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もっと知りたい熊谷守一 ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

感想・レビュー
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tosh
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大原美術館で「陽の死んだ日」を見た時の衝撃は忘れられないが、後年の単純な線と色彩で構築された「モリカズ様式」が楽しい。池袋の熊谷守一美術館の外壁のアリ🐜の絵は大好き。 やっぱり虫や猫の絵がいいですね。 山崎努主演の映画「モリのいる場所」もちょっとシュールで良かった。奥さん役は樹木希林でした。
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ゆずこまめ
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全然詳しくないので、晩年まで結構画風が変わっていることを初めて知った。お馴染みのあれは晩年のものだったのか。庭の花や虫を描いた絵、愛情と敬意たっぷりで何ともかわいい。
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サラダボウル
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画家は晩年、庭の花や昆虫を描いた。どれ程見つめたか、と感じる絵。シンプルなのに紫陽花を、アゲハ蝶を、千日紅をこちらの脳裏に鮮明に浮かび上がらせる。不思議だなぁ。千日紅は最近名前を知ったので(それまで勝手に背高赤ボンボンと呼んでいた)、なんだか感慨深かった。本物の絵を見たいなぁ。
モリー

「背高赤ボンボン」にくすっとしました。イメージはし易いですね!😄

11/13 17:47
サラダボウル

なんだか、憎めない感じのかわいい花ですよね、背が高くて風に揺れて。画家もこの花を見つめていたんだなぁと😊

11/13 19:14
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booklight
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自分の画風を掴んだのが75歳かぁ。芸大を卒業してすぐの自画像もいい。しかしこの後に模索の時代が続く。途中の作品もいいのだけれど、やはり晩年のモリカズ様式が確立してからが頭一つ抜けている。シンプルだが今までの模索が背後に見え隠れするので深みがある。「アゲ葉蝶」を見ていても妙な悲しさと透徹した眼差しと少しの喜びを感じる。轢死体をスケッチしてしまうような、死んだ息子のために何か形を残そうとして絵を描き始めたら「絵」を描いてしまうようなどこか熱く冷めた部分を、晩年人に魅せられる形にできたのはよかったのだろう。
booklight

「次男の陽が死んだときは、陽がこの世に残すものが何もないことを思って、陽の死に顔を描き始めましたが、描いていくうちに”絵”を描いている自分に気づき、いやになって止めました」『蒼蝿』

09/18 19:39
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陸
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図書館。実物の展示を見て欲しくなったけど、色が違い過ぎて購入に迷った。でもやっぱり欲しいな。この本の中で好きな作品は眠り猫・ケシ・ドクダミ。熊谷守一の植物特集の作品集が欲しい。
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アキ
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明治32年1899年守一19歳の時に描いたデッサン「ワサビに人参」から昭和51年1976年油彩画の最後の作品「アゲ羽蝶」まで、70年以上に渡り描いてきた変遷の概要がわかる。さまざまな実践を通じて、いわゆる「モリカズ様式」と呼ばれる輪郭線を明瞭に、形態は簡潔に、色彩ははっきりと描くようになった形の完成は、75歳の時だという。配色を考え、影を描かない方法は、1900年初頭のマティスの影響もあったらしい。東京美術学校(現在東京藝術大学)で同期の青木繁とは馬が合い尊重し合っていた。薄い本だが、多くの絵が載って→
アキ

→いて、画家自身の言葉も併せて眺めると画家として真剣に生きてきたことがよくわかる。父親は事業を継がせたかったらしいが、好きな道に自ら進んだので、貧乏にも耐えて、ここまで来れたのだろう。97歳まで絵描きとして生きて来れたのも自分のやるべき使命があったから。「結局、絵などは自分を出して自分を生かすしかないのだと思います」さあ、これから自分は自分の何を生かす?

08/23 00:47
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若菜
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近々、作品展を見に行くため予習。単純な線に到達するまでには、複雑なプロセスがあったのだとホッとした。アートを感じることは直感でいいと思うし、そこになんの疑いもない。ただ、作家一人一人の内面や、その作品の持つメッセージや、価値を知るためにはやはり、知る努力が必要だと思いました。
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Ayumi Shimojoh
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久留米市美でたくさんの作品を集めて展覧会をしている。一度に見れるとすごくいい。風景もあるし、花、虫、生き物、いろんな題材の絵が見られる。この本は記念に買ったもので、読むと色の対比や散らしたかきかたで虫や魚が生き生き動いているように研究していた作品なのだという。なんとなくいい、から、へーっなるほどいいね、と思える本。眺めて写してしばらく楽しみたい本。
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ひなにゃんこ
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★3.5 岡山県立美術館『熊谷守一展』が良かったので。一目見たら覚えてしまうほど特徴的な「モリカズ様式」(くっきりした輪郭線に単純化した描写と色彩)と、猫をよく描いた画家、というくらいしか知識がなかったけど、実物を見たら凄かった。何がどう凄いかうまく言い表せないけど「・・・天才か」とひたすら語彙を失っていた。それでこのタイトル通り「もっと知りたい!」となり、図書館で借りてみた。展覧会も初期の絵から墨彩画や書まで網羅していたので、おさらい的な内容だったけど、画学生の頃の話は展覧会より詳しく、興味深かった。→
ひなにゃんこ

あの輪郭線は、絵の具で引いてるんじゃなく、そこだけ塗り残して作っているのだと実物を見て初めて知る。色を塗ってある場所より、ほんの少しだけ凹んだ輪郭線。そのエッジの効き方が、なんか凄く良かった。これが試行錯誤の末(その過程では輪郭線を“描いて”ある作品や、もっと太い輪郭線の作品もある)辿り着いた「モリカズ様式」か!やはり絵画は、画集見て分かった気になってちゃダメだ、実物を見るのは大事だ、と痛感した。

11/02 20:47
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とよぽん
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熊谷守一の生涯と作品を駆け足でたどった。芸術家の生活を支える人というのは、必須の存在なのか? 現代の芸術家の中には、大学教授をしていたり自分の名を付けた美術館を経営(?)していたり、そこそこリッチな人がいるけれど。守一さんは赤貧というほど貧しい時期があったようで、友人や家族が生活の支えとなっていた。70歳以降に確立された画風・・・色、画面構成、視点、線に、これが究極の到達点なのだと感じた。
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:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
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最近までご存命の、いろいろ画風を変えてこられた方。水墨画、日本画、書道に油絵。黒田精輝に習い東京美術大学主席卒業でも生活できないと樺太調査隊の今でいう撮影係として自然やアイヌ文化に親しんだことなど、すべて絵の肥やしとなった様子がよくわかった。23歳帰宅途中に見た鉄道自殺の女まで画材にして文展に出品するとはなんたる貪欲(^^)赤茶色の太い輪郭線の中をビビッドな色でベターっと塗り込むイラストのようなモリカズ様式が確立したのはなんと75歳、そこまで本当にいろいろ模索した人だった。
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遠い日
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画風が確立されたのは70歳を過ぎてからだとか。わたしが好きな画風は晩年のものであったと知る。単純で大胆な構図と色。図案化されたものの形。愛らしく、しかし、どんなものもここに在ると真っ当な主張をしている感じ。好きです、守一。
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さくらこ
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図書館本。東京国立近代美術館で開催中の特別展「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」に行くので、手にした。本物の作品と会うのが楽しみ。
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もっと知りたい熊谷守一 ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)評価70感想・レビュー14