形式:単行本
出版社:ポプラ社
(14)スピノザの言う「身体」とは単なる物理的身体ではなく、肉体的、感覚的、情動的、感情的、その他あらゆる次元での身体性を指している。身体をそのように捉えると、生まれつきの体があまり丈夫でない人でも、欲求や情動や感覚力の強さを活かして身体的能力を高められる理由が頷ける。 (17)現代フランスの思想家ルネ・ジラールより数世紀も前に、スピノザは模倣の欲望の大きさに気づき、その重要性を強調していた。私たちがある物またはある人を自分のものにしたがるのは、他者がそれを所有しているからである。
(続き) 倫理的な人とは、自分の生きようとする力を強めてくれるものだけを求める。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます