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すみれ屋敷の罪人 (宝島社文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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hirorin
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戦前の名家と美しい三姉妹のサスペンス。穏やかな時間を戦争が残酷に奪い、そのために「しなくてもよい罪」を犯してしまった人々。その秘密を生涯かけて守り抜く。どんでん返しにつぐどんでん返し。登場人物が多くて分かりにくいところもあるけれど「忠義」「恩義」「気高い心」といったものが描かれているような。この作品でもそうだけれど戦争がいかに残酷で意味のないことか分かっているのにどうして、同じ過ちを人は繰り返すのだろう。なんだか、世の中きな臭くなってるし本当に嫌。涙流しながら読みました。
0255文字
せっちゃんさん
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戦前の名家『紫峰家』屋敷跡から、白骨死体が。事件?事故?謎を解くため、関連人物に聞き取りを行うが…。インタビュー形式で進み、聞くたびに謎が深まり、そして真実に近づく。結果、タイトルと序盤印象からは創造しえなかった感動話だった。家族、信頼、正義…考えさせられる。構成が上手く、事件とは別軸で魅せられた、素敵な読了感。ミステリーと期待して読むと良い意味で裏切られる1冊。
0255文字
湖桃
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とても切ないストーリーでした。続きが気になり、一気に読んでしまいました。西ノ森の正体は途中で気付きましたが、それ以降の展開が予想外で、ページを捲る手が止まりませんでした。子を想う父の姿に感動です。
hirorin

私は全然、正体に気づかなかったんです。でも、子を思う親の気持ち、親を慕い大切に思う子の気持ち、雇用主を尊敬し忠誠を尽くす人たちの思い、どれも尊いですね。続きが気になって気になって必死で読みました。

07/26 22:09
湖桃

hirorinさん、コメントありがとうございます! 本当にどれも尊いですよね。親子の絆に泣きそうでした。読書って色々な事に気付かせてくれるので、やめられないです😊

07/27 20:48
0255文字
パキ
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面白かった。ある屋敷での思い出話をさまざまな人から聞いていくうちに、出来事が立体的につながっていく。この手の流れだと同じ場面を何回も繰り返し聞かされてちょっとウンザリするものだが、全然そんなことはなかった。 実力のある著者なのだと思う。
0255文字
のぞのぞ
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ネタバレ葵が生きていたのは驚いた。昔の主従関係はすごいものだなぁと思った。加齢によるものは関係なく、信子は好きじゃないな。
0255文字
yaruyu55
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ネタバレすみれ屋敷の罪人、である。殺人ではない。過去にあったであろう殺人事件に関して、関係者が一人ずつ記憶をたどって証言していく。しかしそれぞれに虚偽、思い込みなどが含まれていて、次第にそれらが明らかになっていく。それが面白くて、ページをめくる動作がどうにも止められなかった。あっという間に読了したが、読者を飽きさせないこの作家の力量を認めざるを得ない。ただ、あの時期に簡単にアメリカに渡ることが可能だったのかな?という気はしたが。
0255文字
秀玉
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ひさしぶりに小説を読んだという満足感を味う。推理小説だが、時(数十年)が過ぎた、過去の謎を解く。現在進行形の推理ではない。私は、内容より自分が生きたあかしとして、読了本の記録をつけており、いかに感じたかを書きたいので、内容は他者にお任せするが、事件に関係する若い二人の今後が気になる。降田さんはペアで共作、「彼女はもどらない」も良かったがミス大受賞「女王はかえらない」の出足がなじまず、読み切れていない。いずれ再ちゃれ。過去作品だが「このミステリーがすごい! 三つの迷宮」の中より「冬、来たる」も読んでみたい。
0255文字
ラグド
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とあるお屋敷の庭から見つかった白骨死体の謎を調べるために調査を始めたところ...という始まり。前半は関係者への聞き取り。違う視点からの話を聞くことで少しずつ事実が判明していく。後半は告白パート。一気に話が進む。ミステリーぽくはないけど話の展開が面白かった。
0255文字
ゆう
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全体的に漂うノスタルジックな雰囲気は良かった!それぞれが抱えた秘密と悲劇。切なくはあるが、帯で煽るほどではなかった。
0255文字
陽子
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すみれの花が咲く古びた洋館の表紙。まさにこの物語の舞台イメージそのもの。白骨化した三遺体が一体誰なのか。昭和の初期まで時代は遡り、美しい三姉妹と不思議な女中ヒナ、書生ら使用人らが深く沈めた秘密の過去がだんだんと浮き彫りになっていく。二転三転しながら明らかになる「弔いたかった秘密」は切なくも哀しい。遠い時の彼方に存在した人々。それは、色褪せた古い写真を見つめるよう。物語を通して一貫して流れる不思議なムードが印象的な作品だった。
0255文字
美波
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ネタバレ屋敷の主人と三人の美しい姉妹。 同じ事柄でも人によって全然違うように見えるのだな、と改めて認識しました。昔の思い出が美化されてそれがどんどん正しい記憶だと思ってしまうのはちょっと怖い。 色々な人が大切な人のために嘘をついて悲劇になってしまうのは悲しかった。
0255文字
佳音
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過程が面白かった。二時間で一気に読んだが、私の感受性がおかしいのだろう。なんの感慨もわかない。戦争ものミステリー様々読み過ぎたせいかもしれぬ。余韻がない。
0255文字
とうふ
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★★★★☆ 昭和初期のお屋敷でのお話。秘密が明らかになっていく過程は面白かった。
0255文字
KJ
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期待せずに読み始めたら最終的にはホロリと泣けてしまいました。 告白形式のミステリーで淡々と進むかと思いきや、各人の告白内容とその裏の秘密や嘘で大きな真相が隠れているのが面白かった。 作者のポテンシャルを信じてもっと面白い作品を期待してます(^^)
0255文字
katsu
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ミステリーとしてはまぁまぁだなと思いながら読んでいたら、最後に思わぬ感動…。評価が一気に上がった。
0255文字
bela
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嘗て栄華を誇った名家の廃墟から発見された白骨死体、その死体の謎と真相を探る為に当時の屋敷を知る人達への聞き込みによって徐々に紫峰邸の美しくも哀しい本当の真実が分かっていく。哀しい嘘を貫いてでも誰かの為に隠しておきたい秘密がある、みんな秘密を弔うことができたのだろうか。屋敷や屋敷に関わる人達、戦前戦後の時代背景、とても好みの雰囲気のミステリーだった。
0255文字
トト
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旧い邸で見つかった2体の白骨死体の調査を、当時の関係者たちに聞き取りを行っていく。戦前に遡り、それぞれの思い出に触れながら、少しずつ見えてくる景色。パズルを解くためのパーツが繊細。物騒な白骨死体からスタートした物語が、どういう結末を迎えるのか、期待以上です。
0255文字
honeyeggtart
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お耽美ミステリー。 ご主人さまがもっとしっかりしていたら、ここまでの悲劇には発展しなかったのでないか...と。 お金があるのだから、すべての子供たちに、できる限り広い世界を見せて視野を広げ、自分の身を守る術を身に付けさせ、幸せに生きる権利を教えていたら、こんなことにはならなかったでしょう。
0255文字
ふるり
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切ないけれど、美しい物語。 誰もが誰かを守るために、罪を犯したり、嘘を重ねたのだと思うと辛い。 面白かったので、降田天さんの他の作品も読んでみたいと思う。
0255文字
あっきー
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前半の展開からさらに新たな真実があばかれる。それぞれが自分の信念に従って行動する。戦時中という時代背景もあいまって、それがとてもせつない結果を招くが、読後感は割と爽快な感じで不思議な感じでした。
0255文字
Ayako  H
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図書館から。軽く読めました。あれこれ聞き取りをして全体像を少しずつあらわにしていくんだけど、良かれと思ってあっちもこっちも嘘をつく、という感じかな。ラストで明かされる秘密、とはいえそれまでにあらかたわかってしまっているんだけど。読みやすかった。
0255文字
ゆぽ
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面白かったです。見えていた景色が、人が変わるとこう見えるのか…こうだろうと思っていたことが、真実はこうだったのか等々、所々確認しながら再読したくなるような物語でした。お互いがお互いを思い合う悲しい嘘、切ない展開でしたが、ラストは救われるような爽やかさがありました。
0255文字
なぴ
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面白い。良くできてるし読みやすいので一気に読んでしまった。
0255文字
ymy1
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★★★★☆
0255文字
ツナマヨ
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すみれ屋敷から2人の遺骨が発見され、調査が始まる。調査が進むにつれて徐々に真相が見えてくる。旦那さまと娘たち、使用人たちの優しさと崇拝と思いやりから悲しい嘘が真実を隠す。深い悲しみの中に、一縷の希望が見えるラストでしんみり読了。
0255文字
hideko
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ネタバレ作家さん買い。戦前の名家、旧紫峰邸の敷地内から身元不明の白骨死体が発見された。 刑事と名乗る西ノ森という若い男がその当時、紫峰家に仕えていた使用人、書生など関係者を訪ねていき話を聞き込んで行く。それぞれの証言、それを西ノ森がまとめたレポートによって展開していくストーリー。 紫のすみれが咲き誇っていた庭、豪奢な内装の洋館。そしてそこに暮らす当主と個性の違う美しい三姉妹の娘達。 みんなそれぞれ大切な人の為に秘密を守った。愛する人の為、父親の為、娘の為、仕える主人の為。 それぞれ自己満足かもしれないが→
秀玉

これ、これ、こんなに感動する話だと思わなかった。降田さんの作品って少ないので、残念です。

03/22 17:51
hideko

春玉さん、初めまして。 降田さんの作品は網羅したいと思っているので逆に作品数が少ないほうが有り難いと思ってます。 今からバリバリ書かれるのでは?…と期待しつつ。

03/23 00:07
4件のコメントを全て見る
0255文字
chiko
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ネタバレ★★★⭐︎⭐︎ インタビュー形式だけど、先日読んだ本と違いすっきりとしていて良かった。 殺人事件そのものがメインテーマではないので迫力に欠けますが、どんでん返しのような箇所がちらほらあり面白かった。
0255文字
unaosora
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☆☆☆☆
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ま~くん
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戦前の屋敷跡で発見された二人の白骨死体。誰が何故いつ殺されたのか。かつての使用人、書生、料理人、画家等、屋敷にまつわる人達の回想で物語は進んでいく。そして、更にもう一つ死体が発見された。現在、過去と話が変遷し、ちゃんと付いていくのに苦労した。どんなことをしても守らなければならなかった秘密。でも暴く必要のない秘密もある。結末は切ない。一気読みしないと、途中で訳が分からなくなる恐れありです。
0255文字
RedQuesterz
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ネタバレ図書館本。美しい意匠の施された、宝石箱のような小説だった。ミステリ的にはあまりにも証言に、嘘とか記憶違いが多かったり、推理する要素が少ないのだけれど、これはこれで。読み始める前はやや本の厚さが薄いと感じたが、読み終わってみるとこれでちょうどよかったかな。そんなに長く引っ張るような話じゃないし。ともあれ面白かったです。この作者さんの他の作品も、ぜひ読んでみたいと思いました。
0255文字
みー
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小さな集落で大きな信頼と信用を集めていた君主一家 戦争色が濃くなり、一家と一家を取り巻く環境が変わり始め.. 時代は流れ、その一家に何があったのか..その敷地跡から掘り出された白骨遺体を謎をおって、当時の関係者へと聞き取りを行っていくことで明かされていく謎と秘密 辛い時代の 辛い思い出 それぞれが抱える罪と秘密 楽しめた
0255文字
栞
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図書館本。古い邸宅の庭で発見された二つ(のち三つ)の遺体は誰なのか・・・謎が徐々に明かされていく展開に引き込まれ、最後までダレずに読み終えることが出来た。登場人物も多い割に混乱することなく分かりやすかった。
0255文字
みじめ
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ネタバレ関係者の証言を集めて真相を暴き出すタイプで面白かったです。今起きていないのでスピード感や緊迫感みたいのは無いですが、進むにつれて「この人からはこう見えていたのか!」「こう見えていたけど実際はこうだったのか!」みたいな驚きや腑に落ちる感が感じられます。不満なのが最後のヒナ登場が現実のことだと自分は思っているのですが、そうなるとなんで自殺しようとしているのを知ったのか作中にはヒントが無いように思います。読み落としてるだけなのか・・・
0255文字
じょんたん
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過去にすみれ屋敷と呼ばれていた優美で美しい邸宅。廃屋になった現在、掘り起こしてみたら二人の白骨屍体が発見された。この二人は一体誰なのか。過去にこの美しい屋敷で何があったのか、当時の使用人たちに話を聞きながら少しずつ謎が解けていく。
0255文字
Kitinotomodati
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かつて起こったかも知れない事件を、証言を積み重ねて探っていくタイプのミステリ。クリスティ後期の作品でよく扱われ大好きな設定で、誰もが隠し事や記憶違いをしているので油断ならない。やや強引な感じを受ける所があったが、じっくり読んで推理して楽しかった。
0255文字
おっとどっこい
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初読み作家さん。昔、お屋敷だった場所から遺体がみつかる。依頼人が探偵にその身元を探すかのように始まるが…結末は切なくどこかほんわかする。
0255文字
もも
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冒頭の現在の日常シーンから、物語の世界に入り込みました。初めに見えていた絵が次第に変形していって最後に全く違う絵を見せられた感じです。花壇のある庭で、紅茶を飲みながら読みたくなるような本でした。
0255文字
masa
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語り部が増えていくにつれ登場人物の印象が変わりながら全貌が見えていく。特にヒナが顕著。時代が違えばきっと幸せな家族だっただろうになあ。
0255文字
hotate_shiho
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過去の事件について、西ノ森は関係者に話を聞いていく。話を聞くことで、知らなかった事件について、少しずつ明らかになっていく。三姉妹の関係性や、嘘をついている人など、どんどん明らかになっていく。凄く面白かったです。
0255文字
えみゆき
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面白いと勧められて初読み、女性二人の作家さん。 やや、無理があるよね…。まさかね…。というくだりはあるものの。時代背景の情景も浮かび、のめり込んだ。娘達にすみれの名前を!すみれの名前でググると、すごいたくさんある💧葵や茜等だけでなくタチツボとか、マルバとか…他の作品も読んでみたい!
0255文字
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すみれ屋敷の罪人 (宝島社文庫)評価77感想・レビュー59