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oshow
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RCT(ランダム化比較実験)の事例集と言ってよい本。医療に始まり、社会福祉、教育、犯罪対策、途上国支援、企業活動、政治運動、と多岐に渡る膨大な事例とその結果を読むことができる。直感に反する例も多く、面白い/対照群(施策を行わない群)に取り返しの付かない悪影響が出ないように倫理的な視点も大事/物事の決定にエビデンスが重要、とは言うもののエビデンスの用意の仕方、というとそこまで共通認識があるわけではない気がする。RCTはエビデンスを用意する手法の中の金メダリストであると言う。もっと着目されていい話だと思った。
oshow

びっくりしたのは、医療分野のRCTで投薬をする・しないという実験はわかりやすいのだが、外科手術でもそれが行われていること。例えば膝の手術で半月板除去手術というものがあるが、実際にそれをした患者群と、単に切開して何もせず縫い直しただけの患者群の2つを比べ、その後の回復傾向に優位な差がなかったという。ひょえー。

01/25 16:17
0255文字
Porco
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「普通に考えて正しい」と思うことが、確かめてみるとそうでないことが、とりわけ社会的な施策には多くあるのですね。
0255文字
土橋俊寛
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「エビデンスに基づく」というフレーズが流行り言葉になって久しい。政策や意思決定の効果を数量的に検証して得られた結果が「エビデンス」だが、数量的な検証と言ってもさまざまだ。本書のタイトルにもある「RCT」はランダム化比較試験の略で、良質なエビデンスを得るためにはRCTが欠かせないというのが著者の立場だ。医療の分野にルーツをもつRCTだが、これを活用できる領域は広い。医療・教育・経済についての政策や、ビジネスにおける意思決定を評価することもできる。
0255文字
mobiile
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WBS牧さん推薦
0255文字
mft
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RCT(ランダム化比較試験)の実施例とその結果の紹介が次々並ぶ。わりと政策決定の話が多い印象。最近の流行である○○大全というタイトルの一冊だけど、理論の話があるわけでなし、名前負けである
0255文字
jackbdc
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本書の意義は、相関関係と因果関係の周りにまとわりつくモヤモヤを幾分か取り除いてくれるところ。統計学的手法と対照実験を通じて、より納得性の高い推論(エビデンス)に導くための筋道を明らかにしてくれる。社会課題と呼ばれる、医療、教育、福祉、環境などの分野において、解決のための打ち手を検討する際に必要な知見となる。読後気付いたのだけれど、モヤモヤの原因はエビデンス不足だけではないようだ。エビデンスが確保されていても心情的に受け入れ難い場合もあるし、生権力的なアプローチへの嫌悪もあり得る。困ったものだ。
0255文字
くいっく
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RCTの技術的な部分には触れず、古今東西の実例をひたすら紹介してるんだけど、その例の当たり外れの振れ幅がでかくて読んでて不安になる。著者がRCT分かってない事はないだろうから(ないよね?)訳者が分かってないのかな…?って違和感が時々出てくるのも気になった。
0255文字
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RCT大全評価58感想・レビュー7