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血と炎の京 私本・応仁の乱 (文春文庫 あ 85-1)

感想・レビュー
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海猫
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「室町無頼」を読んでその映画版も見たのでさらに室町時代を味わいたい。ということで手に取ったのがこの一冊。「室町無頼」よりちょっと後の時代の話でこちらも骨皮道賢が出てくるので続編的に読めるかも?と思ったがそうはならなかった。朝松健の作家性も凄いもので同じ室町を描いたとしてもこちらはなんとも禍々しい世界観だし、骨皮道賢の人物造型がまったく違う。そもそも骨皮道賢とは何者ぞ?についても最終的な解答にはロマンがある。あと伝奇活劇みたいな内容を期待してたら、なんと伝奇大戦争みたいな展開になってこれにも意表を突かれた。
0255文字
美登→引越し中
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ネタバレ私本とあるとおり、応仁の乱で暗躍した細川方の骨皮道賢が、実は家族を山名宗全に殺された堅田衆の長であったという設定で物語は進む。足軽軍団を率いていた道賢、確かに興味深い人物で想像力を掻き立てられる。争いには恐ろしい殺傷力のある投石機や動く井楼が使用されていたというSF的な描写もある。実際には規模の小さい投石機や動かない井楼は使用されていたのだけど、この物語での争いはシュールなカオスでデフォルメされている感じ。道賢という名前が受け継がれて不死身化するというのも面白く、当時の空気まで感じられる臨場感のある物語。
0255文字
k
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まあまあだった。
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yomomo
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応仁の乱、細川勝元に救われ東軍の足軽として戦う骨皮道賢の話。
0255文字
辺野錠
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東軍と西軍の新兵器が入り交じり大殺戮が繰り広げられる応仁の乱の描写が強烈。従来の戦ではなく新しい形の戦争という解釈が新鮮だった。その中で新兵器破壊の不可能ミッションものの要素が出るのも読みごたえがあった。
0255文字
熱東風(あちこち)
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まぁまぁ。/骨川道賢という、実在も定かならざる人物を主人公に仕立てる以上、伝奇小説色が濃いのかと思いきや(それっぽい登場人物はいたが)、意外にしっかり地に足のついた話だったのは評価できる。/道賢の話に比して日野富子の方はやや物足りない。どちらか一方に視点を絞った方がピントがぼけずに描けたのではないか。それ故にか、それなりに読めたが、何か一つ物足りない印象。
0255文字
のりべぇ
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ネタバレ京を地獄と化した応仁の乱の中、日野富子は救済を求め彷徨う。名を捨てた男、骨皮道賢は山名宗全への復讐にはしる。細川勝元は言う「千万の侍が一瞬で死ぬ。かつてない武器でかつてないほどの人が身分を問わず殺される。これが余の戦い、これからの戦だ」と。それは応仁元年8月23日からの「戦争」であった。道賢は言う「この馬鹿げた戦さを終わらせる」。宗全は嗤う「この戦さは進歩だ」と。結構残酷シーンが続く、悲しい物語。結局地獄を創るのは人間だな。新兵器が出る前から京は地獄と化してたし…
0255文字
鍵ちゃん
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日本史上最悪の戦乱、応仁の乱。それはただの戦さではなく、花の都を縦横に走る塹壕で切り刻み、屍で埋め尽くした地獄だった。血と炎の中、救済を求めて彷徨う将軍の妻・日野富子と、宿敵・山名宗全への復習のため戦場を這いずる男・骨皮道賢。応仁の乱自体があまり知らないせいか、先入観なしで読めました。原因は跡目争いだが、最後はなんだかなという感じだったんだな。表現が迫力があり想像絶するところがあるが、あまりにもドロドロし過ぎる。最後の蓮如からの説教が一服の清涼感があり、富子の心の臓を突く鋭さがあった。
鍵ちゃん

復習もはっきり決められずに終わったところが、なんだかなと思った。

08/19 20:44
0255文字
爺
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朝松健ということで手に取ってみたけれど、イメージが逆宇宙ハンターで固まったままだったので、超常現象もなにも出てこないことに戸惑い。半ば辺りまで読んだところで仕事が忙しくなり、気付くと本自体を紛失していたため、途中で挫折。誰か友人なりが持っていたなら読むけど、改めて買う気にもならず……無念。
0255文字
rincororin09
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怒涛の勢いで読了。タイトルどおりの血と炎の戦記。もうちょっと非現実的な、超常的なものも出てくるかと思っていたのだが、そうではなかった。
0255文字
44cars
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オープニングには食いついたが、おどろおどろしくない展開。もっとドロドロした話になってたら。
0255文字
Steppenwolf
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F著者の作品としては珍しく怪しい技が出てこない.史実に縛られるとやむを得んとも言える.本書の戦場は,私の生まれ育ち,遊んだ場所とほぼ一致する.こんな殺戮を繰り返した応仁の乱,その両軍の将,山名宗全,細川勝元に対しては憎しみすら覚える.山名宗全邸跡,応仁の乱戦場あたりの小学校,西陣,小川,成逸は廃校となったことも若干寂しさを感じる.備忘録として「しんきろう」がいつもの暴言失言でオリンピック責任者から降ろされた時期に読了したことを合わせてかいておく.
0255文字
雪野
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★3 東軍(細川)の足軽・それも並外れた能力もちと骨皮道賢(自虐的すぎ)の動きを中心に描く。兵器の登場で「戦さ」から「戦争」になり殺戮かぎり、乱世のきっかけはまさに地獄。日野富子の小さいなエピを間にいれ、時間経過をしめす。足利将軍家はダメダメがおおいね
0255文字
ちゅるふ
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怪力乱神に頼らずとも、地獄界・修羅界・餓鬼界は現世に現れるのであります。
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keisuke
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寝かせてしまったけど面白かった。
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眠る山猫屋
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立川流も逆宇宙も出てこない。出てくるのは『室町無頼』にも描かれた骨皮道賢。魔物も魔人も出てこない。物語は細川勝元と山名宗全による“いくさ”が“戦争”に変えられていく様だ。大量殺戮兵器が導入され、武士の戦が様変りしていく。血に塗れ泥に汚れ這いずり回る地獄のような京に復讐は叶うのか。歴史的にはあまり深掘りされていない時代なので興味は尽きない。足利幕府の施政は天皇禁忌の時代だからね。日野富子の心の徘徊を微かな横軸に、道賢の我武者羅な闘いを主軸に進む物語は不思議と爽やかだ。道賢の死に様と復活劇は、やはり熱い。
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サケ太
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応仁の乱、と呼ばれる争乱の最中にあって、山名宗全への復讐を望む男。琵琶湖の湖族であった男は、かつての名を捨てて、骨皮道賢を名乗る。彼の知らない、戦の様相。地獄と化した京。頼れる仲間たち。西軍の新兵器、霹靂車。東軍の井楼。兵器同士の争いは壮大。血戦の後の決着。想いは、名は、引き継がれる。そして、戦は続く。戦の世を生き抜いていくしかない。
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ひろゆき
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日野富子と骨皮道賢の物語を通じて、ややこしい応仁の乱を少し理解出来た感じがしました。
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血と炎の京 私本・応仁の乱 (文春文庫 あ 85-1)評価65感想・レビュー18