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黙過 (文芸書)

感想・レビュー
608

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かおりん
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ネタバレ再読だと気づかなかった。1話1話も惹きつけられた。患者が連れ出された裏事情、移植手術にはやる教授。養豚場と反種差別集団の争いの裏で母豚の胎内から子豚が消える。人命を救うことと研究や手術の成果を追い求めるのは違う。臓器不足や費用のこともある。異種移植でつなぐ、治験といっても倫理や道徳、禁忌が首をもたげる。きれいごとでは済まされないし種差別といわれても仕方ない。命の倫理、すごく考えさせられた。
0255文字
まる
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ネタバレ短編集かと思ったけど全ては繋がってて。異種移植。続きが気になって一気読みしたけど、面白かったと言っていいものか。凄く色々考えさせられたけど、答えは出ない。
0255文字
kujimami
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短いけれど、それぞれに問題提起を含んだ読ませる短編集。『詐病』は無理があるんちゃう?などと思いながら読んでいると、まさかの最終話で全てが繋がった!結論が出せない故に安易には議論しにくい話題が盛り込まれていて、私なりにうーん‥と考えさせられた。確かに『反〜』と名乗る団体は、何がしたいん?と思う事が多いかもしれない。臓器移植も、どこまでが踏み込んで許される領域なのか。人間は貪欲だから未知の領域をどんどん切り拓こうとするだろう。だからこそ議論が必要だし、議論できる社会であってほしいと思う。
0255文字
秋
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ひとによってそれぞれの感情や考えのある話で、単純明快に答えがある話ではなくて。 最後の話で前で出てきた話の点と点が繋がった感じ。でもスッキリするでなく、答えのない大きな問題を目の前に、むーとした感じ。
0255文字
うに'-'まつり開催中
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あっという間に読み終わった。終わったというか続きが気になって早く読み進める感じというか…下村さんのはどれもそうなんだけど。今回のは特に短編が最後の章で全部繋がって覆されたり、どうしたらいいんだ…と悩まされたり…すごい内容だった。下村節が取り込まれた今もう1回『闇に香る嘘』を読み返したくなった
0255文字
ミコ
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ネタバレなんか美談というか、うまく収まりすぎかなって思っていたらラストでひっくり返された。下村さんを舐めていた訳じゃないけど。興味深いテーマだった。
0255文字
manamuse
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感想書くの忘れたー!内容忘れたー!確か臓器移植を巡るアレコレ。面白かったし、下村敦史さんの作品は好きです。
0255文字
はなとコナミのママ
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「黙過」耳慣れない言葉。単純に臓器移植の話?と思いきや養豚業の話?「異種移植」にたどり着く。人命と動物の命に優劣はあるのか?難しい!なら豚肉、牛肉など食肉はどう考えるか。倫理的に許されるのか。心臓弁等の置換手術は以前から行われていたとか。自分の身内だったら異種移植をしてでも命を繋ぎたいのではないか。真崎の記事の最後貴博君が亡くなったの一文が結論につながるのではないか。
0255文字
YU
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ネタバレ読み出して「短編集だったかー、長編の方がいいなー」と思いながらも、一つ一つの章はそれぞれが黙過をテーマにした作品で面白いので読みすすめる。そしたら最後の第5章で全てがつながる!やっぱり下村敦史すごい!
0255文字
アジャ
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いつも社会性のあるテーマで唸らされる作者の、これまた命を題材にした重厚な作品。五つの短編?と思いきや、最後の章の前には、必ず前の四章を読んでからとの注意書きがある。読み進めると確かに見事な関連がわかり感心しながら読了。
0255文字
きのやん
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黙過というタイトルにちなんだ話で全く関係のないと思っていた4つのエピソードが最終的に繋がる短編集 アベンジャーズみたい
0255文字
Emi
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人の命や、ヒトとそれ以外の生き物の命に優劣はあるのか、を問う短編集。それぞれえっ?そんなアホな、みたいな話が最後の一編で絡んでそういうことでしたか、となる構成はすごい。どんな命も平等、なんてのは総論であってそれぞれ結局は自分と自分の大切な人や生き物の命を優先したいのは当たり前だと思う。我が子を守りたい助けたい、自分が生きたいと思うのは生き物として自然なこと。他者の命をいただいて生きる生物だしその感謝は忘れてはダメだと思うけど。養豚場の話が印象的でした。
0255文字
らん
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短編が集まって最後に繋がるのいいね 一瞬で読み終わっちゃった。 黙過  知ってるけど言わない方がいいことってたくさんあるけど、事が大きくなりすぎて果たして世の中何が正解かわからない。正解はあるのだろうか。 もし私も自分の大切な人がそのような状況だったら同じことを犯してしまうのか___ 。けど嘘や隠し事はいつかバレると思うのでなるべく自分に素直で、正統に生きていきたい。(正統とは?) 最近本を読み始めたおかげか全てが明らかにされる前に自分で気付けたところもあった。 こういう話興味深過ぎる。命の価値とは、、
0255文字
ぬこ
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ネタバレ初、下村敦史さん。 一章ずつで解決してるけど、なんかなぁって思っていたら最後ですごかった。 異種移植なんてあることすら知らなかった。
0255文字
tantan
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8
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まっちゃん
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消えた肝不全患者、養豚場で消えた仔豚、パーキンソン病を偽っていた父、自殺した学術調査官。それらが最後は少しずつつながっていく。医療の進歩、種の格差などが描かれる。
0255文字
chuji
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久喜市立中央図書館の本。2018年4月初版。書き下ろし。下村さんの単行本で読み漏れていた一冊です。一件バラバラに見える第一編「優先順位」、第二編「詐病」、第三編「命の天秤」、第四編「不正疑惑」が第五編「究極の選択」で見事に収斂する生命医療倫理譚。
0255文字
きあら
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生命に関わる5つの短編。臓器移植、安楽死、畜産と動物の命。それぞれの重いテーマを持って短編が展開されてゆくが、最後の5話目でそれらの短編が一気に収束する。消えようとしている命の前で迫られる選択は、悲しく切ない。
0255文字
toku
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全く内容を知らずに何となく手に取った図書館本。でもすぐに作品に入り込めて夢中で一気に読み終えた。命の優先、安楽死、臓器移植、などがテーマの短編集かと思ったら最後の章ですべての謎が繋がりそれによってまたひとつ大きなテーマについて考えさせられる、構成が見事だった。それぞれのテーマが重いしほんとに何が正しいのかわからない。余談だが「自分の育てた牛や豚を食肉用に出せる人の気持ちがわからない」というような意見を聞いた事があるがそういう人にこの作品の『命の天秤』の章を読んでほしい。どれだけ大切に育てておられる事か。
0255文字
オーネ
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ネタバレ厚労省の事務次官の話の動機が腑に落ちず、読むのをやめようかと思ったけど、最後まで読んで良かった。 「感染症の世界史」を読んでから、種の違いについて考えることがあったので、良いタイミングで読めた。自分の体に違う種の臓器が入っているのは、嫌悪感がある。でもそれで助かって生きてるなら…?と答えが出ずに堂々巡り。
0255文字
月子
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ネタバレ短編小説かー、と思いながら読み進める。それぞれの話は一見独立したものに見えるので深く考えず読んでいたが、最後の章の扉裏面に"前知識が必要なので必ず他の四篇の読了後にお読みください"とあり、全てが繋がっていた事に気付く。パーキンソン病を自宅の中で演じるなど非現実的だな、と感じていた「詐病」もこの章で納得。それぞれの話で散りばめられいた伏線もしっかり回収されていた。考え方は人それぞれだが、生きる為に"食べる"ことと、"使う"ことにどれだけの違いがあるのか…私には大差ないように思えた。実に難しいテーマだと思う。
0255文字
ERI
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ネタバレ短編集かと思ったら最後は全てが繋がった~移植問題…本当にダメになりそうな臓器を人との臓器移植前に動物の異種移植で保つことが出来るのか?22年前は生体肝移植でさえ非常に難しく家族間でさえ医師に止められたのに…現在肝移植は一般的らしい 異種移植の研究が進んだら助かる命は更に増えるだろう~22年前に肝臓癌で亡くなった夫も今なら生きられたかもしれない…異種移植には賛否あると思うが身内が助かるなら…その時は藁をもすがる思いで頼むと思う…
0255文字
タケシ
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短編集、と見せかけての鮮やかな連作集。 まずはこの小説としての技巧の高さを評価したい。 途中の4作まででも既に様々な問題提起を投げかける作品ばかり。 それが、最後の1作でブワッと集約される。 作中に登場する問題も、軽率に答えられないものばかり。 「命の重さ」とは? どこまでが倫理で、どこからが踏み込んではいけない聖域なのか? 進藤准教授と都准教授、どちらが正しくて、どちらが間違っているのか? 作品としての評価はとても高くつけたいが、この重い読後感はどうしたら良いのだろう。
0255文字
らんどるる
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最初は長岡弘樹さんみたいな医療ミステリーの短編だなと思って読んでいたが、最後の話で4つの短編がつながり、一つになって驚く。養豚の話、異種移植、命の倫理、知らないこと、考えさせられることが沢山あった。
0255文字
b☆h
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途中まで短編だと思ったが、最後の『究極の選択』で覆される。人の意外性が描かれるとともに、命の在り方を問われる作品だった。安楽死を選ぶ理由による是非、種別で命を選別することは差別なのか、異種移植は倫理に背くのか…など、重い問題を次々と突き付けられた。一人の命より多数の命、助かる見込みの少ない命より見込みがある命、それでも結局最後は自分の命を選ぶ人が大多数だろう。「何が許され、何が許されないのか。」の一文が胸に突き刺さる。命の在り方に自信を持てる時なんて、来るのだろうか…今は考え悩むことが答えのように感じる。
0255文字
まぁし
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臓器移植、動物愛護…命に関する短編5編。「一人の命を犠牲にしても多数の命が救えればいいのか」「動物の命は人間より軽いのか」テーマ的には様々な見解があるでしょうし、立場や環境で変わるものだろうと思います。それぞれ伏線回収があり、意外な着地ですが、この本の凄いところは、独立した話だと思っていた4編が最後ですべて繋がっており、しかも、5編目を読むと、それまでの概念、動機が全く違う意味になり、モヤモヤしてたものが一気にクリアになったような気がします。重いテーマとは反比例してどんどん読み進めていけました。
0255文字
はちみつ
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ネタバレ5編の短編集ではあるが、根底では全ての話が繋がっていることに途中で気付く。最終話で登場人物が勢揃いし、腑に落ちなかった謎が解き明かされることで、ミステリーとしてはそれまでのモヤモヤ感が払拭され、そういう事かと納得するが、日頃あまり表に出てこない、命をめぐる医療の限界や課題に、考えさせられ心にずしりと重さが残る読後感でした。
0255文字
ミスターテリ―(飛雲)
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下村先生のデビュー当時からの大ファンとしては、前半を読んで江戸川乱歩賞の「闇に香る嘘」に匹敵するほどの作品になると期待したが、ひとつひとつの重要なテーマを四つの短編にして、最後に「究極の選択」としてまとめあげる、作者の挑戦的な取り組みは評価できるがーそのひとつひとつのテーマ、安楽死、臓器移植、不正疑惑・・があまりにも複雑で重すぎた。そのため短編の完成度が低いところに、最後に強引に結論にもっていったためミステリーとしては中途半端で物足りなくて残念であった。
ミスターテリ―(飛雲)

ー今回のテーマのひとつ臓器移植の問題「移植用の臓器は世界中で慢性的に不足しており、順番が巡ってくるのを待ち、生きたくても生きられない人々か無念にも大勢なくなっている。」できればそこからもっと個々のテーマに切り込んでほしかった。下村先生の実力ならそれができたと思うと残念である。結果的に、なぜか都准教授を主人公にしたホラーにしか思えなかったのは、読み方が悪かったのか。

08/08 21:58
0255文字
ダリル
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短編集かと思いきや、最後にすべてが繋がる。 命を考える話。答えは簡単には出ない。
0255文字
かなす
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ネタバレ短編かと思いきや最後にちゃんと繋がってくる。人の命と動物の命、臨床実験、色々と考えさせられました。
0255文字
るい
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ネタバレ短編5編のロンド、最後に全員登場のミステリー的大団円。1人の死が1人の死を救うという臓器移植。心臓移植の為に米国に渡ると1億6千万円。異種移植は、宗教的、倫理的に論争もあろうが、豚君の脳細胞を注入して認知症を治してくれるなら私は良しとしよう。動物が実験体になることへの批判もあるが。ips細胞やらの研究を応援したい。これを読みながら、カズオイシグロの「私を離さないで」の方が怖いなと思っていたことよ。読み友さんのご紹介。面白かったです。
0255文字
MI
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ネタバレ命をテーマにした4つからなる連作短編集。サブタイトルあなたは5回騙される。何度もどんでん返しがあり、最後に4つの短編が一つにつながる。上手い伏線になっている。異種移植について、人間の命と動物の命の重さや家族に移植をまっている人は藁をも縋る思いで、助けてほしいと願う。臓器移植を待つ繋ぎに豚の臓器を移植する。衝撃な展開だったが、命の重さや命の倫理について考えさせられた。読了後、いい脱帽感に襲われた。
0255文字
taiko
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再読。移植医療をテーマにしたミステリー。 谷村志穂氏の「移植医たち」には感銘を受け、肯定的な気持ちでいましたが、こちらの作品ではかなり複雑な気持ちになっています。移植を受けないと治らない病に、確実に足りない臓器。命の倫理とは。ホント難しい問題だと思います。ストーリー展開として、最後に全部が繋がる気持ち良さは味わいましたが、テーマへのこの複雑な思いがどうにも自分で処理出来ずにいます。誰もが納得する救命というのは、医療の進歩の中にはないのかもしれないですね。ただただ、多くの命が救われることは願ってやみません。
0255文字
かわい
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短編だと思って読んでいたら違ってました。一話ずつ医療の話でなぜここで豚の話が出てくる?と思っていたら最後に繋がった。人と動物の命は比べてはいけないけれど医療の為と動物実験が行われている。人では実験できないので動物の命に感謝ですね。この前異種移植の人が亡くなったとニュースでみました。やはり長生きは難しいのでしょうか!?まだまだ未知の世界です。
0255文字
りんご
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5編。最後の1編以外は読み終えても今ひとつスッキリしない。2つ目の「詐病」なんてブチギレ案件ですよ。小説ならこのあと殺人事件に発展する。すっきりしないのは理由がちゃんとあって、、、、。ふうーん、命の倫理ですか。タイトルが非常に良い、黙過。私の考え方は、人は生きてるだけで環境に対しては害なのでは、です。だから動物を食べるのをやめたって、動物実験に使うのをやめたって、動物にとっては焼け石に水なんじゃないかなと。人は人のためにエゴイスティックにしか生きられないのではないのでしょうか。黙過するしか。
0255文字
とりめかけ
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ネタバレ一見バラバラな4篇の短編が最終篇で一気に関連付けられる構成が最大の見どころかと。異種移植をテーマに、命の重さの意味を図る。生殖医療とかでも問われるところではあるけれど、医療者側だけで論じるだけではなく、患者側というか当事者側の意思が最大限に考慮されるようになると良いのになぁと思う。私は望まないが、望む人を否定もしない。移植も延命も。
0255文字
yi120
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4篇読み終わって、もう一つスッキリしない短編集と思ったが5篇目ですべてが繋がる長編に大化け、下村作品らしいサプライズ。しかしテーマは重いが登場人物達のエゴが前に出過ぎていて読み手の感情には響かなかった。「差別」と「区別」は別物と思う。
0255文字
みるくけーき
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ひとつひとつ別々かと思ったらこんなふうにつながっているとはね。
0255文字
ゆりゆか
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短編集なのかーと思っていたら。考えさせられるテーマだったけど、読みやすい。むしろ、気になってどんどん読んでしまった。
0255文字
葵堂
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重いテーマの短編と思いきや、最後に全てが明らかになる見事な連作短編だったわ。
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