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理科準備室のヴィーナス

感想・レビュー
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ひいろ
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すごいものを読んだ…こんな児童書があるんだ… 主人公の人見先生への憧れのような恋のような、胸が苦しくなる感覚を知っている。嫉妬もドキドキも「忘れないで」も、覚えのある感情と夢見たことが混ざり合ったような物語だった。瞳のお母さんが強くて素敵
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季秋
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なんだか不安定な好きでちょっと怖かった。
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un
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なんだか不思議な魅力のある女の先生にひかれる、男子生徒と女子生徒。児童文学!? って感じ。南野さんのことを好きなのは防衛本能、って言い切ってしまうのはすこしさみしい。
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くま美
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女性教師にあこがれを抱く二人の中学生。思春期独特の自分の気持ちをどんな風に表現いたらよいのか苦悩する二人とアンニュイさ漂う女性教師の独特な香りのする小説。
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ボンベイサファイア
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★★★★☆
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いちこ
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ネタバレ主人公の気持ち、共感するところも理解できないところも両方あったなあ。そういう入り混じった気持ちだからこそ、人見先生と異性である正木くんに「正木くんはいいよね」って思うんだろうな。 最後の挿絵で、白衣は返せたんだなって解釈してる。 「大体、『大人なんて嫌い』って言うのは許されるのに『子どもなんて嫌い』って言うのが許されない雰囲気なのは、一体どうしてだろう」本当にそれ
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クマリカ
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強くおすすめ 魅力的な表紙絵とタイトルで気になった 読むのに時間かかった 結構ガツンガツン来るので一旦休んでしまうから アンファン・テリブルそのもの 無垢ゆえにアモラルなんじゃなくて老獪で判っててインモラルに事に及ぶ 自覚無きヴィーナスに憧れ勝手に翻弄される 惑星に捕らわれた小惑星のよう デュエル(双対的=対立的)な子供達 易怒的または易刺激的で敏感関係妄想的でパラノイア 憧れと異様な執着のめくるめくサイコ百合 過去の因縁や不思議な共時性と傷=謎の解釈的な解決 濃厚な神話的物語
クマリカ

何れもマジョリティには属していない(属せ無い)ヒト達なのだけど その事を別に苦にはしていないように見える 『強い』し一見自立的 でもその開き直ったような強さにも 孤立による妄想的解釈を積み上げたようなおかしなとこが目立つ 暴力的だったり異常な直観的共感みたいなもの その金星に捕らわれた2つの小惑星による1時的な小宇宙が偏奇な歪みや拘りをほどいて行く場としての理科準備室のアシュラム的機能

09/03 20:08
0255文字
アスカ
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ネタバレかなり好きな小説でした。書かれていることはとても複雑で一見難しそうな心理描写ですが、少なくとも私はこういった感情(主人公の先生への感情や自分をいじめている人への感情など)に自分でも覚えがあると思いました。その一方で簡単に分かると言ってはいけない繊細な話だとも思いました。こういうヒリヒリするYAや児童文学は好きです。青春、思春期という言葉で片付けられない危うさのラインがあることもちゃんと描いてくれている話だと思います。友情や憧れと恋愛感情はグラデーションなんだなと思いました。
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しょうじ
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おぉお、独特な空気感というか世界観というか。戸森さんすごい。文章だけでこんなに描きわけられるものかと驚きます。漫画ならこういう風に独特の世界観で描ける作家さんもいる気がするけど、児童文学では珍しいような。。それだけに好き嫌いはありそうだけど、私はぞぞぞとしながらも入りこみました。展開もこちら(読者)の思いどおりにならない感じ。思春期って面倒くさくて惹かれちゃうなぁ。
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土瀝青
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この話の主人公はやけにしっかりした中学生だなと思った。自分は、中学生のころこんなにしっかりしていなかった。自分以外の人、例えば教師、同級生、母親に対して自分がどのようにその人を捉えているかという感覚がきっぱりとしている主人公。この女の子は、もしかしたらそうすることで「自分は誰だ」ということをはっきりさせようとしていたのかもしれないな、などと考えながら読み進めました。
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惡い読書
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一人は教師(職員室に居場所がない) -中1男子と女子それぞれ(教室に居場所がない、あるいは端から求めていない)。3人の、学校に於けるストレンジャーたちにとって、いっとき、理科準備室はパラダイスのようだった。互いのなかに、恋ごころめいたものや、自分を捨てた母親や、複雑な視線が交錯するけれど、3人が良かった。それが完璧な形だった。けれど、内側からも、外側からの押し寄せる力にも、もろくも崩れ去っていった。-ちょっとまれな、シビアな内語と考察と事件が展開する物語だな。それが好きか、と云えば、そういうのも好きだ。
惡い読書

すごい責任感のある文体だと思った。これは、主人公の中1少女をそんなキャラクターにしたのか、作者の文体がそうなのか、よくわからない(なので『十一月のマーブル』も読んでみる)。とにかく(間違っていても)決着をつけていく。流さない。言ったそばから答えようとする。なので手触りが鋭い。反面、物語的に大きな流れや、嘘がつきにくい(この物語には必要ないけど)。それがどうした、という話だが、こういう相性の様なもの、けっこう気になる。物語のなかで、常にマウント合戦が行われているのに付いて行くのは、けっこう体力が必要だった。

04/15 21:55
惡い読書

女性教諭(ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』の彼女に似ている、ってどんなだ)の無意識過剰に生徒のこころをかき乱す、中学教室は心のジャングル。かれら、かのじょたち、ここまで気高く、傲慢であるのなら、どうか、つまらない大人にはならないで欲しい。世の中が面白くならないから。

04/15 22:02
0255文字
ねこ
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児童書です。が、じんわりしみてくる物語でした。思春期の心について。次もこの方の物語が読みたくなりました。
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白雪ちょこ
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児童書のレベルを超えているほど、濃密に描かれている物語だった。 表紙の儚さと、どこか恐怖感を感じるような美しい絵柄と相まっている。 主人公の瞳ちゃんが、理科担当の女性教師人見先生に対し、恋心を抱いていることに気づき、そこからの嫉妬心や、子供だからこその冷酷な部分。 ドロついた部分が、うまく描かれていた。 もう一人の男子側の主人公である、正木くんからの視点や、子供らしくカッとなって手をあげるシーンなどもわなかなかにリアルだった。 新しい同性愛の恋愛のようにも、思えた。
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しろたん
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好きが怖かった。強い女の子は好きだなぁ
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ちかこ
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思った以上に、じっくり読み込んでちゃんと考えながら読まないといけない物語でした。読み終わった後はじっくり余韻に浸りたくなるような、いろいろな人の想いが絡まったお話。
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じばにょん
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ネタバレずるいなぁ...と思いました。性別を超える、種類の違う2つの愛がそれぞれ育っていって、最終的に私達はライバルなんかじゃなかったんだね。と分かりあう所が好きです。話が区切られるごとに別の匂いがするような本で、舞台はずっと学校で変わらないはずなのに全く違う世界になってしまったかのように感じました。セリフが詩的で、読み返したりゆっくり味わいたい本だと思いました。
0255文字
市松
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なかったことにしないで!!!!ぴーーーーー!
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くるみるく
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ネタバレ聡明で一人でいることが好きな瞳は、自分をいじめる陽キャ女子、南野と仲良くなりたいと思っていますが近寄るほどにより「うざい」と嫌われ無視されていきます。中学になって、絵画のヴィーナスに似ていて先生らしからぬ雰囲気を持つ理科の先生に魅かれ、いつもその姿を目で追うようになっていきますが、その視線の先には、同じように先生をみつめるもう一人の瞳があって・・一言では説明のつかない思春期の複雑にゆれ動く感情がみずみずしく描かれていてとても面白い!もう1度読み返したいです。LGBTQを考えるきっかけにもなるYA作品。
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ふうふう
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★★★★★「知ってる?正しいことを言って人を傷つけてしまうと、いくらあとから悪かったって思っても、謝ることすらできないの」「スリッパは怪我をしてしまいそうなくらいに冷たい」「私の心の中にすっと入ってきた正木くんのその言葉を、私はその時自分の中に閉じこめてしまいたいと思った」「大体、『大人なんて嫌い』って言うのは許されるのに『子どもなんて嫌い』って言うのが許されない雰囲気なのは、一体どうしてだろう」好きな言葉に付箋付けるのも途中で忘れた。読み終わったらスタンディングオーベーションですよ、一人で。やられた〜。
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くぅたん
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ゆかいな床井くんに比べ、ぐんと思春期の複雑な心情を描いている。僕たちのリアルも読んでみたい。
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joyjoy
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迷い猫。オレンジのバラのブローチ。夜の雪。サヴァラン。マーガレット。
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Mer
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戸森さんの作品の中で、一番ひやぁ〜っと冷たい空気感を纏っている印象がしました。 その冷たさは怖いとかそういう類いではなくて、うーん…何と言うか、適切な言葉が見つからない。 ただ、どの作品も主人公の年齢にリンクする雰囲気を捉えているから、あっという間に引きずり込まれる。さすがです。 児童書の枠を超えている本だと思いました。
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ひそひそ
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装画が半端ないです。もう、こんなにマッチしてるのってすごい。初めて読みましたが、トリプル受賞される文章ってこういうことかと衝撃を受けました。他の著作が常に貸出中なのも頷けます。
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錫
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自身の中学時代を思い出した一冊。主人公には憧れの同性の先生がいる。同じようにその先生に憧れる男子生徒。2人の思いは果たして同じなのか、違うのか。私にも当時憧れの同性の先生がいて、その先生が結婚したときの衝撃は凄まじかった。あの思いはなんだったのだろうか。迷いながら、それでもその時の気持ちを確かなものとして進んでいく主人公の姿がよかった。
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Yutaka  Matsuzawa
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ヴィーナスに似た孤高の理科教師ヒトミに憧れる結城瞳と、もう一人先生に憧れる正木くん。瞳と正木はお互い先生を好きなライバルであり、先生が好きな同志。先生に憧れ過ぎて持つ思春期の危なっかしい感情をストレート過ぎずに描いた作品。私の思春期はどんなだっけなとふと思った。
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青鷺
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なんか最初から最後まで不思議な感じがする本だった。 結局最後まで人見先生の顔はかいていなかった。 名前が凝ってるなぁと思った。人見先生と、正木君と、結城さん。特徴的。 正木君の先生に対する気持ちが、尋常じゃないな、と思った。いくらなんでも人見先生の娘をどっかに連れて行くのはダメだと思う。 南野さんと結城さんが最後が良かった。 正木君と結城さんの気持ちを、すごく考えながら読んだ。(ちょっと言い方が変かもしれない。) 上手く感想、書けません。
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はんばーがー
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先生を崇拝するように愛している2人が、綺麗で少しだけゾッとしました。好きがぐにゃぐにゃに交じり合う様子に最後まで惹き込まれました。
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すぴか
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図書館でふと手に取り、気になったのでそのまま借りてきて一気読みしました。 女子中学生と同級生の男の子、憧れの理科の女の先生との3人の物語。 大事件が起きるわけでもなんでもない、それでいて繊細な中学生活の日々の描き方がとても素晴らしく、誰かに恋をする時のヒリヒリして苦しいような、その苦しさが心地よいような、そういう気持ちを思い出しながら読むことが出来ました。 児童書のようですが、その真っ只中にいる中学生よりも大人になってあの頃を振り返る気持ちで読む方が、この作品のヒリヒリ感を楽しめるような気がします。
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読書家さん#4rk4SO
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ネタバレ心の機微が繊細に描かれている。思春期のそれは時に暴力的にもなり、それを本人がわかっていることもまた心を乱れさせる。でも、作品自体が短いように感じた。人見先生も正木くんも魅力的なので、二人のことも、もっと描いてほしかった。
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かずみ
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理科教員に思いを寄せる女子中学生と男子中学生。二人の思いは母親のようになのか恋愛なのか。同級生との危うい関係など、中学生らしさが溢れている。とても良い小説でした。
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チタカアオイ
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【図書館】
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M
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児童書、長編。JCとDCが理科教諭に恋した話。
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ケ・セラ・セラ
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中学生だった時間はもうとうに昔のことだけど、響くものが沢山ある。微妙で複雑な心理がとてもうまく描かれていて、読んでいて気持ちを共有している感じになるのは、一人称で語られているからかもしれない。憧れ、共有、嫉妬、独占欲。10代の頃の、言葉で語ることのできない感情。戸森しるこさんの作品を読むのは、これが3作品目。もう少し追いかけてみたい作家さんです。
0255文字
樹
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ネタバレ瞳は怪我を手当てしてくれた理科の担当の人見先生のことが気になる。その感情は…。授業中に人見先生をみると、一人の目立たない男の子と目があい、微笑んでくれる。この男の子は正木。自分と同じ感情を人見先生に持っている、と思っていた。引き込まれて一気読みでした。人の感情や人を思う気持ちというのは不思議なものだと思いました。
0255文字
とも
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ネタバレ言葉にならない気持ちにひりひりする。 上手く文章にまとめられないのがもどかしいですが、これは中学生向けとしてはなかなか凄い本だと思います。 ラストの彼女もう、大人のおんなでした。
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芦屋和音
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10代で感じた、言葉にして上手く伝えられない想いを作品に出来るってスゴイ。これからも目が離せない作家さん。自分が女子高時代にも、人見先生みたいな女の先生がいたなぁ、と思いながらしみじみ読みました。
0255文字
coco
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自分に対して冷たく当たるクラスメイトに好意を持っていたり、同性の先生に複雑な感情を抱いたり、同じく先生に憧れる男の子と不思議な関係になったり、なんともややこしく危うい主人公。特別な出来事があるわけでもないのに心情や成長がしっかり描かれており、これはなかなか優れた物語だと思う。
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