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紅殻駱駝の秘密 (河出文庫 お 18-4)

感想・レビュー
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hirayama46
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はじめての小栗虫太郎。難解と評判の『黒死館殺人事件』のイメージが強かったのですが、本書はいかにも戦前の探偵小説らしいおおらかなところがあり、ゆったりとした気持ちで読むことができました。貴重なお宝を巡ってのお話なのも牧歌的で良いですね。もちろんそれなりにビターな味わいはありますが……。
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木倉兵馬
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読んでる最中に「あれ、この本のタイトルの『紅殻』の読み方って『こうかく』じゃなくて『べにがら』なの!?」ってなりました。己の無知さを恥じるばかりです。内容はもう『黒死館殺人事件』を書いた人だなあ、と。文体はこなれてない印象ですが、衒学的な語り口はここで既に確立されているなと感じました。あとこの表紙の写真……ネタバレにちかいのでは? 私は訝しんだ。
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ぶんぶん
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【図書館】小栗虫太郎の小説を読んでみたいと書棚に手を伸ばす。 「黒死館殺人事件」の後に出版されたらしいが、執筆は遙か前のデビュー作に当たるらしい。 物語は探偵物でその当時の風景を活写している。 探偵役の尾形弁護士とワトスン役の小岩井警部、対する相手は「紅殻駱駝」この戦いが丁々発止と繰り広げられる。 ホームズが出てきたり、イエスが出てきたりと、奇想天外な物語。 ただ、トリックや動機など探偵役の気分次第で語られるので、解決を試みようとしても無理。小栗虫太郎の縦横無尽の世界が感じられる大正ロマンの探偵譚である。
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humdrum1977
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何度も挫折しかけた『黒死館〜』に比べればびっくりするくらい読みやすかった。読みやすかったけれど、理解できたかと言われるとちょっと自信がない箇所がちらほら。
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孤読 乃仲
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#のベルズ @yonda4 9784309416342 読了。19日間。シドッチの石を巡り起こる殺人事件。探偵:尾形修平と小岩井警部が紅殻駱駝と謎に挑む。次々に起こる殺人は復讐なのか。挑発する紅駱駝との対決。死の寝台、メデュサの首トリックが面白かった。ラストシーンは物悲かった。
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麦茶
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ネタバレ明治時代の変死事件に関係した者の裔が次々と「紅駱駝」によって斃される。 隠されたシドッチの石、ホームズとキリスト再臨の演劇、隕鉄による射殺、夢中遊行症の富豪、呪われたベッド、館のからくり、測拍計と催眠術、汽罐車…。廻り廻って、最後は案外呆気なかった。
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Bugsy Malone
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『黒死館殺人事件』以前の作品で、初単行本化ということなので興味津々で。探偵は法水麟太郎では無かったけれど、性格はそっくりな様な。『黒死館』程の読みづらさ(それが『黒死館』の魅力でも有るのですが)は有りませんでした。謎の石を狙う怪盗との勝負、作中作にはホームズやイエスまで。その辺は小栗虫太郎さんという感じがむんむんでした。
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ちぇけら
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石というのは不思議な魅力がございます。しかも「シドッチの石」ともなれば争いも起こります。血だって流れます。催眠、夢遊だってお手の物。密室殺人?ええ、勿論起こります。何かを欲しいと思う気持ちは、其れがあると信じる気持ちから生まれるのですから。欲望だけが風化せずにいつまでも、醜いこと此の上ありません。「骰子を振って七という目が出たら、それは、失敗より、以上に悲惨な敗北なんだ」無惨にも、人が何人も死にました。紅殻駱駝の仮面が剥がれたとき、そこに残ったのは乾いて冷たすぎる冬の風ばかりです。遣りきれませんね。
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コマンドー者
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小栗氏の初期探偵小説長編。謎の怪盗との石を巡る駆け引きをメインに各編で密室殺人や劇作中殺人劇などが展開する通俗趣味全開の作品。 昭和初期の文体と漢字使いなのでやや読みにくく細部がよく分からなくなってしまうが、まあ著者の奇想天外な世界観は伝わる。
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冬樹
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初、小栗虫太郎。言葉がやたら古臭いうえに、知らない単語がちらほら有るため、まぁまぁの読みづらさ。序盤の展開からホームズがどう絡んでくるのか、と思ったら、作中作とは。個人的にはこの作中作が伝奇ミステリチックで面白かった。とりあえず、『黒死館の殺人』の練習としても、読んでよかった。
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ptyx
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★★☆
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雛子@結果の出ない努力はただの言い訳
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小栗虫太郎作品は初読み。登場人物表がないと誰が物語を動かしている人で誰が名前だけ紹介の人なのかわからない。探偵をはじめ主要人物の人柄もグダグダ。でも探偵小説誕生期には、目新しくて人気があったんだろう。「紅殻駱駝」の意味はナルホド!っと感心した。
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Kotaro Nagai
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本日読了。本作品は大正14年に書かれた著者の長編第1作とのこと。発表は昭和11年。尾形修平が名探偵、小岩井警部をワトソン役として、「シドッチの石」をめぐる殺人事件を追う。黒死館を先に読んでしまうと、どの小栗作品も読みやすく感じるのは常で、この作品も快調に読み進める。「そんなのあり?」的な展開や衒学的な説明はずっと大人しく、江戸時代に遡る伝奇的な要素も加味されて、小栗作品としては読みやすい伝奇ミステリーに仕上がっている。
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ホームズ
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ネタバレ小栗虫太郎の作品は読みにくいものが多いいけど、この作品は読みやすくてサクサク読んでいける。あんまりお金になりそうもない気がする石を巡る殺人事件。過去の関係者たちの子孫たちが色々あらわれてちょっとごちゃごちゃって気もしたけど、割りと好みの雰囲気で良かった。
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Urmnaf
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小栗虫太郎の事実上の処女作(らしい)。初出が昭和11年、実作は大正期というから途轍もなく古い。聖人殉教者の遺品の小石を巡っての争奪戦、怪人・紅(殻)駱駝に対するは小岩井警部と弁護士・尾形修平。無駄に装飾的な犯罪の数々は、いかにも戦前の探偵小説という感じ。虫太郎らしく、そこここに衒学的な言辞も多く、それがまたデコラティブ。なんせ古い読み物なので、下手すると読み方すらわからない漢字もあって、久しぶりに辞書のお世話になったり。
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三毛太郎
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初の文庫化で「黒死館」の原形なんて煽りについ身構えてしまうが、意外にサクサクと読める。昭和初期の、良くも悪くも何でもアリ、若い作者のありったけを詰め込んだワケわかんなさが実に楽しい。
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渋谷英男
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意味分からず全然面白くなかった。現在の作家が書いたらどういう評価が着くのか?☆0
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
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初刊は1936年。最近、河出やるなあ。 話がどんどん広がっていくのは、いかにも小栗らしい。どうやって落とし前をつけるのかと思ったら、あっさりさっくり。それまでにこれでもか、これでもか、といろいろてんこ盛りになって供されるので、お腹いっぱいのこちらとしては、ごちそうさま状態だった。舞台は東京といっても、王子、赤羽、志木、そして最後の大捕物が展開される大宮と、なぜか北東に集中している。懐かしい風景が出てくるのも楽しい。それにしても、昭和初期に、鉄道博物館は大宮にあっのたかな。それともフィクション?
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