人は誰でも、何かを見て理解し、判断して行動し、その結果を見直します。つまり「みる」「わかる」「きめる」「うごく」「みなおす」という基本のプロセスそのものは、けっして特別なものではありません(p.44) 会社の存亡を左右するほどの重大な意思決定が、 論理的な分析をショートカットし、厳密な計画もなしに実行されたとすれば、驚きを禁じ得ません。 しかし往々にして、 歴史的経営者の予想外の成功は、そうした大胆な思考と行動によってもたらされてきました。 彼らは一様に「直観」を根拠に挙げます(p.46)。
一人ひとり異なる世界観を持っているので、 同じ現象でもどう見るか、どう理解するかは異なります。 そしてその違いが、判断と行動の差に表れるというわけです。 その意味でOODAループは、「判断する対象」 にだけ注目する客観的思考法ではなく、「対象とその背景に対する認識(世界観)」をセットで理解しようとする主体的思考法だと言えます(p.53)。
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