読書メーター KADOKAWA Group

繭 (新潮文庫)

感想・レビュー
65

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
たけのうみ
新着
2
0255文字
極月 華子
新着
私には合わなかったかな。全てが曖昧に終わってしまって、スッキリしなかった。 本の帯の 「優しい夫」が怖すぎる に惹かれて買ったけど、怖すぎはしなかった。
0255文字
なおぱんだ
新着
初めて読んだ作家の作品ですが、結構な長編作品でありながらこれといった感慨がわきませんでした。面白いかと聞かれれば面白くないこともないとしか言いようのない、つかみどころのなさしか感じませんでした。夫に対する暴力的な衝動が抑えられない妻が抱える恐怖感は伝わってきますが、中華鍋で殴りつけて失神させるまでの暴力はただのやり過ぎで、殺意を持ちえない殺人未遂だとしか思えず、そこまで妻が追い詰められる理由が見いだせないので全然共感できません。
なおぱんだ

追記です。妻の前に現れる女性の存在も、夫に関する秘密を握っていることを匂わせながら、なんともいえない不安定感のまま結末を迎えるので、最後までどこか落ち着かない雰囲気が拭えず気持ちをかき回し続けます。大まかに二部構成となっていて、前半は妻が語り手となり、後半は接近してきた女性が語り手となって、それぞれの立場からの視点で事件となる輪郭を描いていきますが、後半の導入部分だけちょっと夢中になって読み進めたものの、すぐに失速して惰性で読み終わった感じです。

09/14 21:50
0255文字
優希
新着
ただ、ひたすら怖かったです。歪な闇に投げ込まれたような感覚に陥りました。
0255文字
Red-sky
新着
なんだったのか、よくわからないまま終わった。
0255文字
koko
新着
美容師の舞、店の客の希子、二人の歪な物語。白壁の住処という綺麗な見た目の中、ドロドロしていて人間のそのものを表しているのかなと感じた。 ミスミの目的?愛情表現?がよくわからず、最後まで怖い。
0255文字
えみ
新着
角度を変えてあらゆる方面から覗いてみたけれど、やはりこれは尋常じゃない人間たちの歪んだ物語だった。美容師の舞は自分の店を持ち、結婚もして、人生それなりにうまくいっている女性…のはずなのに裏の貌は夫に暴力をふるうDV女!そしてその妻からの理不尽な暴力にただただ反抗もしないで堪える夫、優しく健気、こんなにいい人はいない…と思ったら、この夫怖すぎる!!身の毛がよだつ夫・孝の本性、裏の貌に不気味さを感じずにはいられない。そんな夫婦の住むマンションの住人・希子はこれまた一見自立している女性に見えたが…。歪さに悪寒。
0255文字
veriga
新着
ネタバレ2021年87冊目。表向きはちょっとしたことで夫に手を上げてしまう美容師の女性が同じマンションの女性と接触することで環境の変化を知っていく話ではあるけど、実は夫に取りつかれた二人の女性が普通の関係を保とうにも保てない歪な感情を抱いた作品だった。タイトルの意味が分からず、「繭」という意味を調べてみると、いわゆる歯止めが効かない感情を保護してくれるような心理状況を描いていたように感じた。
0255文字
マユ
新着
感じた事はみんな対等でもない。 舞も希子も愛するはずの人に対する不信感と執着で苦しんでいる。 互いに寄り添いながら相手を批判してるけどこの2人は似てるな。 孝のドMさ加減もある意味異常でありながら正常な愛なのかもしれない。 「優しい夫」が、怖すぎる。 ではなく私には最初 妻の方が怖いやんって思えた。 誰もが正常と異常の狭間に居て 普通なんてないんだと感じました。
0255文字
kazuko
新着
★★ 私には合わなかった。読んでて気が滅入った。
0255文字
satobo
新着
美容師の舞は、夫と仲睦まじく生活しいるように見えたが、実際は、自らも止められない暴力で支配されていた。また同じマンションに住む希子と知り合いになり、彼女も変わろうとしていたのだが。これはDV?大好きな故に夫を痛めつける。夫もなすがままそれを受け入れる。普通の関係を模索し続ける彼らだが、一向に光は見えない。希子もまた連絡の取れない彼氏に翻弄されていた。彼は存在しているのか?自分の理想の彼を追い求める彼女を哀れに感じた。閉じ込められた小さな空間、幸せとは程遠い世界から2人も早く抜け出してほしいと切に思った。
0255文字
たぬ
新着
☆4 何を考えているのかわからない、意思の疎通が図れないってこんなにも怖いんだ。前半の舞パートを読んでいる際は会話がイマイチ成立しない希子が不気味だったけど希子パートになったとたん希子以外の主要キャラ3人全員怖くてたまらなかった。元凶はミスミという気もする。青山さんこれで16冊目だけどこんなに心理的に怖いの初めて。
0255文字
しおり
新着
舞、希子、考、三人とも友人程度の関係の人から見れば特に変な所は感じないだろう。三人とも職も愛する人もある。でもなぜか綱渡りをしているかのような危うさを感じる。真実と言うと大げさだけど三人ともちょっとおかしい。夫の考に暴力を振るう舞。一応そうする目的と理由はあるみたいだけど本人しか理解できない類の物。考が一番怖い。人懐っこくて無神経。とことん図太い一方で人並に撃たれ弱くもある。上手く形容できない所に彼の怖さがある。希子のようなどこか無気力な女性が謎めいた男を強く愛してしまうというのはありそうな話だと思った
0255文字
ねんまに
新着
旦那に暴力を振るうことで対等な関係を維持しようとする舞。そして、指名手配犯に似た面持ちの男を迎え入れ続け、彼を匿う家であろうとする希子。マンションという人工の巨大な繭に息を潜めるように在り続ける2人の女性を主人公にして、男女の異常な関係性を描きます。しかしそれはある種普遍的なもので、繭の中で営まれる人間同士の生活は、結局大なり小なりの異常性を併せ持つことを感じさせられます。適当に手に取った本でしたが久々の大当たり。文章表現も美しく、心理描写の密度の高さが心地よかった。
0255文字
くわい
新着
登場人物の誰にも共感できなかったし、舞とミスミ、舞と希子、希子と道郎、希子と孝の関係どれも理解ができなかった。みんな病んでいる。最後まで読んでみて、結末もタイトルの意味も私にはいまいちよくわからなかったので残念(?_?)
0255文字
エドワード
新着
ヘアサロン経営の舞の前に現れた不思議な女、同じマンションに住む、希子。前半は舞から見た希子の奇行。しかし舞も夫の孝と対等になろうという幻想にとらわれてDVを起こす。希子は不審な行動が目立つ恋人・道郎への懐疑に悩む。後半は一転、希子から見た舞の奇行が描かれる。全員の言動が奇妙だ。孝と希子が5年前からの知人という怪しさ。人が信じられなくなるね。舞と希子が合わせ鏡のようにお互いを監視している姿が怖い。首を絞めあうように四人が追い込まれていく様が痛々しい。繭とはマンションの一室、現代人の孤独の象徴なのだろう。
0255文字
Yoko Oishi
新着
帯を見て気になって読んだ本。登場人物全員が少し歪んでいる。DVしてしまう舞と、それを全て受け止めるミスミ。捉え所のない希子。それぞれがお互いを必要としていうのに、同時に不幸にしてしまう不思議な関係にグイグイ引き込まれてしまった。前半は舞目線、後半は希子視線なのも面白い。
0255文字
春はあけぼの
新着
ネタバレ前半からもう読むのを止めようかと思う位に歪んだ精神状態の美容師の舞。「やめて」と言いつつDVされるままの夫ミスミ。男性なのになんて軟弱なのかと憤りを感じた。 一方の希子の不自然な態度も奇妙で、「辛抱」して読み続けると意外な過去や生活ベースを知る。   中華鍋からのDVへの連想や、部屋の物が歪んで連想される舞の内面。希子との互いの一言への表情の変化を読み解く過剰反応など細かな描写が半端なく多い。 これ程の難しい精神状態を描く作者の心理を心配してしまう。
0255文字
naof
新着
一気読み。奇妙でちょっと怖いんだけどなんか爽快感があるのが不思議。この人の作品はとても純粋で描写に意地悪さがないところが好き。どんな人間関係もいびつだから小説は無限だと思う。この人の作品を読むといつもそう思わせてくれる。
0255文字
likapon67
新着
歪み捻じ曲がったそれは、愛情なのか憎悪なのか、、、私には理解し難い寂しそうな女の複雑な内面の物語。正直、舞も希子も何故そんな男に執着し、狂気に身を委ねるのか、、、まぁ、それだけいき詰まった人達なのかもしれない。孝も妻のDVに耐える健気な主夫なのかと思いきや、病んでそうだし。 私的には気が滅入る作品でした。
0255文字
_ruuno
新着
ネタバレ好き。変なのに壊れているのに、そうと周りに見られない、いま。ふと接する事になった第三者の彼女を冷たく見るわたしから読み取れるのも自らのぎりぎりの心情。愛情が歪だけど好きな話かも…と読んでた。けど二章で視点が変わり歪さが増して…。お互いが見ていた姿かたちが違って二章始めでは上手く重ねられない。それが徐々に重なっていった。旦那は変?な怖さで、でもどこか(全て)存在が軽い。だから読んでいて恐怖は無く…ただ色々じとじとしてる話。言いたい事も結末もよく分からないけど、主人公二人の事もこの物語のことも嫌いになれない。
0255文字
D-room
新着
とても面白かったと思います。二人の女性の日常について、それぞれの主観的描写を中心に進むのですが、結果として他者という存在の生々しさ、繋がることの気持ち悪い面を小説ならではの技巧として描いているように感じました。自立には他者という異物を必要とするのではないか、という自立と依存の奇妙な共生関係を描いているようにも感じられ、やはり面白かったと思いました。
0255文字
Katsuto  Yoshinaga
新着
同じマンションに住む2組の男女を描くサイコサスペンスだと勝手に思っていたら、そんなエンタメ要素は希薄で、33歳女性の葛藤と闇の部分を丹念に描き込んだ「女性文学」だった。序盤で描かれる主人公女性の一人の肉体的な暴力性と中盤以降に描かれるもう一人の主人公女性の精神的な暴力性がえげつなく切ない。ちょっと理解不能に感じながら、作品にはけっこう引き込まれた。過去に付き合った、見た目と全く違う暴力性を見せる女性を思い出したからだろうか。結局彼女の闇を私は理解できるところまで至らなかったのだが。
0255文字
ココンブレ
新着
★★★★☆
0255文字
ゆこりん
新着
なかなか読み進まなくて、疲れた。みんな何がしたいのか、どうなりたいのかよくわからないまま終わった。頑張って頑張って読んだ先に、何もないお話だった。
0255文字
Tomoyuki Yamazaki
新着
歪な愛の物語。複雑。読みごたえはあったが少々難解かな。なんで繭なのか?最後まで読んで、都会の繭でやっとわかりまして(^_^;)
0255文字
陽
新着
冒頭から、根気よく読んだけど、127ページ中に、全然、物語が入ってこなくて、断念。読んだことには、なってないが、読む気が失せた。語りというか、内面の文面が多すぎて、イライラする内容だった。完全に飽きた一冊。最近、ハズレが、多いなぁ。
0255文字
coco夏ko10角
新着
青山七恵さんの作品って合うのと合わないのがあって、内容紹介で「これは合わない方かも…」と察したけど、やっぱりちょっと。最初は暴力女の舞が嫌だったけど、ある意味分かりやすいかも。それに対してこの夫が何を考えてるか、というより思考回路がどうなってるのか全く分からなくて確かに怖い。でもこの二人はもうプレイみたいな面もあるのかな。そうすると希子と道郎の方がより分からないかも…。
0255文字
練りようかん
新着
ネタバレ命をかけてと要求する舞に対し承諾しつつ君もそうだよね?と返す夫孝に背筋が凍った。理由は妻のDVや精神不安を楽しんでいると確信したからだ。『ローズマリーの赤ちゃん』の新しい生命、マンションが繭、プールが羊水を連想させ、人間の営みが恐怖に変わりどこまで戻れば正しくやり直せるのか藻搔く姿が苦しかった。他人を見続け観察から監視にスライドしていく青山さんの特長が強く生かされていると思った。白いドアノブが孝のセーターの色に見えた瞬間、“歪な三人”から脱け出し“二人の女”に関係を変えられる道筋が見えホッとした。
0255文字
チェス
新着
登場人物皆病んでるよー。もうちょっと違う感じを想像してたのになぁ。 図書館本。
0255文字
栄吉
新着
★★☆☆☆ 初読み作家さん。歪んでる、ひたすら歪んでるの感想。どの人物にも共感出来ず。
0255文字
マユ
新着
正直登場人物誰にも一ミリたりとも共感できない、話の中で少しでも救いがあるかなと思ったけどないまま最後までいった、なんでこの本に帯が付いてて解説する人がいるのかまるでわからん、面白い面白くないの次元の話ではなく宇宙人の話を読んでいる気分になるくらい不思議なお話
0255文字
疎水
新着
静かな語りで進行していく日常にある“ひび”が、徐々に伝わってき、それが広がっていく展開に、本を手放せなくなった。 歪な愛に支配された女性たちの物語。 暗い繭の中で、歪な愛に支配されたふたりは、はたして羽ばたくことはできるのか。 あるいは、繭とともに腐って消えてしまうのか。 ――、確かに、赤の他人が一緒に生きていくことは、とても危ういことなのかもしれない。 1つの食い違いが、体内で繁栄する寄生虫のように増えていき、関係を腐らせていくのかもしれない。
疎水

【芥川賞作家 青山七恵の書いた『繭』は怒涛の展開に目が離せない作品でした】 https://hont-ohanashi.com/cocoon/

05/28 07:08
0255文字
ピロ麻呂
新着
う~ん(^_^;)読みにくい文章ではないのだけれど、舞、希子、ミスミ…誰にも全く共感できず。理解不能な言動も多いし、??の連続(>_<)疲れました…
0255文字
うさっち
新着
ネタバレ二組の男女の歪んだ愛の物語。前半は夫にDVを繰り返す美容師の妻 舞の目線、後半は同じマンションに暮らし胡散臭い恋人のいる希子の目線で語られる。最初は単純に夫にDV行為をする舞だけが悪いように思えたが、読み進めると誰一人として共感できないし気持ち悪さを感じた。スッキリしない話なので何とも言えない読後感。
0255文字
薄雪
新着
ネタバレ希子の方が済んだのは分かったけれど、舞とミスミの方は? ミスミが、孝が何を考えどうしたいのか、「普通の関係なんてどこにもない」という言葉や舞が帰らないことに焦る様子などから断片的には分かるけれど、得体の知れない感じが消えない。ミスミが舞にやり返したとき、これで何か変わるのではと読んでいて期待してしまったけれど、好転せず舞が追い詰められていくのに、息が詰まる。二人に介入するのが希子ではなくて、ミスミの母だったならどうなっていたのだろう。舞が実際に助けを求められていたら。ミスミ視点がぜひ読みたかった。
0255文字
Reiko
新着
話も大きく展開せず、登場人物の心情もイマイチ理解できなかったので、読んでいて退屈だった。みんな何がしたいの?最後まで読んでも分からない。私には難しすぎたようです。
0255文字
あかり
新着
疲れた。 例えば青い空を何ページも使って表現するようなびっちり文字が詰まった小説だった。帯のように旦那が怖すぎるを想像したけどそうでもなかった。
0255文字
ニャンゴロ
新着
☆3
0255文字
kobaton
新着
自閉!周囲に溢れるほど人間が居るのに、住んでいるのに、部屋の中では孤独。縋りたいのか、縋られたいのか、分からなくなっちゃうのかな?...不可思議だ、不気味でさえある。登場する全ての人にまったく共感できない。何故こんなに追い込まれる?いや、自分で勝手に追い込んで身動き取れなくなっているとしか思えない...当たり前か。今時の若い女性の気持ちに共感しようとすること自体に無理があるんだな。オジサンには退屈な話だった。作者の意図も最後まで理解できなかった、残念ながら。まぁ自分に分からない世界もあると言うことで...
0255文字
全65件中 1-40 件を表示
繭 (新潮文庫)評価85感想・レビュー65