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経済的理性の狂気: グローバル経済の行方を〈資本論〉で読み解く

感想・レビュー
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K.H.
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ダメだ、経済学はわたしに向いてないと痛感した。真っ当に勉強してきた人にとっては、本書はそれほど難しくないのかもしれない。でも、本文を最初から最後まで目を通してなお、さらには訳者に解説してもらってなお、マルクスの学説も含めてほとんど理解できなかった。ただの眼球の運動。いちおう、部分的には面白いと思えるところもあったけど。さて、どこから勉強すればいいのやら。
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takao
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ふむ
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かんちゃん
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運動する価値としての資本の視覚化。 価値、その表象としての貨幣。 価値なき価格。 資本主義は本質的に、完結することなき無限へと向かっており、この方向性は資本それ自体の存在論にもとづいている。 だから、今の世の中がある!
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koji
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経済的理性の狂気とは、ジャック・デリダの言葉。即ち、ある先住民の「富が絶頂になると破壊的儀式に及ぶ行為」が、啓蒙主義的理性からみると不合理な狂気の行為と映ることを言います。それに倣って著者は、2008年の金融危機は、中国の大規模建設事業による国内の過剰な資本・労働力の吸収と負債金融の急拡大が、次々に「悪無限」として伝播し人々の日常生活に変化をもたらし、3つの疎外(産業空洞化、文化的アイデンティティの動揺、略奪的金融)による狂気・怒りを誘発したと唱えます。「資本論」から、ここ迄読み解いた著者に感嘆しました
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KAZOO
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はじめての著者ですが、かなり経済地理学の分野では有名な方のようです。マルクスの「資本論」をうまく世界経済の分析に使用している気がしました。そんなに分厚い本ではないのですが資本論を読んでいないと時間がかかるように思います。私も一読した限りでは細かいところまで理解したとは言えないのでしょう。ただ全体像はおぼろげながら理解できました。再読要です。
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roughfractus02
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資本主義には2つの矛盾があり、両者共に価値概念から導出される。一つは価値の運動としての資本とその表象としての貨幣の矛盾であり、資本の運動は地理的差異と格差を地球大に広げるが、その限界に直面すると貨幣側の恐慌を引き起こす矛盾したシステムである。さらに反価値が価値に内在するという矛盾もある。代表的なのは労働者であり、価値を生むはずの彼らには生産場面でストライキを起こし、再生産する消費者としては不買運動をする可能性が内包される。著者は、これら矛盾を偶然や例外として処理する新自由主義的な経済的理性を、狂気と呼ぶ。
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34
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非常に推奨。
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Akiro OUED
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マルクスが、いま資本論を改定しても大筋は同じらしい。負債を反価値と見る。新鮮だ。資本が価値を吸引して反価値を撒き散らす。これって、ブラックホールのホーキング放射と似てる。ま、こっちが吸い込むのは反物質だけどね。訳者の「正気に戻れ」には反対。「狂気に備えよ」だよ、著者の主張は。
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ミッキー
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資本論から価値と価格、負債に入る。根源的な把握という魅力が力強い。マルクスを読まなかったことを残念に思った。でも、今読んで良かったとも思う。自ら気がつくべき考えでもあるかと。とても参考になります。
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