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死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)

感想・レビュー
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横溝ルパン
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以前全3巻で発売された作品を、1冊にした本です。 「日本SF傑作選4 平井和正」に収録された、「デスハンター エピローグ」を読むために再読しました。 物語としては、1巻と3巻が面白いです。2巻は大藪春彦作品の亜流のような展開で、今ひとつ面白さに欠けました。3作中では、1巻が圧倒的に面白いです。 「デスハンター エピローグ」ですが、漫画「デスハンター」と「死霊狩り」で設定の違いはありますが、最終的に落ち着くところに物語が収束した感じでした。3巻の結末も悪くないので、読まなくても問題なかったかも。(^^;
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あ、です。
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万人受けはしなさそうだけど、エンタメとしての完成度もさることながら重いテーマが良いしラストも素晴らしい。楽しめました。
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Sunekosuring
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ん十年ぶりの再読。あらためて平井和正は情念の作家だなと。中途までチームものできそうな魅力的な登場人物たちを配しながら、エンタメとしてキャラを立てることを拒否して人としての業とその醜さを描かずにはいられない。そのアンバランスさが初期の魅力だと思う。この情念の濃さ、絶望の深さが神がかりを呼び込む下地にもなったのだろう。読み損ねている幻魔以降の他作品も電子化して読みやすくしてほしい。
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kadocks
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数十年ぶりに合本版を読む。 78年となるとやはり3巻は当時の新興宗教GLAへの傾倒が見られだしていて平井和正だなぁと改めて感じた。当時の違和感含めてやっぱり異様な傑作。 1,2のタッチのまま続きが読みたかった。 同じ時期の人狼天使とかヤバかったよね。アダルトウルフガイじゃなかった。預言書みたいな悍ましい作品。高橋佳子のゴーストライターになっちゃうくらい傾倒してたしなあ。だからこそ幻魔大戦シリーズを産み出し続けるエネルギーがあったんだろうけど。高橋佳子に出会わない平井和正をもっと読みたかったよ。
0255文字
お気楽さかい
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★★★★★ 合本版にて再読。いやはや、凄まじい傑作でございました。ハヤカワ文庫版 1 の解説・あとがき、角川文庫版 2, 3 のあとがきを収録したのなら、角川文庫版 1 の森優による解説も再録すればよかったのに。
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まろ
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図書館の開架図書を借りる。感想◯
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ばけうめ
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数十年ぶりの平井和正作品を読んだが、そうそうこの作家はこんなテーマの作品多いよね、と改めて思いました。
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kazukitti
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中学生くらいでよんだんだっけ?高校生だっけ?まぁでも当時はすごい好きだったけど、幻魔がゲンケンやりはじめてパラレルがウルフガイにも拡がってアレし始めてナンダカナァな状況になる前の、ちゃんとまとまったモノってのはすごくよかったんだっけかってノスタルジーw 今読んでも面白かったけど、ちょっとこう角度違うけど寄生獣なんかもコレの延長戦にあるのかなぁとか思ったり。でもオチはマーズオチだったねw 当時も今もひどいwとは思う。
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masayoriA
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ネタバレ思い切り久しぶりの平井和正。合本の字を見て、つい手に取りました。深いテーマに感服。で、いくつか平井和正作品、読んでみよう。
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ヤマダ キヨシ
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☆☆☆☆
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hee
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昨年amazon何度目かの再読をした直後この合冊版が出ることになり、1年ぶりに再読しました。続きが気になるこの話に合冊版は(重いけど)一番の形です。この直前に刊行された「日本SF傑作選4平井和正」に収録された「デスハンター・エピローグ」がこちらに入っていたらまさに決定版だったのに、残念。人間の残忍さと、その対極の愛の可能性について全3巻でまとまっており、40年以上経っているのにまったく古さを感じない日本SFの傑作のひとつだと思います。
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にく18
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ネタバレハードボイルドSF、でしょうか。四十年以上前に書かれたものなので、所々、古いなあと思わせられますが、十分面白いです。宇宙からの侵略者・ゾンビー。それに対抗する人類から選ばれし戦士・ゾンビーハンターたち。でも、実はね・・・。一番の感想は、冷徹な工作員・林石隆よ、あんた俊夫限定のオカンか?今だったら石隆×俊夫で薄い本出来るゾ。
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スターライト
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作者の平井和正によると、本書はそれまで書き続けていた”人類ダメ小説”の終焉を告げるものだという。人類の低劣さ、愚劣さに怒り、平井自らがその人類の一員であることを恥じる怒りが、小松左京の何気ない一言で変わり、人類にも良さがあることに気づいた平井。それを具現化したかのような作品が本書だった。地球からの侵略者だと思われていたゾンビーの正体が明かされるラストは、それまでの血と殺戮、暴力が吹き荒れたそれまでの展開を見事に裏返して見せる。〈ウルフガイ〉や『幻魔大戦』にも引けを取らない圧倒的な傑作。
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るみえーる
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ネタバレ昔3巻で読んだ気がしたのが分厚い1冊になっていたのでとりあえず読む。この本でロメロの映画より前にゾンビ的なものを覚えた気がする。アンデッドな奴ね。話は完結してないけど、この先はなんか総司令官のSが悪いほうの宇宙人みたいな展開になるんじゃないかと思う。ていうか別に宇宙人悪くないよね。しかし千人資格試験にチャレンジさせて十人ぐらいしかゾンビ・ハンターになれないという無茶な設定はいかにも1970年代っぽいくだらなさがあって好きだ。あと思ってたよりエログロさは抑えてある感じ。ジュビナイルとしてこれ書いたのかな。
たか厨

小説版に先行して発表された漫画版(『デス・ハンター』)では、小説版のラストの後の出来事も描かれていて、留姫野真希さんの予想通り、総司令官Sがまぁ色々と酷いことを(でもやってることのスケールは小さくなってますが)……って感じですね。

10/06 20:32
るみえーる

どうもありがとうございます。桑田次郎の漫画版も21世紀になって復刊されてるんですねえ。

10/07 01:15
5件のコメントを全て見る
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嫌々爺
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小島秀夫の帯にある「ゾンビではない! 日本発のゾンビーを喰らえ!」という魅力的な惹句に惹かれて読んだ、初の平井和正作品。文体に宿る情念の濃度と密度に圧倒された。この作品より面白いエンタメ小説はまああるだろうが、この作品より熱量の高い小説はそうそうないでしょう。
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たまっと
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再読したくて新規購入。やっぱ平井和正好きだわ。ウルフガイシリーズも再読したくなった。
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藤月はな(灯れ松明の火)
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最近、読友さんが読んでらっしゃるのが気になって読みました。しかし、どうしても私には鼻について仕方なかったです。おそらく、当時のシニカルだが繊細な男を際立たせるための女性との関係が余りにも蔑ろにしているのが合わなかったからだろう。心は自分を無視していたという絶望を知ったジェーンさんの末路には絶句するし、ライラは終盤になるまで空気同然だったし。それに良子がもし、元のままだったら敏夫はあんなに葛藤せずに撃っていたんじゃないかと思ってしまうのが嫌だ。それに人類がダメだなんてそんな事は自分も含め、当たり前じゃない。
藤月はな(灯れ松明の火)

排他的でどこまでも自分に都合のいい現実だけを見たがり、責任を負おうとしない人間達に対し、非情に見えて実は面倒見が良くて優しい林さんが鬱々とした展開の中で唯一の救いとなっている。そして林さんについていったお医者さんの矜持も。

08/24 00:07
藤月はな(灯れ松明の火)

もう、物語の序盤でこの物語の核には触れていたんですね。

08/24 00:08
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海東 侑
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親父本。ぱっと見翻訳物かなと思ったら違った。ネーミングがちょっと今の感覚からいうとそれつける?的なものがあったり、カタカナ表記が若干違うところがたくさんあったけれど面白かった。俊夫と林とライラの不死身といってもいいゾンビーハンター。スポットは主に俊夫にしか当たっていないが、精神的弱さを見せ悩み苦しむ様子はとても人間らしく、「元が一般人である」ことを忘れさせない。
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へいがぁ
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何回めかの再読です。今の感想はプレ幻魔だ、というものでした。
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基
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ネタバレ私が小学生の頃に書かれたシリーズ3冊の合本版。合本ではなく個々で読めば良かった。そうすれば俊夫という実は繊細な青年の悲哀や葛藤や慟哭を感想に書けたのに。死地を潜り抜ける強さと不死身の運を持つ元レーサーの俊夫が、ゾンビーハンターとして作り上げられ、戦い、壊れた果てに掴んだ真実があまりにも……。3巻に渡ってこちらの身に刷り込まれた価値観が大転換する虚しさよ。P.170の俊夫の言葉を思い出す。「宇宙人が何をしに地球に来たのか」その理由を知る前に彼らを敵認定する司令官Sとは、我々の中の排他的な心そのものかも。
基

図書館本

08/04 16:49
基

由紀子さん、こんばんは。林石隆、シリーズ中随一のお気に入りのキャラです。飄々とした殺人機械だった彼が、3巻では確かに俊夫を特別に思い、行動していましたよね。殺伐とした世界のお話だっただけに、林の言動は厳しくも温かくて印象的でした。

08/04 21:27
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陽介@中四国読メの会参加中
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ネタバレ圧倒されました。もっとホラー、アクションのエンタメ要素が強いのかと思いきや、後書きで平井先生が仰ってる通りの『人類ダメ小説』。繊細な部分を洗脳で上書きされどんどん非人間的になっていく俊夫の様子に恐ろしいものを感じましたし物悲しくもなり。救いのある展開になるのか?と一瞬思わせつつも全てが台無しになるラストも凄かったです。情念作家という表現に相応しい一冊、読むの疲れましたが読んで良かったです。
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マッチャン
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アクションやSFの要素もよかったけど、それ以上に主人公の心の葛藤について書かれているところの熱量がすごかった。突き刺さるように心に伝わってくる。
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8番らーめんR
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作者あとがきにもある通り「人類ダメ小説」である。それも究極の、救いがたい・・・。 人間の持つ獣性、暴力が残酷にもとことん描かれ主人公含め(読者も)苦悩し悶えるしかない。まさに生き地獄。今、このような異様とも言える熱気、狂気が充満した小説を誰が書けるというのだ。ゾンビではないゾンビーだっ、驚愕のラストを見届けろ。そして死ね。
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Kuliyama
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久しぶりの平井節をわくわく拝読しました。お亡くなりになられて残念です。
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でそ
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ウルフガイや幻魔大戦は読んでたが、本作は今回初読。あとがきで平井和正自らが言うところの「人類ダメ小説」。しかし、私は氏のこういう作風の方が好きなんだなあ。人類マジでろくでもねえなっていうこの読後感が。面白かった。
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ベル@女子中学生2年生です!
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私も読みました!アクション小説というかSF?ホラー?ミステリ?もともとの全3冊が1冊にまとまっているけどその1冊分1冊分が一つの物語だしミステリだし愛だし悲しみだし生だし死だし!面白かったです!
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苗@中学3年生になりました
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私も読みました、ものすごかったです、いろいろいろいろ! 確かに女子向けかと言われたら難しいけれど、なんだかんだ言ってこれも愛の物語だよなあとは思いますです。
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Vakira
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懐かしい~ 初出は桑田次郎の漫画だったらしい。当時はデス・ハンターって題名。1969年というから約50年も前にこの作品の漫画ヴァージョンが存在していた。ゾンビ・ハンターとして小説になったのは1970年。元祖 ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は1968作だが日本未公開。「ゾンビ」という題名で日本公開されたのは1979年ってことなのでゾンビを日本に知らしめたのは平井和正の方が早いことになる。それもゾンビから逃げるのではなく、ゾンビを抹殺するべく立ち向かう。誰がゾンビなのか?
ジョージ

梁慶一氏の漫画版は4巻まで出てますが、結局未完のようです。

07/13 00:22
るみえーる

それ以前に桑田次郎の漫画が出てますけどね。ご存知でしたらすみません。

10/05 21:14
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しゃお
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○十年振りの再読。脳内補正されてた記憶から考えると粗い部分が目につきます。けれども著者が作品に込めた熱量は今でも衰える事無く訴えかけます。アクション部分よりもゾンビーハンターとなった田村俊夫の内面の変遷が主に描かれ、終盤で心を失った田村に代わり林石隆の心の内が描かる辺りが、この救いの無いラストを迎える「人類ダメ小説」の中で、人類への希望が仄かに示唆されているのがいいんですよね。またウルフガイも(途中まで)読み返したくなりました。
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ココンブレ
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★★★★☆
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NBかえる同盟
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ネタバレ第一部以外は何十年ぶりの再読。十代の頃、背伸びして兄の本を借りて読んで、強烈な印象を受けたっけな。改めて読むと、そんなに戦ってないなとか、ライラ出番少ないな…とか、思い込みの読後感が修正されたところも多いが、やっぱり面白いや。その後、獏さんに出会い、のめり込んでいったっけ。懐かしいな。
0255文字
ukmsblue
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20数年ぶりに再読。SFバイオレンスアクションなのだが、同時に「人類ダメ」っぷりを徹底して描く、初期平井の代表作の一つである。私は平井教の急進派だった(ツツイストでもあったが)。今思うとシニカルさを孤高でカッコいいと勘違いする、イタイ中学生だった。「俺はお前たちとは違うのだ」というイキガリで己の自信のなさを隠蔽すべく日夜努力していた。
ukmsblue

当時のイタイ私に言ってあげたい。「イタイぞ、中学生の俺よ。できれば平井和正の小説など捨てて、白樺派あたりを読むこと。そうすれば、君はもう少し幸せな大人になれる、なんて言っても聞くわけないよな。分かった。そのとおり、人類は相変わらずダメだ。ただし、そのダメな人類の立派な一員に、君もなる。ダメさを噛みしめろ。だがそれでもなお生きていくしかない人類の悲哀にも思い致せ。」と。どうも一度染み付いたイタさは一生つきまとうようだ。

06/25 22:25
0255文字
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死霊狩り【ゾンビー・ハンター】〔全〕 (ハヤカワ文庫JA)評価83感想・レビュー36