米国シリコンバレーで機械学習による水道配管メンテナンスのテックベンチャー Fracta, Inc. を経営する著者による、事業立ち上げから日本の大企業によるM&Aを迎えるまでの奮闘記。テクノロジーにより社会益をもたらすという著者の理念には共感。時流を読み適切に市場を選ぶ大局観、オフラインでの会合で臆せずキーマンに議論を吹っかける度胸、チームメンバーへの尽きない信頼感など成功の要因がよくわかる。一方で実績については、年間契約を獲得した件までしか記述がないので、今後もフラクタの動向ウォッチしつづけたい。