形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版ライトノベル
それはやはり、何をするにも手間暇が必要なサバイバルゲーム的側面だ。作中でもアスナやアリスが面倒だと評してる通り、この問題が物語の進行にも影響してくる。というのも、作中人物たちの行動が作者の都合によって動かされているように見えてしまった。何かを成し遂げるにはクラフトが必要になり、その為には皆が同じように素材を集める。もちろん、シーン毎に個性の出る会話は入り込んでくるが、どうにも今までのSAOシリーズと比べて無個性的というか、都合がいいというか。キリトがギャグのために裸にさせられるのも少々困惑してしまった。
終盤の盛り上がりも薄く、全体的に淡々と物語が進み、そのまま淡々と終えられたような感覚だ。まあ、これも新章一巻であるから仕方ないのだとは思うが、今まで熱い物語が積み上げられてきただけに、肩透かしを食らったのかもしれない。ただ、これからはユイがプレイヤーとして物語に関わってくるようなので、そこは新鮮な感覚で楽しめそうだ。サバイバルゲームという小説で書くには膨大すぎる世界観での物語を、これからどうご都合でないように見せてくるのか、楽しみです。
ナイスありがとうございました。☺️
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