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辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 (集英社文庫)

感想・レビュー
74

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ユメ
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ノンフィクション作家の高野秀行さんと歴史家の清水克行さんによる対談集第二弾。計9冊を課題図書とし、高野さんが辺境を取材した経験から、清水さんが学術的観点から、それぞれ読みを深め、語り合う。私が読んだことがあるのは『ギケイキ』だけだったが、大いに楽しめた。「はじめに」にもある通り、良著に触れた際の「その道の見識ある人の意見を聞きたい」という欲求と、「気の置けない友だちとその本について好き放題にしゃべりたい」という欲求を同時に叶えた、ある種理想の読書会で、読んでいて羨ましくなるぐらいだ。
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aya0514xi
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再読。
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Akki
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一般人が手を出すには少々躊躇する本も、普段は興味を持たない本も、こうやって語り合いの中でときほぐされていくと、興味の対象に変わっていくから不思議だ。お二人がそれぞれに専門家であり、勉強家であるから、本の内容だけではない広がりが生まれていく。あとがきで高野さんが、教養=自分の現在地を把握するもの。という気づきに触れているが、大いに納得した。到達点のない、永遠に続く営みとして、これからも楽しく読書を続けたいものだ。
Akki

うだうださん、ギケイキ私も読みたくて、全部文庫化されたら絶対買おうと決めています!

12/22 16:43
うだうだ

イッキ読みしたいですよね! あと、この二人でもイブン・バトゥータはしんどいんだと思ったら、何だか安心してしまいました。

12/28 16:26
3件のコメントを全て見る
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アサギハコブネ
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あのぶ厚い町田康「告白」をどこで読もうと思ったのか 疑問に思っていたら この本が起源でした 各章で一冊の書物をテーマに対談をされるのですが、町田康「ギケイキ」を取り上げられた章で、「告白」についても触れているんですね  高野秀行さんと清水克行さんが、それぞれ辺境と室町時代の専門の方で、室町から戦国に活躍した武士たちについてのイメージを掴むことができました。オススメです。
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tom
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「世界の辺境とハードボイルド室町時代」を読んでの再読。高野さんと清水さん、二人の語りはとても楽しい。これを知って読んで、再読なのに、初めて読んだときよりも楽しく読む。でも「ゾミア」も「大旅行記」も分厚すぎる、読み始める勇気はない。「ギケイキ」は私にはしんどかった。「ビタハン」は絶句の面白さだけど、一度読めば十分かも。結局、掲載本で読んでみようと思ったのは、付録の「姦通裁判」となる。歴史学者の情熱がこもっている本らしい。これは図書館に注文する。清水さんと高野さんの未読本は多数。こちらも挑戦してみようか。
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2兵
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前作?に当たる『世界の辺境と〜』は読了済。歴史学者とノンフィクション作家にして、博覧強記のお二人が語る読書会の記録、これで面白くならないはずがない。対象となっている本は、まさにどれも怪書、驚書だらけ。(真面目な専門書や学術書のようなものもあります)レビュー済みの方が多く取り上げている「ギケイキ」は「鎌倉殿の13人」の参考にされていそうな義経の荒々しいキャラで、私も読みたくなりました。イブン・バットゥータも激動の人生すぎて、挑戦してみたいけど全8巻は敷居が高いので、抄訳版にチャレンジしようかなー。
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うだうだ
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『180分で名著、怪書9冊(大旅行記が8冊なので正確には16冊)』。高野さんと清水先生による課題本(おもに学術書)読書会。16冊、読んだ気になった。ピダハンとギケイキはとりあえず読もう。
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マトマト
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前作『世界の辺境とハードボイルド室町時代』もそうだったけれど、自分の価値観や常識といったものがいかに狭い了見からくるものなのか思い知らされました。お二人の圧倒的な知識量や経験に担保されたおしゃべりが今回も大変面白かったです。『ピダハン』が衝撃的すぎ。
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無神
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☆5
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コウジ
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行けることがない辺境の地、そこの民族の思考や有史前の人類の思考、興味がつきることがなかった。
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molysk
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「今、ここ」を客観的に眺めようとするならば、空間的あるいは時間的に隔たった視点が必要になるのかもしれない。それは書物の力を借りて、辺境を巡り歩くことであり、歴史をさかのぼることである。例えば「ゾミア」では、辺境の山地民は未開で遅れている人々ではなく、国家の支配を逃れるために自らの意思で原始性を選び取ったのだ、という逆転の発想を述べる。イブン・バットゥータの「大旅行記」では、文化的に先進だったイスラム圏を通して、大航海時代でつながる前の十三世紀の世界が描かれる。二人の怪書・驚書ガイドによる超時空比較文明論。
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feodor
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とりあげる作品もよかった。何より、高野さんの冒険・辺境の実体験と清水さんの歴史学的見地による触れ方がまた学びが多い。『ゾミア』『世界史の中の戦国日本』『大旅行記』『将門記』『ギケイキ』『ピダハン』『列島新世紀』『日本語スタンダードの歴史』そして『姦通裁判』の9冊。どれも作品自体も興味深いのだが、『大旅行記』の高野さんの読み方がすごいなあと思った。そして、何でも記録するイブン・バットゥータの情報量も。
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Melody_Nelson
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感銘を受けた本を読んだ後は、誰かと語り合いたくなる。それをまさに実現した対談本。羨ましい。この中で紹介されている本だが、多くがマニアックだったり凄いボリュームだったりで、とっつきにくそうではあるが、二人の所感を読んでいると惹かれてしまう。「将門記」とか「ギケイキ」なども、彼らにかかると視野が広がるような。これまで全く「ギケイキ」には興味なかったが、この辺りから読んでみようかな…。
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於千代
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探検家の高野氏と日本中世史研究者の清水氏による対談本。今回は読書会。相変わらず非常に興味深いお二人。紹介されている本は何冊か読んだことがあるが、解像度が違いすぎると思わされた。企画だからこそなのだろうが、こうして同じ本を読んで読書談義をするのは憧れてしまう。
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らいら
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半分ぐらいしか理解シてないかもしれないけど、面白い。
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小倉あずき
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本書で紹介されている本は一冊も読んだ事がないが、読書会仲間には『ピダハン』やイブン・バットゥータの『大旅行記』を読んだ強者が居る。彼らがこの本を入り口にそれらを読んだのか、それとも独自にこの本に辿り着いたのかは確認できていないが、高野さんや清水さんに匹敵する知り合いがいる事を光栄に思う。私も以前挫折した『ギケイキ』に再読挑戦してみようかな。おふたりに対談を読む限り、昨年の大河『鎌倉殿の十三人』に出てくる義経と頼朝のキャラ造形は『ギケイキ』に近いようだ。三谷さん参考にしたのかな
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OMO
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面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×
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tsubomi
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2023.01.09-01.15:『ゾミア 脱国家の世界史』の世界に冒頭から引き込まれ、『イブン・バットゥーダの大旅行記』『義経記』など未読だけど心惹かれる本が次々と登場。対談形式で読書感想を言い合いながら様々な視点で世界を見ることができます。ゾミアの他に“自分の意志で文明と距離をおき、国家の支配をかわしてきた人々”として、例えば中世の東北民(エミシ)、遊牧・狩猟採集民、一向宗などを挙げ、「アナーキズム史観」が繰り広げられます。国家の管理から逃れ、リーダーを生まず文字を捨てる文化。縄文的魅力を感じます。
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m
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kuukazoo
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辺境と日本中世コンビの読書会。歴史や国家や民族についての枠組みをかなり揺さぶってくれるので刺激的。何せ第1回目から『ゾミア』!...いきなりすごいのが来る。とても今の自分では選ばない(選べない)ような本を読んで楽しく語ってくれるだけではすまず、とても考えつかないようなところへワープしたり「こんな本もあるよ!」と関連本をどんどん積み上げてくれたり知的好奇心はすごくかきたてられるがとても追いつけない。イブン・バットゥータ『大旅行記』全8巻(東洋文庫)を読む日はわたしに訪れるのであろうか(いやない)。
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ムーミン2号
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文庫化されて秋山晋吾『姦通裁判 ― 18世紀トランシルヴァニアの村の世界』(星海社新書)が文庫化記念対談としてボーナストラック風に「あとがき」の後に収められている。それを読みたさに購入したものであるが、期待は裏切られることはない。単にこの本を読んでどう? ではなく、著者の歴史に対する興味の持ち方について語り合ったり、またそれは歴史に興味を持つ高校生にも学んでほしいと述べられたり、あるいは清水さんの専門の日本中世史に話が飛んだり、最後はこういう読書会を学校でもやったら? と提案されている。読み返したい本。
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近江
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『世界の辺境とハードボイルド室町時代』のタッグが今度はお互いが読んだ課題図書を読んだ上での対談する。基本的に分厚い本を呼んで噛み砕いて対談してくれているため、ありがたい。読書をしたうえで、周辺文献も出てきて、非常に面白い。世界史的に見た日本の視点や、文化を捨てて辺境に逃げた人々といった歴史からむしろ外れた人々についても取り扱われている。「日本」「日ノ本」というのが太陽が出る側、東を指している、ネタになる言説も含め、膨大な情報が詰まった一冊。
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takao
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ふむ
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ヒロ
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「世界の辺境とハードボイルド室町時代」の面白さアゲイン、を求めて入手。間違いなかった。自分では手にとらないだろうなあ、という本も二人の経験と知識で語り合ってくださるとついつい読んでみようか、という気に。(まあ、でもバトゥータの大旅行記はないわ)「ギケイキ」は早速購入。
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枝乃
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辺境作家×歴史家の読書対談。まさに合戦。学術書から新書・小説まで、ディープな本ばかりだが、注釈が多くて大変に助かる。自分では入手しづらく読む気力も出そうにない本の内容を、実際に読んだ上でしっかりと語り合う著者二人のおかげで、無知な私でも存分に楽しむことができた。さすがだと思う。とくに『大旅行記』全八巻。イブン・バットゥータ。その名をあまりにも連呼するので、すっかり覚えてしまった。
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T S
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旅先の書店でたまたま見かけて、手に取り直感で購入。そして期せずして一読すると、これがなかなかに面白く一気に読了。取り上げている書籍もなかなかグッとくるものばかりで、個人的にはセルバンテスの『ドン・キホーテ』と同じようなカテゴリーにくくれそうなイブン・バッドゥータの『大旅行記』全8巻が気になる書物として久方ぶりに復活してきた。あと町田康の『ギケイキ』。本書をきっかけに、気になる書籍を読もうという読者を増やした点では良書だろう。2人の語り口は気の置けない人同士だから出ていると感じた。
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aya0514xi
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再読。
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岡本
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専門の異なる二人による対談シリーズ2冊目。今回は交互に指定する本を読んでから語り合う読書会。2年間計8回の読書会の内容を一冊に纏めているので内容が濃い。紹介された「世界史のなかの戦国日本」は早速読みたい本に登録済み。二人の読書会の様に友人と課題本を決めて語ってみたいと思ったが果たして実現するのか。この二人の対談は是非シリーズ化してほしい。
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木賊
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辺境作家・高野秀行氏と歴史家清水克行による読書会。お互いに共通の本を読み、その本について対談する形式。取り上げる本がディープなのに私の好きな分野に繋がるものばかりで嬉しい。別分野の専門家二人が話す内容は好奇心を唆られるし純粋に面白い。『ゾミア』が一番興味があるが、時間がある時じゃないと難しいかなこの本……
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hash
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⚪︎(なんやアカデミックな匂いが(笑))
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緋莢
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『世界の辺境とハードボイルド室町時代』の2人による2冊目の本は、「面白い本を読んだら誰かと語り合いたい!」という事から始まった読書会形式の対談。定住型国家から逃げた人が戦略的な原始性を作り出したというジェームズ・C・スコット『ゾミア 脱国家の世界史』では、高野がソマリランドでの経験を語り、清水は日本の中世時代では支配から逃げる人は山間部ではなく、低湿地に逃げ込むと語ったり(続く
緋莢

『将門記』では、清水が 「全体的にちょっとサービス精神が足りないと思いません?」と言えば、高野が「歴史学者が 古典にサービス精神を求めるんですか(笑)」と返したり。それぞれの分野の知識があわさり 取り上げられている本を、さらに魅力的にしています。『世界史の中の戦国日本』、『大旅行記』 『ピタパン』、文庫化記念対談として追加された『姦通裁判』も、とても面白そうでした。

01/09 18:36
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そうぺい
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初読。シリーズ2作目?面白かったです。知らない本かほんの触りしか知らない本ばかりで興味が持てて良かったですが…改めて自分で読むかは笑。イブン・バットゥータなんて妙訳ですら挫折してます笑笑。アラビア〜アラブ世界はどうも興味深いけれど頭に入ってこないですよね…馴染みがないからかな?かつては、世界一の文明文化を誇っていたのだから。さて読書会良いですよね。コロナ禍前に所属してた誰も傷つけない会ですら楽しかったですから笑。リアルに会って話すことは、言葉よりも表情や仕草が面白いから。お二人の表情が目に浮かんで佳き。
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aya0514xi
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初読。
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yucco
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よい。全8巻、背表紙を見ないと巻数がわからない魔の書「大旅行記」は、いつか読んでみたい。あらゆる書物に引用され、一次文献として扱われているのはすごい。キリスト教が日本に広まった一方でイスラム教がそうでなかったのは何故かというのは面白い問い。ピダハンに書かれているように、今でも辺境の地へ鉄砲玉のように宣教する精神と、教義の正しさをかざして内へ向けられた暴力性の違いかもしれないなぁと思ったり。
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へっけ
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冒険作家高野秀行と歴史家清水克行が、共通の課題本を読んで感想を共有する「読書会」。現代の辺境と歴史という視点で同じ本を深掘りしていくのは新鮮で面白い。専門書が多い中、町田康「ギケイキ」が入っていたのはエンタメ性ありで良かった。
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そふぃあ
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だいぶ面白かった。ディープな本をお題に、冒険家の高野氏と歴史家の清水氏が存分に語り合い、怒濤のように面白い話が飛び出してくるので付箋だらけになってしまった。『ゾミア』が国家の支配から逃れるため戦略的に原始性を獲得したことに絡め、中国の万里の長城建造は異民族の侵略を防ぐほか、領民の逃亡を防ぐためでもあるという指摘に目から鱗が落ちるなど。自力で読むには到底無理なボリューム(特にバットゥータ)だが、お二人のように博識な方々でも、「この読書会、もう辞めたい、、」と感じるのかと思うと少し勇気がもらえた。
そふぃあ

お題本の中で唯一読んだことのある町田康『ギケイキ』の話が面白かった。あの軽妙な語り口が実は「〜ござる調」より中世武士の感覚に近かったり、弁慶がメンヘラ化している理由が義経の豪傑キャラと被るのを避けるためだったり、源頼朝は「意識的に田舎者になった」ことで鎌倉武士の統一に成功したという指摘があったり、読んでて楽しかった。

10/22 18:28
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UN
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思った以上に面白い。この異種としか思えないお二人が融通無碍に語り合う様子が楽しい。これ対談の記録者も上手い。全9作なのだが、読んだことがあるのはピダハンのみ。絶対読まないなと思うのもこの対談ですっかり読んだ気にww 『ゾミア』『世界史のなかの戦国日本』『大旅行記』『将門記』『ギケイキ』『ピダハン』『列島創世記』『日本語スタンダードの歴史』『姦通裁判』の9作。
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小寅
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高野秀行の本は以前に2冊読んだことがあったけれど、突飛なことをする面白い人と言うイメージだった。 今回、この本を読んで、ただ突飛なだけでなく、インテリなんだよなぁ、と。 早稲田卒だし。 色んな体験がある人は本の読み方も、幅が広いなぁって。 紹介されている本はなかなか手を出さない本ばかりだから、とりあえずは『ギケイキ』からでも読んでみようかなぁ。 いつになるかはわからないけれど。
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北刻堂
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ゾミアの丘陵地帯に住む農耕民族は、文明から取り残されたわけではなく、むしろ文明国家からの搾取から逃れるべく、戦略的に原始性を選びとったという説には、びっくり。他にもディープな読書体験が語られて、読みながら頭がくらくらしてしまった。大旅行記 全8巻 読んでみたいけど読み切れる自信がないぞ!
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トムトム
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日本史の歴史家さんと秘境探検屋さんが同じ本を読み、感想を述べあう本。面白かった!もっと読みたい、足りないよ!日本の戦国時代や鎌倉時代みたいなのが現在進行形な国や地域はある。今でも国によっては戦争をしていたり独裁だったり殺人の捜査がろくすっぽ行われなかったり。今の日本が人類文化の標準ではない。縄文人も現代人も、生物学的にいうと大差ないので恐らく考える事は同じ。たかが数万年、進化という程の違いは生じていない。この本で紹介されていた参考文献、全部読んでみたくなりました!
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