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自己語りの社会学—ライフストーリー・問題経験・当事者研究

感想・レビュー
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並林
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ライフストーリーの視点をもっていると、生きるのが100倍楽しくなりますね。他者はどのようなことを感じて生きており、何に価値を見出しているのか。それを会話を通して知ることは、得も言えぬ感覚を得ることができる。つまり、彼がどのような物語を生きているのかを知ることで、どうしてそれを選択したのか、他の物語を選ばなかった理由は、などの疑問が生まれてくる。俺は、そういうのを考えながら他者の人生を追体験することが大好きなんですのね。もっともっと人と話して、彼らを一欠片でも理解したいなあと。
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kapo54
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論文集
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コジターレ
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社会構成主義、ナラティブあたりに関心がある人は興味深く読める本だと思う。かつて専門だったアディクションの章はもちろんのこと、ユニークフェイスとドクターズ・ストーリーの章は大変興味深かった。語られることでしか見えない真実、語ってこなかった人々の語り、語ることによる生き直しの作業など、物語りの意味を読者に投げかける良書だと思う。
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ぼや
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第6章の「たった一人のライフストーリー」が個人的に面白かった。特に"語りにおける一貫性/非一貫性"で、内的一貫性を構築するために、特別な経験を介在させて矛盾やずれを調整する、という説明はすごく納得!ミスチルの「天頂バス」の歌詞に、"自分を変えてくれるエピソードをただ待ってる木偶の坊"ってのがあって、それを思い出した。この本は自己語りについての本だけど、例え語ってなくとも、私は人に語るようにして生きてる気がする。もしくは心の中で人に語ってる。なんというか、人に語ってもおかしくないように、矛盾がないように。
ぼや

内的一貫性/非一貫性の部分には最後に、「もっと淡々と、飄々と、不条理を遣り過して」自己を語ることがあってもいいのでは、とあるけど、そうだな~と納得。意味を見いだし過ぎるのもよくない。人の行動の一つ一つは物語ることを前提としたものではないし。それに、自分が誰かの自己語りを聞くときにも、一見矛盾に思える語りもそのまま受け入れるべきときもあるのだろうな。このことについては次の「自己語りのコンテクスト」で説明されてるけど

05/02 19:46
ぼや

ちょっと難しかった。なんとなく感覚としては理解できるけど、頭で理解するのが大変!この部分はもっと読み込まないと。今はまだ分からない。

05/02 19:51
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ポカホンタス
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文字通り、さまざまなテーマ、切り口で自己語りの社会学が展開されている。11人の論者がそれぞれ論文を書いているので、1編ずつが短く、また内容的にもわかりやすさが重視されていて、読みやすいが、物足らなさを感じた。とはいえ、雑居的に散在する諸研究をとりあえず一望できるオムニバスとして「フムフム」と読め、知識の整理になった。
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やわとしょ
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研究分野としてはよくわからなかったけど、浅野先生以外の章だと湯川やよいさんの文章の流れが好きだった。
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バーニング
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依存症について書かれた部分が気になって読んだが、全体として思った以上に面白かった。ライフストーリー、あるいは自己語りといったこの分野はもう少し堀り下げてみたい。
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saiikitogohu
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「通常、われわれは自分の抱える課題や困難に関して『見つめ直す』とか『反省する』という行為に向かう…これを〈反省モード〉と名付けておこう。一方、…『家族のせいで』『学校のせいで』『社会のせいで』といった場合…これを〈批判モード〉と名付けよう。これらに比べて、当事者研究が採用する〈研究モード〉」「研究モードは、…「なぜ失敗したのか」…等々、『失敗』それ自体が次の重要な研究テーマとなって当事者研究もさらに発展していく。これに対して、反省モード、批判モードは失敗したときに…次の手だてがない」(256)
saiikitogohu

「一人の語り手であっても、聞き手との相互行為を通してまず露わになるのは、自己がどのような社会的コンテクストのなかにいるのかというコミュニティ次元での語りであり、それを参照項にして語り手は自己経験の語りを生み出すということである。…さしあたり、一人の語り手のライフストーリーは、語り手がどのような社会的コンテクストを前提としてどのような個性的な語りを生み出すのかを、聞き手との「対話」を通して探ること」(148-149)

10/08 09:57
saiikitogohu

「べてるの家の実践が教えているのは、「反省」がむしろ「問題」を大きくして、「問題」に人を縛り付けてしまうようなメカニズムであった。「反省」はそれがうまくいった場合にはポジティブな自己を生み出すが、失敗した場合には、反省する以前よりもネガティブな自己を生み出す」「再帰的自己は、さらなる再帰性の深みの中に自己を縛り付ける。再帰的モニタリングによって修正すること、修正できることが規範化して、それができない場合にはその規範がより一層強く適用される」(260)

10/08 10:07
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