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基督抹殺論 (1954年) (岩波文庫)

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書肆232.7
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クリスマスに読了🎄幸徳秋水ともあろう人の人生最後の仕事が単なるキリスト教批判なわけないよね!ということで、当時の情勢下で容認されていたキリスト教の否定(基督抹殺論)に託して実は天皇の否定(天皇抹殺論)を試みている、何とも大胆な書物。キリストは実在の証拠がない上、キリスト教自体単なる生殖器信仰の発展版であるとの主張も、キリスト教の後ろに天皇制を透視していると見れば危険な暗示に満ちたものとなる。個人的には序文by三宅雪嶺(!)と、国粋主義と社会主義、キリスト教勢力の微妙な関係が背景となっていたことが面白い。
0255文字
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基督抹殺論 (1954年) (岩波文庫)評価67感想・レビュー2