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川戸貴史
戦国大名の経済学 (講談社現代新書)
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戦国大名の経済学 (講談社現代新書)(Kindle版)
川戸貴史
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形式:Kindle版
出版社:講談社
その他の形式(β版)
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254
形式:新書
出版社:講談社
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げんさん
戦にいくらかかるか考えながら時代劇を見るとさらに面白い。
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keint
戦国大名の経済や金融面を軽快な語り口で解説している。室町幕府の財政事情は通史本で少し知っていたが、撰銭などの金融政策については織豊政権や江戸幕府が現状追認的であったことは初めて知った(銭不足が石高制を導入するきっかけになるなど)。最後の著者のあとがきは参考文献の重要性を物語っており、面白く読めた。
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akiakki
以前読んだ「百姓から見た戦国大名」とは真逆に、大名も様々な税・労役・免除のバランスに苦労しながらインフラ整備も行い領地を経営していたことが分かりました。戦国時代の貨幣経済は有力大名ですら完全にはコントロールできず、最終的に破綻し石高制となった経緯や、日本が資源輸出大国だったことに驚きました。
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2021/02/18
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fseigojp
どうして貫から石に貨幣制度が変わっていったのかがわかった 1000〜1279宋、1368元滅亡、1644明滅亡と密接に関連していた
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2021/02/07
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翠埜もぐら
兵糧や武具や人足代とかどちらかと言えばミクロ的な話かと思いきや、年貢以外の財源や鉱山開発インフラ整備、東アジアにおける貿易など、戦国大名の経済活動が丸っと解説されていました。面白かったのは後半の「銭」の話。年貢なども中国からの輸入品である「硬貨」で徴収するようになったが、「硬貨」の輸入が途絶えた末に米に戻っていくと言う移り変わりがよく解りました。昔から関東の貨幣は金で関西は銀、と言うのが不思議だったのですが、やっと氷解。「戦国の覇者」と言われた人たちも「お金」ではみな苦労したのね。参考文献の多さも二重丸。
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ミガーいち
室町、戦国時代をお金の観点から見ることができ、新しい発見があった。星3
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てら
漠然としたイメージしかなかった「戦国大名の領地経営(軍事費・合戦のコストを含む)」を具体的に想像できるようになりました。また、「なぜ中世日本の貨幣制度は行き詰まった(米本位制と言うべき石高制になった)のか」への答えも明快。著者が経済史家なので少し偏っている解釈もあるかな、とも思うが、この種の概説書としては必読だと思います。近世の世界規模での経済を見る、という視点も目から鱗。
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大喜多さん
戦国大名は戦に強いだけでは、だめなんですね。 戦国はある意味、地方の経済的発展を進めたい訳ですが、それを支えたのが銭。しかし、貨幣は輸入に頼り、それが途絶え、貨幣は枯渇していく。そして、米がその役割を担っていく。 勉強になりました。 江戸幕府が貨幣を発行していったのは凄いことなんですね。
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2020/10/21
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吃逆堂
推計と断りつつ、各所で現代の円相場に換算してくれるので、経済規模など感覚的につかみやすい。前半から中盤はだいぶ羽振りの良い大名の話が続くので、逆に経済的に行き詰っていた大名の話(そもそも大名になれない?)も気になってくる。また、西国大名の相克に貿易利潤をめぐる面もあったとすれば、東国大名の熾烈なそれは何をめぐるものだったのだろうか。
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ポンキチ
信長のような強力な権力者といえども経済政策を意のままに行うことはできなかった。楽市楽座のような政策も地域によって使い分けていたし、撰銭令が上手く実効した様子はない。市場の自律的な秩序に上手に乗っかったシステムしか機能しない。戦国大名の経済基盤の維持もなかなか複雑で大変だったようだ。
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みさと
カネから読み解く戦国時代史。戦争とはとかくカネがかかる。兵士の装備一式70万円。鉄砲一挺50〜60万円。合戦一回およそ1億円。多大なコストのかかる戦争をなすために、戦国大名はどのような領国経営をしていたのか。税は、城下町は、流通は、そもそも何がカネだったのか。石見銀山の開発によって日本銀が貿易をどのように変えたのか、明の衰退による国際情勢の変化は列島経済にどのような影響を与えたのか。社会・経済史から見た戦国時代。戦争の正義とはカネにほかならない。愛国心などで戦争したのではない。今日なお、それは鉄則である。
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Degawa
銭が不足して貫高制から石高制に退化
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戦国大名が戦をするにあたり、武具や兵糧、馬匹、その他諸々でどれくらいかかっているのか、どのような収入と支出があったのか、貿易はどうかなどなど、戦国時代の経済についての入門的な本。色々取り上げているので、薄いも思う人もいるかもしれないけど、参考文献が載っているので、それを読み進めればいいかなと。
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曲月斎
経済の面から戦国時代を見た入門書。個人的には本書の第1章の部分に関心があった。今の国防もそうだが、先立つものは、なのだから。軍談の世界の向こう側は興味深い。ただ、後ろに続く鉱山開発や貿易利潤、撰銭令と貫高制から石高制への移行といった分野に関しては、先行する本が多い。例えば「撰銭とビタ一文の戦国史」(高木久史)、「分裂から天下統一へ」(村井章介)、「楽市楽座はあったのか」(長澤伸樹)等々。新書版の入門書ゆえに、間口が広いのだが、参考文献に挙げている本の方がおのおのテーマを絞っている分、明解な気がする。
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2020/07/18
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nagoyan
優。戦国大名の経営、というと噴飯もののように思えるが、そうではない。理解をしやすくために現在の貨幣価値に置きなおした説明は、意外に額が小さい。戦国大名の経営規模は今日の日本(まがりなりも世界第三位の経済大国)の巨大企業に比較すれば圧倒的に小さいことに驚く。当時資源大国であった日本の銀輸出が世界経済に及ぼした大きな影響と、これと逆に、他方で自国で貨幣を供給できず、その不足から貨幣が「銭」から「米」へ移行していく状況が、実に説得的に描かれる(本領発揮というべきか)。意外とためになった。
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うーさん
(図書館)対外貿易に関しても、銭に関しても、知らないことだらけの素人には、ちょっと難しい。でも面白そうな感じはしているのでもっと色々読んでみようと思う。
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我門隆星
(紙)悪くはない。が、当時の貨幣を単純掛け算して現在の貨幣価値に換算するのは、いかがか。この理屈なら、「なら、俺がタイムスリップしたら堺に行って貯金はたいたら、火縄銃が買える計算になるよな?」ということになる。が、そうはならない。当時の金銭は、量が増えるにつき、指数関数的に今日の価値に適用する必要がある。というのも、ただでさえ流通しづらい「銭」をそれだけ集めるのは今よりも大変だからである。今日みたいに日銀が「ほいっ」と印刷して終わり、にはならない。
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日付不明
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戦国大名の経済学 (講談社現代新書)
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