形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:新潮社
形式:Kindle版
おおっ!あの『逆説の軍隊』の再訪に匹敵するレベルならば読んでみたいです!
注目はしていたのですが、入手していなかった一冊でした。ここまで評価されるなら、きっと良書なのでしょう。来月の給料が入った購入しますね。
富にも福祉にも医療にも見放された農民や労働者が大量に放置される結果に。鄧も平等の実現や民主化改革の必要を認め、胡耀邦や趙紫陽を用いた。しかし共産党体制の護持と既得権を主張する保守派とのバランスにおいてしか、彼らを支持しなかった。民主化運動が共産党体制への挑戦にまで進んだ天安門事件において、鄧は民主派を切り、軍隊によって運動を粉砕。この鎮圧が大きなモメンタムを歴史に残す。
軍歴のない江沢民は、国防費を潤沢に融通して軍を味方につけた。社会格差の解消ではなく特権階級の既得権の強化を許して政軍幹部の腐敗を構造化した。胡錦濤と温家宝の政権は、江の築いた既得権体制に屈し、平等を取り戻す改革は流れた。すさまじい経済発展を続けた中国であるが、社会内部では大きな格差が固定し、富の再配分も社会保障も進まない。国防費の驚くべき膨張と東シナ海や南シナ海への支配拡大が国際的な反発を招いているが、それにも拘らず中国の軍事水準は寂しいもの。海軍はロシアをモデルにしているため米国水準にはなお遠い。
私が最初に覚えたことばは、シンクーラーとパーピョーです。2年前に初めて出張で行って大都会なのに驚きました。キャッシュレスが浸透して外人はどうするんだと思いましたが、先月行くと、ジュースの自動販売機までキャッシュレス。その一方で道路のあちこちに共産国であることを思い出させるスローガン。
HMaxさん、パーピョーは知りませんでした。”発票”ですかね?まれにレストランで食事した時、「スワンちゃん」”算帳”と言ってお勘定したのを思い出しました。今、行ったらきっと浦島太郎ですね。もっとも、お金がメイヨーですが。
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