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【2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位】ザリガニの鳴くところ

感想・レビュー
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gumi
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ネタバレ気になっていたがようやく読めた。なかなか、洋書を読む機会がないので最初は詩的な文章や言い回しがスッとしなかったが、読み進めるほど続きが気になって止まらなくなった。家族はバラバラ、世の中から見放されたった1人で生きるカイヤ。その中でも手を差し伸べる人たち。圧倒的な自然描写、社会的な問題、カイヤの孤独、社会からの拒絶、サスペンス的内容、裁判のやり取りもずっしり読み応えがあった。まさか、カイヤが犯人だったなんて。。読み終わってからの余韻がすごい小説でした。
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azaz
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4-5-32
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ルカヲ
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ミステリーのようなあらすじだけど、読み始めるとドキュメンタリーのような哲学書のような話だった。 頻繁に視点が切り替わるのに、心情を知りたい場面ではすぐには答え合わせをさせてもらえないもどかしさでどんどん読み進めてしまった。 静寂の精度が高すぎて耳が痛くなるときみたいに、どんどん知覚が研ぎ澄まされて小さすぎて拾えないような声も感情移入と共に拾っていくような感覚。 BGMは坂本龍一。本当は川縁の音とかが理想。
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あんこ
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95点
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Y田
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ネタバレ『わかっていたはずじゃない。人は去っていくものだなんて。ずっと前から知っていたはずよ』  ●解説にもあるけどホントに色んな要素が入った小説で「ジャンル」っていう括りに入らない感じ。自分が一番感じたのはやっぱ「孤独感」。そして自然の美しさ、奥深さ。「ザリガニの鳴くところ」という表現もイイ。1969年10/30を起点として時系列が前後しながら語られていく「見せ方」もすんごい巧み🤔 ザリガニが鳴く湿地の奥深くに感じ入っている😌
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whoopee
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家族に見捨てられて6歳の頃から沼地の奥で一人で暮らす少女カイア。詩的ともいえる情景の描写に引き込まれてカイアの生き方にめちゃくちゃ感情移入してしまった。沼地でのテイトとの純愛はなんとも官能的。そしてラストも抜群。いやーおもしろかった。
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kei
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ネタバレ以前話題になっていたので読んでみたかったけれど、タイミングを逃し続けてここまできてしまった。 私にとっては(きっと他の人々もそうだろうと推測しているわけですが)、他人からの拒絶や、裏切りというようなものたちはどれだけ経験し続けても「痛み」を伴うことであることに変わりはなく、しかし同時に、それを経験することでその痛みに対して慣れてくるものでもあるとも感じる。 そういったことをあまり体験せずに歳をとった主人公のことを思うと、小説中のような防御反応が出るのはしかたないよなぁ、と思いながら読んだ。
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NGtrtR
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当時の貧困や差別偏見、家庭や地域環境などが苦しいほど伝わってきた。必死に生きる中で信頼できる友が出来て、自然を楽しむ中で恋もした。違う年代を交互に読んでいるせいか、幼少期の話はおとぎ話の中にいるような不思議な感覚だった。ラストまで手に汗握る展開で満足の一冊で、読後感が沁み入ってくる。
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じんじゃーえーる
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ネタバレ読んでいる間は、動物を愛し人を避けて暮らすカイアを応援しているが、実際にそんな人がいたら敬遠する読者は自分も含め多いはず。でも、田舎に住んでいた子どもの頃、ちょっと気味の悪いおばちゃんにおはようとこんばんはの挨拶をしたら笑顔になってくれたのを思い出し、笑顔溢れる世界にしなきゃなと思った。カイアは、暴行からやや時間をおいて事に及んだので、正当防衛にはならずに罪を犯した事になるのだろうが、レイプを防ぐためにしたことで他の誰にも危害を与えるつもりはないと言われたら、自分は何も言えないし、まして裁けないと思った。
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ごら
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ネタバレ【心が蝕まれたら、脳は追い付けない】
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‪︎‬ ‪︎( ˙˘˙ )
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ネタバレ愛を知らないカイヤ。ジャンピンと奥さんの優しさが沁みる。1人で生きていると思っていても必ず誰かに助けられている。湿地の少女は博識な著者へと成長した。何度も人に裏切られ捨てられ簡単に人を信じれないが故に偽りの優しさにコロッとやられてしまうのかなと思ったり。裁判はページを捲る度ドキドキした。最後ホタルの詩でカイヤが本当はチェイスを殺めたことが分かるが、こういう性格のやつはやられたままでは終わらない、父のように必ず報復しないと気が済まないというのには説得力があった。自身の湿地と身を守るための行動と解釈した。
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DonDon
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🚩よかった!ボートが水面を静かに滑る音が聞こえてた。淡々としている翻訳がこの話しにリズムを作っているようで合っていた。テイトのきちんとした接し方に温かさを感じた。カイアに寄り添い幸せを願いながら読んだ。解説を読み、同じ気持ちに慰められた〜
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hubble
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ネタバレアメリカの田舎町、湿地で見つかる男性の死体。そこから過去に飛び、家族に捨てられ一人で暮らす少女の話が始まる。少女の名前はカイア。孤独、貧困、差別と戦い、読み書きを覚え、自然と生きる。カイアの暮らしを丁寧に描いてあるので、感情移入して読んだ。裁判のシーンは息がつまる。そしてラストで明かされる謎。翻訳本としては読みやすかった。そして面白かった。カイアの書いた本、読んでみたいな。
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ぽ
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ネタバレ★★★★ 外国の本って名前が覚えられなかったり、内容が入ってこなかったりするのにこの本は読みやすくてびっくり。内容も面白かった。カイアに幸せになってほしいと感情移入して読んだ。カイアを疑いたくなかったし最後はカイアのことをすっかり信じてしまったな。最後まで犯人分からずじまいかと思ったがわかってすっきり。
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MR
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翻訳小説読むの久しぶりで読み始めるまで少し構えてたけど予想外にすらすら楽しく読めた。結末は、薄々分かっていたけどやっぱりか〜という感じで読了後も余韻がすごかった。 友達に最近読んだ面白かった本とかを聞かれたらこの本と答えると思う。
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ヤジ
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さすがに全米500万部突破本のおもしろさでした。でもこんなことってあるのだろうか
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*fraises*
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図書館に予約中だったこの作品のDVDの順が近くなったので遅ればせながらまず本を。「2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位」「全世界1000万部突破、2019年・2020年アメリカでいちばん売れた本」というだけのことはあり、ひとりぼっちになった「湿地の少女」の無事を祈りながら、500ページを超えを一気読み。殺人が起こったパートと少女の過去が交互に語られるのだが翻訳も違和感なくよかった。カイアの初著書がジャンピンの店の小さな窓に、娘の本を見せびらかしているかのように飾られているシーンが好き。
KON

私も、ジャンピンの店の小さな窓に、娘の本をみせびらかしているかのようだった。というところがとても印刷に残りました。

03/20 21:58
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夏
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ネタバレめちゃくちゃ良かった。現在と過去の時間軸を交互に語る構成で、事件が起きた現在にカイアの過去がどんどん近づいていくのが面白かった。未来の事件を知っているからこそ、過去の話はずっと苦しかった。カイアの幸せを祈りながらも、この先にあるのはもう終わりしかないのでは…?と恐々しながら読んでいた。私の想像以上に幸せな終わり方だったので嬉しかった。壮絶な幼少期を心を痛めながら見守っていた私からすると、もうカイアが落ち着けて暮らせるならそれで良いよ…となる。苦しいこともあったけど、テイトとの恋愛も良かった。
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ほんだらけ
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ネタバレ母親、きょうだい、父親が相次いで去り、湿地帯の家に取り残されたカイア。ジャンピンとメイベルの優しさに救われ、テイトに文字を教わり、聡明な女性へと成長していく。事件の真相は薄々気づいたが、詩人だったとは分からなかった。
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あ~や★
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村で男の死体が発見され、「湿地の少女」と呼ばれるカイアに容疑がかかる。 カイアの成長と、男の不審死の真相を探るストーリーが絡み合って驚きの結末へ…。 たったひとり未開の湿地でたくましく生きていくカイアが可哀想で何度も泣いた。 カイアの唯一の友達はカモメたち。 「今日はわたしの誕生日なの」とささやきかける場面は号泣でした。 アマンダ・ハミルトンの詩に秘められた真相を知ったときのテイトはどんな気持ちだったんだろう。 ミステリーの形をとりつつも、いろんなことを考えさせられる作品。また再読したい。
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たみこ
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ネタバレ翻訳小説でここまで読みやすいの初めてかも。すらすら読めた。事件なのか事故なのか、事件であるなら犯人は彼女であって欲しくない(じゃあ誰だ?)と祈るような気持ちでハラハラして読んだ。良い意味で裏切られた気がする。やはり「助けて」って言うのは、すごく勇気の要ることなんだなぁ。言って欲しかったなぁ。
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金田
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再読。ホワイトトラッシュ。両親に対する正確な認識を必要だと感じる、その理由はカイアにもその片鱗は初期からあり自己の装飾に対する立ち振る舞い等にも見える。テイトは常にカイアを相手に対等に接することができる人として居たが、チェイスはむしろ世間一般論としての村人として描いているのだとしたら見方を変える価値がある。 本質はやっぱりザリガニの鳴くところという言葉の意味にあるのだろうが。
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sylvie
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ネタバレ貧乏白人のヒルビリーエレジーを読んだ後でして、白人による白人差別のテーマはとても重いです。字が読めれば、アインシュタインの相対性理論も説明できるのか!と思いました。何度もわかるまで読んだのかしら。カイヤは、頭がとても良いですよね。
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satoshi mameta
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おもしろかった ノースカロライナって南部なんだと勉強になりました😄
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gossa
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いろんな顔を持った小説。最初から死体発見でミステリ要素から出発し、時を行きつ戻りつしながら主人公の成長を見守り、その過程にアメリカの歴史や差別問題、環境問題も味わう事になる。湿地という独特のエリアを中心にしているので、実際にはとても狭い世界で繰り広げられる物語のはずなのに、マクロやミクロに視点を動かされとても広大な世界を味わってる気分になる。動物学者の作者による細やかな自然観察、動物描写があって可能となった奇跡。それらを通じて示される摂理のようなものが、訳知り顔に過ごす大勢の人間を嘲笑っているようだ。
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マイカー
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ネタバレぐわーーーなんだぁこの本! 湿地の湿度さえ伝わってくる情景描写、1人の少女の成長譚、人種差別や貧困問題を扱った社会派小説でもあり、ミステリでもある。全部が絡まり合ってて、この本を分類するのむずかし! 読み返したいと思う表現やフレーズが沢山あってふせんだらけになっちゃった。 「誰かに触れるということは自分の一部を手放すということであり、それはもう戻ってこない」 最後まで読み応え抜群の小説だった!読んでよかった!
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okk
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湿地ってどんな所かいまいちイメージがわかなかったので実写の予告編見たらあんなジャングル?っぽいところなんだなーとびっくりした。ジャンピン夫妻がいてくれて本当に良かった。ラストはビックリした。
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とさ
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ネタバレ生まれは良くないけど、美しく聡明で身持ちが固い根性のある女なので人生うまく行ってよかった…のか?チェイスを庇うわけじゃないけど、違う環境の人間と深く関わるにはモラル等々異なるのでそれなりの覚悟が必要だよね
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Rina
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★★★★★
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yuzu
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ネタバレカイアの人生を辿る本。毎日少しずつ、読んだ。カイアと湿地との結び付きと、人々との関係性をじっくり観察できた。裁判の時にカイアを真剣に心配してる温かい人達があんなにもたくさん居て、うるっとしちゃった。弁護士のトムさんはすごく頼りがいもあるし…。判決が出る時はすごく私もドキドキして、無罪という文字を見てドッと息を吐き出して喜んだ。ずっとソワソワしながらページを繰って、テイトと穏やかな日々を老年まで過ごしたのを見届けてホッとした。からの、あの真相の詞。色んな複雑な感情が渦巻きつつ、この感情を大切にして眠りたい。
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K K
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いい本
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タイ
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とても面白かった。自然の描写が濃密だったので読むのにもエネルギーを使ったけど、満足感があります。 湿地で1人生きるカイアの孤独、人との繋がりを求める心、それにより傷つけられる姿、テイトとの愛などが自然と共に描かれていて、カイア自身が自然なんだなと感じました。 あとがきでもあるように、ひとつのジャンルに絞れない奥深い1冊だったなと思います。
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たまさか
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5年前に話題になった本を今更ながらに読んだ。読了後に、70歳になる著者が初めて書いた小説と知って驚いたけど、確かに物語を構成する1つ1つの要素に新味はない。けれども、その組み合わせ方が非常にうまく出来ているので、読んでいて少しも飽きない。何より著者の専門である自然描写は秀逸で、それが主人公の行動と結びついて描かれることで、単なる背景描写ではなく物語の一部になり、しかも主人公の描写にすらなっている。アメリカについて考えるのが辛くなりつつある今、この小説に書かれた痛みを知るアメリカに触れられて本当に良かった。
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一本松子
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東部(中央)図書館20200310初版早川書房1990円(別)全米でのヒット作とのこと。米国人の嗜好がぼんやり分かったような。推理小説の始まりで、最後もそのように終わる。中間は燐寸売りの少女的な進行に動植物の装飾が加えられ著者の知識が活用されている。同名の映画があるらしく家内が「これ映画で観た。結果は黙っていてあげる」と妙な恩を押しつける。墨東奇譚を読んだばかりで「わたしはあれなら写真(映画)を観るに及ばない。原作を読めばいい。その方がもっと面白い」を思い出す。読む力荷風におよばず映画も見てみたい。
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Y
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ネタバレ面白いとは思ったものの、長かったなぁ…ほとんどの人生を沼地で暮らしていて。バスに乗るのも苦労していそうだったのに、あんな計画的な犯行を行えるのか??と謎ではあった。 映画も見たけど、テイラースイフトが歌う主題歌がめっちゃよかったという思い出しかない
0255文字
りこぴんとまと
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作者が動物学者ということもあってか自然や生き物の描写が素晴らしい。行間から鳥のさえずりなんかが聞こえてきそう。孤独になった少女を自然が守り鍛え育んだ。その反面人間に対してどんどん壁を作っていく。1969年の死体の調査1952年からの少女の成長交互に話が進んでいく。ミステリーとしてはあんまりだけど、とても面白くて感動した。
0255文字
なっぽ
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泣いた😭翻訳本は警戒していたけど、口コミが良かったのを信じて読んでみてよかった😭ミステリーかと言われると、悩んでしまうけれど先が知りたいとウズウズしたし、物語本として面白かった!カイアの書いた本も読んでみたいな😊
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さき
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「湿地の少女」と呼ばれ幼い頃からたった一人で生きてきたカイアに、村の青年の殺人容疑がかかる。ミステリというよりは、自然と共に生きるカイアの人生の物語という色合いが強い。巻末のコラムニストの解説が印象的で、カイアは自然と同じように不可侵で本当の意味で知り得ぬ存在、という言葉が言い当て妙であった。
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chich
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ネタバレ湿地の家で家族にも町の人にも助けてもらえずに育つカイア。あまりの仕打ちなので読み進めるのが辛いですが、手を差し伸べるテイトやジャンピン夫婦の愛情や、所々出てくる人の優しさに救われます。 物質的な物は何も手にしていなくても知識を手にして彼女の世界が一気に広がったシーンはトキメキました。途中の父親との関係は彼の弱さが見えて胸が痛かったですし、カイアが自分らしさを手放す事でチェイスを受け入れていく所はやりきれなさを感じますね… ジワジワと取り込まれて、最後の蛍の詩の頃には英語版を読みたくなっていました。
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にんにん
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ネタバレ靄がかかったピンクとブルーの表紙が印象的で、読んでいる間中その湿地のイメージが頭の中に浮かぶ。「ザリガニの鳴くところ」とは生き物達が自然のままで生きている場所のことを言う。カイアは湿地に生きる他の生き物と同じように本能を備えた生物であり、しかし同時に孤独に耐えられぬような深い悲しみを抱く人間でもある。チェイスを殺めたことも、テイトを許し受け入れたことも、その2つの結実であるように感じた。孤独な人生に向き合い、湿地を愛し励まされながら生きた、強く美しい女性の物語であった。
りんご

タイトルの意味を説明されて「なるほどー」と膝を打つ感じでしたね。社会性を持つ生き物となった我々は、一体どういう姿が自分の自然の姿なのか、もうわからんですなあ。

02/07 22:31
にんにん

本当にそうですね。読み終わるとより納得感のあるタイトルでした。自然と社会との中間地点にいるカイアに考えさせられる作品。

02/07 22:43
0255文字
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【2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位】ザリガニの鳴くところ評価86感想・レビュー3080