形式:単行本
出版社:山川出版社
またグローバルヒストリーとの関わりでは改革を行う側は常に西洋列強との関係を強く意識せざるを得なかったことに加えて、本書の第三章で指摘されているように君主権力の強化によって改革を推し進めようとした点で、ロシア、オスマントルコの例に顕著に表れているように近代的官僚制を備えながらも、元首を制御できる中間団体が力を失うことで、彼ら改革派の官僚が立場的に元首の寵愛のみが立場を保障するかっての家産官僚(正確な例えではないかもしれないが)的存在になってしまった一方、
元首は改革の成果として過去とは比べられない程の財と、人を動員する手段を手に入れそれが現在でも様々な理由からだろうが続いているように見えるところが「改革」=「進歩」と言い難い面を表しているように思える。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
またグローバルヒストリーとの関わりでは改革を行う側は常に西洋列強との関係を強く意識せざるを得なかったことに加えて、本書の第三章で指摘されているように君主権力の強化によって改革を推し進めようとした点で、ロシア、オスマントルコの例に顕著に表れているように近代的官僚制を備えながらも、元首を制御できる中間団体が力を失うことで、彼ら改革派の官僚が立場的に元首の寵愛のみが立場を保障するかっての家産官僚(正確な例えではないかもしれないが)的存在になってしまった一方、
元首は改革の成果として過去とは比べられない程の財と、人を動員する手段を手に入れそれが現在でも様々な理由からだろうが続いているように見えるところが「改革」=「進歩」と言い難い面を表しているように思える。