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82年生まれ、キム・ジヨン(Kindle版)

感想・レビュー
355

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みつ@---暗転。
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*** 図書館本。サクッと2時間半ほどで一気読み。日本にも通じる、30代既婚の子どもを持つ女性であるキム・ジヨンのこれまでの人生について。人生の折々に経験してきた男尊女卑、家父長制、ミソジニーによる弊害が、彼女の精神を追い詰めていく。末尾の精神科医男性の文言に、絶望感というか徒労感。男女の断絶とはこれほどか、と。だからこそリアルに感じられた。いつの日か産まれてくるであろう男の子も女の子も、いつかこの本を読んで、「こんな時代があったなんて信じられない!」と笑える世の中が、どの国にも来てくれればいい。
0255文字
Sugar
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随分まえによんだ
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ジュンコ
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これがわりと最近の話しということが恐怖。同年代として、理不尽極まりない…
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ウンにゃん
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この本を読んで、苦しくて悲しくてやりきれなくてたまらなかった。でも、この本を読んで苦しくて悲しくてやりきれなくてたまらなくなるべきなのは、男性なのでは?
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くじら
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ネタバレ理不尽、不条理、不合理、不道理。自分が感じたものとは反対で、この否定の"不"の字が無視されてきた空気が本当にあったのだろう。これを自分よりいくつか歳上のキム・ジヨン氏が経験してきたのかと思うと辛い。自分の家族に読んでもらいたいけど、自分が感じたことが伝わらないだろうな。(本当は相手の鈍感さだと言いたい。) パワフルな女性のおかげで日本なんかよりも圧倒的に早く韓国は変わっていくと期待する一方、あからさまではないけどぬるま湯に感じる日本は、どこから変われるのだろうか。
0255文字
shouko
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本書の出版が2016年、今は2023年、韓国の女性たちの生き辛さは少しは解消されたのだろうか。
shigetton

2016年出版ですが、まだまだ読めますよね。メモメモ_φ(・_・。

04/30 07:38
shouko

shigettonさん、大丈夫です、読めます。出版された頃は話題になった本らしいです。図書館で借りたのですが、今は話題も過ぎ余裕で借りれました。

05/01 12:21
0255文字
えくこ
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あとがき以降が興味深く面白かった。最後の一文には思わずため息。問題の根の深さが垣間見えた。前半は閉塞感というか虚無感というか…数日読むのを中断する程気分が悪くなった。(余りにも大きくまとめてしまっているという自覚はあるが…)男性は社会は、自分の身近な大切な人だったら…と置き換えて考えられないのだろうか?幼児期に教わる「自分がされたらイヤでしょ?」という類の話だ。これが出来たら世界はとっくに平和なんだろうな… ポテサラを買う女性に「ポテサラぐらい自分で作れ」と言い放った男の一件を思い出した。あー腹立つ
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本の虫子
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当時の韓国での男女差別ってどれだけ酷かったんだろうなんて思いながら読んだが、日本では今でもあるあるなんじゃないかと思う。偏見に気付き反応できるがゆえに主人公のジヨンが生きづらさを抱えていく様子は読んでいてしんどくなってくるが、小さくても声を挙げて自分たちの権利を主張できる女性が登場することと、ジヨンが優しい夫に気遣ってもらって「ハイ、解決」な結末でないところが救い。
0255文字
アンノウン
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読み始めは多重人格者モノのミステリーかと思うたのだけれど、読み進めるにつれ、毛色が違うことを理解する。本作の主人公であるジヨンの中に、ある日生まれた別人格。ただ、作品のテーマはそこではなくて、ジヨンの中に何故その変化が生じたのか?というのが作品の核となっている。言うなれば自己同一性の否定。慣習や性差別によってアイデンティティを否定され続けた彼女が自己を見失い、鬱積から産み出された別人格という産物が彼女を支配する。終わりの一文にて、後味の悪さも残る本作。きっと、主に女性読者は皆、ジヨンの中に私を探すのだろう
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中華三昧
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面白かった。読んでて涙が出てきた。最後の理解ありますよ風の医師の独白が恐ろしかった。
0255文字
pmdky
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「失うもののことばかり考えるなって言うけど、私は今の若さも、健康も、職場や同僚や友だちっていう社会的ネットワークも、今までの計画も、未来も、全部失うかもしれないんだよ。だから失うもののことばっかり考えちゃうんだよ。だけど、あなたは何を失う」
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こうや
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韓国人女性は大変だな…と思いながら読み始めた。でも男性も兵役あるのか、どっちも大変だなと。特にキムジヨンの母親世代はまさに男尊女卑。すごい時代だなと思ったけど、日本も少し前まではそんな感じだったのかなぁ。 内容的には共感できる部分とできない部分があった。それと、翻訳が私に合わなかったのか読みづらかった。あと、小説として考えた時に、特によい作品とは思えなかったな。
0255文字
まなふぃ
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ネタバレ韓国でベストセラーとなったフェミニズム小説。生まれてから恋愛、結婚、就職、出産に至るまで、女性であるがゆえに抱える生きづらさや理不尽さがリアルに描かれていて、「これは私のことだ」と感じる人も多いのではないかと感じた。特に出産後にキャリアをあきらめざるを得なかったり、夫の収入だけで暮らしていく肩身の狭さなどとても共感した。
0255文字
W
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苦しい
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アシア
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読んでいて、なんか、しんどい。日本でも似たような違和感や差別はそこら中に転がっていて、その1つ1つだったら我慢できるものだったり、運が悪かったと割り切れるものだったりするけど、こうして文章で30年近くの1つ1つを流されると、結果「なんか、しんどい」になる。その「なんか」の正体に気づいて戦う人、「なんか」のままにして蓋をしていることに気づかない人、頑張って蓋をしている人、いろんな人がいるんだろうな。安易に読むと自分の過去に傷つく女性がいそうだけど、問題提起としてはかなり衝撃を与える本。
0255文字
サチ子
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フェミニズム小説ということでもっとハードな女性差別があるかと思ってた。ジヨンの家は比較的豊かで、夫も寄り添ってくれ、母は賢くて商売が上手く父をやり込めるシーンは痛快で、後進のためにと心を砕いてくれる上司がいて、同期がいて。でもあらゆる場面で女であることが確実に精神を削ってくるんだよなぁ!無力感! ただ、羨ましい暮らしだな、と思っちゃうのは私が貧しさに悔しさを感じた機会は多いけどジヨンは豊かで、反対に私は女性差別で叫び出したいほど理不尽な目にあったことがないからだな。自己の体験を浮き彫りにするねこの本。
サチ子

韓国の進学率は知らないけど日本の話だとしたら「これは、まさに私の話です!」と言える人間、かなり恵まれてる層だな〜くらいの距離感だ。

06/16 01:28
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みょん
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初韓国作品。韓国は日本以上に男尊女卑の国だと聞いていたが…。日本も一昔前、だけでなく、今でもあるよなぁ。淡々とした話の進み方が実感としてわいてくる。理解している風の医師の言葉が全てを物語ってる。
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akiko
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0255文字
うすしお
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男女は同質ではないが、平等である。夫婦も同質ではないが、対等である。と思う🤔
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akotaro
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韓国も日本も似たようなものだなあとつくづく思いました。 私の実家も長男大事で、兄はいつも優先されていました。息子を出産した時には、婚家からお手柄だったねと言われました。私が大学を出て就職した先は結婚退職制で、2年間だけの勤務でした。以来私はずっと専業主婦で、今時の女性の勤務実態についてはまるで知らないのですが、都会のマンションの一室でのワンオペ育児の閉塞感には、共感するものがありました。私の実家や婚家が古臭い考え方であること、ジヨンは私よりも20年も後に生まれていることを考えても、韓国で今もこんなとは。
0255文字
じんぎすたん
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それぞれのエピソードは多分「大したことない」話だ。「その位の目にはみんな遭ってるよ!」「あなたは恵まれてる。私はもっと酷いこと言われたし」……うん、そうだね。私が過剰反応だった。と、私自身、何度話を引っ込めてきたことだろう。でも、それらの出来事は私の何かを削り、ジワジワと損なってきた。それで心が壊れたら、彼女は個人的に弱い女性だったのね!とされてしまうのだろうか。本当は巨大な問題を隠しているから、掘り起こしたら大変なことになるから、見ないフリ。でもそんなのもう沢山だと、多くの女性が感じているはずだ。
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BsBs
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人に薦められて読んだ。感情のこもらない淡淡白な地の文が、本当にキム・ジヨンという存在がここにあると思わせる現実感がある。実際後書きを読むまでフィクションと気づかなかった。「誰かが悪い」とはっきり言うことのできないところが、現実社会における問題をよく表している。この本で悪し様に描かれる男性たちは、心から女性を辱めようと思ってそうしているわけでは決してなく、それが当たり前だからやっている。なればこそ、当たり前を変えていかねばならない。この本を通じて、無理解な点を多く突きつけられたのは、反省しなければならない。
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松本直哉
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重い内容なのに明るい読後感なのは、この年代で力強く自己を表現する女性、コン・ヒョジン、ソン・イェジン、キム・ボラ(はちどり)などを思い浮かべていたからだろうか。出生さえ喜ばれず、常に男性より下位に置かれてきた母親世代に比べて、たとえば大学進学率が男性とほぼ同率の80%というのは驚異だし、出生率1.08という低さは、そのまま女性の地位の向上を物語る。男性から女性に向けられる侮蔑や盗撮やヘイトクライムは、負けそうになっている彼らの悪あがきにも見える。誰かのオマケではない自分の人生を歩む女性は着実に増えている。
松本直哉

コン・ヒョジン主演のドラマ「椿の花咲く頃」では、誰のオマケでもない人生をしたたかに生きる女性たちが印象的だった。女性が男性を殴る場面が何度も出てくる。孤児で未婚の母でも一児を育てながら居酒屋を切り盛りする主人公をはじめ、一流大学を出て弁護士としてバリバリ活躍する女性、そして商店街のアジュモニたちの、夫を尻に敷き、キムチのやりとりで親交を深めて強める団結が心強い。しかし一方では、弟に送金するために犯罪行為に手を染めて堕落してゆく、いわば古いタイプの女性も描かれるのだが。

06/05 08:35
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ののの@彩ふ読書会
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ある日突然、母親や友人の人格が乗り移ったかのような言動をし始めるキム・ジヨン。何故そうなったのか彼女の半生を振り返っていく。女性が人生の中で出会う困難や差別が迫ってくる。韓国の話ではあるが日本でもなくならない問題。男も女も読むべしな必読の一冊。
0255文字
Keystone
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これは私たちの物語だ。ちょうど西原理恵子の娘さんのブログが話題になっていたけど、母親による長男の溺愛と、消費される娘たちの構図は日本もとてもよく似ている。N番小屋事件のドキュメンタリーも見たばかり。韓ドラのキラキラとは全く違う韓国社会が垣間見えて、恐ろしい。
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ポチ
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一気読み。日本と変わらない現状。「私は女だけど差別なんて感じたことない」「おれ男。そんな男尊女卑なんてあるかなぁ。騒ぎすぎじゃねえの。ってかむしろ女性優遇サービス多めだろ今の世の中」って思う人々、ぜひぜひ読んでくれ。
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みぃー
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男尊女卑が凄まじくて驚いた。理不尽な不平等の数々に心が痛んだ。あそこまでではないけれど自分も女の子だからという理由で家事を割り当てられていたし(兄にはなかった)、職場では女性にだけお茶当番があった。それ以外にも今思うと不平等な事があったけど当時はそういうもんだと納得させられていたし疑問を持たない事もあった。おかしいと気付けて声をあげられる社会になってきた事は良いこと。不平等や差別がなく誰もが生きやすい世の中になっていけばいいなと思う。あとがきや解説も秀逸。
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momonnga
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読んでて胸が痛かった。男の兄弟の為に女の子は必死に働いて犠牲にならなきゃいけない。日本にも「父に従い、夫に従い、老いては子に従え」って標語?がありましたけど正にそんな感じ。女性は男性の付属物のような男性の利益の為に存在してる性のような印象を受ける本でした。誰もこんな世の中で子育てしたいと思わないでしょうね。子育てにおいて女性の負担が大きいのはどこも同じだと感じました。抑圧から解放されたい。男性にも是非読んでもらいたい一冊です。
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はるまき
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すばらしい本でした。切なくて悔しくて辛くなるんだけど、読むことができて良かったです。わたしも含めて、似たような経験をたくさんの女性がしてきているんだろうな。。
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寿
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たった数十年前の韓国社会。(日本も一昔前はこれに近い社会構造だったが…)激しい男尊女卑、女性差別が切ないし、女性の社会進出を阻む壁が多すぎる。仕事の能力は正当に評価されず、セクハラも女性に原因があることに。家事も仕事もやる女性は評価されず、家事に理解をしめす男性は評価される。受け入れることも訴えることも出来ない八方塞がりなことばかり。そんな中、ジヨンの母の存在が痛快で救いだった。声をあげることが難しかった女性にとって、本書は多くのことを代弁してくれている。
0255文字
rokoroko
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82年生まれよね?と二度見した。書いてある男女の格差社会は私58年生まれの頃とそっくりだ。私の子世代でこれほど格差があるのか・・今60代の私が共感する作品。
0255文字
あんこ
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ネタバレ夫から借りて読めたことを嬉しく思う。
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polpol
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ネタバレK-POPや韓国文化、一般的な歴史は知っていても、生活している人のリアルは知らない。映画『パラサイト』もそうだし、この本もそう。どこの国でも形は違えどある物語だし、格差もある。私が女であるので、出産にあたって仕事を退職した箇所はジヨンの気持ちがよくわかる。時代は変わっていくし、これからどうなるのかわからないが、未来は良くなると信じたい。良い本だった。
polpol

作中、「それであなたが失うものはなんなの?」はズシンと心に残った…。

04/10 16:08
0255文字
ゆう
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韓国に限らず日本でも共感出来るところが多くあって、わかるわかると思いながら読んだ。 男女平等と言いながら家事や育児はやはり女性の仕事。男性もやってあたりまえなのに、何故かやる時は恩着せがましく手伝うとか言うんだよね。 女性だと言うだけで虐げられてきた歴史は本当に悲しい。この本は男性にも読んでもらいたい。
0255文字
さよぴん
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なるほどなるほど。 次、「あやうく一生懸命生きるところだった」読みます。 …それでも韓国が好きです。
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Ajar
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ありふれた日常の話なのだが、韓国での主人公や親の世代が受けてきた女性への差別や不条理を描いた作品。家族でも何気ない夫の態度や発言に傷ついたり、日本でも共感できる部分があると思う。実際にストーリーとして描くことで、第三者の体験として多くの人に読んでもらえることは発行する意味があると思う。私はフェミニストではないが、伝統的な男女の役割や価値観を脱して、一人の人としてお互いをリスペクトしながら生活できるのが当たり前になるといいと思う。面白くて一気に読んだという感じはない。問題提起のきっかけとなる一冊という感じ。
0255文字
くろはる
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「女性の生きづらさ」を描いた本、という前評判があったので感情に訴えるものを想像して読み始めたのだが 理性的で技巧的な文体、物語の狡猾な仕掛け、面食らいながらページをめくることになった、、、
0255文字
もかちーの
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読んでいてこんなに酷いことがあったのかと思い腹が立つ反面「この感じわかるな」と嫌でも思い知らされる場面も多くあった 男女にも性差があり埋められない溝もあるけれど男性が履かせられた下駄に対して気付かずにそして無意識的に女性を傷つける発言が多かった ジヨンが妊娠出産を巡ってチョンと喧嘩をするシーンがリアルで生々しいし、自分の言葉にできなかった違和感を言語化してくれたような気がした 最後の精神科医視点でも結局は問題の本質に寄り添えてなくてなんだかガッカリしたと同時にどことなく気持ち悪さを感じた
もかちーの

本作に出てくる男性に限らずだけど、特定の恵まれた層に対して「ずるい」という気持ちはわからなくもないがそこで「自分と同じレベルまで落ちてしまえ」と望むのはどう考えても生産性がないし、それは結局お互いの足を引っ張りあってるだけなのでは?とも思う ただ、第三者の目線だからこそそう思えるが実際に自分が多数派の当事者だったら同じように考えられたのか?と言われたら微妙な気がする… 良くしていこうと思える人でありたい

03/07 21:33
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waon
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男性名が出てこないというミラーリングや、オチでは現在進行形の問題を投げかけてきたりと、切れ味が良い。 p.117「すぐ目の前に見える効率と合理性だけを追求することが、果たして公正と言えるのか。公正でない世の中で、結局何が残るのか。残った者は幸福だろうか。」幸福ならば、「過剰に恵まれている」といった女性叩きは起こらない。ミソジニーあるいはアンチフェミ側も余裕がないからこそ、逆差別という発想になる。→「フェミニズムとは単なる女性の権利運動ではない」
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YYMM
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女性の身近な日常から世代を超えた社会構造まで生き辛さがリアルに表現されて、一人の女性のドキュメンタリーのよう。あとがきに、韓国で芸能人がこの本を読んだと公表したらフェミ宣言したと反発された件を紹介していましたが、そこで思い出したのはアーチェリーの女子選手が髪型がショートという理由でフェミだと非難されたニュース。髪型からフェミという発想に驚くけど、これがフェミニズム小説だという分類にも違和感。性別によって受ける不条理の訴えをフェミという言葉で括るべきしゃない。性の対立を生んでいると解釈されるべきでもない。
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