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図説 バルカンの歴史 増補四訂新装版 (ふくろうの本/世界の歴史)

感想・レビュー
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ネタバレ2001年初版、2019年増補四訂新装版。再読。非常に興味深く且つ心配で心痛むエリア。
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belier
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複雑なバルカンの歴史が駆け足で解説されている。これで理解できたとは言い難いが、古代から現代まで流れを見れて、図版も多いので、入門としてよかったと思う。他の地域の歴史を読んでもそうだが、ここでも民族という意識は言語が違っていても古来からあったものではない。ただし宗教の違いは意識されていた。オスマン帝国の支配が長かったが、キリスト教の国より異教徒に対して寛容だった。ここでも西洋流近代化が民族や宗教紛争の種を植えてしまったもよう。この地域はそうした紛争こそが世界史的に重要だが、背景知識を得るのに役立つ本だった。
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ジュンジュン
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古来交通の要衝であり、外部からアクセスしやすい地理的条件から、民族、宗教、言語が混ざり合うバルカンの歴史。産業革命も市民革命も経験せずにナショナリズムの波が押し寄せた近代。長い試行錯誤の末、現在EUへ合流しようとしている。改訂を重ねた結果、同シリーズとしては異例な170ページ。だからかな?内線(内戦)、賛歌(参加)と誤変換が散見するのはご愛敬⁈
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春ドーナツ
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ブルガリアとセルビアとルーマニアの間に横たわる山脈をトルコの人々は「樹木におおわれた山」、バルカンとなづけた。ユーゴスラヴィアに変わる前は「セルビア人・クロアチア人・スロヴェニア人王国」、てかWikipediaで調べたけれどユーゴって「南スラヴ人の土地」という意味なんだ。たぶんセルビア語。先日のアルバニアって旧ユーゴだっけつう勘違いは完全に解消された。セルビアの人たちは連邦を維持したかったことから端を発するNATO空爆(厳密にはその前にいろいろある)。というか、いろいろあり続けている。そして、岩波新書へ。
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なつみかん
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ローマ、ビザンツ、オスマン、社会主義陣営といった大国やイデオロギーの影響下の外圧でなんとか国家として統一を保っていたが、冷戦後、タガが外れ民族主義の台頭でユーゴスラビア連邦の解体や内戦、民族紛争でバラバラになってしまった辺境の少数民族って感じなんだろうね。東西南北に走る山脈により民族、文化的断絶が生じたってなるほどなって感じだ。
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YN
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ビジュアルがありイメージが湧きやすい一冊。内容としてはバルカン全般についての冒頭が役に立った。ビザンツ帝国から中世も面白いが、近代はオスマン帝国の支配下にあり、またコソヴォ紛争以降の記述はやや駆け足。その意味では岩波新書の方と合わせて読むと、19世紀以降の流れの理解が深まる。(特に旧ユーゴ圏) 国は変わるためエリアで捉えた方が漏れなく追える気がする。
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たっつみー
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ネタバレ近代以降の紛争のイメージが強いバルカン半島。山脈が連なり各民族の交わりが少な目だったこと、ローマ・オスマン・ハプスブルク・ロシアなどの影響や圧力で動向が左右されたことなど複雑な状況を少しずつ紐解けた気がする。コーカサスと似た感じかな。民族の数が多くても一つの国家にまとめるアジアの国々はこのままなのか、小さな国家と連合体を並立させる欧州式に倣っていくのだろうか。
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じょあん
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なぜバルカンは多様な民族を抱えるに至ったか? 紛争地域というマイナスイメージでとらえられがちなのはなぜか? そうしたイメージと実態はどのように違うのか? そうした基本を解説しつつ、中世から2010年代後半までの通史が豊富な図版とともに紹介される。バルカン入門の一冊。
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takao
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ふむ
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ふぁきべ
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バルカン半島の通史を充実した写真や地図とともに学べるが、内容としては簡単ではあるものの立ち入った内容も多い。バルカンという地域自体が民族、宗教、言語のどれをとっても非常に多様なうえ、地域における支配的な国家も正教のビザンツとロシア、イスラームのオスマン、カトリックのハプスブルクと多様性に満ちている。そんな地域に西欧的な国民国家という概念が持ち込まれたことが20世紀から21世紀にかけての紛争の歴史に繋がったことは言うまでもないだろう。
ふぁきべ

アフリカ諸国にも言えることだが、被支配地域であった期間の長く、多文化・多民族が混ざり合って暮らしてきた地域にとって、国民国家的な思想や民族主義は内戦や戦争を生みだしてきていることは、歴史も証明している。

06/13 16:16
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VISTA
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バルカンは世界史において重要な地域であるように取り上げられるが、その内実に関してはあまり知られていないように思われる。 バルカンそのものおよび属する各国の歴史を概観できる非常にわかりやすい。 ・大国に翻弄されるがゆえに隆盛を誇った中世によりどころを求めること ・全く違う基礎の上に国民国家を載せてしまったこと ・曲解により望ましくない方向に進んでしまったこと ・ファシズムとの親和性 などを学べたと感じる。
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とんび
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ヨーロッパが始まった土地であり、その後ヨーロッパから外れ、ヨーロッパに組み込まれつつある地域。 この本で多少整理できたけど、やはりややこしいなー。 南北方向に走る山によって分断されているというのは、なるほどと色々腑に落ちた。
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mayumi
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写真とか絵が沢山あって、民族衣装や建築物が見られて良い。ナショナリズムの台頭というのは世界の流れだったけれど、それは人々の幸せに繋がったのだろうか。兄弟殺しって、壮絶だ。悲劇なんてもんじゃないだろう、きっと。
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りうかん
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なじみのない地域の歴史の本を読むのは楽しい。オスマントルコとロシアの間に挟まれた国々の苦難の歴史・・・近代にはいると世界大戦後の戦後処理(ていのいい、ヨーロッパのご都合主義割譲・・・)にまた大変という・・・。
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早月
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スラヴ語からバルカンに興味をもったので。豊富な図が特徴のふくろうの本シリーズ。絵画や写真を見るとその地に文化があり人が生きていたということがよく感じられて、「ヨーロッパの火薬庫」から来る短絡的なマイナスイメージは除かれました。古代のヨーロッパでは先進地域だったバルカンは土地ごとに異なる被支配の歴史を経て、近現代のヨーロッパでは困難の絶えない後進地域になります。生じる困難は起こるべくして起こっているようなので、そもそも西欧では困難をどう飲み込んでいるのかを知る必要があるなと知識不足を感じました。
早月

2001年の初版から改訂が繰り返されていて、この増補四訂新装版は2019年発行です。本文の叙述の更新・増補のほか、年表の更新と参考文献の充実化がなされているそうです (あとがきより)。

09/07 00:47
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紫の煙
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最も歴史が分かりにくい地域である。自分が世界史を習った時から国境線や社会体制は大きく変わった。ルーマニアやブルガリアは行ってみたい。
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スプリント
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大国に翻弄されつづけるバルカンの歴史が学べます。 登場する政治家・活動家のほとんどが不慮の死を遂げています。
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NorthVillageHRE
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バルカン史のわかりやすい通史。 近代・現代偏重でもなく、中世から詳しく書き起こしてくている。 やはりバルカンの悲劇は、もともと東西ヨーロッパの端境で宗教がバラバラな上、オスマン帝国に支配されるなかで流動的になったところに西欧から輸出されたナショナリズムが悪魔合体してグチャグチャな状況を生んだことが原因なのだろうか。 個人的には中近世のドゥブロヴニクが独立を保ったことやモンテネグロで神権政治が行われていたことなどが初耳で興味深かった。
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Nat
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図書館本。ヨーロッパの歴史の本を読んでいて、バルカンのことが知りたくなった。しかし、まず地理的な知識も足りず、理解するのが難しかった。世界史ではバルカンは「ヨーロッパの火薬庫」といった感じで学習した思い出があるが、それだけではない複雑な歴史があった。何より驚いたのはバルカンは、13世紀末からオスマン帝国に支配されていたということだ。多くの国の関わりを知ることが、今に繋がると感じた。学生時代は、日本史に興味があって、世界史は今ひとつだったが、今になって世界史の面白さが少しわかってきた気がする。
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