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波紋と螺旋とフィボナッチ (角川ソフィア文庫)

感想・レビュー
49

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Toshi
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読み友さん推薦本。先日読んだ「エッシャー完全読解」の著者近藤滋先生による生命現象の様々な法則の平易な解説本。タイトルには一瞬引くが、「はじめに」を読むだけでワクワクし、最初の20ページで、なぜカニは脱皮して成長するのに、カメは甲羅とともに成長するのかが理解できてしまう。目から鱗、目からカメの甲羅である。一見神様のいたずらに見える様々な自然の形にも法則があったのだ。読み終わるとこのタイトルしかあり得なかったことがよく理解できる。 ジンクピリチオン、ロマネスコ、みのもんた。
0255文字
merci
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ネタバレ生物の模様がチューリング・パターンであることを証明、そこに至る道筋が面白い。亀の甲羅の話にガメラが出てくるというスケール。ゴジラやモスラなど、怪獣たちと自然の造形との素敵な関係にも言及される。とはいえ、話がそれていくのではなく、補助線のひとつだと思う。科学者が山師というと、イグノーベル賞を連想させるが、大事な局面は熱帯魚屋のおばちゃんによってもたらされた。そのおばちゃんの魚への愛がすばらしい。研究結果はロジカルなものだけれど、ちょっとしたところに感動や驚きやワクワクがあることを伝えてくれた。
0255文字
tu no
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ネタバレフィボナッチという言葉の響きから興味を持って読みました。少し難しい言葉もありましたが、らせん葉の植物は、重ならない様に葉を作ると、自然にフィボナッチ数になるなど、波紋と螺旋とフィボナッチの関係がわかりました。 「魚の模様が動く」事を知っていた人が、すごいと思いました。
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めい
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模様が波であることを初めて知る。たしかにシマウマの模様は進化の過程で選び抜かれたものと思っていた。ちょっとした変異で発生しちゃうものなんですね。どことなく『火星の人』を彷彿とさせる軽快かつおもしろい文体も好き
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はちみつレモン
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いつもと違う本屋(オシャレ蔦屋)に立ち寄った際、見かけて購入。科学読み物の類はあまり読まずに来たのですが、よく聞く"フィボナッチ数列"を理解したくチャレンジしてみました。もっとアカデミックな感じかと思いきや、一般向けのカジュアルな文体。途中、ちんぷんかんぷんな数式も出てくるのですが、読者が飽きないように著者がうまく乗せてくれます。普段と違う脳の使い方をするのか、とても良い気分転換になりました。数年前に観た映画の主人公、チューリング博士の名前が出て来て、その繋がりが嬉しかったです。
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ふう
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飲み会の時に勧められて読んだ本。非常に読みやすく面白かった。1時間半程度で一気に読み切った。
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hatman
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読みやすいが難しい科学エッセイ。キリンの模様、シマウマの縞、アンモナイトの螺旋。縞を持っている動物は多数いるが進化の優位性がよくわかっていない。フィボナッチって面白い。 特に本質を見抜き抽象度をあげアナロジー化するチューリングの思のコラムがよかった。
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クロスリバーゴリラ
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数理生物学の入門なのかな。一読だけじゃ難しいところも一部あるが相当易しく書いてもらってる感じがあり、面白ぇって思いながら読める本。複雑な模様は全部数式で説明できるという美しさに特に惹かれる。
0255文字
aquilane
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A
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リアル本屋さんを増やそう
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ディラック曰く,数学的な美をもつ法則は,実験事実に合致する見苦しい理論よりも,より確からしい.p.65
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tkokon
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【知的に興奮】●ゆる言語学ラジオの堀元氏が絶賛。○生き物の実に多様な斑点・縞模様や、巻き貝、二枚貝等、様々な形の貝。これらの模様・形は、アラン・チューリングが発見した波紋の原理で全て説明できる。(同じ原理のパラメータ違い)複雑に見えることも、実は単純な数式の繰り返しで再現できる、という知的興奮をわかりやすく(数式なしで)説明してくれる。筆者は、縞模様の魚が成長する際に縞模様の数がどのように増えていくのか、あるいは部分的に縞模様が消失した魚の模様がどんな形で再生されるかの検証で論理の正しさを証明した。
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ナカユ〜、
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いくらポピュラーサイエンスとは言え、ここまで読み物になってると楽しい、が、具体的な話になるとやっぱり難しいね、思ったよりフランクな会話調に惑わされるべからずって書いておくか、もう少し俺が勉強しなければならない物ですw、まぁ、複雑系の入り口にはいいと思う、本格的な本になると着いていけないし、
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シャンピニオン
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会社の図書室本 とても面白かった。数学は理解できないところもあるが、生命の神秘的という言葉で覆い隠されている現象が、物理に基づいているという、必然を改めて知ることができた。後半、著者の研究への熱意や研究で何かを発見する喜びがひしひしと伝わってきて、それもエキサイティングで面白かった。
シャンピニオン

AIの進歩でますます数理モデルでいろいろな現象か解明されていくのではと、今後も楽しみ。ヒトの感情や痛み、ホルモン不調とかも解明から活用に代わると、世界が変わるかも、と思ったことを追記 (

04/23 08:27
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hnzwd
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貝殻の構造や、シマウマ、キリンの身体の模様などは、波紋と螺旋で説明ができ、それはフィボナッチ数を始めとする数理モデルで説明ができる、、と、いうことを極力(と、いうかまったく)数式を使わないで楽しく解説してくれている本。シマウマのシマシマは進化の結果では無い、って納得してしまいました。顔文字使ってる科学本は初めて。
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simplegg
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タイトルは、シマウマのタテジマなど、生物の模様・形態のパターン形成を説明する鍵となる(数理的)概念である。これらの概念を使ってパターン形成の仕組みを巧みに説明する本編もすごく面白いのであるが、著者がこの研究分野にたどり着くまでの経緯を綴った最後の2章もよい。なんというか、若手には希望とやる気を、中堅以降には初期のピュアな気持ちを思い起こさせてくれる気がする。
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Steppenwolf
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G著者の創意工夫が伝わる.チューリング理論の紹介という側面もあるかと思う.私はフィボナッチという言葉から勝手に数学モデル中心の本だと思って読んでみたら生物の発生学の本だった.これは私の早とちりであった.コラムとしてとりあげられていたジンクピリチオン効果,楽しかった.政治家,官僚たちも似たような言葉遣いで無知な国民をはぐらかそうとしているのではないか常々感じている.
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aochama
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縞模様が波紋であるとして生物の神秘の一端を解き明かしたすごい内容であるにも関わらず、易しく説明しており、自然科学の奥深さと面白さを堪能いたしました。興味を持ったことを上司が反対しても、仕事とは関係なかつたとしても、突き詰める情熱はすさまじく、学者はかくあるべきという姿を見せていただきました。自然界の螺旋運動やフィボナッチの呪いの考察もあり、知的好奇心が満たされました。
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イカカイガカ
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シマウマやキリンの模様、貝の渦巻き形状、ひまわりに見られる螺旋。それら自然界に存在するパターンには、秘められた法則がある。フィボナッチ数や黄金比率などの数理から、それらの形は導き出される。そんな内容を、出来るだけ分かりやすく、時おりボケも入れながらまとめくれている。正直、それらの理論をちゃんと理解出来た訳ではないが、生命の神秘をしっかりと感じる事が出来る一冊だと思う。それから、コラムにテレビのワイドショー等における専門家を絶対視してしまう視聴者への危惧について書かれているものがあり、全くもって共感した。
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せら
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最終章が良かった。そういう研究をしたい。
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森江 蘭
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発生学の専門家である作者が縦横無尽に語りつくす生物の模様や形の謎とき。おそらく、専門的には非常に難しい数式や実験結果があるのだろうが、そんなことはみじんも感じさせず、楽しい科学読み物にしあがあっていた。難しいことを難しいままに書くことは難しくない。難しいことを子供にもわかるくらい平易に、かつ、本質を損なわずに書くことこそ、本当に難しいこと。その難しさに正面から挑んでいる。文体がいわゆるオッサン文体なのがちょっとダサいが、自然界に潜む形や模様に秘められたシンプルな解に感動した。
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ベニシジミ
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科学エッセイと言って良いかわからないが、この本のように科学的な事象を身近な事例から解き明かすような本は面白い。その中でも本書は事例の身近さ(シマウマや魚の模様、指紋、角や貝殻の成長など)と、その背後にある理論の普遍性の高さから、納得感というか感動が大きかった。
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Circle
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数学屋が書く生物の話を読んだことはあるけれど、なんだかんだ生物屋の書く数学を読んだのは初めてかもしれない チューリングの話好きな人はぜひ………チューリングやべー!!!すげー!!!!おもろ!!!!!になれます ついでに生物も好きになって欲し
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デンドロカカリヤ
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ビートたけしとの対談本での、軽快明快な語り口に興味をそそられ本書にたどり着きました。自然界の模様や形態の形成にはロジックがある、って物凄く面白いです。ちょっと整理出来てないが、これは形が作られるロジックであって、シマウマなど生き物の模様が自然選択に影響してないとは言いきれない…よね?
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おーすが
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のほほんとした語り口に騙されてはいけない。すばらしい内容。生物に現れる模様や発生のパターンを数理モデルを用いて証明してくれる。巻貝の螺旋、指紋、シマウマの縞、大阪のおばちゃんの豹柄、ひまわりのたね。魔法がとけてたあとも素敵な自然のかたち。インディジョーンズの章はちゃんと脳内BGMをかけて楽しみました。数学的な美を持つ法則は、実験事実に合致する見苦しい理論よりも、より確からしい。ディラック。
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まつだ
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すぐそばにある数式と波の存在について。なにより、おおさかのおばちゃんはすべてを知っている証明となるフィールドワークの報告でしょうか。いや、研究と論文の書き方を知らないだけなのだ。現実は複雑系ではあるけれども、元となる数式はとても簡潔に存在しているはずだとつくづく思いました。あと、記載内容にあれっとおもったら、文庫版の際に加筆されてました。
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らかみん
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地面のひび割れを見たときに、この本で見たとおりだと気づいた。動物の模様や植物の葉の付き方にも関心が向くようになった。外を見る目の分解能を少し引き上げてくれる本だった。
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なお
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ネタバレ動物の縞模様の正体が波なんて! 学者チューリングの人生にも興味がわいた
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コーヒー牛乳
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ネタバレ生物学的な部分はほぼ理解できなかったが、最終章はメッセージと示唆に富んでとても面白かった。心の冒険野郎の声に耳を傾けて行動したい。全体のスタンスとして、わからないことはわからないとしながら答えの切り口を探していくところが勉強になったし気に入った。ドーナツを2倍にしようとしてぶっ壊すの件は笑った。シンプルな法則とその組み合わせで複雑な事象が起きることに生命の神秘を感じる。シマウマの縞は本当に目立たないかということも、考えればすぐに疑義が浮かびそうなのにこれまでそう思ったことがなかった。なるほどなーと思う。
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さちめりー
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チューリング波が動物の模様を作っていることを発見したスゴい人なのに、オタクによくあるやけにテンションが高くて浮かれてる文体で心配になったが、これは読者を退屈させないための敢えての工夫らしい。研究者の気苦労が垣間見れたりもするエッセイのようなノリの本。生物のへんてこなかたちや規則正しいかたち、どうやってそれらができるのか教えてくれる。すべてに理由がある。シマウマのシマには意味はない。苦手な数式が出てくるとやはり拒絶反応してしまう。
さちめりー

フィリップ・ボールの著書『かたち』にもちゃんと近藤滋さんのスゴい研究が引用されていて、やはりスゴい人なんだと改めて思い知らされた。

08/05 13:22
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まっちゃん
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亀の甲羅はどうやって大きくなる?シマウマの縞はどうできる?など、身近な例を取りあげていて、しかもわかりやすかった。ただ、それ以上に印象に残ったのは、一見違うもの同士に同じ法則を見出だすには、普段からそういう目で見なければいけない、ということ。自分がこれだと思う考えを突き進めていく姿勢にも心動かされた。
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あゆさわ
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どうやって動物の模様ができるのか、どんなふうに成長していくのかなんて普段疑問を持たずに過ごしてきたなぁと思います。普段全く触れない分野なのでいろいろ目からうろこでした。
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donut
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とても面白かった。貝の巻き方や動物の縞模様といった形態形成の原理を数理モデルを使って探究していく過程を、数式を省略し過ぎずにわかりやすく説明してくれる。著者の謙虚でフランクな語り口調も良い。数理モデルは原理的に正確でない大雑把なものであったとしても現象の本質を捉えていれば重要な予言になり得る。ニュートンが空気抵抗などの複雑な影響要因を無視することで運動方程式を導くことができたように、現象の本質を捉えるためには細部を無視した方が良い場合もあるという話などはブキャナンのべき乗則本の内容とも被る。
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takao
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ふむ
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bittersweet symphony
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引力的パラメーターと斥力的なそれの関係の単純な数式がいろんな模様を生成していくというチューリング波が説明する生物のあれこれを解説していく内容。頻繁にさしはさまれるかつてのサブカル時事ネタをはじめとする駄文(遺伝情報のアレゴリーか)に文句をつけようかと手ぐすね引いていたら、あとがきで寝てる連中ばかり向けの講義で何とか話を聞かせようとネタを仕込んでいるのと同じ手法だから拒否反応を示さないでと先手を打たれてしまっておりました。
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やいっち
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数理でシマウマや魚などの縞模様の形成のメカニズムを解いてみせる。数学的な説明は最小にし、我々門外漢にも楽しめるよう、写真や図を豊富に使って自然の謎を説いてくれる。本書の圧巻は、最後の2章の、宝の地図編とお宝への旅編である「生命科学でインディ・ジョーンズしよう!」だろう。著者自らの研究体験であり、成果が実るまでのドキドキハラハラぶりが、生々しく且つ楽しい。お勧め。
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亀山正喜
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知人から紹介されて読んだ。難しくことをわかりやすい言葉で書いてあり、へー。となることもあった。人から紹介されたものを読むと、自分では絶対読まないものも手を出せるので幅が拡がってよい。
0255文字
青(蜂)
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フィボナッチとかヴォイニッチとかグリニッジとかモドリッチとかに大いに興味を掻き立てられてしまう。人智を超えていて、なんだかすごいなと感じる反面、ほとんどわたしの理解の及ばないところが。数学はさっぱりなので目が滑って頭に残ってないが、生物学となるとやっぱりおもしろく、楽しい。らせんマウス、もっと写真が良ければな。
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you
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丁寧に記述してあるが、それでも素人には理解しにくい部分はある。意外性はあったが納得感がある説明だったものの、必ずしも学会で広く認められている説という訳ではなさそう。今後ももっと❓⁉️という説で解明される事が出てくるのだろうか。
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trazom
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名著が文庫化されたので読んでみたが、抜群に面白い。生物学には全く素人の私にとっては、目から鱗の連続。動物の角や牙が成長する「らせん構造」を表現した数理モデルに感動し、シマウマや魚などの縞模様・網目・斑点が、すべて、アラン・チューリングの波動理論である反応拡散方程式で表されることにびっくり。更に、植物の葉や種の並びの数の多くがフィボナッチ数になることを、黄金比を用いて証明する鮮やかさには舌を巻く。生物学を、数学的に見事に説明する爽快さと同じくらい、ユーモア溢れた著者の語り口にも大拍手だ。本当にいい本です!
kaho

Keiさんに 全く同じく、私も。

08/01 01:00
trazom

あんまり面白かったので、皆さんにお薦めしたく、あえて「そそる」ようにレビューしました。本文だけでなく、コラムの小ネタも楽しいよ!

08/01 07:18
3件のコメントを全て見る
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東山ききん☆
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生物の形態の法則を解き明かす、という非常に引き込まれやすいテーマを扱った本。世間一般に膾炙している、なんとなくそれっぽい説の弱い点を指摘し、筆者が納得のいく説明を考える、という体裁が魅力的。とはいえ、どこか地味なのだが、それより筆者の書く文章が面白く、そちらに興味を惹かれた。なんというか、授業中に講師が脱線した話をする時の楽しさが延々と継続している感じだと思う。個人的には異なる種類の動物間で縞模様が現れるので、なんらかの法則があると考えていい、という着眼点が一番驚いた。
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波紋と螺旋とフィボナッチ (角川ソフィア文庫)評価86感想・レビュー49