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動く地球の測りかた: 宇宙測地技術が明らかにした動的地球像

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yyrn
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宇宙の天体や人工衛星を使った測量技術が「地球の動き」を正確に把握することにつながって、地震や津波対策に役立っていることが判って非常に面白かった。つまり、「昨今の測量学は時間変化の観測研究となり、退屈な学問から地球科学の最先端に様変わりした」ということらしい。ふむふむ。しかし、クルマのGPSは単独測位で十数mの精度だが、地球の様々な「ゆらぎ」(重力や楕円軌道、月や太陽の引力、潮汐、大気等)を高度な技術を駆使して消し去る二重相対測位では数mmの誤差まで精度を上げられるって、ちょっとスゴイ!
yyrn

南海トラフでは、フィリピンプレートが毎年6cmずつ日本列島の下に潜り込んでいることが精緻な測量で分かったという。前回の地震から約70年。約4mも押し込められているのかと思うと心穏やかではいられない。東日本大震災時の三陸沖の海底では地震によるひずみの開放で日本列島が一気に東に31mもずれ、宮古市では地盤が1.5mも隆起したという。ただ、現在のモニタリングでは全く前兆現象が捉えられなかったので、これからも当分は「ある日突然」大地が揺れるんだ。

03/25 21:43
0255文字
舌噛
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基準電波源やGNSSによる位置確定の原理、海底基地局を用いたプレート移動の観測、地球の歳差運動や極運動、うるう秒に至るまで地球の測り方について一通りの知識を得ることができた。3.11のときのデータ分析によってこれらの技術がどう生かされているのかも知ることができた。一方数式が少なめなので物足りなさを感じた。
0255文字
月をみるもの
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つくばでは、JAXAに行けばレーザー測距のターゲットとなった「あじさい」 衛星が展示してあるし、こないだまでは地理院に VLBI のアンテナもあった。。しかし、いまの測地手法のメインは GPS を利用した GEONETに移行しつつある。 キネテッィクにすれば、地震計としても使えるほどの精度を持ち、震災の時には、地球を一周してから届いた揺れや、自由振動までも捉えている。いま、この本を読んで勉強できる若者がうらやましい。。
月をみるもの

月や火星の周りにも測位衛星網をつくらんとなあ。。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/sokuchi/57/1/57_1_15/_article/-char/ja/

01/13 14:18
月をみるもの

ちょうど解体から一年か。。 気象研の観測タワーと並ぶ、つくばのランドマークだったんだよな。。。> VLBI アンテナ: https://www.facebook.com/vlbi.tsukuba/videos/836400823166701/

01/13 14:21
0255文字
yasu7777
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★★★☆☆ 人類の科学技術進歩の速さに改めて感動します。また、地球のダイナミズムにも感嘆。
0255文字
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