対にならない)『ビヨンドザインフィニティ』、月で制作され各国の規制に合わせた結果、奇妙奇天烈な仕上がりになってしまった『ハキーカ・ジール・ムリハ』など奇想天外なゲームがたくさん。ジャンルとしてはSF短編集になるのかな。ラストは少し暗い。アカシア欲しい。
0255文字
ZIN
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100年後の未来から過去のクソゲーをレビューする、という全ゲーマーに刺さる良作。どのゲームのアイデアも斬新で面白かったー
0255文字
麻由
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未来の老ゲーマーがかつて発売された架空のクソゲーをレビューするという体裁で書かれた、バラエティ豊かなアイデア掌編連作。VRやらAIやらソシャゲやら、何故そのゲームが生まれ何故ダメになったのかをもっともらしく綴る過程はどれもかなり考え抜かれてて、よくまあこれだけがアイデアが出るものだと感心することしきり。未来におけるゲームの立ち位置というシミュレーションにはいくつか首を傾げるところはあるけど、面白かった。
0255文字
羊山羊
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あまりにもノスタルジックで透明なレトロSF。架空のクソゲーレビューを1本の本にまとめた、というテイだ。ゲームへの限りない敬愛と過去への郷愁が、レトロな世界観と完璧にマッチしてスッキリとまとまった1冊に。現実にあったゲームの顛末を下敷きにしたエピソードはストーリーに強い社会批評性ももたらしていて、SFとしての中身の完璧!大満足です。
0255文字
EMA
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ネタバレ音声ドラマ「名前のないゲーム」を聞いた事で久しぶりに読みたくなり再読。改めて読んだ工作員さんの書く架空のゲームレビューはしっかり連作短編SFであり、しっかりゲームレビューをしていて面白かった。好きなものを好きだと語りたい主人公の気持ちも、衰えていき楽しんでいたものが楽しめなくなるのではという気持ちも分かる。特に好きなレビューは「Acacia」「スシャマ・ドゥーシャマー」「BEYOND THE INFINITE」「そしてまた去り行くあなたへ」「天幻地在バトルマリオネット」辺りかな。
0255文字
限界突破少年
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これすき
0255文字
noise
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ネタバレゲームレビューの体裁をとったSFで面白かったです。未来から見たレトロゲーム(それでも読者側からは未来のゲーム)の照会に始まり、それに関わる事件やら出来事も解説。合間にレビュアーの詳細な状況説明。サイバネやらロボットやら人工脳やら色々と話のネタがあって面白かったです。
0255文字
ゆづ
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個人的には大傑作。人生で一番好きな小説と言ってもいいぐらい刺さった。普段そんなに本を読まないので文量の多さに身構えたけど、ブログ形式で語られるゲーム愛に溢れた文章は非常に読みやすかった。ゲームの内容やコンセプト、クソゲー認定の理由、どちらの設定も細かくて絶妙に説得力がある。特に好きなのは鯖江市の話
0255文字
ヤーミール
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ネタバレ未来のゲームレビューサイトが、歴史に残る『クソゲー』について、その理由を当時の時代背景や文化を踏まえて解説するという体のSF小説。レビューから垣間見える人類史や管理人の人となりがとても面白かった!ゲーム自体が不出来、荒らし、ゲーム制作意図が邪悪、技術にユーザーの肉体がついてこない、目的外利用、八百長など…クソゲーにも多様な理由があり、そこに人間の面白さが現れるという人間にもゲームにも愛のある物語だった。
0255文字
takave
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ある点では優れていても低評価の烙印を押された未来の架空のゲームをレビューするといった体のSF。レビューした作品と語り手の物語がリンクしていくのよかった。そしてまた去り行くあなたへとかは普通に面白そう。
0255文字
アポロ
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★☆☆☆☆ 個人的にゲームが好きで、友達にもゲーム好きならとオススメされたけど、正直楽しめなかった…  長々と間延びする文章が気になってしまってからまともに読めなくなってしまった。 あと語り口が好みでは無かった。 設定は面白いと思うんだけど、自分には合わなかった…
0255文字
Ai
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2115年の未来のゲーマーが、過去100年振り返って「クソゲー」とされるゲーム作品をレビュー。各ゲームのレビューには、「人工知能」「拡張現実」といった未来の技術が織り込まれていたり、100年後に想定される社会問題や変化もチラ見えし、近未来をを想像しながら読めておもしろかった。何より、語り手=作者のゲーム愛がすごい。定型でレビューを語りつつ、語り手の人生も垣間見え、一気通貫した物語にも。ただ、語り手のキャラ設定というか、レビュー体裁の説明が冗長で、老害っぽい語りが読んでてしんどい。そしてちらつく稲川淳二。
0255文字
Drboom
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ネタバレ傑作SF。 2115年の視点から2050年代前後のレトロゲームについての架空ゲームレビュー集 架空の批評集という意味ではスタニウム・レムの『完全な真空』が存在するが、レムの真空と比べると統一した世界観を持っている本作はむしろ『フィフリスト』に近いのかもしれないと思わせる程、濃密な世界観が広がっている 架空のレビュー行いながら、人間とAIの違いという根源的なテーマに度々ぶつかっていく本作は意外な結末を迎え、最後まで読み通すことで本書が単なるおふざけの集まりではなく、一遍の傑作長編SFであることが分かるだろう
0255文字
ふかわ
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面白かったのは、Acacia、密友、Poetopia、BEYOND THE INFINITE、絵理沙、天幻地在バトルマリオネット、C9H13NO3の七編で、特に密友は傑作。存在しないゲームを設定してそれを批評するというのが面白い。
0255文字
かわうそ
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2115年から過去を振り返るという設定でゲームに絡めてSF的要素を散りばめつつ、通して読むことで単なるレビュー集ではなくゲームを愛し続けた男の人生の物語にもなっているところが面白い。あまりゲームをしない私でも文句なく楽しめました。
0255文字
yuki
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人生の全てをゲームに捧げる生粋のゲーマーの主人公が過去の低評価のゲームのレビューをしていくサイトといテイ。主人公の生きる時代の設定が未来で、過去のゲームレビューなのだが、その過去も読み手のこちらからすると未来というところが面白い。ゲームレビューだが、仮想現実、自我の概念、洗脳、夢、さらには宗教、脳死の定義まで内容は多岐に渡りポップに書かれているが中々読み応えがあった。
0255文字
code08
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架空のレトロゲームレビューという設定が面白い。レムの『完全な真空』が架空の書評集らしいのだけど(未読)、存在しないものに対する評論集っていうのは、小説の形式として結構あるものなんだろうか。面白い形式だと思うので、もっと色々な作品を読んでみたい。 本書のゲームレビューから伺える未来は、少し怖いけど、結構楽しそう。
0255文字
フタ
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(*ˊ艸ˋ)ゲーム愛にあふれている
0255文字
灯子
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どういう世界なのかがほぼゲームレビューを通じてのみしかわからないのがもどかしくも面白い。リセマラという言葉が消えていて昇龍拳コマンドは通じてTGSがブース式なのは変わらない世界のゲームってどんなでしょうね。巻末年表も面白い。2016年のは本当…でいいのかな?(ぐぐっても「予定」しか見つからず)
0255文字
もち
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「それでは、ごきげんよう」◆2115年の世界で、レトロな駄ゲームをレビューする。リハビリ用ソシャゲ、真実を映すFPS、読まないテキストADV、遠すぎる不正があった位置ゲー、月世界のACT。老いた管理人の、不屈のゲーム愛が行き着く先は。■各作が不評だった理由は、抱腹絶倒のものから背筋が凍るものまで様々。一見面白そうなゲームへの視線が反転する、その瞬間が恐ろしくも癖になる。レビューの背後を彷徨う、名も無きゲーマーたちの哀歌にも心を打たれた。
0255文字
ソウ
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傑作ですね。私はゲームを一切しないし、SFも好んで読まないのですが、入り口用語に馴れるのがしんどかっただけで、一気に読まされました。2115年という未来から過去に低評価だったゲーム計21個をレビュー、雑記が2、3挟まれ、主人公(レビュー主)の話に落ちていきます。世界観や設定はもちろん、ゲームブログという体で密かに自己の存在を巡る物語になっているのが秀逸。前の話が後々効いてくるので順に読むことをおすすめします。言葉遣いについては、敢えてこの文体なのかもしれないけど、無駄が多く洗練されてないようには感じます。
ソウ

一つ言っておきたいのは、本書が面白かったからといってゲームをすることはないな、ってこと、知らんけど。ゲームの本質とは「単に無価値な数字を増やしたり減らしたりするだけの行為」。ゲームを面白いと感じる直接的な原因は「脳内物質が出た」です・・脳内で起きている電気信号に過ぎない。

10/08 09:48
0255文字
やんも
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2115年に書かれた、世界で低評価を受けたゲームをレビューするすさまじく古参ゲーマーのブログ。自己陶酔的でちょっと世間を斜めに見て、しかもグダグダば文体が、いかにも個人ブログといった感じでおもしろい。だからこそ、ブロガーに共感をしたり反発したり、読みながら心がゆすられたのだろう。と、こう書くと、お前も同種だろ、と言われそうだがそのとおり。閑話休題。低評価を受けるには、それなりの理由がある、時代に早過ぎた、政治利用された、誤解を受けた、悪質プレイヤーの巣窟になった等々、ブロガーの思い出とともに語られる。>>
やんも

>>レビューなので当然すべてのゲームをかなり突っ込んだところまでプレイしているし、どのような経緯があったか事情も詳しくしっている。時にはほのめかすぐらいしかしないが、そこは自慢したくなってポロリと書いてしまう。内容によっては中編の小説に持っていけそうなアイデアもあるが、あくまでブログ。自分はひょんなことで未来のブログを読んでいるのだ、という気分が味わえる。紙の本でのVR体験・・・。小説投稿サイト『カクヨム』への投稿作品であるので、そちらで読んだ方が、一層「未来を覗いている」感覚が味わえるかも。

09/30 21:07
やんも

と、蛇足。この作品を整った文体にしたら、つまらないですよ。まぁ、なかにはちょっとこれはって部分もありましたけどね。この文体でゴーサインを出したKADOKAWAの編集者の方々の心意気がウレシイですね。本書の文体に低評価がつけられるのは、本書で紹介されたゲームと共通した部分があるのかもしれません。

09/30 21:11
0255文字
はえ太
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傑作
0255文字
ルヴナン
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超傑作。つまらない映画は人を哲学的にさせると言うが、クソゲーもまた然りだ。延々ゲームをやり続けた結果、その行為自体が一つの思想まで至った。『YU-NO』が教科書に載り、『里見の謎』がNYの博物館(多分MOMA)に飾られる未来を描く優れたSF。であるのみならず、ゲーマーの矜持と病理、ゲーマーの業までもを克明に織り込んだ物語であることが秀逸である。「ぽけかの24時間もやれってのかよ!」。何という神の無慈悲。
0255文字
なます
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「2115年のレトロゲームレビューブログ」の設定が優れもの。(我々から見て)未来のゲームという題材が未知へのワクワクを、レトロ解雇のスタンスが普遍的なあるあるを、相反する2つの面白さが共に描かれている。ゲーム中毒治療のため敢えてクソゲーが作られるが、ゲーマー達がクソゲーの楽しみ方を見出してしまう回が馬鹿馬鹿しくも熱い気持ちにさせて特に好き。残念なのは筆者のドヤ顔や自己陶酔が滲むクサくて冗長なテキスト。「雑記」で語る近況が1つのシリアスな物語になっていく『電車男』的手法は良かっただけに雑味が気になる。
0255文字
フェムト
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22世紀のクソゲーオブザイヤーベスト本。 22世紀から21世紀に発売されたクソゲーのレビューを20世紀生まれの自分たちが読む奇妙な本。 おもしろかったが、濃密なので、読むのに時間がかかった
0255文字
田氏
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これは凄いぞ。未来のクソゲーレビューサイトというフォーマットに、SFと哲学が濃縮されている。肉付けすれば一つ一つに短編小説が書けそうな"ゲーム"のアイデアを、惜しげもなく21本も投入し(しかもカクヨムでの連載はさらに続く)その発想を礎にして、高い文章力で練りあげられていく思考実験。直接そうとは書かないまでもぼんやり見えてくる、現実とは何であるか、知能や思考、感情のありかとは、という思索。そして、私を私たらしめるのは「存在」なのか、それを構成するパーツを全て入れ替えても変わらぬ「目的」か、という問いに至る。
田氏

この先〜100年くらいの話なのに、世界設定を見せる舞台装置が最低限しか置かれてない。すごい。

06/27 23:16
0255文字
pn675
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ネタバレ「NOVA 2019年春号」から。内容は未来(2115年)の時点で(そこから見て)過去に発売された(現在からすれば未来の)低評価ゲームをレビューするという傑作。未来の話のはずだが過去に発売されたゲームを回顧することでノスタルジーあふれる作品になっている。また、レビューの合間に執筆者の思い出や近況が挟まれ、以前紹介されたゲームが再び他のゲームをプレイするために使われたりと、ミステリの伏線的な要素もある。いわゆる普通の小説ではないが、ブログという形式を取ることで普段小説を読みなれなくても取っ付きやすいと思う。
pn675

一応SF者としてはゲームレビュー版「完全なる真空」と言っておく。/ただ、カクヨムで連載されているものの(現在は更新が停止しているが)、続きが気になるからといってそれを読んでしまうとちょっと厭世的な気分になるので注意。そちらよりは電ファミニコゲーマーに掲載されている渡辺浩弐との対談を読んだ方が良い思う。

06/25 21:13
0255文字
ettyan えっちゃん
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未来のクソゲーのレビューをするブログを読むという形式の小説です。数編ごとに著者の雑記も入ってきます。これからの100年後ぐらいまでのゲームと人間の主に身体の未来が垣間見えておもしろいです。 ただ,ちょいと読むのに疲れます。数編ずつ楽しんでいって,終わり頃にあ~未来の全貌がうっすらと見えてきた~という感じで楽しむ本。 不思議な挑戦でしたが,なかなか成功していると思います。 でも,一つだけ注文があるとすれば,ゲーム好きな人。ゲームが好きだった中年のおじさんなら,さらにおもしろいと思うなあという本でした。
0255文字
りー
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これから先作られ得る未来のクソゲーのレビューブログをひたすら読み続けるという、ゲーマーでも何でもない僕には厳しい読書と覚悟していたら、これが面白い。あの時紹介されていたゲームがこの展開のための伏線になってたのか!とか、ゲームが低評価になった理由が未来の社会情勢に基づいたものだったりして、来るべきディストピアを示唆していたり、小説としての作りの面白さに関心しきり。ボリュームが結構なものなので読み切るのに体力は必要だけれど良きエンターテイメントだった。
0255文字
miroku
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架空のゲームのレヴューの連続が、ひとつの物語で成立している事への驚き。称賛すべき企てだ♪
0255文字
南
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これは凄い。読むの時間かかったけど面白かった。未来人による未来のクソゲレビューをひたすら読むんだけどなぜゲームが叩かれたかの理由がありそうすぎてどのゲームレビューも最高。捨てるとこなし。特に好きなのはアカシアと中国の位置ゲー。オチが最高。ただのゲームレビューの羅列ではなく、浮かび上がるレビュアーのゲームに懸けた人生が挟まってくるところが小説たらしめている。SF苦手だけどこれは本当に良い。
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