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神様の住所

感想・レビュー
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蓮水
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新たな価値観が植った一冊。短歌だけだと難解に思える言葉たちも、散文があることでその短歌を膨らませることができた。音、科学、数学などの観点から言葉について考えるのがとても新鮮だった。好きな章もあれば、無理やりだと感じる短歌もあったが、全体通して感覚が敏感になる本だった。理科と詩の間みたいな、不思議な気持ちになった。
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有機物ちゃん
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お題に沿った短歌とエッセイのような脳内思考自由に書き散らしという感じだった。リズムを感じる言葉遊び、観念的すぎてよくわからない独特な言語感覚がクセになったり、アクに感じたり、読むタイミング、体調とか気分によって、感じ方が変わるのが不思議な文章だ。認知症の人を見て蓄積されないことは無意味な人生だと感じたというページは、記憶が定着しない性質を持つ私はだいぶダメージを負ったものの、著者が蓄積される思い出を人生として見ている事に気づく下りは新視点で面白いなとも思った。
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ぽん@Pの姪っ子
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独特の世界観。
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chacha子
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よかった。哲学と詩情の融合。ビックバン。不思議な読み心地。著者、頭のいい人だな。
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えい
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タイトルに惹かれて手に取ったが、通常の短歌集を想定していた私にとって、衝撃的な本となった。短歌と、その解題又はエッセイ或いは詩とも受けとれる散文、そして締めの1句、の3要素を一単位として繰り返される。解題によって短歌を噛み砕きすぎないことで生まれる余地が、心地よかった。 作者の形而上学への関心も、もっともらしい言葉で、具体化し過ぎることなく表現されていて、曖昧なものを曖昧なまま受け取ることができた。稀有な体験だったな、としみじみと感動した。
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Fondsaule
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★★★★☆ 短歌、散文、そしてまた短歌。 全部で84編。 調味料から素粒子につながるこのすごさ。
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このみ
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「テーマに応じた短歌を冒頭にして、その短歌についての解説とも読めるような散文、そして最後にまた短歌」という形式。言葉遊びのような数学の定義を問うような哲学的な問いと、世界のズレを見つめる目。「幸福と降伏が、実は同音同義語だとは、今も感じる。子供の頃からふわふわのハッピーエンドに懐疑的だったのは、「楽なことは幸福ではない降伏だ」が、わたし野通奏低音として常にあったからだと思う(略)言葉は、ただの音や形ではない」という文章に至りもはや全面降伏だ。「検索をやめない肉色の指先神様の住所を探している」言葉の在り処。
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Felucca
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ネタバレ――『文鎮は重力を表現している墓石は重力を肯定してる』
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ひなた*ぼっこ
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著者のよく分からない世界観が好き。終始歌人の独特な言葉選びなので、どんな本か説明できない。短歌もあるし散文もある、エッセイかと思いきや物語のときもある。読後感としては、よく分かんないけど鼻歌うたって生きればいいじゃんっみたいな。時々読みたくなる中毒性。
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晴
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読書会で紹介いただいた本。84のテーマごとに短歌→散文→短歌の順に綴っていく歌集のような、散文集のような不思議な本でした。特に「部首」と「神様」、「絵のような文字」、「言葉にならない」が印象に残りました。「絵のような文字」で登場した文字で城壁を作ってみた、という発想が好きです!日本語のよさを十二分に発揮したような、日本語を愛してやまないという想いが伝わりました。
アマニョッキ

晴さん読んでいただきありがとうございます!また日本語好きになったでしょ?

11/10 11:21
晴

アマニョッキさん、これは日本語というか短歌の沼に引き込ませる魅力を感じました…!

11/10 17:52
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双海(ふたみ)
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著者は神奈川県生まれ。2009年春より独学で短歌を作り始める。2010年、短歌研究新人賞次席。短歌と散文の本。「母曰く「遠くの山は紫で、近くの山は緑色で描く」」
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KIMI
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令和の短歌はとても自由なつぶやきでした。おもしろい観点、語呂合わせ、それにリズミカルでシュールなエッセイも楽しかった。「さびしくて一個は二個になりましたそして細胞は孤独を失う」…かっこいい。「回回回回回と書くじわじわとラーメン食べたい中華鉢模様」…確かに!「レシピには〈巻き込みなさい何もかもこの世は束の間の春巻きだから〉」…深い!「雛雌雄分けしてるようきみの指わたしをふかくよく見つけてる」…♡♡!「ひなげしをごぽんください、そう言って六本もらった中国の人」…日本語で数えるのは至難の業💦
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 りゅりゅ
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独特の感性だった。そこが気になるの? とにかく気になるんだなという似たような話が何度も出てきたりして。この方の短歌は結構好き。
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あに
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残業続きの電車で読んだのでこの不思議ワールドに脳がついていけなくなった。心にゆとりがあるときなら楽しく読めたのかな。
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ゆみのすけ
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大切に少しずつ読み進めた。短歌とそれについての作者による解説が載っている。全部で84あるテーマはなぞなぞ、味の素、魔法、レーズンバター、オノマトペ、黒柳徹子と多種多様。物事に対する視点が独特で、紡がれている言葉が斬新で面白く、また考えさせられた。体と心、魔法、地図がとっても好き。何度も何度も読み返したくなる本。ドゥマゴ文学賞受賞作。
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ホースケ
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凝り固まっていたものが、どんどんやわらかくなって軽くなり、しまいには羽がはえて飛んでいけそうな解放感。短歌の心得など何もない私だが、言葉遊びの面白さ、その魅力を存分に味わわせてもらう。自由自在に操られる言葉からなる歌はキラリと光るセンスと共に映像に変換される。時に?!?となったり、切なくなったり、妙に納得したりと感情が色々な方向に揺れ動いていくのが楽しい。自分でも作れそうかも..? そんな思いも少しよぎるが、いくつかのお気に入りの歌の中から一首「水族館にクラゲに会いにいく休日雨のなかクラゲ似のビニール傘」
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くじら13号
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数年前に吉祥寺で買って読み終わったのは数年後の京都。教科書みたいな本だった。新しい世界。
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toki12
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生まれたから生きて死ぬヒトたらちねの死亡原因は常に出生 面白かった。
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芽
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久しぶりの一人旅のお伴にしたが、よかった。非日常の宿でゆったり読むのがちょうどよい。短編の集まりなので、細切れに読めるのも◎。パーソナルスペースを実線で囲む人と点線で囲む人の洞察が興味深かった。
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湯呑
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ネタバレもし自分の気持ちが溢れ出て止まらないのならば、それらの吐け口を短歌にしよう。そうして出来上がった一冊。本編は短歌一首と解説が対になって綴られている。日常なようで少し不思議なような音が、著者の特色なのだと思います。表紙裏の一首は、どうかあとがきまで。
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シナモン
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『レシピには〈巻き込みなさい何もかもこの世は束の間の春巻きだから〉』『温めたレーズンバターのバター溶けレーズンの本名は干しブドウ』『明るくて暗くて広くて狭くってなかったら困りあっても困る…これはなぞなぞ短歌、答えは「人の心」』『くらげはスナフキン並みの、生まれつきの吟遊詩人たち』『今の自分がいるのは、過去の自分が生き続けてくれたおかげである』…著者の豊かな感性と日本語の面白さ、さりげなく哲学も感じられる独特の世界観に引き込まれました。とても良かったです。
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のすけ
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すごく頭のいい人だ、と思った。 エッセイ部分もゆるゆるしているようで哲学的で、読んでいると何かについて言葉で語りたくなるような魔力がある。
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敦
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思考がとてもユニークでした。小学生のときの四コマ漫画がすでに非凡で驚きました。
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ずー
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詩のような不思議なエッセイだった。日常がひっくり返る言葉のワンダーランド。クリシェ的なありがちな発想を避けよというのは短歌でよく言われることだが、その短歌的なノリを散文にまで拡張したという感じがする。
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樹苺
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ネタバレここ数年散文ではなく、韻文に惹かれる。 手早く読めるというのがいいのかもしれない。 子どもの時は良さがわからなかったし、どのよう読んでいいかもわからなかったのだけれど、最近ようやく「味」がわかってきた気がする。 短歌はその独特のリズムがなんとも言えずいいなと思う。俳句よりも、詩よりもなんとなく心許ない感じがいいのかもしれない。 気に入ったもの 味の素をかければ命生き返る気がしてかけた死にたての鳥に/優しいは野菜を含む魂は痛ましいから生まれた孤独/前世にて雁の群れだった一隊がポプラ並木になって揺れさわぐ
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きざはし
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不定形も多く、正直全てが名句ではない(本人もそのつもりで載せていない)けど、短歌→散文→短歌のつくりで著者の思考回路がよくわかる仕組みになっている。一見ポップな言葉遊びと存在論的なテーマが奇妙に同居している。例えばこんな句 中央分離帯にじっと植わっている躑躅の五十にひとつが髑髏 「花咲き病」と「宇宙酔い」を短歌の形に吐き出すことでなんとか楽になっているようだ。
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柚木あんづ🍉
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ドゥマゴ文学賞受賞作品。“クローンとかAIとかを言う前にふえるワカメの森に行こうよ”わざとわかりにくくした言葉の色々な面に、光を当てたような短歌集。光とは、化学だったり哲学だったり天文学だったり。乱反射した光が「なんかステキ」で「なんかカワイイ」九螺さんの短歌だと思う。帯には“慣れ親しんできた言葉が別の相貌をまとい、ふだん使っていない頭の部位がマッサージされる”。自分の心の中を見つめて、何をどう思いどう感じたかを改めて熟考したいって時にぴったりかも!“〈体積がこの世と等しいものが神〉夢の中の本のあとがき”
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ましろみみこ
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冒頭の「なぜだろう三十二日梨だけを食べているのに梨にならない」という短歌が一番好き。本の中身は観念的すぎて目が滑ってしまい、あまり入ってこなかったな……
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ともりぶ
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短歌だけの作品集はまだハードルが高いので、このタイプがちょうどいい。果樹園と電源は確かに。
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mus
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これは今までにないことばの世界との出会いだ。テーマごとに短歌とそれにまつわるエピソードが展開され、締めにもう一首あるという構成。作者はことばをあらゆる方法で転がし、遊び、見つめ、ときに自然科学の話も引き合いに出しながら世界の真理にふれようと試みている(ように思う)。哲学的なのにポップな文体で、ことばの神秘にふれた気持ちになる。タイトルの神様とはことばのことで「ことばのあるところ(住所)に神様が宿る」という意味なのかもしれない。最後に好きな一首を。「優しいは野菜を含む魂は痛ましいから生まれた孤独」
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Aki
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何と久しぶりの読書。心と脳みそに栄養が行き渡る感覚。
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ねこはひるね
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表題紙をめくると「体から心があふれている、すべての人に」とある。読んでいる間に、笑いをこらえたり、切なくて泣きそうになったり、あふれた心があちこちへ動かされてしまう。慣れ親しんだ平易な言葉を紡ぎあわせて、今見えている世界をがらりと変えてしまう短歌のちからに驚嘆。短歌は文学だけれど、九螺ささらさんの表現はときに科学的、数学的、英語的に軽やかに跳ねて遊ぶ。「逆プルースト効果」のような今日から使ってみたくなる表現が満載。作品中の好きな短歌は「シーソーは二個の端っこでできているさみしいほうが下がっていく仕組み」。
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みなみ
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短歌で始まり、解説文を挟んで別の短歌で締めくくる三段階で構成された短編集。視点が斬新で、どうやってこういった文章が生まれてくるのか不思議な気持ちになった。始まりに「体から心があふれている、すべての人に」とあるが、この本を読んで心が豊かになった気がする。日本語の奥深さを感じながら読了。
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あるぱか
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不思議な本でした。出版社のイベントで見つけて思わず購入した本です。短歌には縁もゆかりもないのですが、作者の発想力にただ驚き感動しながら読み終わりました。共感できることも多かったです。決して読みづらい訳ではないのに、読み終わるのに時間がかかりました。
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seacalf
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短歌をそれにまつわる散文でまとめられているので取っつきやすく読みやすい。既成概念を塗り固められた言葉が九螺さん目線でどんどんほどいていく様が気持ち良い。大文豪バカンス感、バッグ・クロージャーについて、役者は集中力自家発電業、四字っ子どうぶつ、引用しきれない粋な文章も多く、ユーモアに富んだ思考を垣間見れて楽しい。物心ついた子供の頃、口笛を吹いて好きな男の子を振り向かせた話など惹かれるエピソードもちらほら。あとがきで作者が語るような『ピュアな魂』なんぞはどこかに置き去りにしてきたが、それでも楽しませて貰えた。
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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
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短歌とエッセイ。「生まれたから生きて死ぬヒトたらちねの死亡原因は常に出生」が好き。
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はなすけ
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この黄色い本には宇宙がぎゅっと詰まっている。日本語ってほんと面白い。日本語が母国語で本当に良かった。ヤモリの脚の描写が可愛過ぎてウフッとなる。 ぽんぽん感( ´ー`)。自分の中の宇宙で遊ぶ豊かさに触れ、哲学的に生きる人にますます憧れる今日この頃です。
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Teruyo
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短歌+自己解説、日常の切り取り方がお見事。他人の頭の中を覗く事は出来ないので、こっそり除けて楽しかった。「そうめんとひやむぎは似て非なるもの二月とさんがのあいだあたりの」まさしく。妄想好きには堪らない一冊でした。
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