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イスラームのロシア―帝国・宗教・公共圏 1905-1917―

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BLACK無糖好き
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著者は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター准教授。カザン留学経験があり、タタール人とロシア人の関係について肌感覚で認識しているような印象。本書は帝政末期のロシアにおいて、ヴォルガ・ウラル地域のムスリム社会が、国家との交渉を通じてムスリム公共圏を作り上げる経緯を詳細に分析し、①イスラーム行政、②地方自治体、③戦争、の個別具体的な項目における政策決定過程や実務を描出している。タタール語の新聞・雑誌とロシア語の行政文書を軸に、各都市の文書館の史料を入念に参照したようだ。かなりの力作。
0255文字
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