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孟夏の太陽 (文春文庫 み 19-44)

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しんたろー
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ネタバレ中編が4作品の本書だが長編を読み終えたほどの満足感が味わえた。春秋時代の晋を治めた趙一族の話。趙衰、趙盾から趙無恤まで七代に渡る徳の話。そこに学びも多く、現代でも人間の卑しさや醜さを目の当たりにすることがあるが、生きていくならやはり徳を身につけたい。宮城谷昌光のすさまじさはこの時代を生き抜いてきたかのように人物描写が輝いていること。そして臨場感もたっぷり。この濃密な物語を著すためにはちょっと調べたらわかるレベルのものではないこと。宮城谷昌光は素晴らしい。
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yukisd
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ネタバレ・徳はかくも染みにくく怨みはかくも染みやすし ・天を恐れねばならぬ、地も人も恐れねばならぬ。そうすることではじめてあなたの正直が天に届く ・慈恵に馴れ与えられることに馴れ人をあわれんだり与えたりしたことがない。与えられてばかりで与えることをしないことをむさぼるという。むさぼった者はなべて終わりがよくない ・天の経、地の義、民の行。生き方の規範、道徳、実行し・させる。正すのが礼。 ・人生における最大の喜びは人を知ることであり最大の悲しみは人を喪うこと ・大才を悪行に向かわせず善行に向かわせるのが礼
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あずさ
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ネタバレカバーが変わっていたので気付きませんでした。再版ですね。内容をすっかり忘れていたので、楽しく読み返しました。『重耳』『子産』『沙中の回廊」のスピンオフとも言える、晋国宰相・趙家の歴代記です。趙衰から趙無恤までの七代、春秋初期〜末の二百年を、四つの連作短編で描いています。印象的だったのは、趙衰の妻になった叔隗と、趙武の救出譚、弟の無恤に夫を殺された代君夫人です。趙武を命懸けで守った程嬰と杵臼の物語は、陳凱歌監督も映画化されていますね。宮城谷御大の作品に登場する女性は印象的な人物が多く、私は好きです。
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