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スピノザ よく生きるための哲学

感想・レビュー
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La Principita
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「資本主義の次に来る世界」で、二元論が主流だった17世紀、神を「自然」と同一視する新たな思想を唱えたというスピノザに興味を持った。喜びとは、幸福とは何かを当時の社会通念に捉われず論じたその考え方は仏教やヒンズー教に通じるところがあり、さらに興味深い。教会から破門され、理解するわずかな友との議論を楽しみに静かに暮らしたその生涯に涙するほど...だったが、「おわりに」で女性は男性の所有物、動物は人間が自由にしていいものと考えていたとあり、足元を救われる思い。いや、そういう時代だったのだから、とそこは多めに見る
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Yukinco
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扉の「馬鹿にしたり嘆いたり嫌ったりせずに、ありのままを理解する」という言葉に惹かれて手に取りました。かなり難しくて分からない所が多数ありましたが、全体的にわかり易く書かれていてサクサク読めました。自分の中に現れる感情を注視し理解し制御することで至福の境地に至る。全部は無理でもそのように務めたいですね。
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一般的無能b
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近代の哲学者、スピノザについての解説書。正直、スピノザに関しては何冊かすでに本を読んでいたので、あまり新しい発見があったわけではない(上野修『スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)』とかご本人の『知性改善論』とか)。が、この本の良さは、フランスというキリスト教圏の筆者から見えるスピノザの狂犬っぷりである。当時当たり前だった人格神的な神を普通に否定するし、ユダヤ教コミュニティから追い出されたり。その辺は、筆者が(おそらく)キリスト教だからスピノザの異端ぶりがわかやすい。
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gkmond
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図解が入っていないのが不思議なほどスピがかったビジネス書のにおいだった。評伝部分は楽しかったけど作品解説部はなんかつまんねえ話してるなあと思った。原典読もうと思えなかったので、自分的にはあんまりいい本ではなかったし、すぐに読んだこと忘れそう。
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ゆうじのパンツはオニのパンツ
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スコラ哲学を範とする自分にとって、大変興味深かった。王侯政治が主流の時代に、民主政治の有用性を説き且つその脆弱性も評している。その脆弱性とは「外発的(受動的)な服従」が「内発的(能動的)な精神の働き」に勝る場合とある。その後政教分離等、当時の宗教家から異端視されつつも現代の基礎となっている考え方も多く、スピノザに誘う案内本として最適でした。
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onigiri
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良書でした。このような価値観が持てれば日々の瑣末な事に悩まされず惑わされず、愛をもって幸せに生きる事ができるように思います。 この時代にバイアスをかけずに世界をみる事を説いていたスピノザは本当の天才だと思います。
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Yoshi
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スピノザの副読本として。 とても分かりやすかった。國分氏の100分で名著は概念の説明に特化している感があり、それも概念の話はとても分かりやすかったが、こちらはなぜスピノザが無神論者として扱われるかや、西洋的な視点からの問題点、特にデカルトやキリスト教との対比など政治的な意味合いのスピノザが分かりやすい書だった。 後半の訳注のスピノザの至らなかった点の列挙と、感情と神の解釈の違いも面白く時代と哲学を感じる内容だった。 アインシュタインがスピノザの神なら信じると言ったそれも興味深かった。
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百々たいち
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エチカを通して世の中の整理とどのようにして生きていくのが良いのかを実感できた気がします。 もうちょっと深ぼってみたいと思いました。もっと勉強して原著を読めるようになろう。。
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Judy
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この本はスピノザとその著書についての本でひっじょーにわかりやすかった。 今年はスピノザに出会えてよかった。 今まで誰も教えてくれなかったのが不思議、というか自分でも辿り着かなかったのが不思議なくらい私はこれを10歳頃から探し求めていた。 あの時では理解できなくて今だからわかることなのか。神って何、宗教って何、心って何って考えている頃、親でも友達でも先生でも誰でもよかったけど、探すべきはここだったんだなって。でもまだ遅くない。はず。 今年最後によかった。誰かにスピノザ周辺のおすすめの本を教えてほしいな
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hryk
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スピノザについて最初に読む本としては、あるいは最初ではなくても、良い本だと思う。ただ、エピグラフにもある「馬鹿にしたり嗤ったり嫌ったりせずに、ありのままを理解する」の出典を『神学・政治論』の冒頭としているが、正しくは『国家論』だと思う。あと、『エチカ』の仏訳者がロジェ・カイヨワというのは???
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ふるさん
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スピノザの本は難解でしたが、この本からは心地よい程にスピノザの哲学を知ることができました。
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べる
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スピノザはどんな人物だったのか?そんな本。『エチカ』は未読。なかなか手を付けられないんですよね。
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M
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西洋の伝統的形而上学における二元論から抜け出し、神と世界は一つの同じ実在であるという一元論を唱えたスピノザはユダヤ教のアイデンティティを持ちながら独自の神的観念を形成するに至った。その過程にはキリスト教におけるイエスの存在とデカルトの心身二元論への批判が大きな要因だったのではないか。スピノザはデカルトのように精神と身体を切り離すことはなく、身体と精神は唯一かつ同一と考えていた。「延長の様態である身体も、思惟の様態である精神と同じように神の属性の現れであり、よって神的本姓を有している」と考えたのである。
M

(14)スピノザの言う「身体」とは単なる物理的身体ではなく、肉体的、感覚的、情動的、感情的、その他あらゆる次元での身体性を指している。身体をそのように捉えると、生まれつきの体があまり丈夫でない人でも、欲求や情動や感覚力の強さを活かして身体的能力を高められる理由が頷ける。 (17)現代フランスの思想家ルネ・ジラールより数世紀も前に、スピノザは模倣の欲望の大きさに気づき、その重要性を強調していた。私たちがある物またはある人を自分のものにしたがるのは、他者がそれを所有しているからである。

03/25 19:47
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aof
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フーコー、ニーチェから遡ってのスピノザ。スピノザの清廉な生き方はあまりにも自分と違いすぎて深い隔たりを感じたけど、エチカの感情と欲望についての考察はすごく共感できた。 真の原動力は欲望に他ならず、それを運用していくのが理性と考えるスピノザの在り方はよくよく理解できるし、より能動的にと欲望を解放していく論理に力をもらえた。 あと装丁がめちゃいいな。すごくスピノザらしい装丁だと思う。
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荏苒 byn
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「お金があれば幸せになれるのか 」から、転進。原題「奇跡のスピノザ」。原題副題は「人生を明るく照らす哲学」だそうで。スピノザの生涯を辿り、神学政治論とエチカについて分かりやすい解説。■以下引用 →  富や名誉不確かな幸福に執着している限り運命に翻弄され不幸に陥らざるを得ない。/エチカで奴隷の正体を暴く。自分は自由だと思い込んでいるが、実際には自身の想像の産物や欲望や感情に支配され隷属状態にある人々のこと。大半の人がこれに当てはまる。/ 人間に不幸をもたらすものは、感情や欲望の受動性である。 続く ↓
荏苒 byn

(続き) 倫理的な人とは、自分の生きようとする力を強めてくれるものだけを求める。

02/09 00:33
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物田もつ
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エチカを理解するために購入。文章自体は難しくないが、うまく飲み込めなかった。再度時間があれば読みたい。
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