形式:Kindle版
出版社:講談社
形式:文庫
形式:単行本(ソフトカバー)
「作品」としては、「ムスカリ」が良かった。青い小さな花の存在が鮮やかで、救いがある。次の「ぼくの日常」はしっちゃかめっちゃかで、ちょっとよく分からない。「明日なき身」「火」は出来が云々という以前に内容が壮絶すぎて…しかしこれも紛れもない現代の現実なのだ。私自身、もしかしたら何十年か後にこの様な身の上となるかもしれない。最後の「灯」は生活保護ビジネスに呑み込まれてしまった著者の、諦めまじりの空虚な日常。作品としてはこれも良い。しかし文字通りこれが最後なのだと考えると、言いようのない寂しさを感じる。
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「作品」としては、「ムスカリ」が良かった。青い小さな花の存在が鮮やかで、救いがある。次の「ぼくの日常」はしっちゃかめっちゃかで、ちょっとよく分からない。「明日なき身」「火」は出来が云々という以前に内容が壮絶すぎて…しかしこれも紛れもない現代の現実なのだ。私自身、もしかしたら何十年か後にこの様な身の上となるかもしれない。最後の「灯」は生活保護ビジネスに呑み込まれてしまった著者の、諦めまじりの空虚な日常。作品としてはこれも良い。しかし文字通りこれが最後なのだと考えると、言いようのない寂しさを感じる。