【奇跡は起きた…のに……】と、無力さに打ちひしがれる亮と小崎。<「世界中に迷惑をかけたかったんです」/「これはクラゲテロだったんです。でもできなかった。クラゲは降っただけだった。無駄だった」/理不尽なんだよ。矢延先輩の言葉が点滅する。理不尽に対抗する手段さえ、理不尽なんだ。目の奥でストロボが瞬く。だからあの子はクラゲを呼んでいるんだよ。閃光が前頭葉を焼く。理不尽なのは何だ。世界だ。対抗しているのは誰だ。小崎だ。手段は何だ。何だって理不尽だ。勝ち目なんて、端からなかった。「世界は案外、強かった」>と……
【本と私】矢延先輩は、亮に語りかける。「枕元に置いておきたい芸術だし、誰かが手間暇かけて作ったものはそれだけで価値がある。/自分がぐんと広がる気がするでしょ/いつも引用は言わないよ。別に、あたし全部が本で構成されてるわけじゃない/あたしの構成物質は小説じゃないよ。/種子はあたし。育つには肥料と水と太陽が必要。ときには嵐に耐えることもある。風に飛ばされないように、立派な根を張るために。いつかは花を咲かすかもしれないし、咲かさないかもしれない。でもできれば咲かしたい。だから生きる。君だってそうでしょ」と――
好きな場面→“本好きは大人しいと思われがちだが、実際のところは真逆だ。趣味が合った瞬間に爆発する”P51
そうだ、ブタが降ったんだからクラゲが降らないわけがない🤣!はれぶたの作者さん、この前亡くなりましたね。私も二女も好きな作品だったので、いつか再読したいです🐽✨️
くまみさん、ありがとうございます。矢玉さんね~。まだ暖かく抒情的な作品が圧倒的だった児童書の中で「ノンタン」と「晴れブタ」の出現はとっても嬉しかったので寂しいですね。無力を突きつけてくる世界に、その若い感性で一矢報いようとする彼らのエネルギーこそが眩しい宝物って気がします( *´艸`)
春鹿さん、気になるでしょ?特に中盤からのラストに向けての盛り上がりがとてもいいんですよ。本や名言も沢山で読者好きにはたまりません😃コメントありがとうございます!
積読本が増えました(喜笑)
主人公は実はめちゃくちゃ優しい。(お父さんに優しいと言われてるけど、それ以外の場所でもそれを感じた)
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【奇跡は起きた…のに……】と、無力さに打ちひしがれる亮と小崎。<「世界中に迷惑をかけたかったんです」/「これはクラゲテロだったんです。でもできなかった。クラゲは降っただけだった。無駄だった」/理不尽なんだよ。矢延先輩の言葉が点滅する。理不尽に対抗する手段さえ、理不尽なんだ。目の奥でストロボが瞬く。だからあの子はクラゲを呼んでいるんだよ。閃光が前頭葉を焼く。理不尽なのは何だ。世界だ。対抗しているのは誰だ。小崎だ。手段は何だ。何だって理不尽だ。勝ち目なんて、端からなかった。「世界は案外、強かった」>と……
【本と私】矢延先輩は、亮に語りかける。「枕元に置いておきたい芸術だし、誰かが手間暇かけて作ったものはそれだけで価値がある。/自分がぐんと広がる気がするでしょ/いつも引用は言わないよ。別に、あたし全部が本で構成されてるわけじゃない/あたしの構成物質は小説じゃないよ。/種子はあたし。育つには肥料と水と太陽が必要。ときには嵐に耐えることもある。風に飛ばされないように、立派な根を張るために。いつかは花を咲かすかもしれないし、咲かさないかもしれない。でもできれば咲かしたい。だから生きる。君だってそうでしょ」と――