読書メーター KADOKAWA Group

神に守られた島

感想・レビュー
230

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
toshi
新着
沖永良部島で暮らす少年の戦時中から終戦直後までの物語。 平和な島が徐々に戦争の影響を受けて状況が悪化していく中での少年たちの生活の模様が描かれている。 単語が島の方言で書かれていてそこに標準語のルビが振って有るけれど、ルビが小さくて読みにくい。 そのため読むのに時間がかかってしまった。 逆にして欲しかった。
0255文字
ヴェネツィア
新着
沖永良部島を舞台に大戦末期から、米軍の進駐までを描く。作中の会話文は全て沖永良部島方言で書かれていて、そのことが一層に郷愁(自分がこの地方の出身ではないにもかかわらず)のようなものを感じさせる。それは失われたものへの哀惜の感情だろうか。タイトルは「神に守られた島」だが、多くの人たちが死んでいく。主人公のマチジョーの周辺に限ってもそうだ。物語は、このマチジョーを主軸に語られるが、そこには南の島が持つ独特の抒情をはらんでいる。マチジョーの淡い恋が実ることはないし、それどころか彼らの行末までも定かではない。
風地

沖永良部、3回ほど訪れましたが、全く飽きません。飛行機の乗り継ぎになるので、運賃も時間もかかりますが、見どころ満載ですよ。島の方も笑顔で印象深かったです。けれど、厳しい過去について知らぬまま楽しんでしまい、恥ずかしいですね。

01/16 17:28
ヴェネツィア

ぜひ行ってみたいものです。那覇まで飛行機で行って、船で戻るのが案外安上がりかも。

01/16 17:37
5件のコメントを全て見る
0255文字
︎💓ひかる💓
新着
なんか…読みづらいナ。島言葉。日本兵は大切に弔ったが、アメ公の怪我人や死者は?機銃掃射…想像しただけで死しかないではないか!殺し合いをいつまでやるんだ!人間同士なのに…。武器など開発せずに竹やりなら…大勢の人が死ななくて済んだのもしれない。第二部でいきなり特別攻撃隊員(神風特別攻撃隊)が空からやって来た。機の故障だったらしい。それぞれの戦時があると言うがコレもまたひとつの戦時なんだ!ちばりよ 牛よ。
0255文字
*takahiro✩
新着
殺戮に巻き込まれる電気も水道もない小さな島。沖縄本島は隣の隣、毎日毎日艦砲砲撃の音が聞こえ、特攻に向かうおんぼろ飛行機が空を横切る。これほどまで過酷な運命の中で、この島の人たちはどうしてこれほど優しくいられるのだろう。まるで皆んな神様のよう。安倍晋三以降の極右政権が続く日本は、知性のかけらもない自民党の私利私欲のためにまた同じ過ちを繰り返そうと必死。一度騙されても考えることをしない国民は何度でも繰り返し騙されようとしている。過去の反省も歴史から学ぶこともしない国、日本。
0255文字
narinari
新着
島民の4人に1人が亡くなったと云われる沖縄。大戦の最前線になり人々の暮しも追い詰められていく中で、それでも沖永良部島の人たちは限りなく優しく、子どもたちは逞しく生きていた。男たちは否応なく召集され、僅かな軍備で命を落とし、遺された家族は「名誉の戦死」とされ、涙も見せられない。守ってくれるはずの軍隊や特攻隊の本当の姿をこの本は描き出してくれている。終戦前後の、沖永良部島を舞台に、子どもたちに希望を託すかのように物語は前を向いて終わる。★★★★
0255文字
ガーネット
新着
戦争テーマの本は「読みたい」というより「読まなければ」という、半ば義務のような気持ちに、背中を押される。その義務感が、八月はさらに主張してくる。沖永良部島の子どもたちの視点からみた戦争。出征した者は帰らず、空襲で島民は亡くなり、大切な家畜や田畑を手放しても飢えていく。それは悲劇に違いないけれど、泥棒を見逃す老爺の慈愛に、そして子ども達の遊ぶ声に、平和を錯覚する。極楽のような海の蒼、夜を満たす三線と歌は、人が人を殺して誉れとする異常事態を忘れさせる。その対比を前にして、広がる無力感。私よ、せめて忘れるな。
0255文字
まゆこ
新着
★★★☆☆
0255文字
annzuhime
新着
図書館本。戦時下の沖永良部島の子どもたち。戦争へ向かった男たちと残ったその家族。日本の勝利を信じて生きる日々。島言葉が難しくてなかなか読み辛かったけど、途中からすんなり読めるようになる。戦争の中でも伸びやかにそして残酷に生きる子どもたち。戦争という辛い出来事なのに、どこか温かく優しく感じる島の雰囲気。そうか、戦争に行く人に向かって手を振るのは「国のために立派に死んでこい」ということなのか。特攻隊の方たちの言葉に胸を打たれる。戦争はもういらない。
annzuhime

この本は小学3年生の長女が図書館から借りてきた本。「ママが読みそうだと思ったから借りてきた」と。タイトルと表紙の雰囲気でチョイスしたそうですが、帯を見る限り自分では手に取らなかったであろう1冊。でも読めて良かった。この本との出会いをくれた長女に感謝。

05/02 21:36
0255文字
ガジュマル
新着
島言葉で語られる沖永良部、眩しい自然と長閑な暮らし。はなしゃどぅ旨さよ-と「ちむどんどん」の情景そのもの。同時に空襲に怯える姿が今当にUAと重なり平和が身に沁みる。綺麗事の真実…。ハナみ―との切ない会話「生きてていいのかねー。生きてていいんだよー」。ヤマトゥ育ちユキへのさりげない行動や運動靴の友情、泥棒騒動-支え思い合う人々の優しさと温もりが胸を打つ。マチジョーの爽やかな恋心が全編を包み、過酷な状況下でも明るさと幸せがある心に響く作品。「仕方がない。そう言って僕たちはどれだけ沢山のものを諦めているんだろ」
ちゃちゃ

ガジュマルさん、共読です♪♪沖永良部島のいくさを、子どもたちの視点で描いた素晴らしい作品でしたね。哀しく切ない物語なのに、人の優しさや温かさにも心打たれました。島の美しさが抒情性豊かに描かれ、昨今の世界情勢と重ねると、より胸に迫ってきますね(o^^o)

04/17 17:43
ガジュマル

あぁやっぱり♪ちゃちゃさんも読まれていましたね😊 叙情豊かに文中の至るところで唄われる島唄。その意味を知ると親の哀しみやらささやかな願いやら…本当に今は何を読んでもウクライナの今と重なり言葉になりません。いきいきと逞しい子どもたちの姿が眩しく、優しさに溢れた作品でした。初読みの中脇さん、次巻はもちろん、他の作品も読んでみたいと思います。

04/17 19:05
0255文字
こなつ
新着
4
0255文字
有
新着
沖永良部島で暮らす子どもであるマチジョーが経験した戦争、戦後。一方方向にしか飛んでいかない日本軍の戦闘機。神と崇められた特攻兵。仕方ないという言葉で一括りにされるひとりひとりの死。「だまされたといってすましてしまったら、一度だまされたぼくたちは、きっとまた、だまされる」日本から出ないままの自分は、既に騙されているのではないか?昨日まで神だった存在が犯罪者となり、日本だった住まいが日本でなくなる。何を信じたらいいかわからない混乱の中で、「人の気持ち」を見失わずに生きる大切さをじゃーじゃに教わった。
ちゃちゃ

有さん、大好きな作品です。沖永良部島の子どもたちの姿を描く中で浮かび上がる戦争の実態。有さんがレビューで引用されている文は、私も印象深く心に残っています。騙されても仕方がないと諦めてばかりいないで、真実を見抜く目を少しでも身につけられるように努めたいものです。

11/25 22:45
有

ちゃちゃさん、私も大好きな作品になりました。中脇さんの描く子どもはいいですよね。読む手が止まらなかったです!本当に、真実を見抜く目を、仕方ないの先を考える力を身に付けたいと思いました。知らなかった一面をまた違う角度から読めて良かったです。続編?も読んでみます😀

11/25 23:05
0255文字
chantal(シャンタール)
新着
珊瑚礁に囲まれた神の島、沖伊良部島。この美しい島にも戦時中は空襲があり、多くの島民が兵隊に取られ死んで行った。小学生のマチジョーが体験した戦争と戦後。敗戦寸前の戦況も知らされず、ただただ「1億総火の玉」などと鼓舞され、塹壕を掘り、大和から来た守備兵に食糧などを供出させられ、戦後は「兵隊さんに騙された」と感じる。特攻隊も進んで神になったのではない。みんな生きたかった。生きて家族の元に帰りたかった。本当に二度と「立派に死んで来い」と若者を送り出すような世の中にしてはいけないと、改めて思った。
0255文字
knsm11
新着
太平洋戦争の沖縄戦、沖永良部島の子どもから見た戦争。疎開してきた都会の子との交流、島民の戦争に翻弄される姿を描く。島ことばの柔らかさと少年の天真爛漫の言葉がより戦争の過酷さを際立たせる。特攻隊の兵隊は志願ではなく大人たちの責任逃れの無責任な死の強要でしかないことを子どもの目を通して物悲しく描き出す。沖縄からの逃亡兵も同様に。そして、この島が神(日本兵)に守られた島でなく、沖縄も含めて内地から捨てられた島であることを知る。現代も政治に説明のない言葉、フェイクが溢れ、島にいるのと変わらないかもしれない。
0255文字
ソーダポップ
新着
太平洋戦争末期、奄美群島の沖永良部島。米軍による激しい爆撃を受けながらも子供達にとって、それは日常。砂糖を炊き牛を引くのどかな暮らしと、特攻機と敵機が行き交う風景が丁寧に描かれています。そして終戦。その事実を島民たちが知ったのは玉音放送があった13日後でした。アメリカ統治下に入った奄美群島も徐々に食糧難に陥り、島民たちは命をかけて本土へ密航しょうとします。日中韓を舞台に運命を翻弄された「世界の果てのこどもたち」に続く心に染みる反戦小説でした。
0255文字
もや
新着
間延びした口調をはじめとする穏やかな沖縄の空気と同時に、残酷で容赦ない戦争の状況も描かれる。特攻に志願する人らの実態が語られるシーンは生々しい。戦争の罪深さって、こういう人の命の追い込み方にあるんよな…。包丁を研いでいた親の真相が、本当に身につまされる。言葉や考え方を変えようとする教育の罪深さも後半では感じたし、読後は静かで悲しい余韻に浸った。
0255文字
百年(ももとせ)
新着
連休中の図書館本の3冊目。 中脇作品を4冊を薄い順に読破。 読み始めて「島のこどもたち」の前作であることを知る。 どんな逆境におかれていても、明日へ踏み出す勇気を貰えた作品に感謝する。
0255文字
宴
新着
戦時の悲惨さと恐怖からはどこにいても逃れることができない。戦時中のとある島。神に守られた島。戸惑いと悲壮の中、力強く生きている子どもたちには胸をズドン!と打たれる。
0255文字
百太
新着
戦争のお話は、本当に辛いです。
0255文字
とろまつ
新着
戦時下の沖永良部島での暮らしを子どもたちの視点で見つめた話。続編の『神の島の子どもたち』を先に読んでいたのですが、記憶が曖昧でもう一度読みたい。優しいマチジョーと、思いやりのあるカミ、2人を取り巻く家族や友達との日常が、島言葉で綴られ和む文面だけど、昼夜逆転の生活を強いられたり、皆んなが死ぬことを覚悟しながら生きていたり、苦しい人を庇う人もいれば自分のことで精一杯の人もいたり、和やかな空気と哀しい気配がない混ぜになった作品。出稼ぎから体を壊して帰ってきたハナミーとマチジョーの物言わぬ会話がなんとも切ない。
0255文字
やっちゃん
新着
沖縄戦の話はよく聞くけど、他の離島にも空襲があったのは知らなかった。悪い神様から守るために名前をつけるという風習、ちょっと違うけどアイヌにもあるし共通点が面白い。アイヌはわざと汚い名前をつける。あとお父さんをあちゃというのもアイヌと同じでびっくりした。今はこの風習ないんだろうか。さておき、まだ若くて健康で死ぬ必要なんて全然ない人たちが死ににいくのは本当にしんどい……。彼らはどうなっただろうか。マチジョーはヤマトゥで元気にやれるかな。言葉が通じなくてきっと苦労るだろうな。戦後を逞しく生きてほしい。
0255文字
torihane
新着
沖永良部島の戦争を少年の目から坦々えがく。視線が優しい
0255文字
らんどるる
新着
読メを見て。フリガナはあるものの島の言葉が多く混ざっていて、名前も馴染みがないので、イメージしづらくちょっと読みにくかった。小さな島国にも思想は浸透していて、誰のため何のために戦争をしていたのか、と思わせられる。伍長の特攻は自ら志願したと強制されていたという話には涙がにじむ。
0255文字
とや
新着
第二次世界大戦下の沖永良部島を舞台にした小説。島の子供マチジョーの視点から、戦中戦後の暮らしぶりが淡々と描かれる。沖縄に向かって島の上空を飛んでいき、戻ってこない特攻隊の戦闘機。若き特攻兵を神と崇めながらも、それがおかしいと本心では皆が思っている。戦地へ行きたくないのに行かなければ非国民扱いされ、戦地以外に行き場がなくなっていく若者たちや、彼らを見送らなければいけない者たちの悲しさが胸に迫ってきた。空と海の青さと砂浜の白さ、緑の深さと、行き交う裸足の音や歌声を思い浮かべながら読んだ。
0255文字
ひろり
新着
読書メーターのお陰で出会えた本&作家さん、ありがとうございます。戦中戦後の沖永良部島の少年が主人公。人々がどう暮らし、戦争はどんな風に映っていたのか。子どもたちは何を感じて育ったのか。その物語に、今何一つ侵されずに暮らす私が、こんなにも癒やされ勇気づけられるなんて、有り難すぎる。日本の祖先に深く感謝せずにはいられまい。続編を読まずにもいられまい。
ひろり

抜書:だまされたといってすましてしまったら、一度だまされたぼくたちは、きっとまた、だまされる。

07/04 15:09
0255文字
ヒラP@ehon.gohon
新着
ネタバレ本州から遥か離れ、沖縄よりは少し本州に近い沖永良部島での、戦争の話。特攻機が頭上を通過し、敵機に撃墜される場面を目にして、神に守られていると信じた少年は、不時着した特攻兵から真実を聞かされ、日本兵の行為に疑問を持ち始める。戦争の悲惨さからは少し離れたのどかさと、青春期の甘い季節が印象的でした。
0255文字
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 
新着
舞台は遥か南国・沖永良部島。時代は太平洋戦争の真っ只中。特攻兵たちの真の姿が登場。人の住む島の上空を避け海へと機体を傾け「神」と崇められた兵士は、人命優先よりも技量が満たなかったからの苦肉の航行だった。そして貧しいながらも助け合い生きている島民とどう接したのか。戦争は悲劇しかうまない…。
0255文字
わかな
新着
第二次世界対戦中~終戦の沖永良部島が舞台。戦争でみんな死ぬと思っていた島民たち。みんな死ぬから、徴兵されて戦死した家族のことも「戦争だから仕方ない」と思っていたのに、いつの間にか戦争は終わっていた。 「みんな死ぬんじゃなかったのー」「みんな死なないで戦争が終わってしまうなんてねー。なんであの子たちだけなのかねー。」  戦後の食糧難でも助け合って生きていく優しさ。
0255文字
ryouya
新着
ネタバレ太平洋戦争時の沖永良部島での物語。戦時中にも関わらず優しさを忘れない人々を1人の少年を通して語る。戦争関連の物語を読むときに何時も思う事は、誰も戦争なんてしたくないはず。だからこそ戦争しない為に何が出来るかを考える事だと思います。今のままの憲法9条では駄目だ!良い所悪い所を個々に考えて国会議員は審議すべき。現状で審議すら避ける野党はどうなの?
0255文字
藤枝梅安
新着
ネタバレ第二次大戦末期、沖永良部島の島民たちの生活は困窮していくが明るさを失わずに暮らしていた。日本軍の特攻機が上空を通過し南に向かって飛び、故障した特攻機が不時着する。アメリカの戦闘機や爆撃機が上空を通過していった。終戦を知らされたのは八月が終わる頃だった。兄が亡くなり、翌年二月、島はアメリカ領となり主人公の家族は艀で本土に密航する。島の厳しい自然の中で生き抜く少年少女たちを情感豊かに描く。「だまされたといってすましてしまったら、一度だまされたぼくたちは、きっとまた、だまされる。何度でもだまされる。」p.201
0255文字
kogufuji
新着
小さな島にも戦争は大きな影となった。 わたしたちから見たら暗い時代に見えるけど子供たちは楽しみを見つけたり優しい気持ちを持ち続けて誰かを大切に思ったりしていたんだね。
0255文字
たまきら
新着
戦時中の沖永良部島が舞台のお話です。自分の母方の祖父はこの島のたまぐすくという名前の集落にある大きな神社の家の息子でした。社会運動に身を投じ、家族への危険を避けるため(多分差別も避けるため)出身地を長く言わなかった祖父が熱海に作った不思議なお墓は、この島の由来でした。気持ちを込めて読まざるを得ない、島時間が流れるのに身を切られるように辛いお話でした。
たまきら

2020年おすすめ11位。ジャンル:小説(取材構成) 自分のルーツを人の言葉で手繰り寄せられるような、不思議な感覚を覚えながら読んだ初めての本です。非常にパーソナルな理由で今年忘れられない一冊になりました。

12/28 09:05
0255文字
夏
新着
中脇初枝さんが戦争を書いた本は「世界の果ての子供たち」に続いて2冊目。一作目と同様、どれだけ調べたらこんな物が書けるのだろうと唸るくらい当時の空気感が伝わってくる。戦時下でも人を思いやるエラブの人たちの優しさに胸をうたれると共に、そうした人々の暮らしを壊す戦争に何度も何度も腹を立てながら読んだ。私たちは戦争を憎み続けなければいけない。そのためには、今の政治に興味を持って自分の頭で考えることが大切だと思う。今の日本人の無関心がとても怖い。同じ過ちを繰り返してはいけない。
0255文字
あっ!chan
新着
戦争は沢山の別れと、沢山の諦めをみんなにしいた。誰も幸せになれない時間が流れていく。沖縄決戦の艦砲射撃の音も聞こえる沖永良部島、そこで貧しいながらも助け合いながら一生懸命に生きる島の人たち、そんな様子を少年の目線で、そしてか戦争の悲しさ虚しさを語った切ない物語。島の言葉や歌が、より一層心に響き、大人の都合で騙されたり生活が変わってしまう子供たちに対してやるせなく…戦争は二度とやってはいけないと改めて思う。
0255文字
Yummy
新着
沖永良部島のことは恥ずかしながら今まで全く知らなかった。こんな小さな島の人々にも、戦争は深い悲しみを与えていた。一所懸命に生きた子どもたち、苦しい状況でも助け合いの心を忘れなかった大人たちの姿を考えると、当たり前の事だけど、やっぱり戦争は絶対に繰り返してはならないのだ、と強く思った。
0255文字
pegochan
新着
沖永良部島は火山活動と西郷どんで有名になった島で私も少しは知っていた。特に西郷どんでは島の美しさや方言、信仰などを知ることができていたのでこの作品を読む上でとても良かったと思える。その島の戦争中のお話。美しい島の明るい青をだんだんと塗りつぶしていくような戦争の悲しさに胸が押しつぶされていく。でもそこを救ってくれるのが島の子どもたちの、そして島の人々の決して失われることのない希望のようなもの。最後の別れのシーンはせつないのに明るくてまぶしい。心洗われる小説である。
0255文字
みゃお
新着
終戦間近から終戦後を島の子供の視線から描いた本作。 島口や独自の文化。 描かれる景色の鮮やかさと、対比するような”戦争”と”日本”。 いたたまれないような、申し訳なさを感じてしまう。 沖縄の各島や奄美群島では、いずれも同じ様な状況下であったのだろう。 無知は、罪だと再認識した。
0255文字
えい きときと
新着
言い伝えられている神だけでなく、神と思ったものが神でなかったりと、日常の中に入り込んできた戦争に対して、戸惑いながら生き抜く沖永良部島の人々。力の弱い子供達に皺寄せがいく戦争の悲惨さが子供達の目線で静かに語られていました。印象に残ったのが、空襲病、騙されたといって済ましていたら、手を振ってという表現で、こんな表現や考え方をしなくてはならない状況を作り出した戦争の罪深さを改めて感じます。また戦争が終わっても日常を取り戻せず、友人達と別れる状況にしてしまった大人達を子供はどう思ったか?気になります。
0255文字
あぽろ
新着
太平洋戦争中の 沖永良部島に暮らす 少年マチジョーの日常 風葬のトゥール墓 別れ、哀しみ、子どもを思う唄 男兄弟を守る をぅない神 という女姉妹 独特な島言葉や呼び名 時計もなく時間の感覚もなかった島は 自然とともに生きて 神に守られていそうなイメージ そこにもたされた戦争という現実 誰もなにも望んでも求めてもいないのに 騙されたままでいたかった という言葉が こころに残る
0255文字
うーたんパパ
新着
★★☆
0255文字
三色かじ香
新着
戦時中も、細々としたことを、公に口にはしないけれど疑問に思っていた人がいたこと。我慢して神さま兵隊さまに祭り上げられた人々。戦争だから仕方ない、という合言葉。全員が戦争に納得してた訳じゃないことには安心しましたが、だから一層戦争はだめだという気持ちが強くなりました。 好きな描写は、えらぶの子と、ヤマトゥの子が仲良くなっていくところです。草履のエピソードは泣きました。
0255文字
全230件中 1-40 件を表示
神に守られた島評価80感想・レビュー230