形式:コミック
出版社:講談社
形式:Kindle版
■ペスト終息後の横走市にふるさと納税が急増したというニュースが流れる場面。必要な措置だったとはいえ横走市を封鎖し、関係者に大きな負担を強いたこと、また住民に差別的な言動を投げ掛けたことに対する贖罪でもあろうか。謝罪や感謝で自分(達)の罪悪感を薄めているなら気持ち悪さもあるが、それは医療関係者に感謝して済ます私も同じ。「やらない善よりやる偽善」ということばは正しくはあれど昔から苦手なことば。相手の本当に必要な、感情的にもプラスの効果がある偽善を成せればよいが。募金、献血等偽善ぽいことをしても心は曇ったまま。
コメント失礼します。最終巻のネタバレを書かれるのであればネタバレマスクのチェックを入れられた方がよろしいかと。
<俺達は地獄を見た 美しい中央アジアの真ん中で 対応を間違えると ここもそうなる>自衛隊の駒野の言葉ですが、「対応を間違えると」って、誰かがとんでもないミスをしたとか悪意を持って、という訳では無く、それでも“地獄”はやって来る。それが、ペスト、しかも「ノミがいなくても咳などを介してヒトからヒトに直線感染する」という肺ペストの恐さなのでしょう。光明が見えたかと思いきや、さらなる事実が判明する終盤の描写は 絶望感たるや…派手でおどろおどろしい描写はせいぜい吐血くらいで、でも、十分に恐怖を感じさせるのが凄いです
今コロナ禍の中ではあるが、100%死亡する感染症、そんな事が現実に起こる可能性がある事を示唆してくれる。物語は終盤で治療不可能な抗生物質の効かない多剤耐性株に変化した可能性が高い事が示される。恐ろしい。
ついつい先が気になって急いで読んでしまったから、読み終わってからまたじっくり読み返したい。
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