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ピカソになれない私たち

感想・レビュー
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devil
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風景が、シーンがリアルに浮かんできてました。artist、creator、無から生み出す事ができる『才能』は、自分にとって超憧れです。そして本作品、登場人物が真摯にぶつかっていく所も羨ましかったなあ!
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まー
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4月から娘が美大に入学する為参考までに読んでみました私自身美術とは縁遠く知識も一般人以下だと思っています本作品は美大生の芸術に対しての情熱を知る事が出来て参考になりました
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fukufuku
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一気読み。藝大を彷彿とさせる”東京美大”の油画科の森本ゼミ。過酷な課題と課題のたびにゼミ生に順位をつけるアカハラっぽい指導教授。4人の学生。それぞれが妬んだり、周囲を拒んだり、足掻いたり、上辺を取り繕ったり、迷走したり…。そうして手に入れた自分の表現と自分が絵を描くことの意味。コンサバターシリーズしか知らなかった一色さゆりがこういうのも描くのかと意外だった。こっちの作風のほうが好きかな。わたしは壊滅的に絵画や造形が苦手なので、美大に進む人たちは異星人だが、なにかを掴もうとする若者は好ましい。苦しめ。ひひ。
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A S
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ネタバレ超難関の東京芸術美術大学油画科、森本ゼミに属する四人の学生達。絵を描くのが好きというだけではやっていけない厳しい世界がリアルに書かれている。仲間への羨望や嫉妬など、苦しい胸の内が明かされ、こちらも辛くなるが、葛藤しながら成長していく四人が眩しく感じた。アカハラ気味な森本の思いも理解できた。エピローグでホッとして、穏やかな気分で読了。
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みかん猫
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「才能」への羨望嫉妬絶望__初めは登場人物全員表面ばかり取り繕いへらへらと笑う人達ばかりという印象で苦手だな…と思ってたのに読了後には感情が全員に寄り添うように動かされとても良かった。目指すものの裏側には無意識下に目を逸らし続けていた過去との問題があったり…理想と現実、過去と現在、そして未来へとの狭間でぐちゃぐちゃになりながらも己自身と戦うことをやめなかった彼らの姿に背中を押されるような気持ちになった。久々に等身大の青春小説を読んだな、と大満足の一冊でした。
みかん猫

p189.こうして誰かに才能があると信じてもらうことが、こんなにも勇気になるのだ。 ←大丈夫って言葉をかけられると攻撃的な気持ちになっていたのですがこの文章を読んで「(あなたは)大丈夫(だと私は信じているよ)」って意味だったのかなと思うとじんわりきた。新しい解釈をありがとう。

02/06 19:23
みかん猫

p217.ずっと芸術の世界で生き残りたい、認められたい、今まで私を認めなかった人たち全員を見返してやりたい、と思っていた。でも私の代わりに、本当の意味で私を評価できる他人なんて存在しない。

02/11 18:55
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katariha
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自分は何を誰に伝えたいのか、何を書いたら最も伝わりやすいのか。他者によって、自分が感じていることや考えていることに気づき、それらが絵に映されていく登場人物たち。絵を描くことは自分との戦いではあるが、そこに他者がいなければ成り立たないものでもある。表現することの奥行きを感じた。
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n
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ネタバレ己と向き合って描く覚悟。
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きの
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ネタバレ自分らしさって、才能って、本当にやりたい事ってなんだろうと考えさせられる小説。私は美術が好きで、よく美術館にも行くし美術がテーマの本を読むのも好きです。「私も才能あったら美大行ってみたいな〜」なんて軽々しくこれまで口にした事がありましたが、在学中の彼等は必死に、想像していた何千倍も苛烈に戦っていました。詩乃の厭らしい一面も、彼女がずっと戦っていた証拠。所謂才能の持ち主である望音と正面からぶつかる事で抜け出す事が出来て本当に良かった。ただ森本のアカハラ的指導は見ていて辛すぎました…
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むっち
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ネタバレ美大4年生四人が卒業制作に向かう1年間。初めて覗いた世界は想像よりもエグかった。また読みたい作家さん。
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kmkrc
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卒業時に生涯最高傑作を描いてしまったのではないか な?太郎のも見たかった
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ちゃすか
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私は1を膨らませるのはできても、0から作ることが苦手。芸術の世界はすごく遠くて怖い世界。でも、その中でも誰もが同じように悩んでいて、教授も学生も同じ。教員という立場で読んでると、森本先生への共感で心苦しくなった。
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り
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強烈でした。
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まあか
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ネタバレ胸熱!!感動作!魂が震える。美大生の過酷な世界を知った。教育の難しさも。厳しい指導も、後から効いてくることもある。生徒を思って、信念を持ち、叱咤する熱血先生って、必要だよな、と思う。表面的な浅い付き合いは、楽だけど、相手の心の中に踏み込んで、思いをぶつけ合える関係が結べる相手に出会えることは、人生の財産になる。自分より他人の方が、自分のことをよく知っている場合も多いから。互いに反発し合っていた望音と詩乃が、最終的に認め合えたことに涙。芸術は自己表現!作品にはアーティストの魂が宿っているんだ!
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てたんれーる
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才能って何だと思う?放っておいてもいつかは花開く、そうだといいよね
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如月瑞悠
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ネタバレ一色さゆり氏の書き下ろし作品。東京美術大学油絵科、森本ゼミに通う4人の生徒について書かれた物語。美術を教えるということ、「自分らしい絵」を描くということの本質を問うような作品だった。森本ゼミに通う4人の関係性や感情の描写が繊細で素晴らしい作品だった。著者の一色氏が東京藝術大学の卒業生ということもあり、美大に渦巻くかなりリアルで黒い感情まで書かれており、美術の世界の恐ろしさ、厳しさも知ることが出来た。主人公たちの心情の変化を読んでいく中で、自分自身のことについて今一度考えてみようと思った。
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夏
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日本最高峰の美大に進んだ詩乃。彼女は4年生になり森本ゼミに進学するが、そこは学生たちを常に競わせる、アカハラチックなゼミだった。森本ゼミの学生は4人。詩乃と和美と太郎、そして明らかに才能の質が異なる望音。わたしからしたら、この美大に進学できるだけで才能の塊だと思ってしまうけれど、沢山の才能が集まっていると、自分に劣等感を感じてしまうこともあるのだなと思った。作者は東京藝術大学をご卒業されたそうで、だからこそ書けた作品なんだと思う。芸大のリアルを垣間見せてくれる作品でよかった。★★★★☆
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最早
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すごく面白かった!芸大が舞台だけど、創作をしている、したいと思っている全ての人に刺さる物語だと思う。才能のあるなしに関わらず、自分の本当に作りたいもの、表現したいものを突き詰めていくことに意味があるという子供の頃の気持ちを、外側から削って見せてくれたような、そんな感じだった。
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朔ママ
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⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
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Shinya
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ネタバレ東京藝術大学美術科の若者たちを描く。芸術に優劣をつけるのは、とても難しい。けれど、藝大ではそれを強いられる。卒業に向けてアカハラとも取れる厳しい教授の指導。それを超えた先に彼らの芸術があった。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2020年3月初版。書き下ろし。東京芸術大学の才能ある学生達の青春群像譚。指導教授が良い味出している。
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雫
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冒頭の批評から人物像をわけたのかなと思った。自分らしさとか、個性とか、羨ましくて、難しいなと思った。また、才能とは別に、売れるか売れないかということも(流行など)実際はありそうだなあと思った。おもしろかった。
雫

死ぬほど嫌で逃げ出したい自分こそが個性なのかもしれない

08/21 08:58
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えっこ
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面白かったけど、森本先生のやり方はないなぁ。芸術で食べていけるなんて、ほんの一握りで、他人の才能に嫉妬し、自分は何者なのか苦悩し、それでも芸術の道から離れられない。ヒリヒリとした若さを感じた。凡庸なんてつまらないと天才に憧れるけど、なかなか大変そうだ。
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シーラ
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才能って曖昧だけれど、厳然としてあると、ここまで生きてきて思う。ただ、才能があると判断できるのは他人のみで、自覚した瞬間それは自惚れに変わる。かと言って他人の評価に傾斜すれば、それは芸術ではなくなる。しんどい話ではあるけれど、救いはある。やりたいことをやりたいようにやってほしい。
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めめ@👍ありがとうございます
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タイトルから伝わる、芸術に携わる者の悲痛な叫びが印象的で手に取りました。芸術の負の側面にフォーカスするのかと思っていましたが、誰のことも悪者にしないやさしい物語でした。引用とパクリの違いについては興味深いものがあります。芸術という、最も正解が存在しない分野で戦う彼彼女らの指針になるのは、常に“自分自身”であることがよく分かりました。しかし、芸術の入り口は必ず自分以外の誰かによるものであったという点は、矛盾しているようで筋が通っているのかもしれません。ピカソもセザンヌにはなれない、と思ったのでしょうか。
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ヨータン
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日本最高峰の美大が舞台。4人の美大生のひりひり感が伝わってきました。人の才能に嫉妬、自分の才能のなさに焦り、絶望。でも最後の最後はやっぱり自分が本当にやりたいことがある人は強いなと感じました。
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ランボ
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美術大学油画科4人のゼミ生の群像劇。よくある才能うんぬんに雁字搦めにされて動けなくなる学生の話に、教授の独特さが一味プラスされている。なんだかんだで自分を見つけられるのも才能。
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瀬川音羽
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とっても印象深く、この本自体にアートを感じた。 出てくる人達はみな、誇張されすぎずまっすぐに驚くほど人間で、彼らが自分の絵を見つけるためにもがく様子は、自分らしさや個性を見つけられないときの怖さ、存在への自信の喪失感をありありと思い出させる。 素敵だと感じたのは、その世界にリアリティを持ちながらも、希望へと続いていること、明るい方向が開けていくこと。自分を見つめ続けることの正しさを実感できたように思う。読後それぞれのキャラクターへ愛着もわき、自分の中のひとつの世界としてすごく愛おしく感じられる。
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チャバシラたたねぇ
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ネタバレアート系連続で読んだのは正解でした 登場人物らが作ることを通して自分らしさとは何かについて考え、求め、苦しむ話。 先程読んだ〈あの絵〉の前でではアートを観ることを通じて自身の内面を見つめ直す様子が印象的だったが、 観ている側にそのような効果をもたらしてくれるのはアートを作る側が誰よりも“自分らしさ”や自己について考え、それを作品へと昇華させているからなのではないか?そう思わせてくれる作品でした あと解説に載ってた“ピカソになれない私たちというタイトルには2つの意味があるのではないか?”というのが凄ぇなと…
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どら
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ネタバレ再読。一色さゆり作品らしく、突っ込みが浅い。舞台の東京美術大学は出身の東京藝大なのだろうが、まず音楽系を切り捨てた処で、美術に絞ったの話だという意思表示なのだろうが、それが誰に向けたものなのかが曖昧模糊。青春ものであるのであれば、恋愛感情的な要素が入るべき(詩乃と太郎は元恋人と書かれているが、性愛的なもの全く見えない。これじゃ中学生の恋愛レベルの表現でしょ)だし、そもそも4人自体の書き込みが弱い。藝術論であればキーマンであろう森本の掘りが全然足りない。天才論をやりたいなら望音と詩乃に絞るべきだとおもう。
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PORTA  P51
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なにかを表現したい、伝えたい、という気持ちは、時間を重ねるごとに剥ぎ取られ、いつしかそんな気持ちがあったことすら思い出せなくなり、それを求め彷徨うようにすらなる。ただ、多くはそれを求めようとすらせず、それを求めることを否定することで、自らを自らたらしめようとする。それが、社会的「生」だと。そうだろうかと、芸術家たちは私たちに問うているようだが、彼らの視界に私たちはいない。私たちの視界に他者が溢れているのとは真逆に。/『絵っていうのは、自分を曝け出し、自分にしか見えないものを描くものだから』
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頭痛い子
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今年読んで一番良かった。芸術において簡単に口に出される『才能』。それに焦点をあてた作品。まず『いいジャケ写だな』から心惹かれ探しまくり(地元本屋に置いてなかった)読んでみたら、やっぱり期待を裏切らない。素晴らしい。芸術だけでなく今熱いサッカーにも置き換えられるかも。もちろん将来作家になりたい方にも。舞台は東京藝大。登場人物は全てズバ抜けたエリート(に見える)。ハチクロにも似ている設定だけど、蜜蜂と遠雷にも似てる。…が!最後が森保監督とダブって泣きました。終わり方もいい。著者も東京藝大出身らしい。↓続
頭痛い子

わたしはこの作品が、後世の人というか、それがなんであれ芸術をこころざす後世の人たちが読んでも心打たれるものあると思うけどね。小説らしい小説だし、売れてないのが不思議だ。このジャケット、良くないか?わたしはグッときて追っかけてたよ。一色さんは本来、ミステリーとアートを組み合わせた作家さんのようですね。応援しています。また読ませてください。

12/12 09:26
頭痛い子

根底に潜むは『他人から評価されたい』『認められたい』という、現代病的な【承認欲求】。承認欲求を打ち捨てなければ、本当の意味での【好きこそものの上手なれ】になれないんだなと思いました。私的には【パクリ】と【引用】の違いにビビビっときました。あとは確かに、言葉でアートを伝えるって不利な面ばかりなのに、、、情景が浮かんだ。

12/12 09:30
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planetarium
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芸術とは?から自分とは?に通ずる物語でした。でも一番印象に残ったのは「嫉妬」に関する描写だけ。ちょっと残念でした。
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灯籠
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タイトルに二つ目の意味があることを知ってジーンときた。詩乃の黒い感情がよく書かれていて、好きになれないけど自分に近い感じがした。なにかを極めるってことを自分は全然していない気がする。極めるってことは自分と向き合う行為だから、避けているのかな。
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non☆non
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ネタバレ森本センセ、怖すぎるけど、メチャいいひとだった。
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みほ
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「自分の絵」を探す美大生たちの葛藤を描いた青春小説。著者も藝大出身なのでリアルなんだろう、芸術が分からない私の観る基準は「好きか嫌いか」程度なんだけど観る人が観たら違うんだろう。タイトルがどうしても「獣になれない私たち」を思い出してしまう。
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meg
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ネタバレアート、芸大関連てことでタイトルに惹かれて。「本当の自分の絵」を探し求めもがき苦しむ学生たちの姿が描かれており、学生4人ともの事情に深く触れていて面白く読んだ。でも終始森本先生が怖かったし、意図があり敢えてそうしたにしても私は美談として受け入れがたかった。学生達が結果、先生に対してどう感じるかは別として。望音が難聴になるかもしれないと分かりつつも絵を描く事を選んだシーンは少し怖かった。一生背負う障害より絵をとる、その瞬間をとれるその気持ちは狂気でもあるなと。明確な答えのない世界での才能って難しくて残酷。
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なをみん
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音楽も含めていわゆる「芸大モノ」は大好物なのだけど期待通りにやっぱり良かった最新アップデート版。あー面白かった。好きな食べ物ばかり入った特選高級大盛り幕の内弁当っていうかなんていうか美味しく頂戴いたしました。これ一冊で最新人気流行長編漫画20巻分くらいの満足感というかなんていうか、これからも気にかけて読んでいきたい作家さんが一人増えました。
頭痛い子

わかります…気にかける作家さんに、わたしもなりました。

12/12 09:15
なをみん

頭痛い子さん、初めまして。 ハチクロや蜜蜂も良かったけど、それを踏まえてまた新しい書き手さんがー。って感じですよね。

12/12 18:47
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しーさん
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初読みの作家さん。冒頭の強烈な講評会からどうなるのやらと思いきや、伏線や、4人の美大を目指した経緯も面白く、ミステリ要素もあり、楽しく読めた。自分のなさや、親との確執、やりたいことが見つからない将来への不安など、芸術を志す者でなくとも思い当たるところがあった。4人それぞれが葛藤しながら自分だけの道を拓いていくラストは爽快です。でも何かが足りない。
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ガブリエル
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国内唯一の国立美術大学油画科を舞台に芸術を志す者たちが迷い、立ち止まり、悩みながら「自分の絵」を見つけるまでを描く青春小説。東京藝大美術学部を卒業した作者だからこそ描ける、芸術の道を歩む者たちの葛藤、ライバルへの妬み、自分への絶望などヒリヒリした思い。凡人には計り知れない苦悩に満ちた世界。才能というはっきりと定義できないものに翻弄される辛さ。 美しいばかりじゃない芸術の世界の厳しさを知る。それだけに、4人の学生がそれぞれに自分の道を見出すラストはどこまでも爽やか。初読みの作家さん、もっと読んでみたいです。
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