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駅名学入門 (中公新書ラクレ 682)

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みたか
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色々あった結果久々の読書になった。2022年の1発目。 地名はその地域の歴史を反映する鏡であり、重要なものであると考えているので、「実質的な駅名」を求める筆者の主張には大いに賛同する。読んでいると筆者の地名・駅名に対する強い思いがひしひしと伝わってくる。ひらがな・カタカナ地名・駅名をこきおろす部分は読んでいて楽しかった。 あまり関係ないが「新三郷ららシティ」という地名があるらしくて驚いた。あまりに間抜けな地名なのに実際に可決した人がいると思うとなんとも居た堪れないような気持ちになる。
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シンショ
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駅名も地名と共通する面があることを考えさせられた。たしかに著者が指摘する若者ウケを狙ったおじさんがオシャレだろと思って命名したような的外れな駅名には違和感を覚える。ただ、歴史を遡れば江戸期でも他所の領地から国替えになった藩主によって替えられた地名も数多く存在するだろうし、さらにそれが明治期以降もその時々の土地の使われ方で地名が変わり、それに伴って駅名も変化し続けたと思う。例に上がっている「高輪ゲートウェイ駅」も、そのまま残るかもしれないし、受け入れられなくなったら変わってしまうだろう。
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tkmt
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多様に溢れる駅名の命名法について帰納的に説明を試みる本。「地名は過去と今を繋ぐ糸」という表現が素晴らしい。しかしながら、過去から繋がる歴史の地層に地名も含まれているのであれば、現代のキラキラした駅名も「新田」地名などのように、現代の世相を反映した示準化石となるだろう。重要なのは以前の駅名がどうだったのか、どう言った要因で駅名が改められたのか、そうした経緯を記録しておくことだと思った。
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ぷるぷる
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駅名の付け方も地域や歴史を調べてその傾向をまとめると立派に学問の域にまで達するのだと感心しました。駅名というのが時代を反映していて、如何に名前をつけてる偉い人達が近視眼的な利益を元に判断をしているのかがよく分かる。山手線の歴史と名付けの経緯の話はとても楽しい。池袋なんて当初は駅すら無かったんですね。地名、神社仏閣、観光、住宅地など駅名の傾向は色々あるが、一番興味深いのは戦中期の防諜による駅名の改称でして兵舎を誘致するのは地方にとってメリットが大きいとか、貯水池や基地は名前を隠蔽したとか面白い話満載でした。
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hampm
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「高輪ゲートウェイ」という駅名が話題になったが、他の歴史ある駅名もまた、いろいろな経緯がある。おそらく、数年たつと、適当な略称でこの駅が浸透してゆくのだろう(「E電」のように、全く受け入れられなかったものもあるが、駅名なら、そのうち街の発展とともに受け入れられるだろう)。 今尾さんお得意のジャンルだけあって面白い。こうした著書を出すために、日ごろから調査・研究に取り組んでいるのがよくわかる。もっと深く知りたくなるが、これ以上となると、研究領域になってしまうから本書のレベルがちょうどよいと感じた。
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kaede
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地方の地名の面白さに興味があってか、本屋さんで目に止まり購入。 一番ハッとしたのはコラム。 京葉道路や京葉線で馴染みがあり、この地域を「京葉」 っていうんだと勝手に思い込んでいたけど、千葉と東京を結ぶから一文字ずつをとって京・葉線。同じ理由で成田と東京で京成、東京と八王子で京王。 馴染みがあり過ぎて成り立ちなど考えようともしなかった駅名にすっかりハマり読了。
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FeCO3Abe
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地理・鉄道オタの作者が調べまくって書いただけあってすごく面白くてタメになる本になっている
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インテリ金ちゃん
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駅名はある意味鉄道会社の「商品名」。かと言って利用者に混乱を与えるものでは困る。地名と違って由緒、来歴と異なると主張するのも難しそう。でも確かに最近の駅名には首をかしげるものが増えている。
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ゆうやけPC
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明治大正時代の話が多かったのは意外だった
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やまほら
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「地名崩壊」(https://bookmeter.com/books/14585009 )の駅名版。高輪ゲートウェイ駅の開業に合わせての出版で、眼目は最終章「これからの駅名はどうあるべきか」なのだが、主張は十分理解でき、基本的にはわたしも大いに賛同なのだが、説得力はあまり強くない。著者も半分諦めているのだろうか。そもそも、最初に品川じゃないのに品川駅にしてるんだしね。それ以外の、様々な視点からの駅名の分析は、巻末の各種一覧表もあっておもしろい。これを元に出るのだろう、視点を加えた今後の新刊が楽しみ。
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つちやみ
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ラジオに出ていた筆者のお話が面白くて読みました。情熱をかんじる。が、マニアでない者からすると一冊でよさそうかな…
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council
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執筆動機は多分13章にまとまっていて、切り口は駅名だが「地名の由来と伝承」が余りに蔑ろになっている事への異論だと思う。高輪ゲートウェーで表面化した最近の駅名の命名基準に疑問を呈しつつ、山手線や新幹線の駅名付与基準を振り返っているが根底にあるのは他著と同じく旧来からの地名を維持継承していくことの提言に感じる。確かにキラキラ駅名、多い。
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ヤマコ
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地名研究家が全国の駅名のルーツをひもといた一冊。ただ由来を並べるのではなく、その土地の歴史や社会構造の変遷などを説明してくれるので、とてもウィットに富む。著者の言うとおり、最近は高輪ゲートウェイなどのキラキラ駅名や、もとの土地の名称を無視した駅名が目立つと感じる。駅名ゆえに観光や経済に資した名称になるのはやむを得ないかもしれないが、その土地を丁寧に分析し敬意を払うことは大事なはず。身近な駅の命名の背景を調べてみたいと思わせる、興味深い趣味本でした。
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六点
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「高輪ゲートウェイ」問題で怒ってはるのだろうなと、思ったら案の定である。「実質を伴わない虚飾に満ちた駅名」を排除するには難しと思う。何となれば人間は自分を飾る生き物であるから。実際に日本において鉄道駅名は融通無碍と言う他無い位、商売っ気に満ちた命名法をしているからである。駅名に地名が合わせたりもしてきたのだ。ぬこ田の近所の路線も近傍の私鉄駅名に「JR○○」と付けている。地元地名を尊重しているように見えるが、批判的に捉えられている。キラキラ地名も100年経てば古色を帯びるだろう。その評価を待てばよいのでは?
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雲をみるひと
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地図関係の著者が多い作者による駅名論。鉄道黎明期から最近まで時代を追って駅の命名の傾向がまとめられている。特に鉄道の交通における地位が高かった頃の行政区分と駅との関係に関する記述は地図、鉄道双方に詳しい作者ならではと思う。一方で愛情がある故かもしれないが、最近の駅の命名傾向に対する評論にはもう少し公平さがあってもよかったかと思う。
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