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天皇陛下の味方です[単行本]

感想・レビュー
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peco
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70年代半ば迄民族派、90年代〜の右傾化時代は左翼と目されると述べているように、第1章はリベラルの主張に驚くほどの共通点。論理的な筋道が通っている人とは立場の違いを超え論議可能だと改めて言論の大切さを思う。それだけに2章以後の天皇礼賛には辟易。一面的な賛辞には内容の真偽への警戒心の元。多面的な視点を欠く発言は信頼低下を招くと自省の機会に。第6章は自己の思想の変化に自覚的な内省。人は変わると再認識。但そのためには本人にその素地がなければならないのは当然で人として柔軟性を持ち続けることができているかと問われる
0255文字
ガリンペイロKT
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戦前も、今も、天皇を自らの野望・利権のために利用しようとする勢力が絶えない。しかも、そういう勢力が保守や右翼を自称するから、ヤヤコシイことこの上ない。
0255文字
さだこのさだ
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初読。新聞広告で何度か目にして読みたかった本。鈴木邦男さんについては「右翼の活動家」という程度の認識しかなかったが、いわゆる「右翼」のイメージとは異なり、穏健な天皇制リベラリストであった。その視点で安倍政権、昭和史、今上天皇退位について記述しているが、そのそれぞれに深い共感を覚えた。
0255文字
ふ
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0255文字
サトシ@朝練ファイト
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読み易くいわゆる護憲の本として読んだ。「日本会議の研究」に著者の名前が出てきたが、この本を読んで少し理解が深まった。しかし、時代は変わるものだなあ。
0255文字
K.Hajime
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「真の保守とは「常識的な態度」のことをいうのだ」(320頁)。――鈴木邦男は、今生きている保守主義者の中で最もフェアな書き手だ。フェアと言うのは、単純に観念的に天皇を崇拝しているだけではなく、例えば「昭和天皇に戦争責任はないが、沖縄に対する責任はある」と書く事が出来るという事、そのうえで、「倒錯保守=反天皇主義者」の卑劣さ、「妄想保守」の危なさを批判し(327頁)、明治~今上天皇の振舞、為し得た事を冷静さと熱さを交えて明示している事だ。本書で初めて知った事実も多くある。
K.Hajime

「倒錯保守=反天皇主義者」の卑劣さは、美智子様、雅子様、愛子様に対する人権無視に等しいバッシング、沖縄の基地移転を巡る住民への弾圧と、百田直樹に代表される「言論の自由」否定論、「妄想保守」の危なさは、「雅子様を「反日左翼」と決めつける西尾幹二等が挙げられる。百田はともかく、これで西尾を読む気になる人もいなくなるだろう。ここまで品性下劣な言説も許容するのが「言論の自由」というものだが、安倍政権はその抑圧に邁進しているという一点を挙げるだけで、基本的人権の否定者であり、国民の代表に値しない。

06/28 21:02
K.Hajime

本書を読んで、こういった卑劣な保守主義者に対する怒りを覚える。にもかかわらず、安倍政権倒閣を唱える国民運動は盛り上がらない。「他に代わりがいない」という一般的な意見は一面的には正しいが、殆ど政治的ニヒリズムに過ぎないだろう。にしても、「良識的な」言論界において戦後の歴代首相で、ここまでボロクソに言われている総理も珍しくないか。「戦後最悪の政権」である。鳩山由紀夫はその政治的稚拙さを批判されているだけで、その思想は評価に値する。/最後に明記しておくべき事は、今上天皇の思想は、「弱い立場の人を見捨てない」。

06/28 21:04
0255文字
しんすけ
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最近、「三島由紀夫が今も生きていたら」と思うことが多い。93歳の老骨に鞭打ち、安倍晋三制裁の行動を起こすのではなかろうか。ただし今回は、「相手を傷つけず」という三島の優しさが表面化することはないはずだ。48年前の彼の行動は、自衛隊が合衆国配下の軍隊であることに因を発したものだった。安倍晋三が現在やっていることは、自衛隊を合衆国の軍隊にしてしまうことにほかならない。合衆国の軍隊とは、覇権を建前にして他国の民族自決権を破壊する暴力主義者を指す。
しんすけ

鈴木邦男は民族自決の意を理解した人だと思う。だから自衛隊が国を守るものであってほしいと思うと同時に、他国の自決権を侵害する物であってはならないとの自覚を、強烈なまでに持っている。これはレイシストたちには理解できない考え方なのかもしれない。安倍晋三応援団である桜井誠、櫻井よしこなどのレイシストたちは、日本中華主義を信条としているため、他国の自決権など考えたこともないのだろう。鈴木邦男はこれらの人を反天皇主義者と呼んでいる。天皇が靖国参拝を行わない信条、そし被災地に行く信条をこれらの人が理解していないからだ。

06/26 19:04
しんすけ

これについては昭和天皇も同じ感慨を持っていたようである。『独白録』から、下記が引用されている。/…私がもし開戦の決定に対して拒否権を行使したとしよう。国内は必ず大内乱となり…/ p221 日本人に限らずステレオタイプに反応して行動する人は多い。それらの人に冷静になることを求めても無理である。理性を持った人間が最悪の結果になることを防ぐ方法を取るしかない。昭和天皇の独白は、それを示している。

06/26 19:05
0255文字
Katsuaki Mori
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20180610-20180615
0255文字
全縁
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題名が気になって手に取った。右翼と左翼、戦前·戦後の思想史やそれに対する筆者の考えが平易な文章で書かれていて、とても読みやすかった。しかも筆者の考えにめちゃくちゃ共感できる!自分に右翼·左翼についての興味を持たせてくれた本だ。感謝感謝。
0255文字
犬養三千代
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鈴木邦男の著作、最近のなかでは力を入れて書いた本。元々のかれの信条が溢れている。安倍首相まわりを反天皇主義者と断じてい、今上陛下はリベラル最後の砦とも。 ち、大正天皇のリベラルさも分かりやすく書かれていて「ロボット」が欲しかった山県有朋との確執が悩ましい。 美智子皇后、雅子妃殿下、愛子内親王へのバッシングは余りにも目に余る。 真っ当な言論。
0255文字
やまおじさん
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ネタバレここ数年、何度か鈴木邦男氏のトークをじかに聞いたことがある。昔活動家だった頃のことはいざ知らず、穏やかな人柄に好感を持っている。面白い本だった。天皇の古来からの「伝統」については異議があるが(その昔、江戸期まで庶民がどれほど天皇や皇室のことを知っていたのか疑問)、現代の日本にはびこるエセ「愛国者」、エセ「保守」、エセ「天皇主義者」、「ヘイト(差別主義者)」などを容赦なく批判する語り口は爽快。安部政権や原発政策に対する見方にも同意できる。二・二六事件について詳しく書かれていて勉強になった。
0255文字
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