形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:本の雑誌社
「ロックダウンとは、すなわちクリフハンガー。崖っぷちに引っかかって、かろうじて生きてるのです。いつになったら救急隊が助けに来てくれるだろう。この身を繫ぎ留めているロープは丈夫だろうか。切れはしないか。もしかして爪先着くくらい低い崖だったりして。けれど宙ぶらりんなのだから、どうしようもない。運を天に任せるしかないーーそんなときチョコレートは象徴的な希望の味がします。」(:61)
「京都はもちろん関西一円で使われる言葉に「しゃあない」というのがあります。いや、言葉というよりは哲学かな。困難や厄介に出会ったとき、粗相したとき、反発したり足掻いたりせず、かといって思考停止せず、まずそれらの障害を受容してみようという、それは態度です。ただ諦めるんじゃないの。」(:151)
という記述には、東京でもマスク騒動の中「あれ、こんな所で売ってるじゃん?」と、いちはやく韓国やネパール料理店でマスクが売り出されていた(安価に)ことを思い出した。きちんと記録して、自分の自分による自分のための教訓を抽出しておくの大事。
2020.7.4の日記。「愚直をなめんな!」愚直に家に留まること。愚直にルールに従うこと。皮肉より愚直が強い。封鎖に耐えた一言。
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