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記憶をめぐる人文学

感想・レビュー
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yurano
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以前読もうとした時は目が滑って頭にはいってこなかったけど、再トライしたら、するすると頭に入ってきた。時期が熟したのかもしれない。翻訳はベストではないけど、読めないほどではないです。
0255文字
ゴリラ爺
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文章が熟れていない逐語訳で読みづらい上に専門的な記述が適切に訳されていると思えない、つまり記述内容に不信感を抱かせる箇所が多々ある。特に「記憶」に関連して精神医学や精神分析の話が絡んでくるが、このあたりの理論や用語法を訳者がきちんと理解できているのか疑わしい。なかでもDSMが「DMS」と誤記されており、それが一箇所ではなく連発されていたことには驚いた。正式名称も「Diagnostic and Statistical Manual」と書かれていて肝心の「of Mental Disorders(精神障害の)」
ゴリラ爺

「そしてトラウマ的経験を根本的なところで支える、意味の空白や間隙を伝達できるトラウマの表象様式が必要であることをカルースが主張していることは重要である。(p160)」「わたしは、二十世紀後半において想起することの道徳的、倫理的な重圧のことを考えたならば、「生に対する歴史の利害」でニーチェが示した忘却についての議論は適切とは言えないという私が以前に行った指摘を再検証してゆく。(p165)」

09/02 22:07
ゴリラ爺

こういった文章が高頻度で登場するのでは好ましい訳書とは言えないだろう。訳註もほとんどないので、訳書として読む利点が日本語に置き換えられているという点しかなく、しかもその置き換えも翻訳と呼びうるものではない、不信感を抱かせるものなのだ。本書を手放しで賞賛している人たちには「本当に読めていますか」と問いかけたいし、訳者と出版社の方には「もう少しちゃんと仕事をしましょうよ」と言いたい。誤った知識を伝達されかねないので、これなら自力で原書を読んだ方がいいと思った。

09/02 22:07
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0255文字
nranjen
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基本的にリクールの『記憶・歴史・忘却』に重なっている気がするけれど、非常にわかりやすくまとめられているので、リクールの本に書かれていることの理解を助けてくれる気がする。さらにその他の参考文献(特に英語圏)も豊富なのもありがたい。
0255文字
Nobody1
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膨大な文献や議論の整理が非常にありがたい。人文系の記憶研究の見取り図として良質の本であり、翻訳されたことに感謝。
0255文字
qbc
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インポート
0255文字
i-kom81412
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良心的な翻訳で読める。私自身は第4章「集合的記憶」を目当てに読んだが、昨今のフェイク・ニュースやポスト・トゥルースの問題、真実や正義があまりにも簡単に歪曲されてしまう状況への示唆として、それらへのオールターナティヴとしての「記憶」の役割があるのではないかと思われ。
0255文字
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