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南極で心臓の音は聞こえるか 生還の保証なし、南極観測隊 (光文社新書)

感想・レビュー
47

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有理数
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南極観測隊の日常と仕事を、時に真面目に、時にコミカルに綴った滞在記。高校生時代に「南極では心臓の音が聞こえる」――という話を聞いて南極を目指した、というのが何ともドラマチック。極地での調査なので、とにかく過酷な様子は見て取れるが、一方で、南極で流しそうめんをしたり、週に一度映画の上映会をしたり、楽しそうな部分も。もちろん調査は大真面目で、基地の様子や、観測隊それぞれの役割を全うしようと奮闘する様子は、ただただ面白く、興味深かった。著者のユーモアも笑いどころ。
有理数

『さらには目出し帽をつける。目出し帽など「銀行強盗をしたときに二、三度しか使ったことがない」という方がほとんどだと思うが……』

11/01 22:45
0255文字
あさ
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タイトルに惹かれて購入。重くならない語り口で、南極での観測要員の1年を説明してもらった、という感じ。普段触れない用語が散りばめられてるせいか、本の厚みより読了に時間が掛かった。
0255文字
唯月
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ネタバレ南極でのリアルな生活を知ることができる本(こういう系統の本初めて読んだけど、難しかった…)。13の係があるのが面白かった。特にソフトクリーム係。それいる?と思うけど、ソフトクリームは確かに、かき氷と違って滑らかで食感が良く、甘くて美味しいし、無法地帯になって食べられなくなったら悲しいもんね。南極内陸、マイナス79度(最低温度これくらいだったよね?)って想像できないや…。だけど昭和基地や雪上車の中はちゃんと暖かいんだね。いろいろ大変そう。あと、「よりもい」をもう一度見直してみようかと思った。
0255文字
カトケン
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学者として南極観測隊に同行する話でした。結構面白かったです。過酷な環境での生活が臨場感を持って表現されています。
0255文字
田中田
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立川ジュンク堂にて南極コーナーが作られていたので購入。
0255文字
かみしも
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ネタバレこれまで読んだ「南極」モノよりもさらに詳しく南極観測隊の内実に触れることができる良書。それだけに若干タイトル詐欺気味なところが残念。本書を含めどの本でも南極生活を面白可笑しく書いているがサブタイトルにある通り「生還の保証なし」という過酷な環境であることがよくわかる。読んだ後は思わずアニメ「よりもい」のオープニング&エンディングを聴いてしまった。著者のような研究者が報われる国であってほしいと思う。
0255文字
鈴川愛夏
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#読了 この本を読んで、南極へ行きたい欲求がなくなった。
0255文字
funkypunkyempty
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★★★★ 読みやすい!『バッタを倒しにアフリカへ』の南極版?と思うぐらい、軽妙な筆致で分かりやすく南極での生活が綴られている。
0255文字
ゲオルギオ・ハーン
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同じ出版社で2017年に出た前野先生の『バッタを倒しにアフリカへ』の南極版といった内容の一冊。文体が軽めなことと謙虚な姿勢なので分かりにくいが、著者も他の隊員に負けないくらい優秀な研究者で、難しい用語も簡潔明瞭に解説している。南極における研究内容よりも研究活動や生活を事細かに書いているので南極という一生に一度行くかどうかの場所のことが知れて面白かった。個人的に昭和基地内の本棚やDVDコーナーのラインアップが気になるし、『笑ってはいけない昭和基地』なる謎のイベントがとても気になってしまった。
ゲオルギオ・ハーン

『バッタを倒しにアフリカへ』と文体もカラー写真の選定志向もとても似ているので編集者が同じなのかなと思いました。後半になるほど傾向が強くなり、アニメ『宇宙よりも遠い場所』のステマかというくらい時々話題に入れるのがくどかったかな(でも、機会があれば見てみたいです)。

05/20 09:00
0255文字
tomtom
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面白かった。読みやすく、南極での生活がよくわかる。ドラマの南極料理人はみたけど、それ以上に過酷な生活なこともわかった。ずっと南極での研究をしている人が南極に行っているのかと思っていたけど、普通の公務員の人も行っていたりするのは意外だった。行ってみたいけど、行くのは大変そう。
0255文字
dani
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南極での立ちション、やってみたいよーな、やりたくないよーな。リアルな南極生活を垣間見ることのできる本。
0255文字
ハカイダー01
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語り口が軽妙なせいか一気に読んでしまいました。過酷な環境をさも楽しそうに描かれています。さて心臓の音は聞こえたのだろうか?
0255文字
やなせトモロヲ
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★★★★☆
0255文字
サケ太
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めっちゃ面白かった。自分の南極についての知識は「宇宙よりも遠い場所」準拠なのだけど、そこでは描かれなかったリアルな生活、その記録が面白い。南極は確かに特殊な場所であるけれど、そこで長い期間過ごした人々にとっては日常で、こちらの生活も地続きなのだろう。著者が研究の仕事を離れる事については自分の現状についても思う所があり、考えさせられた。
0255文字
白山手賀
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いい感じに力の抜けた筆者の生き方と、南極という極限の環境の接点が、ユーモアを醸し出す。読んで楽しい本です。
0255文字
ねえ
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南極、行ってみたいような絶対行きたくないような。少なくとも越冬隊は無理だな…いや、夏隊も無理か。宇宙飛行士選抜試験を読んだときも同じことを思ったけど、私は一人になれる空間がないと気が狂うなー。常に緩く監視されてる生活はつらい…。
0255文字
Sakie
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南極観測隊もの。著者は南極に行きたいがために研究者の道を選び、越冬隊大気担当に見事選ばれた。しかし念願の南極で、気象観測への情熱やユーモアも控えめで、長い滞在の中に楽しい事、幸せな事はあっただろうかと訝しんでしまう。さて、角幡氏などの単独探検業の旅と比べると、些細なことが命に直結する外環境は同じでも、60回も観測隊を送っていれば日課は定型化、行事は恒例化し、「30人余の男たちで上手くやってゆく」点にエネルギーが注がれるのは仕方ないようだ。役目を終え雪に埋もれてゆくばかりのドームふじやみずほ基地が侘しい。
0255文字
tom
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楽しんで読んだ。高校生のとき、南極経験者が講演にやって来て、南極に行きたいなら①金持ちか観測隊になる②研究者になるのが一番簡単③南極に行けば心臓の音が聞こえる、と語った。③に心惹かれた。そして、南極に行きたいと思って、大学に行く。お勉強は、さして好きではない。でも、南極・・・で博士にまでなってしう。そうして、行ってしまったという物語。高校生のとき、行きたいと思ってから15年。この思いを実現してしまった。はてさて、これから何をして生きていくのかと書く後書き。これは、ちょっと格好良い。良書です。
0255文字
California
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ネタバレ南極はマイナス60度にもなる極限世界だ。だが、南極観測は、すでに「探検」「冒険」ではない。60年以上にわたり蓄積したノウハウと経験で、近年は誰一人として命を落とさずに任務を遂行する。昭和基地にはカフェやバーもあり、自衛隊の砕氷艦「しらせ」で持ち込んだ大量のビールを片手に、ビリヤードに興じることもできる。カニ鍋をつついて、映画を見ることもできる。私は本書から、「人類は科学技術を活かし、あらゆる環境に適用していく」ものだと感じた。もちろん南極は、一歩間違えれば、すぐ死に直結する世界ではあるが。
0255文字
紫峰
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南極に憧れて南極観測隊に入った若き研究者のドキュメント。筆者が参加したのは1年以上南極に滞在する越冬隊で、かわり映えのしない景色と壮絶な寒さに耐えるのは中々辛そうだが、その一方で基地の中にバーがあったりラーメンの屋台が出たり、案外娯楽面も充実しているらしい。筆者の今後の活躍に期待したい。
0255文字
ああああ
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ネタバレ人生、何が役に立つかわからないし、優れている者が常に優勢かというとそういうわけではない。研究もそういうものだ。…(略)…「南極では心臓の音が聞こえる」という話を聞いたのが南極に行きたいと思った動機だった。南極に行くには観測隊か金持ちになるしかなく、観測隊になるには研究者になるのが簡単だ、と聞いたからその道を歩んだ。(P.314)
ああああ

南極に行きたいという意思は、およそ15年の間、足元を照らす火だった。位置を教える灯台で、危険を知らせるカナリヤで、方位を知らせる北極星だった。それはすべて失われた。30年生きてきた。何か人より秀でたわけではなかった。優れた業績を立てたわけではなかった。それなのに、先を決める方針すら失われた。 とはいえ、もういい大人である。指針がなくても、ある程度は歩いていけるし、自分が優れた存在ではないと認めても、生きていける。 この本が誰かの篝火になれば幸いである。世の中、何が役に立つかわからない。(P.316)

02/25 04:26
0255文字
踊るらいぶらりあん
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南極へ行くために研究者になったという大気研究者による、ほぼ一年間に及ぶ南極観測生活を綴った本。想像を絶する寒さと空間的にも人間関係的にも狭そうな基地生活、ほぼ命がけの雪中行軍(と雪かき作業)、地味で地道な観測データ収集、高校の頃から目指していた「夢」が叶ってしまった後のちょっとした虚脱状態も描かれているのだけれど、著者の筆は軽快に滑る滑る。相当過酷な日々の描写なのに、油断していると10ページに1回くらい笑わされてしまう。これも著者の人徳というか韜晦術の賜物だろう。ひょいと素顔が覗く感のある終章がよい。
0255文字
vanisuke_mint
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アニメ「宇宙よりも遠い場所」(通称:よりもい)が流行っていた時に観測隊にいた人が書いたブログをきっかけに知った。遠すぎて見えないけどアニメの内容を予測すると言う話で、あまりにもかけ離れていたのと文体が面白かったので覚えている。 本書はその作者が実際南極に行った時の観測隊のアレコレの話。書けてなかったところに色々と楽しそうなことがあったんだろうなと思うと同時に、32人の狭いコミュニティで越冬、逃げ場なしって地獄だな…とも思った。映画「南極料理人」を見てからだとより想像がついて面白いかも。
0255文字
nakopapa
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気象の研究員として南極観測隊に参加した記録。昭和基地がベースに一年間過ごす中で、大陸内部に何回か旅行をした様子も描かれている。決して便利で快適な場所ではなく、日本からは想像のできないくらい寒いところであるけれど、それでも人は慣れて逞しく研究生活を続けられるんだと納得。以前南極料理人も読んだしその映画も見たけれど、色々知らないことが出てきて、面白かった。
0255文字
な
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南極での日常を面白おかしく書いてあるが、静かに燃えるタイプの人がやりたかったことを成し遂げた物語である。成し遂げた後の淡白さが感傷的に感じる。 高校生から目指した目標を達成したこの後の、この人の人生をどう生きるのかを見たい。応援など必要ないだろうが、応援したい。
0255文字
Urara
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今も昔も「生還の保証なし」の南極観測隊。今も昔も薄給の南極観測隊(と大学院生)。大気研究者はそれでも南極を目指す。向井千秋氏が「福沢諭吉が乗り込んだ咸臨丸よりスペースシャトルの方が快適だったはずだ」と言っていたが、宇宙まで行かなくても破氷船「しらせ」でそれも分かりそうだと思う。だがこの本は面白い。大気研究者はひたすら雪かきする。雪中サバイバルでは汗をかかないのが鉄則だが、そんなこと言っていられない命懸けの作業だ。一気に読める文章力。吹雪ならぬコロナの吹き荒ぶなかクリスマスプレゼントにします。
0255文字
かやは
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シャマランの「サイン」を推す人は信用できる。あれは傑作です。同じテーマの「15時17分、パリ行き」に逃げてはいけないw
0255文字
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
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著者は高校の時に講演で「南極では心臓の音が聞こえる」と聞いたのが南極を目指したきっかけだそうで、私もこの本を手にとったのはこのフレーズに引っ掛かったからでした。心臓の音を聞くだけなら無音室に入ればいいのだというセルフ突っ込みがありましたがまさにその通りで、南極とのコンビに何かを刺激されてしまったのでしょうね。はやぶさは何のために宇宙を旅するのかと同じように、南極観測も不要不急ではない、しかし人間の将来にとっては必要なデータ収集のためのもの。壮大なミッションに関わるということと心臓の音を聞きたいというごく→
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

→個人的な動機、その2つの兼ね合いが独特の軽やかなテンポとなって読みやすかったですが、ラスト終章の5ページ、これが一番言いたかったことなのだな、飛び石を飛んで川を渡ってきたかのようなフットワークの軽さがこの本の軽やかさだったのだな、と納得。5ページ、立ち読みしてきてください(おい

12/17 08:10
0255文字
tenorsox
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南極に公費で行く(≒1回限りの調査員として越冬隊に潜り込む)ためのハックと現地レポート。 前者は大学や学科の選び方&そこでの活動について、後者は隊の構成や現地での食事、トイレ、服装、気候、移動、娯楽等(&少しだけお仕事)について、一貫して軽薄なトーンでまとめている。タイトルから「雪で覆われた静寂の中で己と向き合い‥」みたいなのを勝手に想像して肩透かし食らったが、南極の日常についてさらっと知るための書と考えれば満足。 ちなみに、タイトルの問いは著者の人生を変えたちょっとだけいい話だった。
0255文字
ONE_shoT_
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大気研究者として南極観測隊に参加した著者による、南極滞在ドキュメント。南極観測隊がどういう活動をしているのか知ることができて興味深かった。南極は過酷な環境のはずなのに、それを思わせない筆致がすごい。
0255文字
takucyan1103
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缶のラベルを読むと、シラップ漬けとある。
0255文字
かながわ
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軽快に語られる南極までの道程と生活。過酷生活と裏表のイベントノリは、炎上プロジェクトの徹夜生活ハイテンションとダブる。研究話と馬鹿話の割合が良い。
0255文字
ガーコ
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☆☆☆☆
0255文字
Rio🍊
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著者が高校の頃、南極へ行ったOBの話を聞き抱いた夢…。それが漸く叶い、2017年11月から1年4ヶ月間、第59次南極観測隊の越冬隊の大気チームの一員として南極へ向かう。砕氷船「しらせ」での船上生活、昭和基地での生活、様々な観測や調査等についてユーモアたっぷりにありのままに綴る。とは言えやはり過酷な環境、娯楽施設や催し物があっても心身ともにタフでないと到底乗り越えられるものではないと感じた。心臓の音が聞こえるほどの、内陸での静寂に包まれた白銀の世界を想像し、思いを巡らせた。
Rio🍊

今年の夏、第61次南極観測隊の夏隊に参加された方の展示を見学させていただく機会がありました。南極での体験も直接伺えたので、より豊かに味わえて良かったです。

10/09 23:39
0255文字
シーズー犬
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南極観測隊の裏話から南極ロスまで 楽しめた。
0255文字
なつ
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東オングル島の海岸線を走ってみたいですね。澄んだ空気、空の色。沈まない太陽、昇らない太陽。見てみたい。でも、寒いの無理w 生野菜やお風呂が欠乏するのも辛い。行くだけでメッチャエネルギー使うんですね。無人で行けるようにならないのだろうか。
0255文字
deerglove
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「序」を読んで、正直買うかどうか迷いましたが笑、読み終えてみて、当初の心配を吹き飛ばす満足感と寂しさに襲われています。「しらせ」のルートや船内の様子に始まり、南極大陸への入り方、実は大陸ではなく傍の東オングル島にある昭和基地での生活、二度の「内陸旅行」などなど、自虐ネタを交えつつ、トイレの苦労と地球温暖化問題を区別なく?語る口調には純化された情熱のようなものが感じられ、頁を捲る手が止まりませんでした。南極料理人だけじゃなくて、こちらも映画化されないかしら。
0255文字
中玉ケビン砂糖
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ネタバレ本を閉じて息を吐き、「読まれてほしいな」「売れてほしいな」と心から思った本。「異境探訪に興味あり!」「『宇宙より遠い場所』から~」でも動機はなんでもいい。理系研究者の著者の初めての著作で所々にヤンチャで粗削りな(良く言えば砕けた)説明もあるが、なんというかその意気にティンときた、感じなのだ。よほど生真面目で篤志溢れる御方でない限り、人間の究極的な野望を要約すれば「湯水のごとき金を稼ぎ、一生自分のやりたいことだけをやり続けたい」ということではないか? そんなノリでなんとかうまいことやっていけねーかなー
中玉ケビン砂糖

「オゾンホールは大分回復傾向にありそれ自体は喜ばしいことだが、『南極の温暖化』が叫ばれている南極西部の欧米基地では確かに平均気温が上昇している一方、日本の基地が位置する南極東部では逆に寒冷化傾向が記録されており、それをもって地球が温暖化しているかどうかを判断するのは難しい」とも。だがそういう問題は専門家に任せていればよく、つまりは「自分の人生を『やる』のか『やらない』のか」と問われた時、『やる』と決めることは絶対的にマシなのだということ。

10/03 15:16
中玉ケビン砂糖

タイトルは、高校で講演を行った元南極観測隊のOBが言った「南極では静かすぎて、自分の心臓の鼓動が聞こえるらしい」という言葉から。「しらせ」内部の詳細や昭和基地の色々、CMなどで目にする勇姿とは程遠い、壮絶に泥臭い重労働をある時は腐し、ある時はユーモア交じりに綴る。あとがきも飛ばしてはいけない。結句一番頭に残ったのは、「人生、何が役に立つか本当にわからない」という言葉だ(著者風に言えば、「シャマランの『サイン』を見もせずに『くだらなすぎて見る気が起きない』と言う奴は、多分『やらない』側の人間だということ)。

10/03 15:17
3件のコメントを全て見る
0255文字
rikoxyma
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「南極に行きたいという意思は、およそ15年の間、足元を照らす火だった。」
0255文字
y
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一面の銀世界、静謐な大陸、というイメージを破壊する本書。 南極での赤裸々な生活が手にとるようにわかりました。 かなりおちゃらけた内容はありますが、行間から滲み出る真面目さが素敵だなと思いました。
0255文字
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南極で心臓の音は聞こえるか 生還の保証なし、南極観測隊 (光文社新書)評価93感想・レビュー47