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日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略 (光文社新書)

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二季
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抽象的な推論が多かったけど、その内容は良かった。
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Humbaba
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良い製品を作ればそれが広まる。必ずしも誤りではないものの、ではいつ広まるかと言えばだれも確実なことは言えない。余裕があるときであればいずれ分かってくれる、という気持ちで作り続けることもできるが、そのような余裕などない時の方が多い。そこで歯を食いしばって続けることが最終的な勝利者へと続く道ではあるものの、同じように判断したものの実際には勘違いで破綻して消えていく人もいるためなかなか踏ん切りをつけるのは難しい。
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Akira Kasuga
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歴史は繰り返される。他産業の革新史を学ぶ意味はそこにある。CNC装置の革新史から何を学べるか!
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ish_774
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読了。日本とアメリカの工作機械メーカーの発展と衰退を、破壊的イノベーションへの取り組み方の違いにフォーカスし、モジュール化を軸に分析する。 どちらに先見の銘があったというのは簡単だが、その地点の産業構造・経営観点で見ると両社とも理にかなった方針を取っていたと考えると難しいねぇ。 このような歴史を踏まえて、自動運転技術と自動車メーカーの間にも同様の相補的構造があることを指摘。示唆的で面白かったです。
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takao
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ふむ
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KOBAYASHI
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◎。CNCのお勉強。
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Erina K
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工作機械についてしりたくてお勉強。盤装置、CNC装置がどのようなものかは理解できたかな。富士通から分離独立したファナック、日本を代表する工作機械事業が成長できた要因を、新規事業の成長と既存事業とのバランスの二刀流の原理で記述されていたり、顧客ニーズの日米の捉え方の違いで考察されているのが面白い。また工作機械メーカーだけがもつわけではない、標準化と特注化両立の課題やIoTなどに向けた今後に言及されているのも興味深かった。CNC装置を自動運転支援装置に紐付けて、勝者は誰になるのか?ちょっと考えさせられた。
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OjohmbonX
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米国の工作機器メーカーが衰退したのは「当時の主要顧客の声を聞きすぎたから」という指摘は、他の業界でもよくある話だと思った。主要顧客が自動車・航空産業で、高精度の切削を要求された結果、技術的に劣る新技術(マイクロプロセッサ)に移行できず、従来技術のハードワイヤードに固執せざるを得なかった。一方で日本メーカーの主要顧客は高精度より柔軟性を求める中小企業だったために新技術に十分に取り組めたという。産業力全体が国全体として劣っていたことが、縛りをなくして追い抜くための素地になっている。
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kenitirokikuti
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図書館にて。x86系CPUでの低水準プログラミングを少々学習したので、以前読んだときよりも細部や背景を読み取れた。現在ではパソコンの価値がすんごく高くなったので失念しがちだが、やっぱ動画のHD化とスマフォの全世界的普及までは、世の中における「パソコン」の存在は大きくなかったのだなぁ。初期のインテル4004が搭載されたのは電子式レジであった。タイプライターみたいな機械式レジスターは重くて身体的負担が大きかったから、という話、自分の育ちだと死角だぁ。
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ひろし
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NCの発展段階で、日本企業は体力がなくて分業せざるを得なかった、一方で強いアメリカは垂直統合開発、その結果モジュール型の日本が勝った。植民地から銀が取れて奴隷も豊富なスペインは、改善する必要がなかったから産業革命に乗り遅れた。科挙というシステムが優れ、帝国としての統治が上手く行きすぎていたから民主革命が起きなかった中国。正に歴史は繰り返す。もちろん優秀な頭脳が結集したからだけど、キモとなるモジュール型開発を推進できたのは、意志とは違う次元の力が働いてる。弱かったから勝った。こんなのどう真似したらいいんだ?
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後藤良平
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ファナックと半導体のインテル?と思った私は、そもそもどちらのこともまるでわかっていなかった。そしていまだに世界トップを走る日本の工作機械産業の事も。色々な理由があるが、いまだに世界トップの産業が残っていることにほっとした。企業の変化、いや激変が、やはり必要なのか。インテルも最初はメモリー屋さん。自分らの建設業界はどう変われるのだろうと思う。筆者も言っているように、人間は将来の有望な産業や技術を確実に予見する能力はない。CTO(技術担当役員)に必要なのは経営的知識だと。悩ましい。年間No.18榴岡図書館
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富士さん
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工作機械に対するNCの浸透は、それまでの熟練をふまえてより高度に使いこなす人と、適応できずに技能を陳腐化させてしまう人を生んだと聞いてきました。旋盤などの伝統的な機器に、まったく新しい機器を取り付けることによって、既存の熟練技能を評価する軸足が、「何ができるか」以上に「どう使うか」に移ってしまうということなのかと感じました。個人的に興味があるアニメ業界でも、まったく同じことがあったようです。本書を含めた工作機械の革新史は、一業界を超えて、とても普遍性のある何かを示唆しているのでははないかと思います。
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スクワッター
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標準化、モジュール化の考え方は非常に参考になる。業界標準化における偶然と必然を分けて学ぶことができた。
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フランキー
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とても面白かった。池田 コンピュータ→富士通、稲葉 コントロール→ファナック インテルのMPU無くしてファナックのイノベーションなし。ファナックのイノベーション無くしてインテルの成長もなかった。インテル、ファナックに共通して言えるのはダイナミックな経営。注目すべきは経営陣だけではなく、従業員のダイナミックさ。現場で判断をして舵を取るということが実際にあり、インテルの経営陣がメモリ事業から撤退するのを決断した以前に現場ではすでにメモリ製造ラインの縮小されていた。ファナックも同様のことが起きている。
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Coolcats
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ファナックとインテルの間に結び付きがある事を全然知らなかった。 汎用的なモジュール化をして、どれだけ広く使ってもらえるかというところに価値があった。 日本のモノづくりの強みを再発見しました。
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シノケン
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工作機の歴史を経営面から紐解いた一冊。 時代の背景、顧客の特性も相まってファナックやインテルは共に英断とともに時代を作り上げてきたとある。顧客からの要望を聞き続け製品に反映するだけの改善だと特注品ばかりになりコスト面で圧迫される→顧客の要望を製品をモジュール化して組み合わせによる対応というのはすごいと素直に感じた。 どの企業も収益の柱事業を持っており、破壊的イノベーションに対する危機はあると思うがそれらを切り抜けるヒントになる内容だった。また、新規事業や特定分野を別の会社や組織にする意味を理解した。
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Yambeee
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10年後に起こる市場の臨界点まで信じ切れるかどうか。富士通から生まれたファナックもインテルがDRAMからMPUも10年以上掛かってる。
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SAKU
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ネタバレ 日本が未だトップに君臨する工作機械産業の革新の歴史を綴った1冊。後発日本が、先発アメリカになぜ勝てたか。日米ともカスタマーの意向に沿い改善をしてきたが、日本→互換性、汎用性と米国→機械の精度がその明暗を分けた。そこにおいて、富士通から分離したファナック、当時、小さなメモリ企業だったインテルの邂逅は、大きなターニングポイントとなり、現在に至る。この歴史から、何を学ぶか。著者は、自動車の自動運転技術について、言及している。専門用語は分からなかったが、イノベーションというものを、何となくわかった気がする。
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なお
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ネタバレ面白かった。ファナックは今後どうなるのか。
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kj24
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ファナックがいかにして今の地位を築いたのか、NC装置の歴史とともにわかりやすく解説されている。 一つの「機械」の構成要素や構成過程は複数パターンあり、ニーズの充足と商品としての展開容易性に加え機能の発展性に鑑みたとき、最善のパターンは何か。 工作機械という文脈に限らず、すべてのイノベーションに通ずるエッセンスが詰まっていた。
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くらーく
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MOTで取り上げられそうな題材ですな。結果から言えば、分業して、モジュール化して、ITの高性能化のスピードにうまく乗る事が出来たってところでしょうかね。栄枯盛衰は世の習い。工作機械はさておき、目に見えないソフトウェアやデータで全然強みが見えない(知らないだけ?)日本は、工作機械の成功例をどう学んで活かすのだろうか。 せめて、IoTおよび生成される製造データや部品の使用データを集中して、日本の企業が使えるようになって欲しいわな。一企業の利益のためだけでなく。
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モトキ
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工作機械業界で働いている身なので、工作機械機械とNCの発展を改めて整理して理解することが出来て良かった。その中で、工作機械とNCが歩んできた歴史は、今の自動運転の流れと似ていると捉えたのはとても面白く、これから自動運転に関するニュースの見方が少し変わるなと感じた。
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強粘結炭
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普段「工作機械受注統計」の数字を見るだけで,あまり深く考えたことがなかった工作機械全般の理解を深めるために読みました。ファナックとインテルの経営史に触れながら,ファナックのCNC装置とインテルのMPUが他社に先駆けてどのように生まれたのか,また製造工程のモジュール化や顧客の囲い込みサイクル等の利点(?)を解説をしています。個人的には,今後の日本の産業構造においては,完成財にひたすら資源を割くのではなく「補完財」的なアプローチにより重点を置くべきだという筆者の意見が面白かったです。
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M.T.
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ネタバレ#工作機械 #日本の産業政策 日本の工作機械の発展史におけるNC装置メーカーファナックの役割を中心に、技術覇権の交代に影響を及ぼす要因、並びにそのロジックを具体的に描いている。 日本ではNC装置が汎用的なモジュールとしてエレクトロニクス・メーカに専門的に担われたが、米国では、各工作機械メーカーが自社の工作機械に最適化する行動をとった。この背景には、日米企業が直面する顧客の違いや資本力があった。
M.T.

さらに、日本企業の成長戦略としても、将来の有望産業・技術は何か?といったアプローチがあるが、別の観点からの議論、すなわち、最終製品、部品、補完財等の産業生態系、バリューチェーンにおけるポジションに関する議論も必要であり、これは産業や技術には依存しない。 新興国メーカーの最終製品になくてはならない一部として組み込まれ、彼らの製品の価値が高まる製品(補完財)をつくることで共存共栄を図るとともに、製品価値を高めるコア部品として多様なニーズが集約され、技術革新が進む「技術集積装置」の地位を狙うという観点である。

08/25 10:09
M.T.

ただし、補完財であれば技術集積装置になるというわけではない。最終製品製造者の要求通りに特注品としてつくるのではなく、その要望に応えるものをいかにして標準化の考え方を採用して作れるか、最終製品と補完財のインタフェースのルール化、モジュラー戦略が必要である。

08/25 10:11
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鬼山とんぼ
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CPUにおけるインテル、NC装置のファナックはどちらもその分野で半独占状態の高収益巨大企業である。どちらの製品も単独では無意味な存在だが今では不可欠の商品だ。両社とも新規のベンチャーとして誕生したのではなく既存企業から派生したものであり、最近喧伝されているスタートアップとは別物である。両者の創成期における幸運な結合が、ものづくりで世界の最高峰に立つ日本を作り上げた。著者は元ファナック社員の経営学者だが、両者の歴史をベースに70年代以降の工業の発展の概要を俯瞰することができる。門外漢にも理解しやすい良書。
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おせきはん
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CNC工作機械を支えるCNC装置を製造するファナックと、CNC装置に使うMPUを生産するインテルの創造と革新のプロセスを紹介しています。CNC装置を工作機械メーカーが自前で製造できなかったため、分業体制が確立されて最新技術の活用と企業間の連携が進み、日本の工作機械業界が成長したのは幸運だったかもしれません。それでも、個別の技術の進歩のスピードと複雑さが増す中で、それぞれを有機的に組み合わせる企業間の連携、部品同士の柔軟な組み合わせを実現する部品のモジュール化など、成長に向けたヒントを得ることができました。
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Yuji Hamano
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いやー自分の知識不足を恥ずかしく思いました。ファナックがインテルにこれほどまでに近い会社とは知らなかった。それに油圧パルスモーターから工作機械を経て今のロボットにつながっている歴史を、どうも逆に感じているところがあって、目から鱗だった。
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Sho
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なぜ強かったアメリカの工作機械に日本が勝つことができたのか。について考察している。 結論はファナックが新たな技術を取り入れ、それを工作機械に適用し、その問題児を信じた結果であるということだ。 新技術を信じ、耐え忍び、利益を上げるようになったことにはとても感動した。 また、パソコンよりも先に工作機械にMPUが使われたということはとても意外だった。 現在のAIやIOT、クラウドは決して新たな技術では無いが、5G通信やメモリ価格降下など、技術を使える基盤が揃ってきたのは最近である。 MPU、パソコン、今だ。
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はるわか
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工作機械産業は時代の変化に応じて変わる切削需要の高度化を支えてきた基盤産業であり、国家の安全保障にまで影響を与える。ファナックとインテル、MPUとNC装置の遭遇。MPUをCNC装置に搭載したことを契機にCNC工作機械は急速に普及。インテル:DRAMからの撤退とMPUへの戦略転換。ソフトウェアだけで機能追加が容易にできるMPUの特性。ファナックは1975年、性能も信頼性も技術的不確実性に満ちていたインテルのMPUを世界で初めてCNC装置に採用。開発現場でのインテルと緊密な共同作業で問題を解決。
はるわか

モジュラー戦略:標準化と特注化の両立。活用と探索の二刀流マネジメント:既存の成功した技術の技術的限界と台頭してくる新技術への対応。盛衰の根本原因-日米における開発主体の違い。大企業を顧客にする米国工作機械メーカーと違い、中小企業を顧客にする日本工作機械メーカーはNC装置の開発をエレクトロニクスメーカーに依存。標準化と特注化の二律背反をソフトのモジュール化で両立。CNC装置と工作機械の補完的関係、ノウハウが蓄積され技術水準が向上する好循環の共進化サイクル。パソコンとの融合による工作機械のデジタル化と知能化。

05/19 22:46
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MASA PAPA
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ネタバレ日経新聞書評欄で推薦されていたため手に。 個人的な結論では、終章を読み興味が湧けばその箇所を読む。という感じで良いのではないかな。。。 第一章~第五章までは過去の歴史を振り返ることに重きが置かれておりページが進まなかった。特に、著者がファナックに在籍していた関係もあり、途中からむず痒くなる。
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Kazuo Ebihara
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工作機械産業という地味な業界にスポットを当てた技術革新史。この四半世紀、日本の工作機械産業は世界最強を続けています。そのトップ企業であるファナックは、IBMより6年も早く、インテルのマイクロプロセッサを導入。エレクトロニクスメーカーとしての技術力を生かして汎用性のあるCNC装置の開発に成功。今や、事実上の業界標準となり、国内外の競合他社に採用され、トップシェアを維持しています。ァナック、インテル、森精機の技術革新、経営革新の歴史を日米の産業構造の違いを絡めて素人にも判りやすく解説しています。
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shunichi
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工作機械産業、またモジュール化ソフト化の重要性等についてわかりやすく説明され素人には勉強になった(クドい方が頭に入る)。最後の未来に関するパートはさすがにちょっとクドい気もしたが。
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あもん
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ファナックとインテルという一見関係の無さそうな2つの企業が、それぞれの転換期において協業関係にあったというのが興味深い。工作機械におけるNC(数値制御)装置の登場と、その対応が日米工作機械業界の明暗を分けた。米国においては大手工作機械メーカが自社製品に最適化されたNC装置を開発していた。一方、日本におけるNC装置開発は富士通や三菱電機などの電機メーカが主導していたため、共通化や標準化を進めようとする力学が働いた。標準化されたNC装置には世界中の工作機械メーカからノウハウが集積し、競争力強化の源泉となった。
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うさぎ
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工作機械のファナックを主軸とした歴史。電卓メーカーであるビジコン社の協力を得てインテルが電卓用にマイクロプロセッサ(MPU)を開発したが、当初は外販できない契約で、その撤回を経ての今があること。ファナックがMPUを工作機械に導入して、パソコンでの利用の基礎となったこと。工作機械界で、かつて強かったアメリカは精密さを追求でき、MPUの利用に消極的となったのに対し、中小企業が相手の日本ではコストが重視され、MPUによる汎用化とモジュール化が進み、結果的に日本が優位となってしまったことなど、興味深かった。
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council
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ファナック社史+工作機械発展史。インテルは工作機械の制御がコンピュータ化された過程でちょっと触れている程度でほぼ工作機械サイドの内容。なので、工作機械にそれなりの知識がないと結構内容が読み取れない、光文社新書にしては珍しく理系寄り。
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ken123
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Very good! ファナックがなぜ工作機械の産業において、現在のような強い立ち位置を築けたのかを知りたくて読んだ。結論、富士通が母体であったという企業マインド文化の違いが大きいということが分かる。ただ、そこにはそれだけでは片付かない話が多く存在し、補完財として選ばれるだけの製品設計構造を持っていた模様。モジュール化とオープルクローズの設計が上手であったとも言える。今後、台頭してくる中国を活用して共進する仕組み作りが大事だろう。
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おっきぃ
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CNCという表には出てこない工作機械分野において日本がトップに立った理由を分析する。振り返ってみれば正しい戦略だったとはいえ、当時は正しいからやっていたわけではなく、周りの状況がそうさせたに過ぎないことを明らかにする。それでも組織としてのあり方・意思決定は正しかったのだけど。今後のものづくり産業の進め方を考えるのに振り返る必要のある歴史だということがよくわかる良書。
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神田川昌平
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今日のファナックの隆盛の理由がわかった。と同時に量産と特注品のジレンマの克服のケーススタディも学べる。最近のビジネス書で一番のヒット
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