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フランクリン・ローズヴェルト-大恐慌と大戦に挑んだ指導者 (中公新書 2626)

感想・レビュー
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takao
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危機のリーダーシップ
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紫の煙
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歴代大統領の中でも人気のローズヴェルトは、日本人でも大概知っている。大恐慌と第二次世界大戦を乗り越えた大統領として、特筆すべき指導者である。しかし、日本人への差別意識を持っており、日系人を強制収容した大統領でもある。本当の危機には、優れた指導者が出てくるものか。今の日本にはとても望めない。
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金吾
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○ローズヴェルト大統領に対しては余りいい見方をしていなかったのですが、アメリカの理想への信念、指導力、先見性そしてそれを国民に伝えるコミュニケーション能力に感服しました。危機の時代にこのようなリーダーがいたことはアメリカや連合国にとり幸運だと感じました。
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古谷任三郎
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「ローズヴェルトは、12年間の在任中に大恐慌と第二次世界大戦というふたつの危機に直面した。その危機の乗り越え方は、必ずしも完璧なものではなく、批判を浴びることも多かった。しかし、並外れた指導力を発揮し、国民を勇気づけながら、ふたつの危機に立ち向かった。彼の指導力を支えたのは、言葉の力であり、高いコミュニケーション能力で自分の考えを国民に伝え、信頼を勝ち取った。それによってローズヴェルトは、リベラルな民主主義を実践することと、国民をひとつのナショナル・アイデンティティの下に統合することに成功した」
古谷任三郎

側近にも恵まれ、見事なリーダーシップを発揮したが、ニューディール政策は失敗だったし、戦後の国際秩序への展望が甘くて、ソ連を利する形になったのはローズヴェルトの最大の負の遺産だ。

07/19 01:41
古谷任三郎

それでもアメリカ人にとって歴代最高の大統領の1人であり、レーガンやオバマが憧れるのは、やはり「危機のリーダー」とは如何なるものなかを体現した人物であり、アメリカ大統領のロールモデルとなったからであろう。

07/19 01:43
4件のコメントを全て見る
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かんがく
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大統領としての彼については教科書などで知っていたが、人間としての彼については初めて知ることが多く面白かった。名門生まれで何者かになりたいという野心の強い人物という印象。一方で、政治的には強いイデオロギーをもたずにプラグマティックな政権運営をしているようだ。
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カラコムル711
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F.D.ローズベルトについて日本語で読める本は、その著名度に比して非常に少ない。しかも多くは彼をおとしめる政治的意図で書かれたものが多い。そういう中で学術的で公平な史観で書かれたのは本書で、まず彼を知りたければこの本から読むべきものと推薦する。それにしても自国の侵略性を棚において彼が戦争を引き起こしただのと非難するバカ者の多いことか。恥ずかしいと思わぬのか。
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海
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ちょうどNHKでも放映されていたが、ユダヤ人の保護に早く動いていれば、ナチスの大量虐殺はなかったであろうに。
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DSCH
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簡潔にして的確にまとめたFDRの伝記。大恐慌とニューディール、第二次世界大戦に直面して4選された大統領の生い立ちから人物像、政策課題への対応について手堅く整理され、平易な文章と明確な構成で記述されている。非常に読みやすい。妻のエレノアや母親との関係にも触れられている。政治家の置かれた環境や状況が異なるので現代と単純比較できないが、ラジオを通して国民に語りかけた大統領として政治とメディアの関係を考えるうえで興味深い。
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本命@ふまにたす
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フランクリン・ローズベルトの評伝。中公新書らしく、手堅くローズベルトの一生をまとめている。全体的に政治家としてのローズベルトについて、豊富な情報量で論じられている印象。
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SFTT
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積読にしていた一冊。いわずと知れた世界恐慌後から第二次大戦にかけて米国大統領を務めたローズヴェルトの評伝。生い立ちや家族関係などからポリオ罹患に伴うエピソードなどをはじめ、その危機における卓越したリーダーシップや国民への説得力などについて詳しく描かれている。総じて肯定的な内容となっているが、本書を読む限り「歴代で偉大な米国大統領」で常に上位に位置するのも頷ける。
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ワッキー提督
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戦時指導者としてのローズヴェルトについてはある程度知っていたが、それ以前の指導者としての姿や、生い立ちや私生活には詳しくなかったので、興味深く読んだ。 特に本書は生い立ちや私生活の記述に重点が置かれていると思われ、それによってローズヴェルトにとってどのように世界が見ていたかを、想像することが出来るように感じた。
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MUNEKAZ
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FDRの簡潔な評伝。副題がよくて、危機の時代に理想を掲げ、ときに独裁的な手法に頼りながらも卓越したリーダーシップを示した指導者像を示している。後の大統領の「モデル」になったという評価も納得のところ(トランプが使った「忘れられた人々」というフレーズも、大元はFDRの発言!)。また著者の専門はニューディールのようで、大戦中の戦争指導については、割とあっさり目。他に奔放な女性関係や自己の魅力を過信する辺りは、まさに裕福なエリート政治家という印象も。批判的な記述もあるが、総じてFDRに肯定的な一冊だと思う。
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てり
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不勉強な自分でもとても面白く読めた。彼の行ってきた政策や戦時対応などとともに、病気のこと・女性関係のことなども知れて興味深い。読みやすくまとまっていて人物評伝としてお手本のような一冊。
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Praesumptio cedit veritati
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事績が頭の中で整理できた一方、新しい視点を得たという感じはあまりなかった。ローズヴェルトの行動様式を生み出す生育歴が整理されていた点や、政策判断の背景事情がわかりやすかった点はよかった。TVで『映像の世紀』を観たせいか、説明内容から映像が想起されて、「あぁ、あの事件だ」と結びつけやすかった。
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げんさん
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日本への石油の輸出制限をローズヴェルトはしないつもりだった。チャーチルとの会談のためにカナダに行っている間に、対日強硬派の官僚によって、停止された。石油を輸入するには、国務省から許可証を発行してもらい、財務省が代金分に相当する額の日本資産を解除して支払うことになっていた。国務省は許可証を発行したが、財務省が資産凍結の解除を拒み、他の方法の支払いもみとめなかった。ため、輸入できなくなった。
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kawa
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アメリカ大統領としてただひとり四選を果たしたローズヴェルトの評伝。大恐慌、第二次世界大戦というふたつの危機に挑戦した指導者として、歴代のなかでもワシントン、リンカ-ンとともに常に上位に評価される存在で、オバマやレ-ガンもお手本にした存在だそうな。本書は彼の業績について、例えばニュ-・デイ-ル政策の成功について疑問を呈し、冷静な評価を下していて好印象。が、個人的に興味のある彼のソ連承認や武器貸与、第二次大戦参戦ついて何故そのような行動を取ったのかという点に、なるほどという説得力がないのが残念。
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tadashi
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大変面白く読んだ。佐藤先生の他の著書も読みたい。ローズベルトに関する本の中でベストではないか
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かろりめいと
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著者はニューディール期の社会政策が専門らしいとのことで、FDRの外交に興味がある私としてはあまり期待せず読み始めたが、第5章以降の、全体の半分を費やして当時の軍事・外交の動向、特に孤立主義から介入主義に徐々に変わっていくところ、がうまくまとめられていた印象。チャーチルとルーズベルトはこの危険な時に、何回直接会ってんねん、と思わずツッコんでしまいました。とても面白かった。
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n_aizawa
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簡潔にまとまった伝記で、読んでいてやたら面白い。それはこの人が生きた時代ゆえだろうか。ヨーロッパ視点の本はよく読むけれど、アメリカ視点の本は読んでこなかった。世界はこう見えてたのか!と学んで新鮮。
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樋口佳之
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前著からの流れで。指導者の卓越性と言えばこの方だろうと積ん読解消。功罪ある業績、意外と調整型、患ったポリオ、夫人の影響等々、教科書レベルの知識を埋める評伝を読めたと思います。日々報道される政治家のレベルの低下の中で、指導的立場にある方に何を望むのかがどんどん落ちてしまっていたな。政治家ってこう言う方を指していたはずなのに。少し心洗われたかも。
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Yuki2018
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F・ローズヴェルトは、ワシントンやリンカーンと並び称される屈指の名大統領。大恐慌と第二次世界大戦という2つの危機に対処し、米国の覇権を確立した。内政面ではニューディール政策。貧しい人に公共事業で仕事を与え、将来に役立つインフラも構築するものだった。対外的には、孤立主義の強い中で早くから反ナチを唱え連合国体制を主導。時代の変わり目において理想主義とビジョンを示し、国民を味方につけ、多くの政策を実現した。時代の制約はあるものの、リベラルとは本来こういうものだろう。今、学べることの多い政治家である。お勧め。
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大泉
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この伝記の大きな軸は副題にあるようにニューディールと第二次世界大戦で、家族関係のこじれなどの挿話も挟みつつコンパクトによくまとまっていて啓発的です。小児麻痺への罹患によって民主党に逆風が吹いていた時期に政治の表舞台からフェードアウトしていたことが運命を変えたというのがおもしろい。ニューディール政策など、アドホックな対応は一貫性を欠いたものと評する一方、むしろそれが最大限ポジティブにはたらきもしたのだなと感じる。
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nishiyan
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アメリカ史上で唯一4選を果たし、12年に渡って政権を担ったフランクリン・ローズヴェルトの評伝。セオドア・ローズヴェルトへの憧憬、エレノア夫人との出会い、ポリオによる闘病生活、愛人問題まで叙述されている。ニューヨーク州知事時代の成功体験を生かしたニューディール政策は大恐慌の克服とは至らず、その後の第二次世界大戦への参戦によってでとなるのだが、これらが遺したものは民主党のリベラル色とともに彼の果断な指導者としてのイメージへと結びついていくのが面白い。またエレノアから始まるファーストレディの今も興味深かった。
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ら゛
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ネタバレ本日1冊目。図書館本。図書館の新刊本コーナーにあり、子供の頃母親に偉人の伝記を読みなさいと言われたのを思い出しながら読みました。ルーズベルトって言わないんだ~、ニューディール政策?聞いたことあるな~、ヤルタ会談?クイズの問題でよく出る言葉ね~、こんな奴でもなんとか最後までついていけるくらい、新書なのに分かりやすいし読みやすかったです(苦笑)。共和党のレーガンやオバマにまで影響を与えていたなんて全く知らず、とにかく勉強になりました。たまにこういう著書を読むのもいいなと再認識しました。
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skunk_c
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評伝の著者は多かれ少なかれその対象に対する思い入れがあり、本書もその例に漏れない。したがってこのアメリカで最も長く大統領の座にあった人物についても、その魅力を余すところなく伝えている。時には「独裁的」といわれることもある強力なリーダーシップをふるいつつ、それが「人々のため」と背後にある民衆の支持をしっかり受け止める姿勢はポピュリストとは一線を画する。政治的にはバランス重視で、特に人種問題などは積極的な改革は行わなかったが、本人はかなりリベラルであったことがうかがえる。また妻のエレノアの魅力も描かれている。
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サワークリーム
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フランクリン・ローズベルト大統領の生涯を綴った本。セオドア・ルーズベルトへの憧れやエレノア婦人との出会いなど、綺麗にまとめてあった。日米開戦の記述についてもオーソドックス。愛人のことや、ポリオにかかって障害を抱えながら当選していたことなどは知らなかった。
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電羊齋
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フランクリン・ローズヴェルトが掲げた高らかな理想、優れたリーダーシップそして政策的成果がその後のアメリカ大統領ひいてはアメリカという国家のあるべきモデルとなったことがわかる。その一方で、ニューディール政策が大恐慌を克服できなかったこと、黒人・女性・日系人の問題に見られる不平等の残存、ユダヤ人難民への対応の遅れという限界にも触れている。彼の生い立ちから政治家への道、女性問題、妻エレノアとの関係、エレノアの役割、ニューディール政策と第二次世界大戦、死去、その後の歴史的評価と偶像化まで余すところなく触れた良書。
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森 祥平
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読みやすくておもしろい評伝でした。危機のリーダーシップの源泉は,貧乏性のなさにあると感じました。失敗しても落ちぶれることのない家柄と資産,自分だけで結論を出そうとするのではなく,意見を戦わせて選び取る側に徹する人遣いの大胆さ,夜は遊んで仕事に終始しない余裕。ケチってじり貧にならないのは,動かしがたい基盤があってこそです。そこに決して優等生ではなく,評価が上がらなかった青年期の悔しさが,炉辺談話などの大胆な手法や身体障害に負けない不屈の精神につながっているとみました。人生は自信をどこに見出すかだと感じます。
森 祥平

ナイスをいただいて,自分の感想文を読み返しましたが,われながらいいことを書いていると思いました。ここに書いていることは人生の本質だと思います。思い出させていただいて,ありがとうございました。

01/13 20:33
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Masayuki Shimura
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【彼の指導力を支えたのは、言葉の力であり、高いコミュニケーション能力で自分の考えを国民に伝え、信頼を勝ち取った】(文中より引用)・・・・・コンパクトにローズヴェルトの半生を知ることができるとともに、彼のどこが後世的にも評価されているかが把握できる良書。機を熟すのを待つことができただけでなく、その機をコミュニケーション能力によって手繰り寄せることに長けていたんだなと感じました。
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ジュンジュン
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歴代アメリカ大統領のビッグ3。ワシントンは伝説化され、リンカンは戦争(内戦)指導に終始。その点、ローズヴェルトは12年の長期政権で、存分に手腕を発揮。プライベートな面も含めて、色んなアプローチができるので、とても一冊には収まりきらない。本書の魅力は、そんな生涯をコンパクトにまとめているところ。ローズヴェルト伝の第一歩として最適だと思う。個人的な収穫として、ニューディール失敗の原因が財政支出の不足だとはじめて知った。
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Satsuki
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本書曰く、ローズヴェルトは説得力、指導力、先見性、行動力といった項目で米史上最も偉大な大統領の1人として記憶されているそうだ。しかし本書の前半で描かれるニューディールへの歴史家の評価は低いという。また実は上流階級出身で夫婦仲は冷えていた、というのはイメージと違った。本書後半は戦時大統領としての姿。まずはWWIIを背景に、国際協調派の大統領と国内の孤立主義者との戦い。そして武器貸与法、大西洋憲章を経て真珠湾攻撃を迎える。それでも日本との関係では、大統領自身はぎりぎりまで戦争を避けようとしていたようだ。
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オールド・ボリシェビク
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恐慌と戦い、ナチス・ドイツ、大日本帝国と戦った大統領の評伝。学生時代の成績はパッとせず、弁護士になるも能力なしと評された男がなぜ、大統領として4選されたのか。そこにアメリカの奥深さを見る。プラグマティックなダイナミズムだ。でも大統領、63歳で亡くなっている。若いよな。
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ヤギ郎
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二つの世界大戦を経験した大統領の生涯をまとめた一冊。政治家になるまではどこにでもいる名門一家の子弟のように大学へ進学し、弁護士になった。政界へ進むきっかけは偶然なもので、名門御曹司であることを理由に引っ張り出されたようなものだった。現実の問題に対して実用的なアプローチをとり、大国アメリカの舵取りをした。(彼の実施した政策に複数の評価がある。)アメリカ国民の印象に残る大統領として現代まで親しまれている。障害を抱えていても、妻の手を借りながら、国民を知り、国民に訴えかけることを大切にした。
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ふみあき
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名家に生まれるも、小児麻痺で下半身不随というハンディを負うが、米国史上唯一の4選を果たし、第二次大戦を勝利に導いた大統領。プラグマティストでコミュ力に長け、メディアや世論の動向には敏感。リベラルな価値の実践と、国民の星条旗の下への統合の両立に成功する。反面、排日移民法を不承不承にしろ容認し、ユダヤ人難民には冷淡。また反リンチ法の制定にも消極的だった。彼の代名詞とも言うべきニューディール政策は、ケインズ主義としては不徹底なもので、景気回復には軍事への財政出動が急拡大する第二次大戦を待たねばならなかった。
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さとうしん
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女性関係やポリオのことも含めたプライベート、政治家になるまでの経緯、ニューディール、そして第二次大戦と過不足のない構成。ニューディールが一貫性、体系性を欠き、大戦前にローズヴェルト不況を引き起こすなど、結局は大恐慌を克服できなかったものの、芸術への支援も行っていたというのは面白い。当初ユダヤ人難民の受け入れに消極的であったことや、その不当さを知りつつも日系人の強制収容を進めざるを得なくなったことなど、人種政策面での限界にも触れている。
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ノースフライト
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ネタバレ大恐慌、WWⅡ時の米国大統領であり、唯一の4選された大統領であるF・ローズヴェルトの評伝。ポリオの後遺症で足に障害をかかえていたことははじめて知った。米国内のマスコミから「独裁者」とレッテルを貼られながらも、非常に世論を気にしていた、そして、世論を味方につけることに長けていた指導者であったこともわかった。米国の指導者にあって、日本の指導者にないのは国民を鼓舞し、勇気を持たせることではないだろうかと思った。4選目は重病をおしての出馬だったとのことで、元気なまま4期目を終えていたらと考えずにはいられなかった。
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