形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版ライトノベル
良いのかと。そんなこんなであまりに◯◯な安達の挙動が最早幼児退行していてるのだが…。読者的にも不安になるしまむらの感情を第三者によってスッキリさせてくれたのは有り難い。ここにきてようやくしまむらが自分の感情をハッキリとしたような印象を受け、霧の中で無敵な二人に幸あれと思える一冊でした。
◆しまむらのゆるっとしているけど、心の芯がしっかりしている、そんな人間性に相も変わらず魅力を感じる。 パンチョとのやり取りでも、怯むことなく、かと言って攻撃的になる訳でもなく──。 その根底にあるのは、自分に対する絶対の自信。或いは揺るぎない自己肯定感なんだろうなぁと不図思う。 それは培われたものではなく、もって生まれてきたもの。 ◆そんなものを一切持ち合わせていない対極の存在が安達。……だから過剰にしまむらに依存する。
◆ゆる百合のように見えて、依存心とか不完全な人格とか……そういう『欠落』を描いた作品なのかなぁと思ったり。 ◆それにしても、どこまで二人の仲が深まっても、安達応援目線が止まらない。 それはたぶん、安達はしまむらといてもずっと独りだから。 うまく言えないけど、安達のことが──永遠に解消されることのない孤独の檻の中に閉じ込められた──そんな業を背負わされた人間のように見えてしまう……。 ■だから、時々読んでてしんどく感じることもある。 □p208の腕枕の挿絵が出色の出来。
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良いのかと。そんなこんなであまりに◯◯な安達の挙動が最早幼児退行していてるのだが…。読者的にも不安になるしまむらの感情を第三者によってスッキリさせてくれたのは有り難い。ここにきてようやくしまむらが自分の感情をハッキリとしたような印象を受け、霧の中で無敵な二人に幸あれと思える一冊でした。