形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:東京美術
「背高赤ボンボン」にくすっとしました。イメージはし易いですね!😄
なんだか、憎めない感じのかわいい花ですよね、背が高くて風に揺れて。画家もこの花を見つめていたんだなぁと😊
「次男の陽が死んだときは、陽がこの世に残すものが何もないことを思って、陽の死に顔を描き始めましたが、描いていくうちに”絵”を描いている自分に気づき、いやになって止めました」『蒼蝿』
→いて、画家自身の言葉も併せて眺めると画家として真剣に生きてきたことがよくわかる。父親は事業を継がせたかったらしいが、好きな道に自ら進んだので、貧乏にも耐えて、ここまで来れたのだろう。97歳まで絵描きとして生きて来れたのも自分のやるべき使命があったから。「結局、絵などは自分を出して自分を生かすしかないのだと思います」さあ、これから自分は自分の何を生かす?
あの輪郭線は、絵の具で引いてるんじゃなく、そこだけ塗り残して作っているのだと実物を見て初めて知る。色を塗ってある場所より、ほんの少しだけ凹んだ輪郭線。そのエッジの効き方が、なんか凄く良かった。これが試行錯誤の末(その過程では輪郭線を“描いて”ある作品や、もっと太い輪郭線の作品もある)辿り着いた「モリカズ様式」か!やはり絵画は、画集見て分かった気になってちゃダメだ、実物を見るのは大事だ、と痛感した。
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