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したたかな植物たち (ちくま文庫)

感想・レビュー
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kirinsantoasobo
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図書館本。春夏篇。道端に咲いているたんぽぽなど身近な植物が紹介されているのですが、繁殖能力などの巧みさにあらためて驚かされます。植物それぞれに面白い特徴があり、よく見かける植物の花や葉にそんな仕組みがあるのかと、手に取って見てみたくなりました。普段、何気なく通り過ぎている道にも、のんびり歩いたら楽しい発見があるかもしれませんね。はるか昔から生き残り続けている植物の生命力に、学ぶものがまだまだたくさんありそうです。
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つきもと
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植物の生存戦略を紹介する本。生物で学ぶような内容ですが身近な野草を取り上げていて、かたばみの葉で10円玉がきれいになるとか虫を模倣して花粉塊を取り出すとか子どもにウケそうな小ネタ交じりで、読みやすいと思います。文体にはやや癖を感じました。
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tomi
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タンポポ、スミレ、クローバー…道端などで見かける何の変哲もないような植物でも、身を護るため子孫を残すために様々なテクニックを駆使している。例えばカタバミは光センサーで花と葉を開閉する自動開閉システム、タネの発射装置、葉の撥水加工など多くの技巧を凝らしている。動けない植物たちは虫を利用するわけだが、共生関係ではなく利用するだけ利用して殺してしまうものが多々。マムシグサの雄花に落ちたキノコバエは脱出口があるが、雌花にはない。雌花を切り開くと沢山の死骸が… イヌビワでも雄花か雌花かが天国と地獄の分かれ道になる。
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チャーリブ
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「春夏編」。「秋冬編」を読んだ翌年の春に読めずに一年たってやっと読めました。多田さんの本には植物と同じ目線の高さを感じます。植物目線。前作同様、植物たちの「したたかな生存戦略」の秘密を楽しく興味深く解説しています。「タンポポ合戦」「サクラソウの教え」「スミレの繁殖大作戦」「カタバミのハイテク生活」など各章の題名を見ただけで読みたくなる内容。いずれも身近な植物なので読んでタメになること請け合いです。「イヌビワの花中奇譚」に出てくるイヌビワコバチの一生には泣けました。かわいそうなイヌビワコバチ😢。○
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Falgorou
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本屋さんで見つけて何気なく手に取ってみた本。買って大正解!その場から動くことのできない植物はその厳しい環境の中で己の生存と子孫を確実に残すために、様々な戦略を立てている。受粉の確率をあげるため、虫の身体に合わせて形や長さを変えてみたり、はたまた色や匂いで誘ってみたり、時には強い毒を持つことで身を守ったりもしているそうだ。一見共生関係に見える虫や菌も実際は受粉の目的を達成したら、容赦なく相手に牙を向けたりと中々にしたたかで情け容赦がない。 秋冬編もあるそうなので、探してみようと思う😄
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mawaji
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NHKラジオ山カフェで著者の熱いトークを聴いて手に取りました。タンポポとはとても可愛らしいネーミングで「たんぽ穂」は故郷のきりたんぽに通じるような気も。子どもの頃はタンポポの綿毛が耳に入ると「耳きかんじーになるー(耳が聞こえなくなるー)!」と騒ぎながら走り回ったものです。男子だけどツユクサでお絵描きしたりシロツメクサで輪っかを作ったりした記憶もあります。実家のトイレの脇にドクダミが群生していたのはそれなりに意味があったのでしょう。それにしてもヘクソカズラとは、イヌノフグリくらい気の毒なネーミングですね…。
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やま
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何気なく本屋で手を取って、最初はかなりオタクな話だなあと思ったが、なんのなんの。引き込まれていく。絵や写真もついているのでわかりやすい◇西洋タンポポについては以前に気象庁の植物調査に参加したので知っていたけど、3倍体だったから繁殖するとか、荒れ地でも育ってしまうとか。マムシグサの実はやはり毒だとか、雌雄をするのは花粉を作るのは簡単?だけど、種を作るのは大変だから成長してから雌になるとか、知らないことだらけ。◇一方で、タンポポでの水車の作り方とか種の飛ばし方とか遊びもたくさん。面白い。秋冬版も探そう。
やま

廃止されるかと思ったら、存続だって。。よかった。 生物季節観測 https://news.yahoo.co.jp/byline/moritamasamitsu/20210330-00229662/

03/30 21:15
やま

この方の父が久保亮五、統計力学のあの方

03/31 09:43
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オレンジメイツ
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植物がまるで意思を持っているかのように虫をおびき寄せ、子孫繁栄に励む。自身のために抗菌効果のある匂いを持ったり、蜜だけ吸わせて花粉を運ばない虫には蜜を吸いにくい構造にしたり、ほんとしたたか。
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takakomama
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虫に花粉を運んでもらうために、蟻や鳥に種を運んでもらうために、自分では動けない植物は、必死でしたたかです。食べようとする虫と、食べられまいと身を守る植物。助け合いではなく、果てしなく続く戦いです。タンポポ、スミレ、アジサイ、ツユクサ、クローバーなど身近な植物の話で、オールカラーの写真や図解が多く、わかりやすかったです。秋冬篇も読みます。
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翔亀
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秋冬編が面白かったので、まだ春は遠いけど春夏篇。身近な植物をとりあげ(本書では13種)、わかりやすくかつ一歩踏み込みんで植物の世界に誘ってくれる。例えば、冒頭の西洋タンポポと在来タンポポ。外来種のタンポポに押され在来種が少なくなっていることは知っていたが、その理由を解説するのに、生殖方法の違い(西洋タンポポは無性生殖=クローン)や、さらには自然度が高い環境に有利な在来種の夏眠という性質など踏み込んだ説明がくる。さらに近年は西洋と在来種の雑種が登場しモンスターと化しているとか。↓
アウイナイト💎@the best things are in the future

翔亀さんのレビューを見て、牧野図鑑を愛読する父へのクリスマスプレゼントにしようと思いました。渡す前にもちろん私も読み、きっと自宅用にも購入しそうな気がします。購入する前から楽しくなってきました♬

10/14 21:58
翔亀

piaさん。この本は写真もオールカラーで洒落ているのでプレゼント用にも最適だと思います。牧野図鑑愛読者のお父様にも、最新の知見も盛り込まれているのでよいかもしれませんね。しかし牧野図鑑は、私には手強過ぎるので、それを愛読されているとは、相当強者のお父様のような気がしないでもないのですが。。。

10/14 22:53
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くま美
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小さな野に咲く植物たちの子孫を残すしたたかな戦略。スミレがこんな隙間に咲いてる謎が解けました。また、ネジバナがカトレアそっくり、しかもラン科の植物とは驚きでした。読み応えあり。
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ああたた
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普段は小説を読んでいるので、読み進めるのが少し大変だったが面白かった。自分の知識が間違っていたり、知らなかったことを知れてよかった。 小説ではないが文章に遊びがあり、写真もたくさん載っているので比較的読みやすいと思う。植物に興味があって軽く読んでみたい人におすすめ。
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まあやん
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道端の身近な植物ばかりだったのがとても良かった。散歩の時、いろいろな雑草に目が行くようになった。動けない植物達のしたたかな生き残り作戦。すごいなあ。コロナウイルスのしたたかさは面白がっていられないけどね。外来たんぽぽはそりゃあ増えるよね。マムシグサ、怖い。昆虫と植物の持ちつ持たれずの関係。よくできてる。写真も豊富で楽しめた。
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you
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読みやすくて面白かった。この本で取り上げる花のほとんどが都市の道端で見られる雑草であることが良かった。
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たか
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外出できないので代わりに、というわけでもないですが、身近な植物の生存戦略解説本。人間よりも生存、そして子孫繁栄に真摯に向き合っていると感じます。
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やなせトモロヲ
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  ★★★★
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Hiroshi
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身近な植物たちのあっと驚く私生活を紹介する本。植物は動かない。それ故色々な工夫がなされている。カラー写真が綺麗だ。春夏篇は13種が紹介される。①タンポポは在来種だけで十数種類ある。夏眠する。関西には白色も。エゾタンポポを除き2倍体種だ。それに対しセイヨウタンポポは3倍体種。総苞片が反り返るのが特徴。3倍体種でも低い確率で正常な花粉が出来、在来種との雑種が判明した。②野生のサクラソウの花筒の長さはマルハナバチの口の長さとあっており、そのマルハナバチの生存環境が悪化した為サクラソウが禁じ手の自家受粉を始めた。
Hiroshi

③スミレは距の長さを調整して虫が余り蜜を吸い過ぎずに花粉を運ぶようにしている。また種に脂肪酸を付けて蟻に巣まで運んで貰う。④カタバミは花も葉も夜は閉じる。種は遠くまで飛ぶ。蓚酸を蓄えて身を守る。⑤マムシグサは天南星の仲間。雄花に入った虫は出られるが、雌花からは虫は生還出来ない。⑥アジサイは花弁と思われているのは萼。本来はコアジサイのように装飾花はない。土壌pHで花色が変わる。花期の終わりに赤くなる。⑦ツユクサには飾り雄しべがある。蜜や花粉は受粉を手伝ってもらった虫へのお礼だが、植物生存の為にその量を限る。

12/09 17:10
Hiroshi

⑧クローバーはマメ科。根に根粒菌が寄生し、根粒で大気中の窒素からアンモニアを造る。三大肥料だ。同じ3枚葉だが、カタバミとは閉じ方が違う。⑨ネジバナはラン科。ランは無胚乳種子だ。数の多さで生き残る。ラン菌から栄養を貰い発芽し、光合成を始めるとラン菌を吸収する。⑩日本のドクダミは3倍体。無融合生殖する。白い花弁は実は萼。臭う物質には抗菌・抗カビの効果がある。⑪マツヨイグサは蛾による受粉を目指して開花。夜開だ。⑫イヌビワは、中に花が集まる花嚢に虫を誘い込んで受粉する。⑬ヘクソカズラの臭いは、虫に食べられない為。

12/09 17:10
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Pio
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「人類」の進化のために、なんて思って(大仰だな、酔ってたし)読み始めた。いろいろ参考になりました。
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Rio🍊
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何も語れず、ただひっそりと佇む植物たち。だが繁殖するため生き延びるため…したたかで計算的で容赦ない。植物の知恵とスゴ技の数々が分かりやすい解説で紹介されているのだが、擬人化された表現や文章がユニークで面白かった。 ◇実はこれは"春夏篇”。春イベントの時に読もうと予約してたのだが、今頃漸く回ってきた。"秋冬篇”はこの秋刊行予定のようなので、今度はシーズン中に読みたいな。 ◇『したたかな植物たちーあの手この手の㊙大作戦』(2002.4)の前半部を採録し、文庫化にあたり再編集したもの。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)

残念、なかった😥でもこの方のいくつかあって、面白そうなるものを見つけたから登録したよ😊この本はまた購入を視野に入れようかなと思ってる。

09/29 00:52
Rio🍊

それは残念(T-T) うん、さっき登録してたの見たよ~、この方の本面白そうだよね♪レビュー楽しみにしてるね(*^^*)

09/29 01:01
6件のコメントを全て見る
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やきそらまめ
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子どもの頃公園のすみに生えてるネジバナを見つけて、その可憐さに特別な植物なのだろうと思っていた。 蘭の仲間でしたたかな生態を持つ花だったのか。 羊の顔が黒い理由をもっと知りたい。
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たまご
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これは秋冬編も楽しみです! すぐそこにいつもみかけるタンポポも、クローバーも、カタバミも、ツユクサも、ヘクソカズラも、みーんなしたたか。でも利用される昆虫も、菌も、負けず劣らずしたたか。狐と狸の化かしあい、ずる賢こさが楽しすぎです。でもやられっぱなしのラン菌、本当に可哀想…なにか利得があるはずだよね…?
流石全次郎

昆虫も利用されているのか、利用しているのか。本当に面白く読めました。

07/08 21:04
たまご

本当に、<共生>ということばのイメージが変わりました! 彼ら(植物や昆虫たち)がほんとのところどう思ってるかわからないですが、cleverブラボー、って感じですよね。 作者も丁寧に専門用語説明して下さってて、ありがたかったです。

07/08 21:56
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ちょろちょろ鼠
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身近な植物の話で、それでいて全然知らないことばかりでたいへん興味深く読みました。植物を知るには、環境や虫、科学などたくさんのことを知らないといけないんだなぁ。 秋冬編も楽しみ
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流石全次郎
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植物の生育・生態について、受粉・結実あるいは、生き残り戦略をわかりやすく解説されています。植物と昆虫や菌類、鳥や哺乳類を交えた戦術、戦略は最新の知見も交えながらとても分かりやすくまとめられています。今回の文庫本は春夏篇となっているので続きも出版予定なので楽しみです。
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パトリック
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正確には「春夏編」とつき、以前SCCから出版されたものを2分冊にした1冊目。これからの生物学には、広く共生関係を考慮しなければいけないのだろう。
流石全次郎

植物の繁殖戦略を追跡すると必然的に昆虫や哺乳類、菌類などがからんでくるというとても分かりやすい本だと思いました。

04/11 23:29
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したたかな植物たち (ちくま文庫)評価92感想・レビュー24