形式:コミック
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
その15「鏡ごしのミルクケーキ」は、ある少女に恋をした少年が、ある店で彼女の頼むものと全く同じものを頼み同じように食す物語。少年は少女を直視出来ず、反射した少女の虚像を目で追い続ける。そんな楽しいひと時の中、ついに業を煮やした少女が「真似しないで」と少年に言い放つ。2人の恋の行方の描き方も初々しくて良かったけれど、少年・少女の可愛らしさや魅力も動きの少ない中でよく描けていて楽しい。可愛らしさが強みなんだなぁと実感して、それを心得て描いているんだろうなぁと思わせられた。
ラストのその16「サプライズ」とか、その1「バーガーキング」なんかはストーリーがほとんどなくて、本当に切り抜かれた日常のワンシーンから、女の子達の可愛らしさが強調されていて、素直に可愛らしさに感心する。『欅姉妹の四季』でも引き続きこれは描かれるだろうが、本作を読むとまた様々なタイプの物語を期待させられるような、そんな短編集になっていたな。今後も様々な物語に挑戦して欲しい。
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