「阪神淡路大震災の体験…震災そのものであると同時にその後の復興の経緯の中で、コミュニティーがサンドによって破壊された…人は震災そのものによって、2度目は仮設住宅に移住することによって、そして3度目は、さらに復興住宅に移住することによって…復興住宅はここの家族のプライバシーに配慮する住宅ではあっても、住民相互の関係は全く考慮されない住宅だった。コミュニティーと言う発想がそもそも住宅を供給する側には全くなかったのである」127
「コモンセンス…、共同体感覚…私という個人は単なる個人ではなく共同体の一員だ、と言う感覚…コミュニティーとは建築空間、都市空間に対する帰属意識であり、経済的な利害を共有する単位である。そしていつまでもその場所に住み続けたいと言う場所に対する愛着であり、その場所をいつまでも美しく保とうとする住人たちの美意識である」245
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